カードローンの返済ができないとどうなる?払えない場合の対処法

司法書士山田 愼一

監修者:グリーン司法書士法人   山田 愼一
【所属】東京司法書士会 登録番号東京第8849号 / 東京都行政書士会所属 会員番号第14026号 【保有資格】司法書士・行政書士・家族信託専門士・M&Aシニアエキスパート 【関連書籍】「世界一やさしい家族信託」著者・「はじめての相続」監修など多数

借金返済の知識
カードローンの返済ができないとどうなる?払えない場合の対処法

この記事は約 15 分で読めます。

 この記事を読んでわかること

  • カードローンの返済ができないと最終的に差押えになる
  • カードローンの返済が難しい時点で債権者に連絡をするのがベスト
  • カードローンの返済をするときは返済計画を立てて追加の借金をしないようにする
  • カードローンの返済ができない場合は債務整理を検討するのもおすすめ

お金を借りたいときに便利なカードローンですが「借りすぎてしまって返済ができない」とお悩みの方は少なくありません。カードローンの返済ができないと、ブラックリストへの登録や財産の差押えに発展してしまうので注意が必要です。

この記事では、カードローンの返済が難しい場合の対処法を解説します。返済ができないときは早めに対応をして借金問題を深刻化させないようにしましょう。

また、カードローンの返済ができない状況が続いている場合は、債務整理を利用して借金問題を解決するのもおすすめです。長期化している借金にお悩みの方は一度ご検討ください。

目次

1章 カードローンを返済しないとどうなる?

結論から言うと、カードローンを返済しない状態が続くと財産を差し押えられてしまいます。

カードローンの返済期限を過ぎてからいきなり差押えにはなりませんが、放置し続けると強制的に収入や預金口座などから滞納分を返済することになります。収入が減ると今後の生活にも影響するため、絶対に滞納した状態を続けてはいけません。

では、カードローンを返済しないとどうなるのか具体的な影響を解説します。返済が難しい場合でも、早めの対応でリスクを最小限に抑えましょう。

1-1 カードが利用停止になり強制解約される

カードローンを期限までに返済しないと、カードが利用停止となります。

利用停止になると、返済するまで新たな借入ができなくなり、さらに返済が遅れると強制的にカードが解約されてしまうので注意しましょう。

強制解約になると、返済してから再度審査に申し込んでも審査に通らない可能性が高いです。また、信用情報機関にも強制解約の情報が登録されるので、別の金融機関からの借入やクレジットカードの発行も難しくなるでしょう。

1-2 遅延損害金が発生する

カードローンの支払い期限を過ぎたら遅延損害金が発生します。遅延損害金とは、延滞によるペナルティとして支払う追加の利息です。

遅延損害金が発生すると、借入残高に加えてその支払いも必要になります。また、通常の金利よりも高い割合で計算されるので、期限を過ぎれば過ぎるほど総返済額が膨らんでしまうので注意しましょう。

1-3 督促状が届く

カードローンを返済しないまま一定期間が経過すると、金融機関から督促状が送られてきます。督促状とは、滞納している返済額を早急に支払うよう求める正式な通知です。

督促状には未払額や支払期限、支払方法などが記載されており、期限内に対応しない場合はさらなる措置が取られる可能性があります。

督促状を無視すると、法的手続きへ進むリスクが高まるので絶対に放置してはいけません。督促状を受け取った場合は、指示された期限までに対応するか、返済が厳しい場合は金融機関に返済の相談をしましょう。

1-4 ブラックリストに登録される

カードローンを返済しない状態が続くと、信用情報機関に事故・延滞情報として取り扱われ「ブラックリスト」に登録されてしまいます。

ブラックリストに登録されたことは、ほかの金融機関にも共有されるため、審査の段階で絶対にバレてしまいます。完済して一定期間を過ぎるまでは、新たなカードローンやクレジットカードの利用、住宅ローンや車のローンの審査などが非常に通りにくくなるので注意しましょう。

1-5 一括請求される

督促状が届いてもカードローンを返済しない状態が続くと、金融機関から一括請求を求められます。この時点で分割返済の特約が解除されているため、残りの借入金全額を一度に返済しなければいけません。

一括請求まで進むと、通常の返済方法では対応できなくなるため、財産の差押えにつながるリスクが非常に高くなります。

1-6 差押えになる

一括請求にも応じなかった場合は、法的措置によって差押えになります。差押えとは、給料や預金口座、家や車などの財産を強制的に差し押さえて未払いの貸付金を回収する手続きです。

給料が差し押さえられると、生活費が大幅に制限されるので日常生活がままならない状態になります。もし、ほかの借金も滞納している場合は連鎖的に一括請求や差押えに進んでしまう可能性があるでしょう。

2章 カードローンが返済できない場合にやるべきこと

カードローンの返済ができないときは、放置せず早めに対応することが大切です。差押えや強制解約を防ぐためにも、まずは債権者に相談して返済計画の見直しを検討しましょう。

