この記事は約 14 分で読めます。
- 車のローン審査に通らない場合はさまざまである
- ローンの審査落ちをした場合は年収と車の価格を見直す
- 借金がある場合は完済してから再度申し込むのがおすすめ
- 借金額によっては債務整理をした方が早く審査に通過できる可能性がある
「車を購入したいけれどローン審査に通らない…」
ローンを組んで車を購入する場合、ローン審査に通過する必要があります。審査に落ちるとローンを組めないため、購入できないとお困りの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、車のローン審査に通らない理由と対処法を解説します。審査落ちした場合に車を購入する方法も紹介するので、審査落ちして困っている方は参考にしてください。
目次 ▼
1章 車のローン審査に通らない理由は?
車のローン審査は、さまざまな調査をして審査に通すか判断しています。そのため、必ずしもこれが原因で審査落ちしたと特定するのは難しいです。
では、車のローン審査に通らない理由として考えられるものを見ていきましょう。もし、心当たりがありそうな項目があれば解決してから再度審査に申し込むのをおすすめします。
1-1 年収が低いから
自身の年収が極端に低い場合は審査に落ちてしまうケースがあります。しかし、実際は年収200万円以下でも車のローンが組めたケースもあり、一概に年収いくら以下は審査落ちするとはいえないので注意しましょう。
年収はあくまで目安であり、審査では年収に対して購入が現実的な車であるかが大切です。年収に自信がない場合は車の価格を見直してみるとよいでしょう。
1-2 返済負担率が高いから
返済負担率とは、年収に占める年間返済額の割合のことです。一般的に手取り年収の25~35%程度が目安になるため、この目安より高額な場合は審査落ちする可能性があります。
例えば、手取り年収400万円で返済負担率25~35%程度の場合、審査に通る年間返済額の上限は120万円程度になります。単純計算で1か月10万円の支払いです。ただし、この支払い月額上限には、住宅ローンやカードローンなど、すべてのローン返済額を合算して計算する必要があるので注意が必要です。
そのため、他にローンがある場合は、年間返済額の上限いっぱいの金額まで申し込むと通らない可能性があるので注意が必要です。全てのローンを含めた返済負担率をもとに、返済が現実的な価格を考えましょう。
1-3 勤続年数が短いから
ローン審査では、収入だけではなく安定性も審査の重要なポイントになります。そのため、勤続年数も審査の対象になる場合が多いです。
一般的に1年以上の勤続年数を目安としており、3年以上の勤続年数がより好ましいとされています。もし転職したばかりの場合は、審査落ちする可能性があるので注意しましょう。
1-4 年齢制限に引っかかっているから
車のローン審査は年齢制限があります。金融機関や信販会社によっても異なりますが、一般的なローンの利用条件は以下に設定されているケースが多いです。
- 申込み時満20歳以上、満65歳以下
- 申込み時満18歳以上、65歳未満(最終返済時満70歳未満)
- 借入時年齢18歳以上、最終償還時年齢80歳未満
もし年齢制限に引っかかっている場合は、審査落ちする原因になっている可能性が高いので注意しましょう。審査に申し込む場合は、必ず利用条件を確認した上で申し込むのをおすすめします。
1-5 借入希望額が多いから
年収に対して、返済が厳しいとされる借入希望額を申し込んだ場合も審査落ちする可能性があります。無理のない返済計画であるかは審査のポイントになるため、返済不能に陥るリスクがある金額を考えている方は注意しましょう。
年収と返済計画のバランスを考えて、審査に通りやすい金額の車を選ぶのがおすすめです。
1-6 別の借金やローンがあるから
審査では、信用情報機関に照会して今現在組んでいるローン契約の数や返済状況を調べます。そのため、車のローン以外にも借金や別のローンを組んでいる場合は審査落ちする可能性が高いです。
特に、多重債務に陥っている場合はお金に困っている状況だとみなされるので、審査に通るのが非常に難しいでしょう。そのため、まずは別の借金問題を解決してから車のローン審査に申し込むのをおすすめします。
1-7 信用情報に事故情報が載っているから
多重債務や借金の滞納などにより信用情報機関に事故情報が載っている場合は、返済能力や信用面で不安材料となるため、車のローン審査に落ちる可能性が高いです。
もし金銭的に信用ができない行動を取った心当たりがある場合は、原因を解決してから再度申し込むのがおすすめです。
2章 車のローン審査に通らない場合の対処法
車のローン審査に通らない理由を解説しましたが、原因になっている部分を解消しなければ審査に通過するのは難しいので注意しましょう。
申し込みをして審査落ちした場合、審査落ちした情報も信用情報機関に載ってしまうため、何度も審査落ちしていると、他社にもそのことが分かってしまいます。より信用が下がってしまう可能性も考えると、審査落ちの原因を解消してから再度申し込むのがよいでしょう。
では、ここからは車のローン審査に通らない場合の対処法を解説します。
2-1 別の借金やローンを完済する
別の借金やローンがある場合は、完済してから再度申し込みましょう。特に、消費者金融の借金やクレジットカードの滞納などは印象が悪いので、まずは今ある借金やローンの完済を目指すのが大切です。
ただし、住宅ローンは長期的であることから、組んでいること自体は審査に影響しないケースが多いのでご安心ください。
2-2 借入希望額を下げる
