うつ病でも債務整理の手続きはできる!手続きの注意点と借金の相談先

司法書士市川有美

監修者:グリーン司法書士法人   市川有美
【所属】大阪司法書士会 登録番号大阪第4555号 【保有資格】司法書士

借金返済の知識
うつ病でも債務整理の手続きはできる!手続きの注意点と借金の相談先

この記事は約 14 分で読めます。

 この記事を読んでわかること
  • うつ病でも債務整理の手続きはできる
  • 分割払いや初期費用を抑えて手続きできる専門家がおすすめ
  • うつ病が原因で借金をした場合は公的支援制度を利用するとよい
  • うつ病で借金を返済する場合は専門家に相談しながら進めるのがおすすめ

「うつ病を抱えているけれど債務整理の手続きができるのか?」

「うつ病が理由で債務整理を断られないだろうか?」

債務整理を検討しているけれど、精神的な負担や債務整理の手続きが難しそうなイメージから解決を先延ばしにしてしまうケースも少なくありません。しかし、うつ病でも適切な方法を選べば債務整理は可能です。

この記事では、うつ病の方が債務整理を進めるときの注意点や、返済負担を軽減してくれる支援先を紹介します。借金問題を解決して心身の健康を守るためにも、ぜひ最後までご確認ください。

目次

1章 うつ病でも債務整理の手続きは可能!

「うつ病が原因で債務整理ができないのでは」と心配に思う方も多いかもしれませんが、うつ病を抱えていても、債務整理の手続きを進めることは可能です。

債務者がうつ病でも手続きの障害になることがなく、専門家の適切なサポートを受けながら進めることができるのでご安心ください。

まずは、債務整理の手続きの内容と、どのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。

1-1 【任意整理】借金の利息や手数料をカットする手続き

任意整理は、借金の利息や遅延損害金を減額し、将来的な負担を軽くする手続きです。

裁判所を通さずに債権者と直接交渉するため、比較的スムーズに進められるのが特徴です。専門家に依頼すれば、交渉を代行してもらえるため、精神的負担を軽減しながら債務整理ができます。

また、自分に合った返済計画を立てることができるため、無理のない返済を目指せる点もメリットです。ただし、元本自体は減額されないため、収入や返済能力を考慮したうえで手続きを進めましょう。

1-2 【個人再生】借金の元金を大幅にカットする手続き

個人再生は、裁判所を通じて借金の元金を大幅に減額し、原則3年で計画的に返済する手続きです。

借金を5分の1〜10分の1に減額できる可能性があり、自己破産のように財産を失わずに済むのがメリットです。うつ病を抱えている場合でも手続きは可能ですが、残った借金を返済する必要があるため、雇用形態にかかわらず安定した収入があることが条件となります。

また、手続きには書類の準備や裁判所の手続きが必要なため、早めに専門家に相談をしてサポートを受けることをおすすめします。

1-3 【自己破産】借金を全額なくしてもらう手続き

自己破産は、裁判所の許可を得て借金を全額免除してもらう手続きです。

収入がなく返済の見込みが立たない場合に利用でき、借金の負担を完全にゼロにできるのが最大のメリットです。ただし、一定の財産は手放す必要があり、家や車がある場合は失ってしまうので注意しましょう。

また、うつ病が原因で返済不能に陥った証明として、医師の診断書が考慮されることもあります。自己破産をすべきか、まずは専門家に相談しましょう。

2章 うつ病で債務整理の手続きをするときの注意点

うつ病を抱えながら債務整理を進める場合、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。

手続きをスムーズに進めるためにも、無理のないスケジュールで進めることや、専門家のサポートを受けることをおすすめします。また、うつ病の診断書が手続きに役立つ場合もあるため、医師や専門家と連携をとりながら進めるようにしましょう。

