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- 銀行口座の差押えとは何か
- 銀行口座の差押えの期間
- 銀行口座の差押え解除にかかる日数
- 銀行口座の差押えを解除する方法
借金や税金の滞納が原因で銀行口座を差し押さえられた場合、1日から1週間程度の日数で差押えが解除されます。銀行口座の差押えは、借金や税金の滞納により発生する重大な問題です。差押えが実行されると、預金が凍結され、生活に大きな支障をきたします。
差押えの解除には、早急な対応が求められ、場合によっては専門家の助言が必要です。今回の記事では、銀行口座の差押えについて、解除までの日数や解除方法を詳しく解説します。
差押えを解除するための具体的な方法や、手続の流れを理解することで、迅速に対応し、経済的な再建を図るための情報を提供します。銀行口座の差押えに関する基本的な知識と適切な対処法を学び、差押えの解除を目指しましょう。
目次 ▼
1章 銀行口座の差押えとは
銀行口座の差押えとは、債務者の銀行口座にある預金を強制的に凍結し、債権者が未払いの債務を回収するための法的手続です。この手続は、債務者が借金や税金などの支払いを滞納した場合に行われます。
通常、債権者は裁判所に対して差押命令の申立てを行い、裁判所がこれを認めると、銀行に対して差押命令が送付されます。差押命令を受けた銀行は、債務者の口座を凍結し、債権額に応じて預金を差し押さえます。
税金の滞納による差押えに関しては、国や自治体が裁判所の許可を必要とせずに、徴収のために差押えが執行でき、突然にそれが起こるえるので、注意を要します。
差押えが行われると、債務者は口座からの引き出しや振込ができなくなります。差押えは債権者が全額を回収するまで続き、場合によっては複数回行われることもあります。
差押えの解除には、債務の全額返済や裁判所への異議申し立てが必要です。差押えの解除の手続は法的に複雑であり、適切に対応しないとさらなる法的問題を引き起こす可能性があります。
1-1 差押えが行われるケース
差押えが行われる主なケースは次のとおりです。
- 借金の滞納
- 税金の滞納
- 公共料金の未払い
- 養育費の未払い
それぞれの内容を見ていきましょう。
借金の滞納
借金の返済を長期間滞納した場合、債権者は差押えを行うことができます。特に、支払督促や裁判によって債務名義(確定判決や支払督促)が取得された場合に発生します。
税金の滞納
税金を滞納している場合、税務署は法的手続により差押えを行うことができます。これは、個人や企業が納税義務を果たさない場合に発生します。
公共料金の未払い
公共料金(電気、水道、ガスなど)の未払いが続くと、差押えの対象になることがあります。これは、各公共サービス提供者が差押え手続を進める場合です。
養育費の未払い
養育費の支払い義務を果たしていない場合、受益者は差押えを申し立てることができます。
このように、銀行口座の差押えはさまざまな未払い債務に対して行われる法的措置であり、適切に対処しないとさらなる法的問題や生活への影響が生じる可能性があります。
なお、差押えを解除する手続とはどういうものか、その方法や期限について、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ、参考にご覧ください。
3章 銀行口座の差押え解除にかかる日数
銀行口座の差押えを解除するまでにかかる日数は、状況によって異なりますが、最短で1日で解除される場合もあります。特に税金の滞納が原因の場合、滞納分を全額支払うことで、その日のうちに解除される場合もあります。
ただし、債権者が複数いる場合や、債務整理が必要なケースでは、解除までにもう少し時間がかかるのが一般的です。差押えが行われてから、1週間以内に対応することが多くの場合に求められます。
この期間中に対処しないと、債権者により預金が回収され、解除が困難になるため、迅速な対応が必要です。解除の手続は複雑であるため、早急に専門家に相談することが推奨されます。早期対応ができれば、さらなる経済的困難に陥るのを防ぐことができます。
なお、差押えの強制執行や差押えの対象外となるものは何かについて、以下の記事で詳しく取り上げています。ぜひ、そちらも参考にしてください。
4章 銀行口座の差押えを解除する方法
銀行口座の差押えを解除する主な方法として、次の5つが挙げられます。
- 借金・税金滞納分をすべて支払う
- 差押禁止債権の範囲の変更を申し立てる
- 差押えが解除されるのを待つ
- 債権者と交渉する
- 債務整理を行う
個別に詳しく見ていきましょう。
4-1 借金・税金滞納分をすべて支払う
銀行口座の差押えを解除する最も直接的な方法は、滞納している借金や税金をすべて支払うことです。借金や税金の全額返済が確認されると、債権者は差押えを解除します。
特に税金の滞納の場合、納付すればすぐに解除されることがあります。ただし、差押えにまで至る状況とは、そもそも財政的にすでに困難な状態にあることが多いため、この方法はあまり現実的ではない場合が多いです。
4-2 差押禁止債権の範囲の変更を申し立てる
差押えの解除のために、裁判所に「差押禁止債権の範囲の変更」を申し立てる方法もあります。これは、生活に必要な資金を確保するために、差押えの一部または全部を解除してもらう手続です。
差押禁止債権の範囲の変更の申立てが認められると、差押えが一部解除され、預金の一部を利用できるようになります。速やかに行動し、専門家の助言を受けることが差押え解除への近道となるでしょう。
4-3 差押えが解除されるのを待つ
