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「ショッピングの引き落としのお金が足りない」「友達の結婚式のご祝儀を包むのが厳しい」急にお金が必要になったときに頭に思い浮かぶのは、消費者金融のCMではないでしょうか?
しかし、消費者金融からの借金を考えると、本当に利用しても問題ないのか不安なことがあるでしょう。
この記事では、消費者金融の概要や利用するメリット・デメリット、借りる流れを解説します。
借金を返せなくなった場合どうなるのか、賢い使い方まで解説しますので、消費者金融での借り入れに不安な方は、ぜひ最後までお読みください。
目次 ▼
1章 消費者金融とは
消費者金融とは、主に個人に対して融資を行う貸金業者です。
特徴として「少額」「無担保」「短い審査」「高金利」が挙げられます。
かつて消費者金融は、サラリーマン金融(サラ金)や、中小規模の場合は街金と呼ばれていました。
サラ金や街金と聞くと怖い感じを受けるかもしれませんが、都道府県知事か財務局にて登録を受けた正式な業者であり、きちんとした適法な会社です。
消費者金融は、貸金業法に則って個人に融資を行うため、過酷な取り立てや違法な金利での貸し付けはできません。
融資限度額も定められているため、利用者への貸しすぎを防げます。
消費者金融では消費者の信用を担保に設定するため、保証人不要のローンの取り扱いがあります。
限度額までであれば追加で融資を受けられ、急病でさらにお金が必要になったときも対応可能です。
消費者金融の利用目的は、入院や治療、冠婚葬祭といった急な出費への対応やレジャー費用に充てるためです。
ほとんどの消費者金融は、限度額までなら繰り返し借り入れできるカードローンを取り扱っています。
ここからは、消費者金融とよく比較されるヤミ金や銀行との違いを解説します。
1-1 ヤミ金との違い
消費者金融と闇金の違いは、貸金業者登録の有無と金利です。
ヤミ金(闇金)とは、貸金業法に定められた貸金業者の登録をしていません。
また、トイチと呼ばれるような「10日で1割の利息」といった高い金利を追加され、請求される可能性があります。
ヤミ金のなかでも、借りた人が完済できないように支払い額を調整し、長期間にわたって利息を受け取ろうとする悪質な業者もあります。
リスクが高いため、ヤミ金は絶対に利用してはいけません。
ヤミ金の詳しい解説は、以下の記事をご確認ください。
1-2 銀行との違い
銀行も消費者金融と同じく、個人向けのカードローンを取り扱っており、ほとんど同じような用途で使うことが可能です。
違いについては、概ね次の3点です。
金利
銀行のカードローンは消費者金融のカードローンよりも低く設定されていることが多いため、支払総額が低くなります。
利用までのスピード
最短即日利用ができる消費者金融にくらべ、銀行は申し込みから借入れまで時間がかかるため、急いでいる場合には不向きでしょう。
総量規制
消費者金融は貸金業法が適用されるため、融資額は年収の3分の1までしか借入れできません(総量規制)が、銀行には貸金業法の適用はないため、借入れの上限額は銀行の判断となります。
なお、消費者金融も銀行も利息制限法によって、定められた上限金利は以下の通りです。
元本の額 | 上限金利 |
---|---|
10万円未満 | 年20% |
10万円以上100万円未満 | 年18% |
100万円以上 | 年15% |
上限額を超える金利の超過部分は無効、あるいは行政処分の対象です。
さらに、出資法の上限金利である20%を超える金利で融資した場合、刑事罰が科されます。
2章 消費者金融を利用するメリット
消費者金融を利用するメリットは、以下の通りです。
- 最短即日から利用できる
- 豊富な返済方法から選べる
- 消費者金融によっては無利息サービスを利用できる
それぞれのメリットを解説します。
2-1 最短即日から利用できる
消費者金融は、最短即日から利用できます。
ホームページからの申し込みであれば、最短20分で融資される消費者金融もあります。
一部の消費者金融では、ATMを利用して申込~借入までその場で手続きを完了できるため、急いでいる場合におすすめです。
災害やケガなどで急な出費が必要になった場合は、消費者金融の借り入れまでのスピードが重宝するでしょう。
2-2 豊富な返済方法から選べる
消費者金融は自由に選択できる返済期日が、複数設定されています。
給料日に合わせて返済日を設定すれば、無理なく返済できるでしょう。
ご自身に合った返済方法を選べるため、滞りなく返済できるようなプランを立てやすいでしょう。
