借金を繰り返す人の7つの特徴|なぜやめられないのか?原因と対策

司法書士渡邊優太

監修者:グリーン司法書士法人   渡邊優太
【所属】大阪司法書士会 登録番号大阪第4454号 / 大阪府行政書士会所属 会員番号第17260997号 【保有資格】司法書士・行政書士

借金返済の知識
借金を繰り返す人の7つの特徴|なぜやめられないのか?原因と対策

この記事は約 14 分で読めます。

 この記事を読んでわかること

  • 借金を繰り返す人の特徴
  • 借金を繰り返してはいけない理由
  • 借金を繰り返さないための対処法

「借金を増やしたくないのになぜか増えていく……」
「毎月返済しても、また借金を繰り返してしまう」

こう思いながらも、現実から目を背けそのままにしていませんか? 借金を繰り返す人には、似通った特徴があります。「なぜやめられないのか?」を知るための原因を理解しましょう。

この記事では借金を繰り返す人の7つの特徴と、借金癖から抜け出すための対処法を解説します。借金に悩む生活から解放されるヒントを一緒に見つけましょう。

1章 借金を繰り返す人の7つの特徴と心理

借金を繰り返してしまう人には、共通した特徴があります。自分ではなぜなんだろう?と思っていても、実は現実を正視できず、気付かないうちに自分が楽な環境へ身を置いているケースも少なくありません。

この章では、借金を繰り返す人の7つの特徴とその心理を通じて、自分が借金を繰り返してしまう理由を考えてみましょう。

1-1 見栄っ張りな性格である

周囲の人から羨ましがられる自分になりたいと、つい見栄を張っていませんか。自分の生活水準に見合わない高級ブランド品の購入や、高級な飲食店での食事をSNSに投稿することで欲求を満たして満足する。しかし、その満足は一時的なもので長くは続かないため、また同じ行動を繰り返してしまうのです。

もちろん自分で支払いができる範囲なら問題はありませんが、クレジットカードの返済に困っていたり、借金をしてこれらの行動を繰り返したりしている人は、借金沼にはまっているといえるでしょう。

1-2 お金について相談できる人がいない

借金癖がある人の中には、プライドが高くお金の問題を誰かに相談できない人が少なくありません。「困っていることを周囲に知られるのは絶対に嫌」と、一人で抱え込んでしまいます。

また借金のことで家族と対立し、孤独になってしまうケースもあります。相談相手がいない状況は借金癖に拍車をかけてしまい、気づいたときには借金が膨大になっているということも珍しくありません。

しかし、信頼できる家族や友人に相談することができれば、適切なアドバイスや具体的な解決策を見出せる可能性もあります。例えば、一緒に家計の見直しをしたり専門家への相談を勧められたりなど、解決の手がかりが見つかるかもしれません。

1-3 友人・知人の誘いについ乗ってしまう

借金を繰り返してしまう人の中には、友人や同僚から誘われると断れずつい乗ってしまうという人もいます。円滑な人間関係や自分のストレス発散という観点から気のおけない人と過ごす時間も大切ですが、度重なると金銭的な負担は増します。

また、当日手持ちがないからとキャッシングをしてまで誘いに乗っていると、気がついたときには返済が大きな負担になっていることもあります。

1-4 収支の計算・管理が苦手である

借金癖がある人には、収支の計算・管理を苦手としている人が多いというデータもあります。自分の毎月の収入と必要な支出を把握できていない人は、無計画にお金を使っていることが多く、知らぬ間に赤字生活に陥っている可能性があります。

また、昨今では急速に、キャッシュレスでの支払いが一般化されています。クレジットカード以外にも電子マネーやスマホ決済での支払いを多用していると、支出の把握がさらに難しい状況になってしまうでしょう。

1-5 ギャンブル好きである

ギャンブル好きな人は、借金を繰り返すことが多い傾向にあります。パチンコや競馬などのギャンブルにハマってしまうと、負けを取り返そうとさらにお金をつぎ込むため借入を重ねてしまいがちです。

ギャンブルを止められない理由の1つに、脳が勝利したときの快楽を覚えているという点があげられます。そうなると「ギャンブル依存症」と呼ばれる状態で、自力でギャンブルや借金を止めることが難しくなります。

1-6 浪費癖がある

浪費癖がある人も、先のギャンブル好きな人と同様に繰り返し借金をする人が多いといえます。必要でなくても何となく買ってしまう、人よりやや贅沢な嗜好であるといった枠を超えて、買い物をしていないと不安で日常的に浪費してしまうという人は買い物依存症かもしれません。