では、うつ病で債務整理の手続きをするときの注意点と対処法を解説します。

2-1 【債務整理の手続きに費用がかかる】分割払い・後払いが可能な専門家に依頼しよう

債務整理の手続きには、専門家の依頼料や裁判所の予納金などがかかります。金銭的な余裕がない方にとっては大きな負担となるため注意が必要です。

ただし、専門家に依頼した時点で借金の督促が止まるため、その間に費用を積み立てることができます。また、専門家によっては分割払いや後払いに対応している場合も多いです。

初期費用の負担を軽減しながら債務整理を進めることができるため、専門家に依頼するときは、費用面の相談を事前に行い、無理のない範囲で手続きをしましょう。

2-2 【診断書が必要になる場合がある】事前に主治医に相談しよう

債務整理の手続きを進めるときに、うつ病であることを証明するために医師の診断書が必要になる場合があります。なぜなら、個人再生や自己破産では、裁判所に提出する「陳述書」に病状を記載することが求められることがあり、診断書がその裏付けとして活用されるからです。

うつ病によって働けず収入が減少し、借金の返済が困難になったことを示すことで手続きがスムーズに進む可能性があります。債務整理をするときは、事前に主治医に相談し、必要な書類を準備しておきましょう。

2-3 【手続き後も返済を続ける必要がある】無理のない返済が可能に

任意整理や個人再生では、債務整理をしてもすべての借金がなくなるわけではありません。借金の利息や元金が減額されるものの、手続き後も返済を続ける必要がある場合があります。

そのため、うつ病を抱えている場合は、無理のない返済計画を立てることが大切です。生活費を考慮しながら適切な返済額を設定して、返済計画をしっかりと見直しながら完済を目指しましょう。

2-4 【ブラックリストに載ってしまう】一定期間が経つとブラックリストは消える

債務整理をすると、信用情報機関に登録されてブラックリストに載ることになります。ブラックリストに載ると、一定期間は新たな借入やクレジットカードの利用、ローンの審査が通りにくくなるため、生活に影響が出る恐れがあるでしょう。

しかし、ブラックリストの情報は永遠に残るわけではなく、任意整理で5年程度、個人再生や自己破産では約5~7年でブラックリストが削除されます。

この期間を過ぎれば、再びクレジットカードを作成したりローンを組んだりすることが可能になります。

2-5 【専門家とこまめに連絡をとる必要がある】オンラインでも可能な専門家も

債務整理の手続きを進めるときは、専門家とこまめに連絡をとる必要があります。

借金の詳細や収入状況を正確に伝えなくてはいけないため、定期的なやり取りが発生します。しかし、うつ病を抱えている場合、対面での相談や頻繁なやり取りが負担になることもあるでしょう。

もし、やり取りが不安な場合は、メールやオンライン相談に対応している専門家を選ぶことがおすすめです。自分にとって無理のない方法で専門家と連携して、スムーズに債務整理を進めましょう。

2-6 【必要があれば裁判所に行かなければいけない】行かなくてもよい手続きもある

個人再生や自己破産では、裁判所の手続きの状況によっては出廷が求められることがあります。

しかし、うつ病を抱えている場合、外出や人と会うことが大きな負担となる可能性もあるでしょう。日程を決めたものの、その日になると動けず、精神的に辛くなる方も少なくありません。

そのため、任意整理のように裁判所を通さずに手続きできる方法を検討しましょう。また、個人再生や自己破産でも専門家に依頼すれば代理人として手続きを進めてもらえることが多く、本人が裁判所に行く必要がないケースもあります。

自分の体調を考慮しながら、負担の少ない方法を選びましょう。

3章 うつ病が原因で借金をしたときの支援を確認しよう

うつ病が原因で収入が減少したり、治療費がかさんだりして借金をしてしまうケースは少なくありません。債務整理をしても、返済できるか心配な状態では、精神的な負担が増してしまうでしょう。

うつ病が原因で借金をした場合は、生活を支援してくれる法的制度を同時に受けることをおすすめします。自分に合った支援制度を探して、適切なサポートを受けながら生活を立て直しましょう。