2-3 消費者金融によっては無利息サービスを利用できる
消費者金融によっては、一定期間は利息がかからないサービスを提供しています。
たとえば、借り入れ日から1ヵ月以内の返済であれば、利息はかからないといったキャンペーンを実施しています。
一時的な借り入れであれば、消費者金融を利用して、金利がかからないうちに返済するのも得策です。
ただし、消費者金融の利便性から借り入れが癖にならないように、必要な借金かどうか判断してから借りましょう。
3章 消費者金融を利用するデメリット
消費者金融を利用するデメリットを踏まえたうえで、検討しましょう。
- 金利が高い
- 年収の3分の1までの借り入れ制限がある
- 銀行より最低支払金が高く設定されている
- 一回借り入れすると借りるハードルが下がる
それぞれのデメリットを詳しく解説します。
3-1 金利が高い
銀行に比べると、金利が高く設定されていることがほとんどです。
たとえば、50万円をキャッシングする場合、消費者金融では18%程度、銀行では14%程度のことが多いでしょう。
金利が高ければ、総支払額も高くなるため、完済までの時間がかかります。
金利を抑えたい方は、消費者金融以外の金融機関で借りましょう。
3-2 年収の3分の1までの借り入れ制限がある
消費者金融では、貸金業法によって年収の3分の1までしか借りられません。
たとえば、年収330万円の方は、110万円を超える借り入れはできません。
また、総量規制として、他社の借り入れと合算して3分の1までと定められています。
借金が膨らみ、生活費が不足するリスクを考えると、借り入れ制限はメリットともいえるでしょう。
3-3 銀行より最低支払金が高く設定されている
銀行に比べると、返済するときの最低支払い金が高く設定されています。
銀行が30万円以上の借入額のときの最低返済額が6,000円に対して、消費者金融は11,000円以上の支払いが必要なケースがあります。
毎月の返済額から生活の負担を考えて、借り入れをしましょう。
3-4 一回借り入れすると借りるハードルが下がる
消費者金融で借り入れすると、借金のハードルが下がる恐れがあります。
初回に借りるときは、借金の返済に対する不安や返済が滞った場合のリスクを考えて、慎重になる方が多いでしょう。
しかし、一度借りてしまうと精神的なハードルが下がり、繰り返し借り入れを行って借金が膨らむかもしれません。
特に、消費者金融では利用申し込みも簡単で、審査も通りやすいことから、借りすぎてしまうリスクもあります。
また、上述した低額のリボルビング払いはメリットでもあるのですが、「支払期間の長期化」、「支払総額の増加」、「借入れという感覚の欠如」を助長することがあります。
多重債務にならないように、自分が無理なく返済できる範囲で借り入れましょう。
借金の返済額についての詳しい解説は、以下の記事をご確認ください。
4章 消費者金融で借りる流れ
消費者金融で借りる流れは、以下の通りです。
- 申込
- 審査
- 借入
それぞれ詳しく解説します。
4-1 申込
消費者金融は、電話やWEB、ATM(無人契約機)で行います。
申込時には、マイナンバーカードや運転免許証、健康保険証といった本人確認書類の提出が必要です。
WEBで本人申込書を提出する場合、画像のメール送信や、専門アプリでのスキャン、コピーを郵送します。
借入金額が50万円以上、または他社の借入額と合算して100万円以上の場合、収入証明書類を提出しなければなりません。
収入証明書類とは、給料明細や確定申告書などです。
WEBであれば24時間申込できますが、審査結果が翌日に届くケースがあります。
4-2 審査
申込後、消費者金融による返済能力や申込条件の審査が行われます。
即日で審査が出る消費者金融もありますが、混雑状況によっても審査結果が出るタイミングは異なります。
返済が滞りなく行われるか確認するために、正社員かどうかにかかわらず、派遣社員やアルバイトなどでも、勤務先に在籍確認がはいります。
審査の結果と借入可能額は、メールや電話で連絡があります。
審査に通過したら、消費者金融と契約を締結します。
契約を締結する場所は、WEBや無人契約機、店舗などです。
4-3 借入
消費者金融との契約を締結したら、借り入れできます。
カードを希望した場合、郵送や店舗での受け取りをしてから借入可能です。
カードローンの名称が浸透している消費者金融の借り入れは、カードだけでなく、スマートフォンアプリやWEBサイトからの指定口座へ入金されます。
5章 借金を返せなくなったらどうなる?
