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- ブライダルローンが払えないとどうなるのか
- ブライダルローンが払えない場合の対処法
- 債務整理による解決を目指す場合のメリット・デメリット
結婚式や新生活の費用としてブライダルローンを利用したものの、出産や育児による収入の減少、子育てにかかる支出の増加などによって、返済が厳しくなっている方もいるのではないでしょうか。ライフイベントが続く時期は家計の変化が大きく、当初の計画通りに返済を続けるのが難しくなる場合があります。
ただし、滞納を続けると日常生活に支障をきたします。そのため、ブライダルローンの返済が苦しくなったら、すぐに弁護士・司法書士に相談することが大切です。
本記事では、ブライダルローンが払えない場合に起こることや、適切な対処法を解説します。ブライダルローンの返済でお困りの方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次 ▼
1章 ブライダルローンが払えないとどうなる?
まずは、ブライダルローンが払えなくなった場合のリスクについて見ていきましょう。
1-1 遅延損害金が発生する
ブライダルローンの返済期日に間に合わなかった場合、通常の利息とは別に「遅延損害金」が発生します。遅延損害金とは、支払いが遅れたことに対するペナルティとして課される費用で、滞納している期間に応じて日割りで加算されていきます。
遅延損害金の利率は金融機関や信販会社によって異なりますが、年14.6%〜20%程度に設定されているのが一般的です。例えば、返済額10万円を滞納した場合、遅延損害金は以下のように計算されます。
遅延損害金=滞納額×遅延損害金利率÷365日×滞納日数
利率が年14.6%の場合は10万円×14.6%÷365日=1日当たり約40円、年20%の場合は10万円×20%÷365日=1日当たり約55円の遅延損害金が発生します。仮に30日間滞納すると、年14.6%なら約1,200円、年20%なら約1,650円程度の遅延損害金が上乗せされるのです。
1-2 督促を受ける
ブライダルローンの返済が遅れると、金融機関から電話やSMS、郵送などによる督促の連絡が届きます。
督促の段階では、支払い忘れや一時的な資金不足による遅れを確認し、早期の返済を促す目的が中心です。しかし、滞納が続くと督促状や催告書などの書面が届くようになり、対応が徐々に厳しくなっていきます。
さらに、一定期間滞納が続いた場合には、借金を分割で返済できるという期限の利益を喪失してしまいます。分割で返済する権利を失えば、利息や遅延損害金も含めた残りの借入金を一括で返済しなければなりません。一括請求に進むと、通常の分割返済に戻すことが難しくなるため、督促を受けた段階で早めに対応することが重要です。
1-3 信用情報に事故情報が記録される
ブライダルローンの滞納が一定期間続いた場合、信用情報に事故情報が記録されます。事故情報が記録される延滞期間の目安は、61日以上または3ヶ月以上です。
信用情報に事故情報が記録されるとクレジットカードやローンの審査通過が難しくなります。住宅ローンを組んだり、スマートフォンを分割で購入したりすることもできないため、ライフプランにも影響を及ぼすでしょう。
また、事故情報は一定期間保存されるため、一度登録されるとすぐに消えるものではありません。今後の生活が不便になるのを避けるためにも、滞納が長引く前に対応することが重要です。
1-4 給与や財産が差し押さえられる
督促や催告、一括請求などの段階を経ても返済が行われない場合、債権者は裁判所を通じた法的手続きに進みます。裁判で判決が確定すれば、給与や銀行口座、不動産などの財産が差し押さえられます。
給与が差し押さえられると、毎月手取りの4分の1が債権者への返済に充てられます。毎月の手取り収入が減る状態が続くため、生活費のやりくりが一気に厳しくなります。また、給与の差押えでは会社に通知が届くため、借金の存在が職場に知られてしまう点にも注意が必要です。
さらに、銀行口座の差押えによって預貯金が引き出せなくなったり、子供との生活を想定して購入したマイホームを差し押さえられたりします。給与差押えや競売にまで進んでしまうと、結婚後に思い描いていた生活設計が大きく崩れてしまうのです。
2章 ブライダルローンが払えない場合の対処法
ブライダルローンを払えない場合でも、以下のように適切に対応すれば一括請求や差押えを回避できます。
- 金融機関に相談する
- 固定費を見直して支出を削減する
