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- 闇金被害は弁護士か法テラスに早めに相談するのがおすすめ
- 脅迫や暴力など犯罪行為があれば警察に相談すべき
- 相談する際は信頼できる機関か確認して証拠を集めておく
- 闇金以外の借金は債務整理で解決できる
闇金は、一度借りてしまったら、違法な高金利や厳しい取り立てにより債務者を追い詰めます。
しかし、闇金被害に遭っても「どこに相談すればよいのかわからない」「早く返済して縁を切れば問題ないのでは?」と相談を迷っている方は珍しくありません。
闇金被害は、放置すると状況が悪化し、犯罪に巻き込まれるリスクが高いです。よって、できるだけ早めに適切な相談先に頼ることをおすすめします。
この記事では、闇金被害の相談先と相談の際の注意点を解説します。一人で抱え込まず、専門家の力を借りて解決を目指しましょう。
目次 ▼
1章 闇金とは?消費者金融との違い
闇金とは、国や都道府県に「貸金業」として登録せず、高金利で貸し付けを行う違法業者のことです。トゴ(10日で5割の利息)やトサン(10日で3割の利息)など、法律に違反する金利の設定や厳しい取り立てをする特徴があります。
一方、消費者金融は貸金業法に基づいた正規の貸金業者です。法律の範囲内で貸し付けを行っているため、最大でも年20%の利息で抑えられます。
また、消費者金融は審査があり、返済能力に応じた貸し付けを徹底していますが、闇金は審査なしで簡単に貸し付けます。貸し付け後、違法な手口で借金を膨らませるため、返済がより厳しくなるでしょう。
1-1 闇金で借りたらどうなる?
闇金でお金を借りてしまうと、法外な利息が膨らみ、短期間で莫大な返済額を請求されます。
闇金は、正規の消費者金融で審査が通らない債務者が借りるケースが多いため、借りてしまった時点で完済が実質不可能になるでしょう。
また、借金額が膨らむだけではなく、自宅や職場への執拗な電話、家族や知人への嫌がらせ、場合によっては脅迫や暴力などの取り立て被害に遭います。
放置すると被害が拡大するため、闇金被害に遭ったら早めに相談して解決を目指しましょう。
2章 闇金でお金を借りてしまったときの相談先
闇金の違法な高金利や厳しい取り立てに悩まされていても、早めに正しい機関に相談すれば解決の道が開けます。闇金被害は、自分一人で解決を目指すのは難しいため、専門家の指示を受けながら対応しましょう。
では、闇金でお金を借りてしまったときの相談先を紹介します。
2-1 弁護士・法テラス
弁護士は、違法な取り立てを止めるための交渉を行ってくれます。闇金業者との関係を法的に断ち切れるようにサポートをしてくれるため、闇金被害に遭ったら早めに相談しましょう。
法テラスは、無料で法律相談を受けられる公的機関です。経済状況に応じて弁護士費用の立替え制度が利用できるため、経済的に余裕がない方の相談先として有効でしょう。
2-2 警察
違法な取り立てや嫌がらせを受けている場合は、警察に相談しましょう。弁護士や法テラスと併用して、法的な対応を進めることがおすすめです。
闇金でお金を借りてしまっただけでは民事不介入として取り合ってくれないことが多いでしょうが、暴力や脅迫、押し貸しなどの被害に遭った場合は、犯罪行為として対応してもらえる可能性があります。
警察に相談する際は、振込履歴やメッセージの証拠を残しておくとスムーズです。
2-3 消費者生活センター
消費者生活センターとは、消費者トラブル全般についてアドバイスを提供する公的機関です。闇金による違法な取り立てや、高額な利息の請求などの相談に対応しています。
場合によっては、弁護士や警察などの適切な機関への橋渡しをしてくれることもあるため、まずはお近くの消費者生活センターを確認しましょう。
ただし、消費者生活センター自体が直接闇金と交渉することはできないため、弁護士や法テラスと併用して相談することをおすすめします。
3章 闇金からの借金は返済義務がないのに相談すべき理由
闇金でも、お金を借りてしまったからには「とにかく早めに完済しなくては」と思う方が多数です。しかし、闇金からの借金はそもそも返済義務がありません。
なぜなら、違法業者である闇金からの貸付は、正規の貸付行為ではないため、違法性が非常に高く「不法原因給付」に該当するからです。
不法原因給付とは、法律上無効な原因に基づいて行われた給付のことです。つまり、闇金は「法律で定められている上限金利を著しく超えた利息を設定した貸付行為」をしているため、お金の返済を請求することはできないと解釈されます。
ただし、闇金は法律上の返済義務はなくとも、闇金で借金してしまったら放置せずに相談することをおすすめします。では、闇金からの借金を相談すべき理由を見ていきましょう。
3-1 取り立てや嫌がらせを止めるため
闇金は、放置すると取り立てや嫌がらせが続きます。そのままエスカレートして、脅迫や暴力的な取り立てに遭う可能性もゼロではありません。
弁護士や警察に相談すれば、闇金との交渉や法的措置を講じることができるため、取り立てを止められる可能性があります。取り立てや嫌がらせを止めるためにも専門家に相談しましょう。
3-2 家族や職場への被害を防ぐため
闇金業者は、借りた本人だけではなく、家族や職場に対して執拗な取り立てや嫌がらせを行うことがあります。職場に頻繁に電話をかけて悪評を流したり、家族に借金の肩代わりを要求したりするケースも珍しくありません。
家族や職場への被害が広がる前に、専門家に相談して闇金の取り立てを止めるように動きましょう。
3-3 二次被害を防ぐため
闇金業者は、新たな借金をすすめたり他の違法業者を紹介することで、さらに借金を膨らませる手口を使います。個人情報を他の闇金業者に流され、複数の業者から執拗な取り立てを受ける泥沼状態も珍しくありません。