消費者金融で借金を繰り返したり、身体を壊してしまったりして、借金を返せなくなることがあるかもしれません。
借金が返せなくなった場合は、以下の状態に陥る可能性があります。
- しつこい督促
- ブラックリストへの掲載
- 差押え
借金を返せなくなると、消費者金融から支払うように督促の連絡がきます。
滞納を解消するまで、何度も電話やメールで連絡がくるため、必ず対応しましょう。
消費者金融からの電話に出なければ、職場まで連絡が来る可能性があります。
また、借金を返せなくなれば、個人信用情報機関に事故情報が登録(ブラックリストに載る)されます。
事故情報とは、借金の滞納や債務整理といった経済的な信用を失う事実について、債権者が信用情報機関に登録した情報のことです。
事故情報が登録されると、一定期間住宅ローンやスマートフォン端末の分割払い、クレジットカードの新規入会などの審査に通ることはなくなるでしょう。
ブラックリストに関する詳しい解説は、以下の記事をご確認ください。
長期間滞納し、督促にも対応しなかった場合、消費者金融から裁判を起こされます。
消費者金融側が裁判に勝訴すると、預貯金や給与、車、持ち家などを差し押さえられます。
借金の返済のために消費者金融での借り入れを検討している場合は、借金問題の専門家である司法書士に相談しましょう。
借金の返済にお困りの方は、グリーン司法書士にご相談ください。
着手金は無料で、土日祝日も相談に対応しています。
専門家による無料相談を受け付けているため、お気軽にご相談ください。
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6章 消費者金融の賢い使い方
借金滞納のリスクを知ったうえで、一時的に借り入れたい場合は、使い方をよく考えてから利用しましょう。
- 本当に必要な借金かよく考えてから利用する
- 無理のない借金の返済計画を建ててから借りる
それぞれの使い方のポイントを解説します。
6-1 本当に必要な借金かよく考えてから利用する
消費者金融の借り入れは便利なサービスですが、借金の癖が付く恐れがあります。
借り入れする前に、本当に必要な借金なのかよく検討しましょう。
病気の治療費や車の修理費など、生活資金の借金は不可避なこともあります。しかし、消費者金融で借りる前に他の選択肢を検討することが重要です。
たとえば、定期預金の解約や家族、親戚からの借入れ、保険の契約者貸付の利用など、なるべく負担の小さい方法を検討しましょう。
6-2 無理のない借金の返済計画を立ててから借りる
どうしても消費者金融で借りる必要がある場合は、適切な利用が必要です。
具体的には、借りる金額を必要最小限に抑え、無理のない返済計画を立てることです。
滞りなく返済するために、借金の返済計画書を作りましょう。
借金の返済計画書とは、毎月の返済額や残りの返済回数、返済残高などの情報をまとめた書類です。
返済計画書を作成すると、無理のない返済額が分かり、生活が苦しくない範囲の借り入れができます。
計画書に借金を記入するときは、必ず利息を忘れずに記載しましょう。
返済計画書は、ExcelやGoogleスプレッドシートなどのテンプレートの活用をおすすめします。
インターネットで検索すれば、ご自身が使いやすいテンプレートが見つかるでしょう。
返済計画書の書き方は、以下の記事を参考にしてください。
7章 借金の支払いにお困りの方はグリーン司法書士にご相談ください
クレジットカードのキャッシングや銀行カードローンを支払う場合、消費者金融で借りるよりもまとまった現金が必要です。
借金をして他の債務の返済をするよりも、借金問題の専門家である司法書士に相談する方が、生活の負担が軽減できるでしょう。
借金の支払いに困っている方は、2015年から25,000件以上の借金の相談実績があるグリーン司法書士法人にご相談ください。
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