借金を繰り返してしまう人の中には、ギャンブル依存症や買い物依存症である人が少なくありません。その場合、借金で生活が破綻寸前であっても自分の意思で止めることができないため、専門機関や医療機関での相談を検討した方が良いでしょう。

1-7 収入が安定していない

仕事が続かず収入が安定しない人も、借金を繰り返す傾向にあります。収入が不安定な場合、生活費の不足分をクレジットカードやキャッシングで補うことが増えます。また、定期的な収入があった過去の生活水準をそのまま続けてしまうことで、借金がどんどん膨らんでいく人もいます。

転職や病気・怪我などで一時期収入が安定しないということは誰にも起こり得ますが、収入が不安定なことが常態化している人は要注意です。まずは自分の収入に見合った経済感覚を持てるよう努めることが大切です。

2章 借金を繰り返すことはダメな理由 

借金を繰り返しても毎月返済ができていれば問題ないのでは?と考える人もいますが、そうではありません。借金を繰り返すことによるデメリットを解説します。

2-1 多重債務に陥りやすい

借金を繰り返していると、やがて1社では足りなくなり複数の貸金業者に手を出してしまうケースは往々にしてあります。これは多重債務と呼ばれる状態で、複数から借入することで返済すべき金額は雪だるま式に膨らんでいきます。

毎月の返済が利息だけで手一杯となり、「借りて利息のみ返済」を繰り返す自転車操業に陥る可能性が高くなるのです。このような多重債務の状態を続けていると、最終的には返済できる限界を超える借金を抱え込むことになってしまいます。

2-2 借金への抵抗感が薄れてしまう

借金を繰り返していても、毎月返済できているから大丈夫と考えてしまいがちですが、実はそうではありません。借りたお金で返済することを続けている場合、自力で返済ができているとはいえないでしょう。

また、積み重なった利息はそのうち家計に重くのしかかります。「返済できるから」と借金を繰り返すことで借金が習慣化し、抵抗感が薄れてしまうリスクがあります。

3章 借金を繰り返さないための対処法 

借金を繰り返す行為はもうやめられないのか……と悩む人は多くいますが、そんなことはありません。実際、前向きな努力を続けることで借金癖を断ち切った人はたくさんいます。

この章では、借金を繰り返さないための対処法をご紹介します。自分ができることは何か考えてみましょう。

3-1 クレジットカード払いをやめる

クレジットカード決済は便利ですが、支出を把握しづらいという側面があります。クレジットカードを解約し、支払い方法を現金決済に変えてみましょう。日常的にクレジットカード決済を利用している人にとっては面倒かもしれませんが、だからこそ効果は大きいといえます。実際に自分の財布から支払いをすることで、「今いくら使っているか」を把握できるようになります。

クレジットカードを解約するときには、次のことに気をつけましょう。

  • ショッピング利用の残高がある場合、カード解約後も返済を行わなければならない(カードによっては残債があると解約できない場合があります)
  • カードを解約すると同時にポイントも失効してしまう
  • 家族カードやETCカードを作っている場合、同時に解約される
  • 公共料金や通信費などをカードで支払っている場合は、支払い方法を変更しておく必要がある
  • カードの解約手数料がかかる場合がある

3-2 貯金の目標を設定する

まとまった買い物や毎月の返済をするために、借金をするのが当たり前という習慣を見直しましょう。必要な物は借金をして購入するのではなく、お金を貯めてから買う習慣を身につけます。そのために、貯金の目標を設定することが大切です。

また、借りたお金で返済をしなくても良いように借金返済計画を立て、完済するまで追加で借りない覚悟を持って計画的に行動しましょう。

3-3 収支を見える化する

借金を繰り返さないためには、現在のあなたの収支を見える化することが大切です。まずは1か月の収入と支出を書き出して家計簿を作ってみましょう。全ての支出を記録するのが大変であれば、「支出」は、住居費・水道光熱費などの「固定費(大きな変動がなく毎月一定額かかるもの)」と、食費・日用品費などの「変動費(個人の嗜好や考え方によって変動するもの)」に分けて書き出してみるだけでも良いでしょう。1円単位で完璧に記録する必要はありません。

とりあえず1か月分を作成すると、あなたの手取り収入に対する支出(固定費と変動費の合計)の割合がわかります。収支の記録を継続していくと、貯金をするためには「変動費をもっと抑えなければならない」「自分の場合は固定費を見直した方が良い」などの気づきがあるでしょう。