年収に対して高額な車の購入を考えている場合は、車のローンの借入希望額を下げる方法もよいでしょう。購入希望の車を安いものに変えたりグレードを下げたりして、安く抑えると審査に通りやすくなります。
借入希望額を下げると毎月の返済額も減るので、無理のない返済が可能です。事故情報に問題ない方は、車の購入価格を見直しましょう。
2-3 頭金を用意する
購入する車を諦めたくない場合は、頭金を多めに用意することで借入金額を抑えることができます。頭金は、車の価格の20〜30%が相場だといわれていますが、さらに増やすことで審査に通りやすくなるでしょう。
また、頭金を増やすことで借入分が減るので利息総額を抑えられるのもメリットです。総支払額を抑えるためにも、余裕があれば頭金を増やしましょう。
2-4 勤続年数を1年以上にする
勤続年数が1年未満の場合は、勤続年数が1年経過するのを待ってから車のローンの審査を申し込みましょう。必ずしも勤続年数が少ないことが理由で審査落ちするわけではありませんが、より安心だといえます。
また、今後転職を考えている場合は、転職前に車のローン審査を済ませておけば、より審査に通過する可能性が高くなるのでおすすめです。転職後に年収が下がらない場合は検討しましょう。
2-5 事故情報が消えるまで待つ
事故情報が載っている場合は、事故情報が消えるまで申込みを控えましょう。信用情報に記録された事故情報は一定期間を過ぎれば消えるので、そのときを待ってから審査に申し込むのがおすすめです。
事故の程度にもよりますが、借金を滞納している場合は完済しなければ事故情報が消えないため、まずは完済を目指すのがよいでしょう。
また、債務整理をした場合は事故情報が消えるまで5年から7年かかります。信用情報機関と債務整理の種類によって、登録される期間が異なるので確認しましょう。
信用情報機関 | ||||
---|---|---|---|---|
CIC | JICC | KSC | ||
債務整理 | 任意整理 | 完済から5年 | 完済から5年 | 完済から5年 |
個人再生 | 完済から5年 | 完済から5年 | 完済から5年 | |
自己破産 | 免責から5年 | 免責から5年 | 手続きから7年 |
後ほど、事故情報の調べ方を紹介するので、債務整理をした経験がある場合は調べてみるのをおすすめします。
3章 事故情報が載っているかは自分で調べられる
信用情報と呼ばれる過去のローンの返済履歴などの情報は、ローン審査に大きく影響するポイントです。そのため、事故情報に載っているうちは審査に通るのが難しいといえるでしょう。
信用情報機関に事故情報が載っているかは、自分でも調べることができます。もし借金やローンの滞納など心当たりがある方は、審査をする前に事故情報が載っていないか確認するのがおすすめです。
信用情報機関は3つあるので、それぞれインターネットや郵送で開示請求することで判明します。
どの信用情報機関も本人確認書類が必要になってくるため、信用情報を確認する場合は必ず用意しておきましょう。
3-1 正しい事故情報を消す方法はないので注意
もし信用情報機関に事故情報が載っていた場合は、事故情報が消えるまで待つしかありません。情報自体が誤りの場合を除き、事故情報が載っていたからといって自分で消せる方法はないので注意が必要です。
事故情報は、債権者から「信用できない」と見なされたことで載るので、自分から消すことはできません。また、インターネット上で事故情報を消せると謳っている業者を見かけることもありますが、このようなサービスはすべて詐欺なので覚えておきましょう。
サービス業者などの第三者が事故情報を消せることは100%ないので、騙されないよう注意が必要です。
4章 車のローン審査に通らない場合はローンを変える方法もある
車のローン審査に通らない場合は、審査するローンを変える方法もあります。ローンは3種類あり「銀行系カーローン」「ディーラーローン」「自社ローン」が一般的です。
それぞれ、ローンによって審査の難易度が異なるので、特徴を順番に見ていきましょう。
4-1 銀行マイカーローン
銀行マイカーローンとは、銀行や信用金庫などの金融機関と契約するローンです。金利相場が1~4%と低くいので利用しやすく、車検や修理など幅広い用途に使えるのもメリットでしょう。
ただし、ほかのローンと比較して審査の難易度が厳しい傾向があるため注意が必要です。また、審査に1週間程度の時間がかかる場合もあるため、すぐに車を手に入れたい方は他のローンを検討するようにしましょう。
4-2 ディーラーローン
ディーラーローンとは、ディーラーの提携先である信販会社と契約するローンです。金利相場は4~8%と銀行マイカーローンと比較して高めに設定されていますが、比較的審査の難易度は低い傾向があります。
ディーラーローンは車やオプションの購入のみしか使えないので注意しましょう。また、もしローンを組んでいる途中で返済が厳しくなった場合でも完済前に車を売却することができません。返済不能になった場合は、車を引き上げられるので覚えておきましょう。
4-3 自社ローン
自社ローンとは、車の販売店が独自に設定しているローンです。金利や利息がかからないケースが多いですが、手数料が上乗せされるため支払い総額が膨らみやすい傾向があります。
銀行マイカーローンやディーラーローンと比較して審査に通りやすいので、より審査のハードルが低いローンを探している方におすすめです。もし利用を検討している場合は、返済計画をしっかり立てた上で、手数料が膨らまないように短期集中で完済を目指しましょう。
5章 事故情報に登録された状態で車を購入することはできる?
