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- 借金を放置すると差押えに発展する
- 給料が差押えられると会社に借金がバレてしまう
- キャバクラで騙された借金は取り戻すのが難しい
- 借金が完済できない場合は差押えの前に債務整理を検討しよう
キャバクラは、魅力的な女性が楽しい会話や接客を提供してくれるため、ついキャバクラにハマってしまい、気付いたら多額の借金を抱えてしまう方は珍しくありません。
「今度こそやめよう」「通うのは控えよう」と思っていても、なかなかやめられずに困っている方も多いでしょう。
この記事では、キャバクラが原因の借金を解決する方法を解説します。キャバクラでつくった借金を放置すると財産が差押えになる可能性もあるので注意しましょう。借金が膨らむと自力で解決するのは難しいため、できるだけ早めに借金問題に詳しい専門家に相談するのをおすすめします。
目次 ▼
1章 キャバクラ通いで借金を抱える原因は?
そもそも、なぜキャバクラ通いで借金を抱える方が多いでしょうか。
まずは、キャバクラ通いで借金を抱える原因を見ていきましょう。
1-1 お気に入りのキャバ嬢にのめり込んでしまった
キャバクラは、見た目がきれいな女性と会話をしたりお酒を飲んだりできるので、つい時間を忘れて楽しんでしまう方も少なくありません。
お気に入りのキャバ嬢ができると、その女性に気に入ってもらおうと金銭感覚が鈍くなり、一回に使うお金が派手になってしまうケースも多いです。
こういった状況が続くと、つい多額の金額を使ってしまい、結果として借金を抱える場合があります。
1-2 ライバルとの競争心を煽られた
キャバクラでは、店によってキャバ嬢の人気ランキングがつけられているため、客同士がお気に入りのキャバ嬢を上位にランクインさせようと競い合うケースがあります。
ライバルの客が高額なドリンクを入れると、競争心やプライドが刺激されてしまい、予定よりも高額なお金を使ってしまう場合も少なくないでしょう。
とくに、キャバ嬢の誕生日や店のイベントがあると、ライバルに負けじと多額のお金を使ってしまい、借金をしてまで店に通ってしまうケースがあります。
1-3 キャバ嬢に金銭的支援をしている
キャバ嬢と親密な関係になると、店だけではなく店の外でも個人的に金銭的支援をすることがあります。
現金はもちろんハイブランドのジュエリーやバッグなど、好意から必要以上の支援をしてしまい経済状況を悪化させるケースです。最初は客としての支援だったはずが、女性として好意を抱くようになった方にありがちなので注意しましょう。
1-4 寂しさから頻繁に通ってしまう
キャバクラでは、キャバ嬢たちが会話やお酒などで居心地をよくする工夫がされています。これにより、寂しさを感じた時に通って心の癒しや安らぎを求める男性も多いです。
しかし、頻繁に通うことで支払い額が膨らみ、経済的に厳しい状況に陥ることがあります。寂しさや心の隙間を埋めるために、理性を失って無計画に浪費を重ねると、やがて借金を抱えてしまうおそれがあるでしょう。
1-5 散財がストレス解消になっている
キャバクラなどの夜遊びでは、高額な飲食代やサービス料などを支払うのが一般的です。一時的な楽しさや快楽のための散財がストレス解消になっている方もいるでしょう。
しかし、散財をストレス解消の手段として頼り過ぎると、身の丈以上の浪費を繰り返してしまい、借金をしてまで遊ぶようになるケースも多いです。
また、このような行動は一時的な快楽にすぎないため、後悔や自己嫌悪を感じやすいです。さらに、浪費による借金や経済的困難に直面することで、さらにストレスが増幅される悪循環に陥ってしまう方も少なくありません。
2章 キャバクラで抱えた借金を放置するとどうなる?