では、うつ病が原因で借金をしてしまった場合に利用できる支援制度を種類別に紹介します。

3-1 医療費の自己負担額を支援してくれる制度

利用できる可能性がある制度制度の内容
自立支援医療制度精神疾患の治療のために通院している方を対象に、医療費の自己負担額を軽減してくれる支援制度
心身障害者医療費用助成制度障がいのある方が病院などを受診したときに、医療費の自己負担額を助成してくれる支援制度

うつ病の治療には診察代や薬代がかかるため、医療費の負担が大きい方も少なくありません。医療費の自己負担を軽減する支援制度を利用することで、借金の返済額を上げられる可能性があります。

医療費を抑えながら継続的な治療を受けることができるので、まずは各自治体や医療機関に相談し、利用できる制度を確認してみましょう。

3-2 生活に必要なお金を支援してくれる制度

利用できる可能性がある制度制度の内容
傷病手当金病気や怪我が原因で会社を休んだ日が、連続して4日以上ある場合に支給される制度
障害年金病気や怪我が原因で生活や仕事が制限される場合、現役世代も含めて受け取れる年金制度
労災保険業務や通勤による怪我や病気、障害などに対して、労働者や遺族のために必要な保険が給付される制度
生活保護資産や能力などすべてを活用しても生活が困窮する場合、困窮の程度に応じて自立を支援する支援制度

生活苦が原因の借金は解決が難しく、返済不能に陥りやすいケースです。うつ病が原因で働けなくなり、生活費の確保が難しくなった場合は経済的な支援を受けましょう。

支援制度を利用することで、慢性的な借金が減り、生活に余裕が生まれる可能性があります。借金を完済できる可能性もあるため、各自治体の窓口に相談しましょう。

3-3 再就職を支援してくれる制度

利用できる可能性がある制度制度の内容
求職者支援制度再就職や転職、スキルアップを目指すために、生活支援の給付金を受給しながら職業訓練を受けられる支援制度
失業保険求職者が安定した生活を送りながら、1日でも早く再就職するための支援制度

うつ病が原因で仕事を辞めたり、働けなくなった場合、経済的な不安を感じる方がほとんどです。経済的な不安を軽減しながら就職活動をするためにも、再就職を支援してくれる制度を活用しましょう。

無理のない範囲で再就職をして、安定した収入を取り戻すことで借金問題を解決できる可能性があります。

3-4 生活に必要なお金を貸し付けてくれる制度

利用できる可能性がある制度制度の内容
生活福祉資金貸付制度低所得者や障がい者などを対象として、低金利または無利子で貸付を行う支援制度

一時的に生活費に困っている場合は、お金を貸し付けてくれる支援制度を利用しましょう。

消費者金融などよりは公的な貸付制度の方が金利などの負担も少なく、無理のない範囲で返済ができます。

自治体や社会福祉協議会などで申し込みができるため、返済額を増やさないためにも、公的な支援を活用することをおすすめします。

ただし、個人再生や自己破産を考えている場合は注意が必要です。債務整理をする予定にもかかわらず、借金をすると返済の意思がないと見なされてしまい、手続きを受けられないため制度を利用してはいけません。

4章 うつ病で借金を返済するときのポイント

うつ病を抱えながら借金を返済していくのは、経済的な負担だけではなく、精神的な負担も大きくなるでしょう。メンタルと付き合いながら借金問題に向き合うためにも、家族や知人、医師のサポートを受けながら返済を進めていくことが大切です。

では、うつ病で借金を返済するときに押さえておきたいポイントを解説します。

4-1 うつ病の治療を続ける

うつ病を抱えながら借金を返済していくためには、まず治療を続けることが大切です。

うつ病の症状が悪化すると、働くことが困難になり、収入が減少することで返済がより厳しくなる可能性があります。また、判断力が低下し、新たな借金をしてしまうリスクも高くなります。