結論から言うと、事故情報に登録された状態で車を購入することもできます。しかし、実際にローンを組んで車を購入するのは難しいといえるでしょう。
そのため、ローンを組まない方向で車を購入するのが現実的です。最後に、事故情報に登録された状態で車を購入する方法を紹介します。
5-1 車を一括で購入する
車のローンを組まず一括で購入する場合は、審査が不要になるため車に乗ることができます。ただし、高額な車を購入する場合は費用が必要になるため、今後の生活が苦しくならないか注意しましょう。
もし車の一括購入が難しい場合は、中古車も含めて一括で購入できる価格帯の車を探すのがおすすめです。ただし、中古車を選ぶと購入後に維持費や車検費用などが高額になるおそれがあります。デメリットを把握した上で選ぶようにしましょう。
5-2 カーリースなら審査に通る可能性がある
車のローン審査に通らない場合は、カーリースの利用も検討しましょう。カーリースの審査基準は明確化されていませんが、車のローン審査に落ちた場合でもカーリースであれば審査に通るケースもあります。
なぜなら、カーリースは定額の月額料金を払って車に乗れるサービスのため、車を購入するよりも低額で、審査が通りやすい傾向があるからです。そのため、移動手段として車を利用したい場合はカーリースも検討してみましょう。
6章 多額の借金が原因で審査に通らない場合は債務整理がおすすめ
多額の借金が原因で車のローン審査に通らない場合、債務整理を検討しましょう。債務整理とは、借金の減額や免除ができる法的手続きです。
債務整理に種類によって減額できる割合が異なり、それぞれメリットとデメリットがあります。どの債務整理が向いているかは、以下の表を参考にご確認ください。
債務整理の種類 | 手続きの方法 | こんな人におすすめ |
---|---|---|
任意整理 | 利息や手数料など元金以外の支払いをカットする手続き | 借金の返済が長期化して利息が膨らんでしまった人 借金を選んで返済したい人 |
個人再生 | 借金そのものを大幅にカットして完済を目指す手続き | 借金の総額が大きい人 失いたくない財産がある人 |
自己破産 | 借金自体を免除して支払い義務をなくす手続き | 完済の目処が立たず返済不能に陥った人 経済的に困難で返済自体ができない人 |
どの債務整理を選ぶにせよ、最短で借金問題を解決するためには専門家の力を借りて一緒にすすめるのがおすすめです。
グリーン司法書士法人では、債務整理のプロが一人一人に合った方法を提案します。初回の相談は無料なので、ぜひお気軽にご相談ください。
6-1 債務整理をすると事故情報が載る
債務整理をすると事故情報が載ってしまうので、債務整理は悪手に思う方も多いのではないでしょうか。しかし、借金額や支払い状況によっては債務整理した方が信用情報が早く消える可能性があります。
特に、借金を滞納している場合や多重債務で他社からの借入がストップしている状況の場合は、すでに事故情報に登録されている可能性が高いです。
そのため、完済の目処が立たない借金を抱えている場合は、債務整理をして借金を減額する方が完済までのスピードが早く、結果として最短で車を購入することができるでしょう。
どちらが良いのかは自分で判断するのが難しいため、まずは専門家に相談してみるのをおすすめします。
7章 車のローン審査に通らない理由を知って適切な対応をしよう!
車のローン審査は、年収や勤続年数、借金の有無などさまざまな項目から判断します。もし車のローン審査に通らなかった場合は、審査落ちした理由を明確化して適切な対応をするのが大切です。
信用情報のチェックや収入証明の準備など、事前にできる対策をすることで、審査通過の可能性を高めることができます。
この記事を参考に、自分に合った方法を見つけて車の購入をスムーズに進めましょう。
お気軽にお問い合わせください!
借金返済のご相談はグリーンへ
借金返済に関する記事を沢山公開していますので、合わせてご覧ください。
アクセス数が多いキーワード:債務整理 クレジットカード
借金返済の無料相談ならグリーンへ

お気軽にお問い合わせください!