ブラックリストが解除されるのはいつ?掲載中に制限されることとは

   司法書士山田 愼一

監修者:グリーン司法書士法人   山田 愼一
【所属】東京司法書士会 登録番号東京第8849号 / 東京都行政書士会所属 会員番号第14026号 【保有資格】司法書士・行政書士・家族信託専門士・M&Aシニアエキスパート 【関連書籍】「世界一やさしい家族信託」著者・「はじめての相続」監修など多数

借金返済の知識
ブラックリストが解除されるのはいつ?掲載中に制限されることとは

この記事は約 9 分で読めます。

悩む女性
悩む女性
以前借金を滞納してしまい、ブラックリストに載ってしまいました。これはいつ解除されるのでしょうか・・・?
司法書士
司法書士
解除までの期間は明確ではありません。期間の目安は信用情報機関によってことなりますが、およそ5年〜10年程度です。
悩む女性
悩む女性
ブラックリストが解除されるまでどのようなことが制限されるのですか?
司法書士
司法書士
クレジットカードの作成・利用や新たな借り入れなどができなくなります。

借金の滞納を続けたり、債務整理をしたりするとブラックリストに登録されます。

ブラックリストとは、信用情報機関の事故情報のことです。これに登録されるとクレジットカードの利用や新たな借入など、様々なことが制限されます。

とはいえ、ずっとブラックリストへに登録されているわけではなく、一定期間が経過すれば解除されますのでご安心ください。

この記事では、ブラックリストが解除されるまでの期間や登録期間中に制限されることなどについて解説します。

1章 ブラックリストが解除されるまでの期間

冒頭でもお話したとおり、ブラックリストとは信用情報の事故情報のことです。

信用情報機関には「CIC」「JICC」「KSC」の3つがあり、それぞれ加盟している機関や登録期間が異なります。

それぞれ以下のとおりです。

信用情報機関加盟機関事故情報の登録期間(目安)※滞納を解消してからの期間
CIC信販会社・クレジットカード会社5年以内
JICC消費者金融・クレジットカード会社5年以内
KSC全国の銀行10年以内

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なお、この期間はあくまで目安であり、具体的にどの時点で解除されるかどうかは明確ではありません。また、自己情報の登録が解消されるのは、事故の原因、つまり借金の滞納が解消されてから換算されます。そのため、いつまでも借金を返さずにいると、ブラックリストの情報も解消されないままので注意しましょう。

なお、解除されるまでの期間を本人が早めることはできません。信用情報期間側が情報を削除してくれるのを待つしかないということを理解しておきましょう。

また、解除された旨が本人に通知が来ることはありませんので、自身で確認する必要があります。確認方法については3章にて解説しています。

2章 ブラックリストが解除されるまで制限されること

ブラックリストが解除されるまでの間、以下のことが制限されます。

  • クレジットカードの作成・利用
  • 新たな借り入れ
  • スマートフォン・携帯電話の分割購入
  • 賃貸契約の審査に通りにくくなる

それぞれ詳しく解説します。

2−1 クレジットカードの作成・利用

ブラックリストが解除されるまでの間、クレジットカードの利用や新規作成はできません。

クレジットカードの支払いが3ヶ月程度滞った時点でブラックリストに登録され、そのカードは利用できなくなります。

また、ブラックリストの情報はほぼすべてのクレジットカード会社に共有されますので、これまで一度も使ったことのないクレジットカード会社であっても作成することはできません。

2−2 新たな借り入れ

ブラックリストに登録されている間は新たな借り入れはできません。

消費者金融からの借り入れはもちろん、カードローンや車のローン、住宅ローンなどの各種ローンも同様です。

もしブラックリストに入っていても融資可能とうたっている業者があれば、それは高確率で闇金なので絶対に手を出さないようにしましょう。

2−3 スマートフォン・携帯電話の分割購入

スマートフォンや携帯電話の分割購入も実は、信販取引ですので、信用情報が確認されます。

そのため、ブラックリストに登録されている間は、スマートフォン・携帯電話本体の分割購入ができません。

新しいスマートフォン・携帯電話が必要な場合には一括購入する必要があります。

どうしてもという場合は、配偶者や親、子など親しい人の協力を得て、その人の名義で分割ローンを組んでもらう方法は考えられます。

2−4 賃貸契約の審査に通りにくくなる

賃貸契約をする上で、保証会社からの審査があり、ブラックリストに登録されていると審査に通過できない可能性があります。

万が一審査に落ちてしまった場合には、信販系の保証会社がついていない物件や保証会社不要の物件を探すようにしましょう。

審査が必要ない物件として有名なのが、UR賃貸です。

ブラックリスト期間中に引越しをする場合、不動産業者に正直に伝えて相談することをお勧めします。

3章 ブラックリストが解除されたかの確認方法

1章で解説したように、ブラックリストに登録されても滞納を解消してから5年〜10年程度経過すれば解除されます。しかし、解除されたことが本人に通知されることはありません。

解除期間も明確ではありませんので、解除されたかどうかを確かめるには自身で確かめる必要があります。

確かめる方法は以下の2つです。

  • 信用情報機関に開示請求する
  • カードやローンに申し込んでみる

それぞれ詳しく解説します。

3−1 信用情報機関に開示請求する

信用情報機関に、情報が登録されているかどうか開示を求めることが可能です。

開示請求することで、また情報に傷がついてしまうのではと心配される方もいらっしゃいますが、そのようなことはありません。今後の審査に不利に働くようなことはないので安心してください。

ただし、開示請求をするには500円〜1,500円程度の手数料がかかります。

信用情報機関には「CIC」「JICC」「KSC」の3つがあり、それぞれ手数料がことなります。具体的には以下の通りです。

信用情報機関開示請求にかかる手数料
CIC窓口:なし(令和5年2月末日をもって来所開示が終了しました)
郵送:1,500円
ネット:500円
JICC窓口:500円
郵送:1,000円
ネット:1,000円
KSC郵送:1,000円

3−2 カードやローンに申し込んでみる

ブラックリストに情報が残っているかどうかを確かめるには、信用情報機関への開示請求をするのが一番よいですが、どうしても避けたいのであればカードやローンに申し込んでみるという手段もあります。

カードやローンの審査に通れば、その時点でブラックリストに情報は残っていないということです。

ただし、短い期間に何度も審査に落ちてしまうと、「申込みブラック」としてまた信用情報に傷がついてしまいます。

もし、申込みで確認したい場合には、1回の申込みから最低でも3ヶ月は期間をあけて申し込むようにしましょう。

4章 まとめ

ブラックリストが解除されるまでの期間は、信用情報機関によって異なりますが、およそ5年〜10年ほどかかります。

この期間は明確ではなく、公表されることもありません。解除されたとしても本人に通知が来ることもありません。

解除されたかどうかを確かめるためには、信用情報機関に情報の開示請求をしましょう。

なお、解除されるまでの間は、新たな借り入れやクレジットカードの作成、携帯・スマホの購入などができなくなります。

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よくあるご質問

ブラックリストとは?
ブラックリストとは、信用情報機関の事故情報のことです。これに登録されるとクレジットカードの利用や新たな借入など、様々なことが制限されます。
ブラックリストについて詳しくはコチラ
ブラックリストに載るとどうなる?
ブラックリストに掲載されると、下記のデメリットがあります。
・クレジットカードの作成・利用
・新たな借り入れ
・スマートフォン・携帯電話の分割購入
・賃貸契約の審査に通りにくくなる
ブラックリストに掲載されるとどうなるか詳しくはコチラ
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