- 日払いアルバイトや副業で収入を得る
- 親族からお金を借りる
- 債務整理を行う
それぞれについて詳しく解説します。
2-1 金融機関に相談する
ブライダルローンの返済が厳しいと感じたら、すぐに金融機関に相談しましょう。返済が遅れてしまうと連絡を避けたくなるかもしれませんが、早い段階で相談することで、返済条件の見直しに対応してもらえる可能性があります。
特に、出産や育児によって一時的に収入が減少した、病気や怪我で働けない期間があったなど、返済が難しくなった理由が明確な場合は、事情を理解してもらいやすくなります。条件を変更すれば今後の返済を継続できる見込みがあることを示せれば、返済期間の延長や支払方法の調整などに対応してもらいやすくなるでしょう。
2-2 固定費を見直して支出を削減する
固定費とは、毎月ほぼ同じ金額が継続して発生する支出のことを指します。例えば、家賃や住宅ローン、通信費、保険料、サブスクリプションサービスなどが代表的です。変動費とは異なり、一度見直すことで継続的な支出削減につながるため、家計改善の効果が出やすい項目と言えます。
ブライダルローンの返済が厳しくなった場合には、まず現在の固定費を一覧にして、本当に必要な支出かどうかを確認することが重要です。結婚後は生活環境が変わりやすく、独身時代の契約内容のままになっているケースも少なくありません。例えば、不要になったサブスクリプションサービスの解約や通信プランの見直し、保険内容の再確認などを行うことで、毎月の負担を軽減できる可能性があります。
2-3 日払いアルバイトや副業で収入を得る
ブライダルローンの返済が一時的に厳しくなっている場合は、日払いアルバイトや副業などによる収入源の確保も検討してみましょう。結婚後の生活環境の変化や退職などによる収入減少で支払いが滞っているなら、収入を補填することによって返済を継続できる可能性があります。
例えば、短期間で現金収入を得られる日払いアルバイトをすれば、ブライダルローンの不足分を補填できます。現在はフードデリバリーやスキマバイトアプリなどもあるので、手軽に始めやすいでしょう。
さらに、長期的な視点では、ライティングや動画編集、SNS運用などの副業による収入源の確保も効果的です。継続的な収入を得られるようになれば、ブライダルローンの返済も楽になるでしょう。
2-4 親族からお金を借りる
返済が厳しい場合、親や兄弟姉妹などの親族に返済資金を立て替えてもらうのも選択肢の一つです。親族からの借金であれば利息は発生しないため、ブライダルローンの返済を続けるよりも総返済額を抑えられます。
特に、出産や育児、転職などによって一時的に収入が減少しているケースでは、「今は難しいが収入が回復すれば返済できる」という見通しを説明することで、理解を得られる場合もあります。
ただし、親族間のお金のやり取りは人間関係のトラブルに繋がるリスクもあるため注意が必要です。返済時期や金額、方法などをあらかじめ明確にしておくことで、後々の認識のズレを防げます。可能であれば借用書を作成し、正式な貸し借りとして整理しておくと安心でしょう。
また、立て替えてもらったとしても、根本的な収支バランスが改善されていなければ再び返済が難しくなる可能性があります。状況によっては金融機関への相談や債務整理など、他の対処法も併せて検討することが大切です。
2-5 債務整理を行う
収入の見直しや支出削減、副業などを試してもブライダルローンの返済が難しい場合は、債務整理を検討しましょう。債務整理とは、法律に基づいて借金の返済負担を軽減し、生活の立て直しを目指す手続きです。利息のカットや返済条件の見直し、元本の減額、返済義務の免除などが可能となるため、返済が長期的に厳しい状況では、根本的な解決に繋がる可能性があります。
2-5-1 任意整理
任意整理は、裁判所を通さずに債権者と直接交渉し、将来利息や遅延損害金のカットなどを行う手続きです。債権者と和解した後は、元本を3年〜5年程度をかけて分割で返済していきます。
任意整理では手続きの対象となる借金を選べるため、住宅ローンや保証人付きの借入を残しながら、ブライダルローンのみ整理するといった対応も可能です。マイホームを守りながら借金問題の解決を目指せるのは大きなメリットでしょう。ただし、元本自体が大きく減るわけではないため、継続的な返済が可能な収入がある方向けの手続きと言えます。
2-5-2 個人再生
個人再生は、裁判所を通じて借金を大幅に減額し、原則3年で分割返済していく手続きです。