キャバクラで抱えた借金を放置すると、最終的には財産が差押えになります。
財産が差押えになると、金額によっては車や持ち家まで差押えになるので、手放したくない財産がある場合は絶対に避けなければいけないでしょう。
では、キャバクラで抱えた借金を滞納してから差押えになるまでの流れを解説します。
STEP1 遅延損害金が発生する
期限内に借金の支払いができないと、遅延損害金が発生します。遅延損害金とは、延滞料のようなもので期限日を過ぎた翌日から支払いが完了するまで日割りで加算されるお金です。
借金の支払いに追加で遅延損害金を支払う必要があるので、できるだけ早めに払うようにしましょう。
STEP2 督促状が届く
遅延損害金の発生と同じタイミングで、電話や郵便で支払いの督促が届きます。督促状では、再設定された支払い期限と滞納している借金の総額が記載されているので、必ず確認しましょう。
ここで、督促状を無視してしまうと状況が深刻化してしまいます。もし、再設定された期限内に支払いができない場合は、カード会社に連絡をして分割払いや期限の延長の交渉をしましょう。
黙っていても状況が悪化する一方なので、必ず支払う意思を見せなければいけません。
STEP3 ブラックリストに掲載される
借金の返済ができない状態が続くと、ブラックリストに登録されます。ブラックリストとは「金融事故・延滞情報」のことで、金銭的に信用ができない行動をした顧客が掲載されているリストです。
借金を返済しないで滞納し続けている状態は「延滞情報」になるので、間違いなく登録されるでしょう。
また、ブラックリストは滞納しているカード会社だけではなく、別のカード会社や金融機関も調べることができるので、一度ブラックリストに掲載されると審査に通過しにくくなります。
STEP4 カードが強制解約になる
滞納を続けると、利用していたカードが強制解約になります。
強制解約は、強制的にカードが解約される状態なので今後使用ができません。たとえ、ここから完済をしても再利用はできないため注意が必要です。
強制解約された情報は、滞納とは別にブラックリストに登録されるので、再度審査に申し込んでも審査落ちする可能性が高いでしょう。
また、強制解約後も滞納している借金の返済義務は残っているため、早い段階で返済を目指す必要があります。
STEP5 滞納分を一括請求される
カードが強制解約されたあとも支払いができない場合は、滞納した分を一括請求されます。一括請求されると、今まで滞納していた借金と遅延損害金を一度に払わなくてはいけません。
もし一括で払えない場合は、債務整理などで借金の減額を検討しましょう。
STEP6 訴訟を起こされる
一括請求で支払えない場合は、訴訟を起こされます。
普通の借金については、確実に敗訴するでしょう。その場合は、すぐに支払わなければいけません。
もし払えない場合は差押えになるため、差押えを回避するには、債権者が差押えに着手する前に全額払うか債務整理で借金を減額するのをおすすめします。
STEP7 財産が差押えになる
借金を全額払えない場合は、財産が差押えになります。基本的には会社の給料の一部や銀行口座が差押えになるケースが多いです。
強制的に財産を回収するため、今後の生活が困難になる可能性が考えられるでしょう。また、金額によっては車や持ち家が差押えになるため引越しをしなくてはいけないおそれもあります。
そうならないためにも、差押えになる前に早めの判断が必要です。
3章 財産が差押えになると会社にバレるので注意!
借金により給料が差押えになると、会社には絶対にバレてしまいます。なぜなら、給料の差押えは裁判所が勤務先に対して差押命令が届くからです。
債務者に給料が渡る前に回収をするため、差押え分を差し引いた給料が手元に入ります。必ず勤務先の会社を巻き込んでの差押えになるため、覚えておきましょう。
3-1 キャバクラ通いがバレて会社に居づらくなるケースも
給料が差押えられると、会社に連絡が届くので、会社に借金の存在がバレてしまいます。
なかには、上司に借金の原因を問い詰められてキャバクラ通いでつくった借金だと打ち明けなければいけないケースもあります。
浪費がバレて会社に居づらくなったり会社からの信用が下がったりと、デメリットも考えられるので、差押えまでに解決するのがおすすめです。
3-2 借金が原因で解雇になる可能性はない
気持ちの面では会社に居づらくなる可能性がありますが、借金や差押えを解雇の原因にしてはいけないことになっているのでご安心ください。
なぜなら、借金はプライベートの問題のため、正当な理由での解雇ではないからです。そのため、借金が原因の解雇は法律によって認められません。
4章 キャバクラで騙されてつくった借金はどうなる?
なかには、キャバクラで甘い言葉で騙されて借金をつくってしまった方もいるのではないでしょうか。多額の借金を抱えて目が覚めた状態では、なんとかお金を取り戻したいと考えるかもしれません。
では、実際にキャバクラで騙されてつくった借金は取り戻せるのか解説します。
4-1 現実的に取り戻すことは難しい
結論から言うと、キャバクラで騙されてつくった借金は現実的に取り戻すのは難しいといえます。
なぜなら、キャバクラなどの夜の店では、法的な契約や取引があいまいであり、金銭トラブルが生じても証拠がなかったり、訴訟において証拠として認められなかったりするケースが多いからです。
やり取りの様子や支払いの明細など、トラブルの証拠を保管しておけば可能性としてゼロではありませんが、実際には難しいでしょう。ケースによっても取り戻せる可能性が異なるので、弁護士などの法律の専門家に相談し、借金の取り戻し方法や可能性について相談してみるのをおすすめします。
4-2 詐欺罪が成立することも