ここからは、カードローンが返済できない場合に取るべき行動を解説します。借金を膨らませないためにも、滞納してしまった分は早めの返済を目指しましょう。

STEP1 いつまでに入金できるか確認する

カードローンが支払い期限までに返済できない場合は、最初にいつまでに入金できるか確認しましょう。収入の見込みや手元の資金から、返済可能な金額や入金可能日を決めましょう。

金融機関に相談するときに、入金計画を伝えることで返済意思を示せるため、信頼関係を維持することにもつながります。

また、返済日を過ぎる前に事情を説明すれば延滞によるペナルティや信用情報への影響を軽減できる場合があるので早めに伝えておくのがおすすめです。

STEP2 カード会社に連絡をする

いつまでに入金できるか把握したら、次にするべきステップはカード会社に連絡をすることです。

返済の延滞が予想される場合や既に延滞している場合、放置せずに早めにカード会社へ相談することで、返済期限の延長や分割払いへの変更など、柔軟に返済プランを調整してもらえる場合があります。

「どうせ払えないから」と連絡を怠るとペナルティが重くなり、信用情報にも悪影響になるため必ず連絡をしましょう。

STEP3 返済計画を立てる

カード会社に延滞の連絡をしたら、借金を膨らませないためにも現実的な返済計画を立てましょう。

自分の収入や支出を見直し、毎月いくら返済に充てられるのかを計算して計画通りに返済をするのがポイントです。ここで、無理に返済額を上げてしまうと生活費を確保できず、足りない分をカードローンに頼る状況に陥る恐れがあるので注意しましょう。

STEP4 金利の見直しをする

返済計画を立てているうちに、金利が高額だと感じた場合は金利の見直しをするのも有効です。

借り換えローンやおまとめローンを利用することで、現在の金利より低い条件で返済できる場合があるので確認しましょう。

カードローンの金利が下がると毎月の返済額も軽減されるので、計画的な返済がしやすくなります。まずは、金融機関に相談をして自分に合った方法を見つけましょう。

STEP5 生活の中でお金を捻出する

返済しやすい環境を整えたら、いよいよ返済をしていきます。

カードローンの完済を目指すには、何よりも追加の借入をしないことが大切です。途中で借入をしてしまうと借金が減らないため、できるだけ生活費の削減によってお金を捻出するようにしましょう。

例えば、無駄なサブスクリプションの解約、外食の頻度を減らす、節電・節水の徹底など、日常生活の小さな節約が積み重なれば生活資金を確保できる可能性があります。

また、不用品をフリマアプリやリサイクルショップで売ることで臨時収入を得たり、副業やアルバイトをして収入を増やしたりするのも有効です。

無理のない範囲で返済に充てるお金を増やして、借金を減らしていきましょう。

STEP6 どうしても返済できない場合は債務整理を検討する

カードローンがどうしても返済できない場合は、債務整理を検討するのも一つの方法です。

債務整理は、主に任意整理、個人再生、自己破産の3つの方法によって返済条件の見直しや借金の減額などで返済負担を軽減します。また、債務整理の種類によっては、財産を残したまま借金を減額したり、周りにバレることなく手続きを進められたりと心理的負担が少ないものもあります。

ただし、状況が深刻化すればするほど選択肢が限られてくるため、借金の返済が厳しいと感じた時点で早めに専門家に相談するのがおすすめです。

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3章 カードローンの返済ができなくなりやすいケース

カードローンの返済をしたいと思っていても、借金への意識の薄さや多重債務による返済負担の増加などによって返済を難しくしてしまっている方も少なくありません。

ここからは、カードローンの返済ができなくなりやすい原因を解説します。滞納が続けば差押えのリスクが高くなるので、未然に防ぐためにも参考にしてください。

3-1 返済額や期日を把握していない

カードローンの毎月の返済額や返済日を把握せずに利用を続けると、無意識のうちに支出が膨らみ、口座の残高不足や返済の滞納につながる恐れがあります。

また、複数のカードローンを利用している場合は、返済スケジュールが複雑になるため管理が行き届かなくなるケースも多いです。

うっかり滞納しないためにも、返済スケジュールをカレンダーやアプリで管理したりおまとめローンを利用したりして返済状況を分かりやすくしましょう。

3-2 返済額が支払い能力を超えている

複数のカードローンで借入を繰り返している場合や一度に借入する額が大きい場合、返済額が支払い能力を超えてしまうケースがあります。

借金総額の上限は年収の3分の1が目安と言われており、このラインを超えると返済が厳しくなるので注意しましょう。また、追加の借入も断られるようになるため、今ある借金を返済するしかなくなります。

やむを得ず借入をする場合は、自分の支払い能力を把握して、無理のない範囲で借入するように心がけましょう。

3-3 返済計画を立てていない

返済計画を立てていないと、毎月いくら返済が必要なのか把握できず、借金の返済が長期化しやすくなります。また、毎月の返済額と収入のバランスを把握せずに、無計画に返済と借入を繰り返している場合も返済不能に陥るリスクが高まるので注意が必要です。