差押えが自然に解除されるのを、待った方が得策の場合もあります。差押えは、銀行が第三債務者として債権者に支払うための資金を、債務者の口座から別段預金に移すまでの期間となるのがほとんどです。
別段預金とは銀行口座にある資金のうち、銀行のものでも預金者のものでもない資金で、銀行が一時的に預かっているに過ぎない預金科目を指します。
便宜上「口座の差押え」と呼ばれますが、正しくは、差し押さえられるのは「債務者の銀行に対する預金の返還請求権」といえるでしょう。口座が使えないというのは、債務者が引き出さないための銀行による保全であり、すぐに使えるようになることが多いです。
4-4 債権者と交渉する
債権者と交渉して差押えを解除する方法もあります。交渉により、分割払いの再設定や利息のカットなど、返済条件の緩和を求めることが可能です。
交渉が成功すれば、債権者が差押えを解除することがあります。しかし、債権者が交渉に応じるかどうかはケースバイケースであり、必ずしも成功するとはかぎりません。
交渉を成功させるためには、現実的な返済計画を提示し、誠実に対応することが重要です。交渉が難しい場合は、専門家の助言を受けることも検討すべきです。
4-5 債務整理を行う
債務整理を行うことで、差押えを解除することはできませんが、そもそも銀行口座の差押えは繰り返される可能性があります。そうならないために、債務整理を行うことも有効です。
主な債務整理の方法は、任意整理、個人再生、自己破産の3種類です。
任意整理では、債権者と交渉して債務の返済条件の見直しを求めます。個人再生では、債務を大幅に減額し、返済計画の立て直私が可能です。自己破産は財産を処分し、すべての債務を免除してもらう手続で、最も根本的な解決方法です
債務整理の主な種類ごとの特徴やメリット、デメリットについては、以下の表にわかりやすくまとめてあります。
債務整理の種類 | 任意整理 | 個人再生 | 自己破産 |
特徴 | 裁判所を通さずに、債権者と直接交渉して借金の減額や返済計画の見直しを行う方法 | 裁判所に申立てを行い、借金の減額と返済計画の認可を得る方法 | 裁判所に申立てを行い、全ての借金を免除してもらう方法 |
メリット | ・手続が比較的簡単で費用が安い ・裁判所への申立て記録が残らない ・家族や勤務先に知られない | ・借金を大幅に減額できる ・住宅ローンや車ローンなどの財産を守れる ・将来、再び借金問題に陥る可能性が低い | ・借金が全て免除される ・新しい生活をスタートできる |
デメリット | ・減額できる金額は債権者との交渉次第 ・将来、再び借金問題に陥る可能性がある | ・裁判所への申立て記録が残る | ・裁判所への申立て記録が残る ・官報に永久に掲載される ・一定期間、クレジットカードやローンを利用できない ・一定期間、就業制限を受ける |
適したケース | ・債務額が大きくなく、将来的に返済できる見込みがある場合 ・任意整理の詳細・解決事例はコチラ ↓ 借金をなくせる任意整理とは?メリット・デメリットや向いている人 任意整理の経験談・解決事例 | ・一定収入はあるが債務額が大きく、任意整理では難しい場合 ・個人再生の詳細・解決事例はコチラ ↓ 小規模個人再生とは|給与所得者再生との違いやメリット・デメリット 個人再生の経験談・解決事例 | ・債務額が非常に大きく、他の方法では返済が難しい場合 ・自己破産の詳細・解決事例はコチラ ↓ 自己破産とは?メリット・デメリットや手続きの流れを徹底解説 自己破産の経験談・解決事例 |
債務整理の種類と生活への影響に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ、そちらも参考にご覧ください。
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5章 銀行口座の差押えの解除の際の注意点
差押えされている預金残高が、前述の別段預金に移されたら、差押えの解除(終了)となります。
そして、一旦解除されたとしても、全額回収できていなければ再度差押えを受ける可能性があります。そのため、銀行口座が使えるようになったからといって、そこに入金すると、また預金が使えなくなるリスクがあることを認識しておきましょう。
債務の全額返済、債権者との交渉、債務整理など以外の方法で差押えが解除されるのは、現実的には不可能です。なぜなら、それ以外に、債権者には解除するメリットはありません。よって、銀行口座の差押えに直面したなら、直ちに専門家に相談しましょう。
なお、銀行口座凍結のなかで自己破産によるものの凍結のタイミングや対処法について、以下の記事で特集しています。ぜひそちらも、参考にお読みください。
まとめ
銀行口座の差押えは、借金や税金の滞納が原因で発生する深刻な問題です。差押えが実行されると、預金が凍結され、日常生活に大きな影響を及ぼします。
差押えを解除するための方法としては、借金や税金滞納分を全額支払う、債権者と交渉する、債務整理を行うなどがあり、それぞれの方法には特有のメリットとデメリットがあります
特に一括返済は即効性が高いものの、現実的には難しい場合が多く、債務整理などほかの方法を検討するのが賢明です。差押え解除には迅速な対応が求められ、適切な手続を踏むことで、経済的に再建できます。
差押えを回避するためには、早期の段階で滞納を防ぐための対策を講じることも重要です。専門家の助言を受けることで、最適な解決策を見つけることができるでしょう。
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