消費者金融で一度でも借りるとやばい?利用するデメリットとは

   司法書士山田 愼一

監修者:グリーン司法書士法人   山田 愼一
【所属】東京司法書士会 登録番号東京第8849号 / 東京都行政書士会所属 会員番号第14026号 【保有資格】司法書士・行政書士・家族信託専門士・M&Aシニアエキスパート 【関連書籍】「世界一やさしい家族信託」著者・「はじめての相続」監修など多数

借金返済の知識
消費者金融で一度でも借りるとやばい?利用するデメリットとは

この記事は約 13 分で読めます。

消費者金融で一度でも借りるとやばいと考える方もいますが、そうではありません。とはいえ、消費者金融の利用は、緊急の資金ニーズに迅速に応えることができる一方で、いくつかのデメリットも持ち合わせています。

計画的に利用すれば、消費者金融は貴重な資金調達手段です。しかし、その利用には慎重な判断が求められます。

今回の記事では、消費者金融を利用する際のリスクとメリットについて、具体的な例を挙げて解説します。これらの情報を、消費者金融の利用を検討する際に、ぜひ参考にしてください。

1章 消費者金融で1度でも借りるとやばい?

消費者金融を利用するとき、多くの人が「一度でも借りるとやばい」という印象を持つことがあります。しかし、消費者金融は法律に則って適切に運営されており、計画的に利用すれば、必要な時に便利な資金源となるでしょう。

ここでは、消費者金融を利用する際の信用情報への影響、取り立ての実態、借り入れの繰り返しについて詳しく見ていきましょう。

1-1 信用情報機関に借入記録が残る

消費者金融での借入契約は、信用情報機関に記録されます。これは、ローンやクレジットカードの申し込み、契約、返済状況などに関する客観的な情報です。

借入の事実は5年程度信用情報に記録され、金融機関はこれを申込者の返済能力の確認に用います。しかし、適切に返済していれば、日常生活に大きな影響はありません。

済の遅れが長期にわたる場合、信用情報に「事故情報」として記録されます。これは5年程度残り、他のローンやクレジットカードの審査に影響を与えることは否めません。

信用情報に事故情報があると、新たな借入や分割払いなどの審査に悪影響が出る可能性が高まります。したがって、返済計画は慎重に立てることが重要です​​。

1-2 滞納しない限り取り立ても行われない

消費者金融からの借入による取り立ては、期日までに返済していれば発生しません。貸金業法により、取立てには厳格なルールが定められています。

取立てには、昼夜を問わずの訪問や無理な要求をすることは禁止されています。適切な方法で取り立てが行われるため、安心して利用できます。

しかし返済を滞らせると、債権の取り立てが行われる可能性があります。とはいえ、その際も法律に則った方法で行われます。

消費者金融の利用者は、返済期日までに返済することで、取り立てを避けることができます。計画的な返済が、消費者金融利用の大前提です​​。

1-3 繰り返し借金するように迫られることもない

消費者金融を利用すると、繰り返し借りるように迫られることはないです。借入れは利用者の意思にもとづいて行われるため、無理に再度の借入を促すような行為は行われません。

計画的に利用し、返済計画を守ることで、繰り返しの借入に陥るリスクを避けることができます。自己管理を徹底し、借り入れをコントロールすることが重要です。

消費者金融では、利用者が自己の返済能力を超える借入をしないよう、適切な融資額の設定が行われます。基本的には、個々の収入や返済能力にもとづいた貸し出しを、心掛けていると考えてよいでしょう。

計画的な利用を行うことで、消費者金融は有用な資金調達手段となりえます。無計画な借入れは避け、自己管理を徹底することが肝心です。

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2章 消費者金融を利用するリスク・デメリット

消費者金融を利用する際には、主に以下のようなリスクやデメリットが存在します。

  • 金利が高い
  • 収入がある人しか借りられない
  • 借入額が制限される
  • 借金に対する抵抗感が薄れる場合がある
  • 他のローン審査に影響が出る可能性がある
  • 家族や知人にバレる恐れがある

それぞれの詳細を見ていきましょう。

2-1 金利が高い

消費者金融の金利は比較的高めに設定されており、平均的には年18%程度が一般的です。これは銀行カードローンの金利(年14.5%程度)と比べると高く、金利の差は保証会社の有無に起因しています。

