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- クレジットカードが更新されない理由
- クレジットカード更新時に審査される内容
- クレジットカードが更新されなかったときの対処法
「今まで使えていたクレジットカードが更新されなくなった!」
クレジットカードの利用期限が近付いているにもかかわらず、一向に更新されないとなると「今後使えなくなるのではないか」と不安な気持ちになりますよね。
クレジットカードは原則自動更新ですが、カードの会員条件を満たしていない場合や滞納をしている場合は更新されない可能性があるのでご注意ください。
この記事では、クレジットカードが更新されない理由と更新時の注意点を解説します。
クレジットカードが更新されずお困りの方は、ぜひご参考にしてください。
目次 ▼
1章 クレジットカードは基本的に自動更新
クレジットカードには有効期限があり、継続してカードを利用するためには更新が必要です。
クレジットカードは基本的に自動更新されるため手続きの必要はなく、有効期限が切れる少し前に新しいクレジットカードが自宅に届く仕組みになっています。
そのため、特に何も問題がなければ自動的に更新されます。
もし有効期限が過ぎても自宅に届かない場合は、何かしらの原因があると見て良いでしょう。
2章 クレジットカードが更新されない7つの理由は?
では、クレジットカードが更新されない理由について見ていきましょう。
クレジットカードが更新されない理由は7つ考えられます。
- クレジットカードの会員条件を満たしていない
- クレジットカードの支払いを滞納している
- 残高不足を起こして支払いが遅れている
- 他社で多額の借り入れがある
- 住所が変わったのを届け忘れている
- クレジットカード会社に迷惑行為を行ったことがある
- ブラックリストに載っている(社内ブラックを含む)
心当たりがあった場合は、その項目が原因で届かない可能性があります。
2-1 クレジットカードの会員条件を満たしていない
1つ目は、クレジットカードの会員条件を満たしていないケースです。
転職をしたり離職をした方によくあるケースと言えます。
ハイクラスのクレジットカード会員の場合、収入の状況が変わったことにより会員条件に合わないとみなされ更新されない可能性が考えられます。
また、年間の買い物回数が少なくほとんど利用していない幽霊会員の場合も、利用していないと見なされ会員条件から外されてしまうこともあります。
もし、有効期限を過ぎてもクレジットカードが届かない場合は、会員条件を確認しましょう。
2-2 クレジットカードの支払いを滞納している
2つ目は、クレジットカードの支払いを滞納しているケースです。
クレジットカードの支払いを滞納している場合、経済的に不安があると見なされクレジットカードを更新できない可能性があります。
当然、そのクレジットカードを滞納している場合は更新が難しいですが、他社で滞納している場合も注意が必要です。
クレジットカード会社は他社の支払い状況も確認できるため、他社で滞納が続いていることが更新に影響している場合もあります。
2-3 残高不足を起こして支払いが遅れている
3つ目は、残高不足を起こして支払いが遅れているケースです。
意図して滞納しているわけではなく、ついうっかり口座にお金を入れ忘れて引き落としできなかった場合も含まれます。
うっかりミスにせよ支払えなくて放置しているにせよ、どのみち支払いが遅れていることには変わりないので、もし残高不足を起こしている場合はすぐに対処する必要があります。
このまま放っておくと滞納になってしまい、取り立てが始まる可能性があるので注意しましょう。
2-4 他社で多額の借り入れがある
4つ目は、他社で多額の借り入れがあるケースです。
他社で借り入れがあるということは、債務者がお金に困っているということなので、今後も返済が滞ってしまうリスクから更新しない場合もあります。
また、借り入れの返済に追われてお金が足りなくなると、支払い能力以上のクレジットカードの使い方をしたり現金化などを行う可能性があります。
自社の支払いが問題なかったとしても、他社で多額の借り入れがある場合は影響していると思って良いでしょう。
2-5 住所が変わったのを届け忘れている
5つ目は、クレジットカード会社の最新の個人情報を更新し忘れたケースです。
引っ越した際に、ネット通販など自宅に届くサービスは住所を変更する方がほとんどですが、クレジットカード会社の情報を変更するのはつい忘れてしまう方は少なくありません。
特に、自宅にクレジットカードの明細を送らずにネットで見ている方は、住所が昔のままだという方だという方もいるのではないでしょうか。
普段使う分には問題はありませんが、住所が違うと新しいクレジットカードが届かないため、再配達などで利用開始が遅れてしまう可能性があります。
特に延滞していない場合は、個人情報が最新のものになっているかチェックしましょう。
2-6 ブラックリストに載っている(社内ブラックを含む)
6つ目は、ブラックリストに載っているケースです。
ブラックリストは、事故・延滞情報のことで、経済的に信用できない行動をしたら載ってしまいます。
具体的に経済的に信用できない行動とは、クレジットカードを滞納したり、他の支払いを滞納したり、短期間に多重申し込みをしたりすることでブラックリストに掲載されます。
また、債務整理をした場合は必ずブラックリストに載ってしまいます。
債務整理の中でも、任意整理の場合はクレジットカードの債務を外して手続きを取ることができますが、債務整理をしたという履歴は残ってしまうため更新しないケースは考えられます。
クレジットカード会社がブラックリストに載っていることを確認した場合、更新に影響している可能性があるでしょう。
ブラックリストについての詳細は、以下の記事で詳しく解説しています。
2-7 クレジットカード会社に迷惑行為を行ったことがある
7つ目は、クレジットカード会社に迷惑行為を行ったことがあるケースです。
過度なクレームや嫌がらせの電話を入れたり、SNSやネット掲示板で誹謗中傷を繰り返したりとクレジットカード会社に迷惑行為を行った場合は更新されない可能性があります。
もし、支払い以外で迷惑行為をしたとしてもブラックリストには載りませんが、要注意人物として社内ブラックには載ってしまう可能性があるので注意しましょう。
3章 クレジットカードは更新時にも審査がある!