治療を優先しながら、無理のない返済計画を立て、生活の再建を目指しましょう。

4-2 借金が減ることを素直に喜ぶ

借金の返済をしていると「まだこんなに残っている……」とネガティブに考えてしまうこともありますが、少しでも借金が減ったことを素直に喜ぶことが大切です。

どんなに小さな進歩でも、自分を責めるのではなく「ちゃんと返済できている」と前向きに捉えることで、気持ちが楽になります。

借金が減るというのは、確実に前進している証拠です。返済が進んでいる事実をポジティブに受け止め、生活を立て直していきましょう。

4-3 債務整理に後めたさを感じないようにする

うつ病の影響で収入が減ったり、治療費がかさんだりして借金が増えてしまい、債務整理を選んでも後めたさを感じる必要はありません。

「借金を返せなかったのは自分の責任だ」と自分を責めてしまうこともあるかもしれませんが、債務整理は生活を立て直すための正当な方法です。

必要以上に罪悪感を抱かず「これから再スタートするための大事な選択だ」と前向きに捉えましょう。

4-4 どうしても払えない場合は早めに債権者に連絡をする

うつ病の影響で収入が減少し、どうしても借金の返済が難しくなった場合は、できるだけ早めに債権者に連絡しましょう。事前に相談すれば、返済期限の延長や分割払いへの変更など、柔軟な対応をしてもらえるケースも多いです。

支払いが滞ると遅延損害金が発生し、状況がさらに悪化してしまう可能性があるため、一人で抱え込まずに早めに行動することが大切です。

4-5 家族や知人に協力してもらう

一人で借金の悩みを抱え込むと、精神的な負担が増し、症状が悪化してしまう可能性があります。可能であれば、家族や信頼できる知人に協力を求めることも大切です。

家族や知人に相談することで、返済計画を一緒に考えてもらったり、債務整理の手続きをサポートしてもらえるでしょう。また、生活費の管理や支出の見直しを手伝ってもらうことで、無理なく借金を減らしていくことが現実的になります。

精神的な支えとなってくれるだけでも安心感が生まれるため、信頼できる人に相談しながら、前向きに借金問題と向き合っていきましょう。

5章 グリーン司法書士法人なら無料相談が可能!

グリーン司法書士法人では、債務整理に関する無料相談を承っています。

うつ病を抱えている場合、借金の返済や手続きの進め方に不安を感じることも多いですが、債務整理の方法や手続きの流れ、費用について詳しく説明をするため、安心して次のステップを踏み出せます。

また、他社と比較して債務整理の費用が安く抑えている点もメリットです。

債務整理の種類費用の目安グリーン司法書士法人の費用
任意整理1社につき4万〜10万円程度1社につき2万1,780円(税込)〜
個人再生50万~90万円程度33万円(税込)〜
自己破産50〜150万円程度26万4,000円(税込)〜

着手金が無料、分割払いも可能なので、まずはお気軽にご相談ください。

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5-1 オンラインでも相談可能なので外出の必要がない

グリーン司法書士法人は、オンラインでの無料相談が可能なため、外出が難しい方でも自宅から安心して借金問題を相談できます。

うつ病を抱えていると、外出や対面での相談が精神的な負担になりますが、メールやビデオ通話を利用すれば、リラックスした環境で専門家のアドバイスを受けることができるでしょう。

また、オンライン相談なら移動の手間や交通費がかからず、体調に合わせて無理なく手続きを進められるのも大きなメリットです。一人で悩まずに、まずはオンライン無料相談を活用してみてください。

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6章 債務整理するか迷ったら早めの相談がおすすめ!

うつ病を抱えながら借金に悩んでいる場合は、一人で抱え込まずに早めに専門家へ相談することが大切です。無料相談を利用すれば、自分に合った解決方法を提案してくれるため、債務整理をすべきか前向きに判断することができます。

借金問題が精神的な負担となり、うつ病の悪化を招く前に、早めに行動することで心の負担も軽くなるでしょう。借金返済の負担を軽減し、生活を立て直すためにもまずはお気軽にご相談ください。

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