闇金の被害者をターゲットにした、悪質な詐欺や違法行為への関与を強要される可能性もあるため、二次被害を防ぐためにも、専門家に相談をして闇金との関係を早期に断ち切りましょう。
3-4 闇金業者を通報するため
闇金業者は、違法な高金利で貸し付けるだけではなく、脅迫や個人情報の悪用などの犯罪行為を繰り返します。被害者が泣き寝入りすると、闇金業者はさらに多くの人を狙い、被害が広がる恐れがあるでしょう。
警察に通報すれば、悪質な業者の摘発につながり、今後の被害を防ぐことができます。
「闇金で借りてしまったことを怒られるのでは」と不安に思う方もいるかもしれませんが、闇金業者を通報するためにも早めに専門家に相談しましょう。
4章 闇金の相談の際に注意すべきこと
闇金問題を相談する際は、適切な相談先を選ぶことが重要です。悪質な業者に依頼すると、状況が悪化する可能性があるため、信頼できる機関か慎重に判断しましょう。
また、闇金トラブルを取り扱っていない弁護士や司法書士もあるため、相談前に対応しているか確認してから問い合わせする必要があります。
では、闇金の相談の際に注意すべきことを解説します。
4-1 相談先が信頼できる機関か確認する
闇金の相談をする際は、相談先が信頼できる機関か必ず確認しましょう。なぜなら「闇金専門の解決業者」と称して、被害者をさらに騙そうとする悪質な業者が存在するからです。
高額な手数料の請求や別の闇金業者を紹介するなど、状況が悪化する危険があるため、怪しいと思ったら絶対に利用してはいけません。
法テラスや消費者生活センターなど公的機関の利用をするなど、悪質な業者に騙されず、相談先の信頼性を見極めましょう。
4-2 闇金に関する証拠を集める
警察や弁護士に闇金の相談をする際は、取り立ての証拠を集めましょう。違法行為の実態がわかるような証拠があれば、対応してもらいやすくなります。
具体的には、闇金とのやり取りの録音やメール・LINEのメッセージ履歴、振込記録などを保存しておくと有効です。また、取り立ての電話や訪問があった場合は、日時や内容をメモに残しておくことも役立ちます。
4-3 相談費用が発生するか確認する
弁護士に相談する際に、依頼費用とは別に相談費用が発生するケースがあります。相談だけで高額な費用がかかると依頼ができない可能性があるため、相談費用が発生するか確認しましょう。
また「低料金で解決」と宣伝しながら、あとになって追加料金を請求する場合もあるため注意が必要です。
費用が心配な場合は、消費者生活センターや法テラスを利用しましょう。特に、法テラスは一定の条件を満たせば弁護士費用の立替え制度も利用できるためおすすめです。
4-4 弁護士や警察の指示に従う
闇金の相談をした際は、必ず弁護士や警察の指示に従いましょう。
弁護士や警察が介入してから被害者が直接連絡を取ると、かえって状況が悪化する危険があります。また、場合によっては証拠の提出や被害届の手続きが必要になるため、慎重に行動しましょう。
4-5 借金を返済しないと決める
闇金の借金は法律上の返済義務がありませんが、自己判断で少額でも支払うと「支払う意思がある」と判断され、取り立てがさらに激しくなる可能性があります。
取り立てが激しくなると、取り立てを止めてもらおうと返済を続けてしまう恐れがあるため、絶対に返済してはいけません。
弁護士や警察に相談したあとは、指示に従い「一切支払わない」と強い意思を持つことが大切です。
5章 闇金以外の借金は債務整理で解決できる
闇金以外の借金がある場合は、債務整理を利用することで解決できます。債務整理は、借金の減額や利息のカット、状況によっては借金の免除を受けられる手続きです。
債務整理は、大きく分けて「任意整理」「個人再生」「自己破産」の3種類の方法があります。どの方法が自分に向いているかは、専門家と相談をして適切なアドバイスを受けましょう。
債務整理の種類 | 手続きの方法 | こんな人におすすめ |
---|---|---|
任意整理 | 利息や手数料など元金以外の支払いをカットする手続き | 返済が長期化して利息や遅延損害金が膨らんでしまった人 借金を選んで整理したい人 |
個人再生 | 借金そのものを5分の1〜10分の1に減額して完済を目指す手続き | 借金の理由が浪費やギャンブルの人 失いたくない財産がある人 |
自己破産 | 借金自体を免除してもらい支払い義務をなくす手続き | 完済の目処が立たず返済不能に陥った人 借金を返済するための支払い能力がない人 |
ただし、闇金は正規の貸付行為ではないため、債務整理で解決することはできません。闇金を解決する場合は弁護士に別途で依頼する必要があるため注意しましょう。
債務整理を解決する場合は、弁護士だけではなく司法書士にも依頼できます。弁護士と比較して、債務整理にかかる費用が安くなる傾向があるため、費用が心配な方は検討するとよいでしょう。
グリーン司法書士法人では、債務整理の専門家が一人ひとりに合った手続きを提案いたします。初回相談は無料なので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
6章 闇金と関わってしまったらすぐに専門家に相談しよう!
闇金業者は、違法な取り立てや高金利により精神的に追い詰めてくるため、返済義務がなくても根負けして返済してしまう方も珍しくありません。
闇金と関わってしまった場合、解決を目指すために一人で悩まず専門家へ相談しましょう。放置すると状況が悪化する恐れがあるため、早めの行動が重要です。
専門家の指示を受けながら、法的に問題を解決し、安心できる生活を取り戻しましょう。
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