借金の完済を目指すためにも、現実的な返済計画を立てるようにしましょう。計画通りに返済を続けることで、必要のない借入を減らせるので借金の増加を防ぐことができます。

3-4 毎月の返済額以上に借金を繰り返している

毎月の返済に追われて生活費が足りなくなると、追加で借金をしなくてはいけないため、借金の総額がどんどん膨れ上がる原因になります。

特に、生活費やほかの借金の返済のためにカードローンを利用する「自転車操業」の状態になると、返済が追いつかなくなる可能性が高いでしょう。

借入が常習化している場合は、無駄な出費を抑えて借金に依存しない生活を目指すことが大切です。収支のバランスを見直して、毎月の返済を優先的にするようにしましょう。

4章 カードローンの返済ができなくてもやってはいけないこと

カードローンの返済ができないと、どうにかお金をつくろうと無理に追加借入をしたり、借金を踏み倒そうとしたりと間違った行動を取る方も少なくありません。

間違った行動を続けると、信用情報に影響するだけではなく、犯罪行為に巻き込まれる可能性もあるので注意しましょう。

ここからは、カードローンの返済ができない状況でも絶対に避けるべき行動を解説します。お金が足りないときでも、冷静に行動してトラブルを防ぎましょう。

4-1 カード会社からの連絡を無視する

カードローンの返済が滞ると、カード会社は電話や郵送で状況確認をします。

見たくない、聞きたくないという気持ちは分かりますが、この連絡を無視すると返済意思がないと判断され、カードの強制解約や差押えに発展する可能性があるので注意しましょう。

返済ができない場合でも、早めに連絡すれば返済方法やスケジュールの調整を提案してくれる場合もあるため、誠実に相談することが大切です。

4-2 返済のために借金をする

返済できないときでも、借金をすることで一時的に返済を乗り切れるように見えますが、新たな借金でさらに返済総額が増えるため状況は悪化する一方です。

自転車操業の状態に陥ると、借入先が増え返済管理が難しくなるだけでなく、最終的には多重債務に陥ってしまうので注意しましょう。

4-3 クレジットカードの現金化をする

クレジットカードの現金化とは、カードで購入した商品を転売して現金を得る行為のことです。クレジットカードの現金化は、カード会社の規約に違反するので強制解約になるリスクがあります。

現金化で得た資金は一時的な対応にしかならず、返済負担を根本的に解決することはできません。また、現金化業者を利用した場合、悪質な手数料やトラブルに巻き込まれる恐れもあります。

4-4 闇金から借金をする

闇金は、出資法の上限金利を超える法外な金利で貸付をする違法業者です。貸金業の登録をしていないため、違法な取り立てや家族、職場への嫌がらせなど、精神的な被害も受ける可能性があります。

闇金との関係を持つと返済がほぼ不可能な状態に追い込まれ、法的トラブルにも発展する恐れがあるため、絶対に利用してはいけません。

返済が厳しい場合は、司法書士や弁護士などの専門家や行政の無料相談窓口に早めに相談して、適切なサポートを受けるようにしましょう。

5章 カードローンの返済ができない場合は債務整理を検討しよう

カードローンの返済ができない場合、無理に返済を続けるよりも、債務整理を検討することで借金問題が解決できる可能性があります。

債務整理には任意整理や自己破産、個人再生などの方法があり、それぞれにメリットや注意点があります。ここからは、債務整理の具体的な手続きやポイントを見ていきましょう。

借金から解放されて、人生の再スタートを切るためにも早めの行動がおすすめです。借金にお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。

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5-1 任意整理

任意整理とは、カード会社と交渉して利息や遅延損害金を減額、またはゼロにして無理のない返済計画を再設定する手続きです。

裁判所を通さず、司法書士や弁護士が債権者と直接交渉するため、債務整理のなかでは比較的気軽に進められます。財産を手放す必要がなく、周りにもバレにくいので内緒の借金がある方にもおすすめです。

また、任意整理は借金を選んで手続きができるので、必要に応じて一部の借金だけを任意整理できる点も大きなメリットでしょう。

5-2 個人再生

個人再生とは、借金を5分の1〜10分の1に大幅に減額して残りを原則3年で分割返済する手続きです。

また、個人再生は自宅などの財産を残しながら返済を続けられる点がメリットです。ただし、安定した収入が必要だったり債務整理の中で一番手続きが複雑だったりとデメリットもあります。

借金を大幅に減らしつつ、財産を手放すことなく生活を立て直せるため、借金の総額が大きい場合は任意整理よりも個人再生が向いているでしょう。

5-3 自己破産

自己破産とは、借金を全額なくす手続きです。借金返済が不可能な場合に有効な手段であり、手続きが認められると、原則としてすべての借金の返済義務がなくなります。

効力が強い反面、家や車などの高価な財産を失ってしまいますが、生活に必要な最低限の財産は保護されるため、破産後は心機一転して新たな生活が送れるでしょう。

6章 カードローンの返済ができない場合は早めに行動しよう!

カードローンの返済ができない場合は、放置せず早めに行動するようにしましょう。

また、滞納した時点で、遅延損害金の発生やブラックリストへの登録は避けられません。そのため、滞納を続けるよりは債務整理を利用して借金問題を早めに解決する方向がおすすめです。

この記事で紹介した対処法を参考に、カードローンの完済を目指しましょう。

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