銀行カードローンでは保証会社が付いているのに対し、消費者金融では自社で審査を行い、リスクを直接負担しているため、高金利となることがあるのです​​​​。

2-2 収入がある人しか借りられない

消費者金融のカードローンでは、安定した収入があることが必要条件となります。これにはパートやアルバイトも含まれますが、定期的な収入があることが重要です。

返済は一括ではなく分割で行われるため、収入の安定性が重視されます​​。

2-3 借入額が制限される

貸金業法の総量規制により、消費者金融では年収の3分の1までの融資が上限とされています。

これは、借りすぎて返済不能になるリスクを考慮した措置です。しかし、必要な額を借りることができない場合もあるため、デメリットとされます​​。

2-4 借金に対する抵抗感が薄れる場合がある

消費者金融は審査が迅速で、申込みも手軽に行えるため、借金に対する抵抗感が薄れる可能性があります。

しかし、返済計画をしっかり立てないと、返済が難しくなる可能性もあるため注意が必要です​​。

2-5 他のローン審査に影響が出る可能性がある

消費者金融での借り入れは信用情報に記録され、他のローンやクレジットカードの審査に影響を与える可能性があります。

適切な返済管理が行われていない場合、他の金融機関からの信用が低下することも考えられるでしょう。

2-6 家族や知人にバレる恐れがある

消費者金融の利用は個人情報の保護が強化されているため、基本的に周囲にバレる可能性は低いです。

しかし、返済が遅れた場合に職場や自宅への連絡が行われることがあり、その結果、家族や知人に借入れがバレる可能性は否めません。

また、郵便物や店舗利用時の目撃などによってもバレる可能性があるため、慎重な利用が求められます​​。

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3章 消費者金融の借金を返せないとどうなる?

消費者金融からの借金を返済できない場合、以下のような問題が発生する可能性があります。

  • 遅延損害金が加算される
  • 消費者金融から督促が続く
  • 催告後に一括請求され信用情報も悪化する
  • 財産を差し押さえられる

それぞれを詳しく見ていきましょう。

3-1 遅延損害金が加算される

消費者金融の借金返済が遅れると、返済期日翌日から遅延損害金が発生します。この遅延損害金は年率20%で計算され、借入残高に応じて加算されるため、返済額が大きく増える可能性があるのです。

遅延損害金の具体的な計算方法は、借入残高に適用される年率を365日で割り、滞納日数を乗じて算出されます。たとえば、100万円を60日間滞納した場合、遅延損害金は約32,877円になると考えてよいでしょう。

遅延損害金が発生すると、元々の借金に加えて追加の金額を支払う必要が出てきます。返済の総額が増加し、借金の負担が重くなることに注意が必要です。

返済期日を過ぎても支払いがない場合、消費者金融は返済催促の連絡を行います。その際に、遅延損害金の発生を伝えることがあるでしょう。この連絡に応じずに滞納を続けると、さらに損害が増える可能性があるため、速やかな対応が必要です。

遅延損害金については、以下の記事で詳しく取り上げています。ぜひ、参考にご覧ください。

3-2 消費者金融から督促が続く

返済が滞ると、消費者金融からの督促が始まります。最初は電話や書面での催促が主ですが、返済が遅れるほど督促は強化される傾向です。

督促は、返済意欲の確認や返済計画の見直しを促すために行われます。この段階で消費者金融に相談して返済計画を再検討することが、追加の問題を避けるためには重要です。

長期間返済が滞ると、督促はさらに厳しくなり、訴訟へと進む可能性もあります。この段階になると、返済の問題はより複雑で深刻なものになるため、早期の対応が必要です。

消費者金融からの督促を無視することは、問題をさらに悪化させる原因となります。督促を受けた場合は、迅速かつ誠実に対応することが、状況の改善につながるでしょう。

消費者金融の借金問題とその対策に関しては、以下の記事で特集しています。ぜひ、参考にしてください。

3-3 催告後に一括請求され信用情報も悪化する

返済が一定期間滞ると、消費者金融は催告書を送付し、残債の一括返済を請求することがあります。この一括請求は、返済能力に応じた柔軟な対応が難しいため、借金の負担を一層増加させることになるのです。

さらに、返済の遅延は信用情報にも影響を与え、将来的な金融取引に悪影響を及ぼすことがあります。信用情報の悪化は、新たなローンの申込みやクレジットカードの利用に制限を生じさせるかもしれません。

信用情報の悪化は、数年間にわたり影響を及ぼすことが多いです。したがって、早期の返済計画の見直しや債務整理の検討が必要です。

信用情報が悪化すると、住宅ローンや自動車ローンなどの大きなローンの利用が難しくなることもあります。信用情報の回復には時間がかかるため、財務状況を早期に改善することが不可欠です。

3-4 財産を差し押さえられる

返済が長期間滞り、消費者金融が訴訟を起こすと、最終的には財産の差押えが行われる可能性があります。差押えは、給与や預金、不動産など、借金返済のために利用可能な財産に対して行われるものです。

差し押さえられると、日常生活に大きな影響を受けることがあります。このような事態を避けるためには、返済不能に陥る前に債務整理を検討することが重要です。

ともあれ、財産差押えは借金問題が最も深刻な段階に達したときの措置といえます。早期の対策を講じることで、このような極端な事態に至るのを防ぐことが可能です。

差し押さえの手続きは、法的なプロセスを経て行われ、一度始まると解決は難しくなります。そのため、消費者金融との積極的な交渉や専門家への相談を通じて、訴訟されないうちに行動に移すのが賢明です。

消費者金融の借金問題に関しては、以下の記事でも詳しく取り上げています。ぜひ、参考にご覧ください。

グリーン司法書士法人では借金が返せなくなって、さまざまな問題が起こっている方に向けての、法的な解決を支援できます。借金問題でお困りの方は、ぜひグリーン司法書士法人にお気軽にご相談ください!