ブライダルローンのほかにもカードローンや消費者金融など複数の借入があり、毎月の返済額が収入に対して過大になっている場合でも、借金の元本を圧縮することで現実的な返済計画を立てられる可能性があります。継続的な収入があることが利用の条件となりますが、返済負担を軽減できるのが特徴です。また、住宅ローン特則を利用すれば、自宅を手放さずに手続きを進められます。
ただし、個人再生を行うと信用情報に事故情報が記録されるため、一定期間はクレジットカードの利用や新たな借入が難しくなります。さらに、裁判所を通じた手続きとなるため、書類準備や手続き期間が必要になる点にも注意が必要です。
2-5-3 自己破産
自己破産は、裁判所を通じて借金の返済義務を免除してもらう手続きです。収入や資産の状況から見て、返済の継続が難しいと判断された場合に利用できます。
複数の借入によって返済の見通しが立たない場合や、収入の減少によって生活費の確保すら難しくなっている場合に適しています。返済を続けることを前提とした任意整理や個人再生とは異なり、返済そのものから解放される点が特徴です。
ただし、99万円を超える部分の現金や不動産などの一定以上の価値がある財産は処分の対象となります。また、手続き中は一部の職業に就けないうえに、信用情報に事故情報が記録されます。
3章 ブライダルローンの支払いが厳しくなったら弁護士・司法書士に相談しよう
ブライダルローンの返済が難しくなった場合、「もう少しすれば状況が良くなるかもしれない」と一人で抱え込んでしまう方も少なくありません。しかし、返済が遅れた状態を放置すると、状況は徐々に悪化してしてしまいます。
手遅れになるのを防ぐためには、早い段階で弁護士・司法書士に相談するのが大切です。弁護士や司法書士に相談することで、現在の収入や借入状況を踏まえた現実的な解決策を知ることができます。例えば、任意整理によって将来利息を見直したり、個人再生によって返済負担を軽減したりするなど、状況に応じた方法を検討することが可能です。
ブライダルローンは、結婚式や新生活のために利用されることが多く、「結婚直後に借金の相談をするのは気が引ける」と感じる方もいるかもしれません。しかし、問題が深刻化してから対応するよりも、返済が厳しいと感じた段階で専門家に相談する方が取れる選択肢の幅が広がります。
グリーン司法書士法人では、ブライダルローンを含む借金問題について無料相談を受け付けています。電話やオンラインでの相談にも対応していますので、まずはお気軽にご相談ください。
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まとめ
ブライダルローンが払えない状態で放置すると、生活に様々な悪影響を及ぼします。そのため、返済が苦しくなってきたら、以下のような対応を取る必要があります。
- 金融機関に相談する
- 固定費を見直して支出を削減する
- 日払いアルバイトや副業で収入を得る
- 親族からお金を借りる
- 債務整理を行う
どの選択肢が適切なのかは状況によって異なるため、返済が苦しくなったら弁護士・司法書士に相談するのをおすすめしています。専門家に相談すれば、収入や支出の改善で十分なのか、債務整理による根本的な解決が必要なのかを判断してもらえます。ブライダルローンの返済に不安を感じている場合は、一人で抱え込まず、弁護士や司法書士などの専門家に相談しましょう。
グリーン司法書士法人では、借金問題に強い専門家が状況に合わせた提案を行っています。ブライダルローンの返済に不安がある方は、ぜひ無料相談にお越しください。
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ブライダルローンに関してよくある質問
ここでは、ブライダルローンに関してよくある質問に回答します。
- ブライダルローンが払えなくなったらすぐに一括請求されますか?
- 滞納後、すぐに一括請求を受けるわけではありません。ただし、督促を受けた後も返済をしなければ、期限の利益を喪失し一括返済を求められます。
- ブライダルローンだけを債務整理することはできますか?
- 任意整理は対象とする借金を選べるため、ブライダルローンのみを整理することが可能です。一方で、個人再生や自己破産の場合は、原則として全ての借金が対象となります。
- ブライダルローンが払えないことを勤務先や家族に知られますか?
- 金融機関が家族や勤務先に連絡することは、基本的にはありません。ただし、家族と同居している場合は、郵送物などによって知られる可能性があります。また、給与の差押えでは会社に通知が届くため、勤務先に知られてしまいます。
