ただし、例外として詐欺罪が成立するケースもあります。
たとえば、下記のような状況ではお金を取り戻せる可能性もあるので、一度弁護士に相談してみるとよいでしょう。
- キャバクラの従業員が虚偽の情報や約束をして借金をさせた
- 暴力や脅迫を用いて借金をさせた
- 法律に違反する手段を用いて借金をさせた
ただし、詐欺罪が成立するかどうかは、具体的な状況や証拠、法的な判断によって異なります。詐欺罪の成立を証明するには、被害者の主張や証言だけでなく、具体的な証拠や法的な根拠が必要です。
5章 借金の一番の解決方法はキャバクラ通いをやめること
キャバクラでつくった借金問題を解決したいなら、キャバクラ通いをやめるのが最善策です。
しかし、キャバクラ通いにハマって多額の借金をつくった方にとっては、いきなりキャバクラ通いをやめるのは難しいでしょう。大切なのは、徐々にキャバクラ離れを意識付けることです。
ここからは、キャバクラ通いを卒業するための方法を解説します。
5-1 クレジットカードやキャッシングの利用限度額を下げる
キャバクラは、多額の支払いが多いことからクレジットカードで支払うのが一般的です。まずは、利用限度額を下げて、1回のキャバクラ通いにかけるお金を減らすようにしましょう。
今までの支出の一部を借金の返済に充てることで、借金の増加を防ぎます。1ヶ月の利用限度額を決めることで、無計画な支出を抑制できるためメリットが大きいでしょう。
5-2 キャバ嬢に借金があることを打ち明ける
お気に入りのキャバ嬢に借金があることを打ち明けて、相手から去っていくように仕向けるのも方法の一つです。
荒療法ではありますが、お金がない客はキャバ嬢にとって無駄だと感じるので、関係を切ってもらうようにしましょう。今までよりも対応が冷たくなれば、キャバクラ通いが冷める可能性があります。
ただし、相手もプロのため「お金がなくても遊びにきてくれるだけで嬉しい」などの甘い言葉をかけられる場合もあるので注意が必要です。もし、嬉しい言葉が返ってきても、心を鬼にして借金の完済を目指す意思を持ちましょう。
5-3 単価が安い店に切り替える
寂しさや暇つぶしからキャバクラ通いをしている方は、コンカフェやガールズバーなどキャバクラよりも単価が安い店に切り替えるのもおすすめです。
同じ時間を過ごしていても、ドリンク代やサービス代が安いのでキャバクラ通いにかかる費用よりは削減できます。結果として、徐々に浪費を抑えることができるでしょう。
5-4 通勤に必要なお金のみ持ち歩く
仕事帰りにキャバクラに通ってしまう方は、物理的にお金がない状態をつくるのもおすすめです。通勤に必要なお金だけを持ち歩くことで、キャバクラなどの浪費に使うお金を制限できます。
カードを持ち歩かないようにすれば、支出がコントロールできるので、無駄な出費を防ぐことができるでしょう。
ただし、家にカードを取りに行ったりお金を引き出したりしないよう、誘惑に負けない強い意志や自制心が必要です。毎日の努力が、借金問題の解決に向けた一歩になるでしょう。
6章 借金が完済できない場合は債務整理を検討しよう
キャバクラでつくった借金の返済の目処が立たない場合は、債務整理を検討しましょう。債務整理の手続きでは、借金を減額したり免除したりできるので、自力では返済できない借金に有効です。
債務整理は、大きく分けて3種類の方法があります。どの方法が自分に向いているかは、借金の総額や生活の状況にもよるので、専門家に相談して最適な方法を考えましょう。
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債務整理の種類 | 手続きの方法 | こんな人におすすめ |
---|---|---|
任意整理 | 利息や手数料など元金以外の支払いをカットする手続き | 返済が長期化して利息や遅延損害金が膨らんでしまった人 借金を選んで整理したい人 |
個人再生 | 借金そのものを5分の1〜10分の1に減額して完済を目指す手続き | 働いていて支払い能力がある人 失いたくない財産がある人 |
自己破産 | 借金自体を免除して支払い義務をなくす手続き | 完済の目処が立たず返済不能に陥った人 借金を返済するための支払い能力がない人 |
6-1 キャバクラが原因の自己破産は管財事件になる場合がある
自己破産を選ぶ場合は、管財事件(かんざいじけん)になるので、多額の費用と時間が必要になります。
管財事件とは、破産管財人が選任されて財産の処分で得たお金を債権者に配当する手続きです。車や持ち家など破産者の財産を処分して債権者に分配していくので、必要最低限の財産以外は失うことになります。
管財事件は、破産者が一定額以上の財産を所有している場合や、借金の原因がギャンブルや浪費など免責不許可事由に該当する場合に該当します。
つまり、キャバクラが原因の借金は管財事件になる可能性が高いので注意しましょう。
また、キャバクラが原因の借金だと隠して破産手続きをすることはできません。なぜなら、クレジットカードの明細にすべて載るからです。破産をする場合は数年間のお金の動きをチェックするため、裁判所や専門家に隠すことは絶対にできません。
それでも、しっかりと反省することで、免責を受けられることが多いので、正直に伝えるようにしましょう。
7章 キャバクラ通いで借金を抱えたらグリーン司法書士にご相談を
キャバクラ通いで借金を抱えてしまったら、差押えに発展する前に専門家に相談するのをおすすめします。
借金問題は、早ければ早いほど解決策が多いです。差押えまで進んでしまったら、専門家でもできることが限られてしまうため、ぜひ早めに債務整理を検討しましょう。
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