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4章 消費者金融の借金が返せないときの対処法

消費者金融からの借金が返済できなくなった場合、前述のようなさまざまな問題が起こってきます。最悪の場合、財産の差押えのリスクがあるわけです。

しかし、早期に対応することで、これらの問題を回避できます。具体的には「消費者金融へ連絡する」ことと、専門家に相談して「債務整理をする」ことです。

それらについて、詳しく見ていきましょう。

4-1 消費者金融へ連絡する

返済が遅れそうな場合や既に遅れている場合は、まず消費者金融に連絡しましょう。返済計画の見直しや支払い条件の変更を相談できます。

連絡を行うことで、借入先に返済の意志を示すことが可能です。このような誠実で積極的な姿勢は、返済に関する相談に応じてもらいやすくする要因となります。

返済計画の見直しでは、返済額の減額や期間の延長などが検討されることもあるでしょう。返済能力に応じた計画を立てることが、返済への大きな一歩となります。

しかし、全く返済が不可能な場合は、他の方法が必要です。有効な手段のひとつとして、債務整理が考えられます。

4-2 債務整理をする

債務整理は、借金の返済が困難になった場合のひとつの解決策です。債務整理には「任意整理」「個人再生」「自己破産」「特定調停」の4つの方法があります。

それぞれの特徴と、メリットおよびデメリットを確認していきましょう。

任意整理

任意整理は、債権者と直接交渉して、将来の利息をカットし、残りを分割返済する方法です。月々の返済額が軽減されるため、生活に余裕が生まれます。

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特徴メリットデメリット
裁判所の許可を得て、借金を債権者と直接交渉して、将来の利息をカットし、残りを分割返済する方法借金の総額が減額され、月々の返済額が軽減される交渉が難航する可能性がある

個人再生

個人再生は、裁判所の許可を得て、借金を減額し、残りを3年で分割返済する方法です。借金の総額が大幅に減額される可能性があるため、任意整理よりも効果が高いといえるでしょう。

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特徴メリットデメリット
裁判所の許可を得て、借金を減額し、残りを3年で分割返済する方法借金の総額が大幅に減額される財産が多いと返済額が増える

自己破産

自己破産は、裁判所の許可を得て、借金を免除してもらう方法です。借金の返済義務がなくなるため、生活を立て直すために最適な方法といえるでしょう。

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特徴メリットデメリット
裁判所の許可を得て、借金を免除してもらう方法借金の返済義務がなくなる官報に掲載され、主立った財産を失う

特定調停

特定調停は、簡易裁判所の仲介のもと、債権者と話し合いをして、月々の返済額を抑える方法です。任意整理と似た効果が期待できますが、弁護士に依頼する必要がなく、費用が安いというメリットがあります。

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特徴メリットデメリット
簡易裁判所の仲介のもと、債権者と話し合いをして、月々の返済額を抑える方法任意整理と似た効果が期待できる裁判所の仲介が必要であるため、手続きが煩雑になる

借金問題の状況に応じて、上記のいずれかの方法で、きちんと債務を整理する事が望まれます。


借金の踏み倒しをすることはほぼ不可能です。
重要なのは、専門家に相談して最適な方法を選択することです。

債務整理の種類と生活への影響に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にご覧ください。

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まとめ

消費者金融は、迅速な資金調達が可能で返済サイクルの自由度が高いなどのメリットがありますが、金利が比較的高く、借入上限があるなどのデメリットも存在します。

利用する際は、これらの特性を理解し、自身の返済能力を考慮した上で慎重に計画を立てることが重要です。また、消費者金融での借入が信用情報に記録されるため、他のローン審査への影響や、借入癖がつくリスクも考慮する必要があります。

信用情報に滞納の記録があると、他のローンでの審査が不利になることがあるため、返済計画は現実的に設定し、滞納を避けることが肝心です​​。

消費者金融は急な資金ニーズに対応する便利な手段ですが、計画的な利用と返済能力の把握が鍵となります。個々の状況やニーズに合わせて、利用の是非を熟考し、必要に応じて専門家のアドバイスを求めることも検討しましょう​​​​。

グリーン司法書士法人では消費者金融の借金が返せなくなった方に向けての、法的な解決を支援できます。借金問題でお困りの方は、ぜひグリーン司法書士法人にお気軽にご相談ください!

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