ここまで、クレジットカードが更新されない原因を解説しました。
自社のクレジットカードの滞納や残高不足だけでなく、なぜ多額の借り入れがあることやブラックリスト入りしていることが原因になるかというと、クレジットカードを更新する際も審査があるからです。
引き続き更新しても問題ない顧客かを審査した上で、問題なければ新しいクレジットカードを送付しているのです。
顧客にとっては自動更新ですが、正式には自動的に更新されるわけではないので注意が必要です。
審査は全部で2種類あり、この審査に通過すれば無事に更新されます。
3-1 社内データでの審査
1つ目は、社内データでの審査です。
この審査は、自社のクレジットカードの利用履歴についてです。
現在支払いの滞納はないか過去に滞納を繰り返していないか、利用回数や金額はいくらなのかなど自社のクレジットカードで事故情報がないかを確認します。
また、迷惑行為をしているかどうかも社内データで調べるので、迷惑行為をしている場合は審査においてマイナスに働くこともあります。
ここで何かしらの信用に欠ける行為が発見されたら、審査落ちする可能性もあります。
3-2 個人信用情報機関の情報での審査
2つ目は、個人信用情報機関の情報での審査です。
この審査は、他社の利用履歴やお金のやり取りについてです。
個人信用情報機関では「信用情報開示制度」を利用して、他社の支払い状況や事故情報を確認することができます。
自社のクレジットカードで滞納をしていなくとも、他社のクレジットカードを滞納していたり借り入れを繰り返している場合は要注意です。
今後は自社のクレジットカードでも同様にやられる可能性があるため、更新を避ける会社も少なくないでしょう。
4章 更新拒否をされた場合に確認すべきこと
では、クレジットカードが更新されなかった場合はどうすれば良いでしょうか。
クレジットカードを続けて使うためにも、原因を探って解決ができそうかどうかを確認する必要があります。
もし、更新されない心当たりがある場合は、以下の3つの項目を確認しましょう。
4-1 支払いの滞納がないか確認する
まずは、自社・他社に限らず支払いの滞納がないかを確認しましょう。
滞納をしている場合は、支払いを済ませて信用情報を回復するように努めましょう。すぐに払えない状況でもこのまま放っておくのは得策ではありません。
このまま黙っていると督促状や催告状が届くだけでなく、今後のあらゆる審査において不利になってしまいます。
現状何かしら支払いの滞納をしている場合は、今後他社のクレジットカードも同様に更新されない可能性が出てくるため注意しましょう。
4-2 会員条件を満たしているか確認する
特に支払いを滞納していないという方は、会員条件を満たしているか確認しましょう。
特に、転職した方や仕事を辞めてパートになった方は、会員条件から外れてしまったことも考えられます。
対象年齢や勤務先の変更が原因で更新されないのであれば、他のクレジットカードを作ることも検討しましょう。
意外とよくあるケースとしては、学生専用カードや年齢限定カードを使っていたケースです。
同じステータスの一般向けカードに自動的に切り替わるのが一般的ですが、学生の間だけの契約の場合は更新されない可能性もあるので注意しましょう。
4-3 自分の信用情報を確認する
過去に滞納を繰り返してしまったり、借り入れをしていた経験がある方は自分の信用情報を確認しましょう。
残念ながら社内データを確認することはできませんが、個人信用情報機関の信用情報であれば個人で確認することが可能です。
信用情報機関には次の3種類があります。
クレジット会社や消費者金融によっても登録している信用情報機関が異なるため、費用はかかりますが全ての情報機関を調べておくのがおすすめです。
費用は窓口の場合は500円、それ以外の確認の場合は1,000円かかるため用意しておきましょう。
各信用情報機関 | 確認方法 |
---|---|
JICC | ・スマホアプリで申し込む ・郵送で申し込む |
CIC | ・インターネットで申し込む ・郵送で申し込む |
KSC | ・インターネットで申し込む ・郵送で申し込む |
いずれも本人確認書類が必要なので用紙しておきましょう。
ブラックリストの確認方法の詳細は、以下の記事をご参考にしてください。
5章 滞納を続けていると強制解約に!
クレジットカードの滞納を続けていると、クレジットカードが強制解約になるため注意が必要です。
強制解約になると利用自体ができなくなり、今度再度契約をしたくても審査に通らなくなります。
当然、強制解約になった履歴もブラックリストに載ってしまうので、他のクレジットカード会社の審査も厳しくなるでしょう。
また、系列の金融機関では借り入れもできなくなるのでこちらもデメリットと言えます。
強制解約になる目安としては、1ヶ月以上滞納している状態です。
もしこれくらいの期間滞納しているのであれば、強制解約されるのは時間の問題なので注意しましょう。
6章 支払いが難しい場合は債務整理を検討しよう
滞納しているクレジットカードの支払いが難しい場合は、債務整理を検討するのも方法の一つです。
債務整理とは、滞納しているクレジットカードや借金の総額を減額したり免除して完済を目指す手続きのことです。
債務整理は大きく分けて3種類あり、それぞれ特徴も異なります。
債務整理の種類 | 特徴 |
---|---|
任意整理 | 借金の利息や遅延損害金をカットする手続き 返済が長期化している場合や債務整理がバレたくない方におすすめ |
個人再生 | 借金の元金を5分の1〜10分の1に大幅にカットする手続き 借金そのものが膨れ上がった場合や浪費・ギャンブルが原因の借金におすすめ |
自己破産 | 全ての借金を免除することができる手続き 効力が強いため制限も多く審査が厳しい 支払い能力がない方におすすめ |
支払いができずに強制解約になってしまった方や、クレジットカード以外にも借金を抱えてお困りの方は思い切って債務整理に踏み切ることをご検討ください。
借金はすればするほど泥沼化し、どんどん状況が悪くなってしまいます。
早い段階であれば選択肢も多いため、借金を抱えている方はぜひ一度無料相談にお問い合わせください。
各債務整理のメリット・デメリットは、以下の記事をご確認ください。
6-1 債務整理・時効の援用後は一定期間クレジットカードを作れない
債務整理は、借金の苦しみから逃れられる手続きですが、債務整理後は一定期間クレジットカードが作れなくなるので注意が必要です。
債務整理をした履歴は必ずブラックリストに載るため、新規で申し込みをしたとしても100%審査落ちしてしまいます。
時効援用後も信用情報に事故情報が登録される恐れがあるので、一定期間はクレジットカードを作れない場合があります。
しかし、一生クレジットカードが作れないわけではないのでご安心ください。
ブラックリスト入りが消えたら再度作れるので、以下の期間が過ぎたら審査に通過できる可能性があります。
債務整理の種類 | ブラックリストが消える目安 |
---|---|
任意整理 | 完済から5年が経過 |
個人再生 | 完済から5年〜7年が経過 |
自己破産 | 免責許可が出てから5年〜7年が経過 |
ただし、申し込みをする前には必ず信用情報を確認してからにしましょう。
申し込みをして審査落ちした場合、その審査落ちした情報もブラックリストに載るからです。そうなると、ますます審査通過までの道のりが遠のいてしまいます。
少し手間ではありますが、申し込みしても問題がないか確認することをおすすめします。
債務整理後のクレジットカードの作り方は、以下の記事で詳しく解説しています。
7章 クレジットカードが更新されない場合は原因を把握しよう
クレジットカードは手持ちがないときや、大きな買い物をするときに役立つ便利なサービスです。
そのため、更新されないとなると不便に感じ困ってしまう方も少なくないでしょう。
クレジットカードが更新されない場合は、原因を把握して対処可能なものがあれば対処するのが大切です。
もし、借金が深刻化してしまいクレジットカードの支払いすらままならないという方は、クレジットカードを更新するよりも借金問題を解決するのが先決です。
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よくあるご質問
- クレジットカードの更新が届かない理由は?
- クレジットカードを更新できない原因は、主に下記の通りです。
・クレジットカードの会員条件を満たしていない
・クレジットカードの支払いを滞納している
・残高不足を起こして支払いが遅れている
・他社で多額の借り入れがある
・住所が変わったのを届け忘れている
・ブラックリストに載っている(社内ブラックを含む)
・クレジットカード会社に迷惑行為を行ったことがある
クレジットカードを更新できない理由について詳しくはコチラ
- クレジットカードを更新できないときの対処法とは?
- クレジットカードを更新できないときは、下記を確認してみましょう。
・支払いの滞納がないか確認する
・会員条件を満たしているか確認する
・自分の信用情報を確認する
クレジットカードを更新できないときについて詳しくはコチラ