また、スマートフォンなどで利用できる家計簿アプリもあります。「家計簿アプリ おすすめ 無料」などで検索するといくつか出てくるので、利用するのも良いでしょう。

3-4 貸付自粛制度を活用する

借金してはいけないと思いながらついつい借りしてまう人は、「貸付自粛制度」の活用を検討してもよいでしょう。貸付自粛制度とは、自ら借り入れの自粛を申告することにより、貸金業者や銀行などからの借り入れを5年間制限できる制度です。申告をすると、3つの個人信用情報機関にその情報が登録され、その3社に加盟している金融機関からは借り入れができなくなります。ただし、配偶者や家族が申告することはできません。

こちらで「貸付自粛制度」について詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

3-5 カウンセリング・医師の診察を受ける

多重債務で困っている場合、日本クレジットカウンセリング協会(JCCO)の「多重債務ほっとライン」で電話相談や無料カウンセリング(要来所)を受けられます。

借金を繰り返してしまう理由が、ギャンブル依存症やアルコール依存症などの依存症である場合は、医師の診察を受けることも検討しましょう。下記の2つの機関では、心や依存症の問題について相談できます。

また、各自治体でも「依存症相談窓口」を設置している場合があります。個人情報や相談内容などの秘密は厳守され、問題解決に向けた具体的な支援を受けられる可能性があります。お住まいの地域にある役所に問い合わせてみましょう。

依存症である場合、本人の意思だけで克服するのは難しいといわれています。依存症の可能性があると感じたら、早めに相談窓口の利用や専門医療機関を受診ください。

3-6 家族に相談する

借金を繰り返してしまう自分や返済が難しい状況に悩んでいる場合、1人で悩みを抱え込んでしまうことは止めましょう。家族に相談することは、もっとも身近な人であるからこそ難しい面があります。しかし借金問題が深刻な状況でも家族に打ち明けることで協力を得られ、問題の解決を図れる可能性があります。

借金を家族に打ち明けることができず、悩んでいる方は少なくないようです。こちらの記事では、借金を家族に打ち明けるコツも解説しています。ぜひ、参考にしてください。

3-7 借金依存症の自助グループに参加する

借金癖や依存症を克服するため、借金依存症の当事者が集まり助け合う自助グループもあります。自助グループでは、同じ悩みを抱える人やその家族らが自主的に集まり、グループに参加する人たちの体験談や想い、情報などを共有することで問題解決への道を探ります。なお、医師による治療行為はありません。

主な自助グループを2つご紹介します。

  • DA JAPAN

    DA JAPANは、借金依存症や買い物・浪費癖などに悩む人が集まり、互いに助け合って回復を目指すグループです。ミーティングへの参加に予約は必要なく、本名や連絡先などの個人情報を伝える必要もありません。各地で行われるミーティングの情報については、DA Japan 公式サイトで確認ができます。

  • ジャパンマック

    ジャパンマックは、アルコールや薬物、ギャンブルなどの依存症に苦しむ人の回復を支援する非営利団体です。スタッフ自身の多くが依存症から回復した経験を持ち、専門職員(精神保健福祉士、看護師、公認心理師、社会福祉士等)と連携して、依存症改善プログラムを行っています。

4章 すでに借金問題を抱えているなら債務整理を検討しよう

借金癖に悩んでいるのなら、生活習慣の改善に取り組んだりカウンセリングを受けたりして、借金を繰り返す生活から抜け出しましょう。その一方で、膨らんでしまった借金の返済についても対策をしなければなりません。

借金が大きく自力での返済が困難になっている場合は、「債務整理」を検討してみましょう。債務整理とは、債権者との交渉や裁判所での手続きを経て、借金の減額や免除などが受けられる手続きです。債務整理をするとブラックリストへ掲載されるため、貸付を受けられなくなり今以上に借金が増えることはなくなります。ただし、借入できないからとヤミ金に手を出すのは絶対に止めましょう。

主な債務整理の種類には、任意整理・個人再生・自己破産があります。

4-1 任意整理

「任意整理」とは裁判所を通さずに、債権者と将来発生する利息のカットや長期分割払いなどについて直接交渉を行う手続きです。これにより、毎月の返済が今より楽になります。

裁判所を通す手続きではないため、自宅や車などを手放す必要はなく、手続きを行う債権者も自分で選ぶことができます。借金総額が大きく減る手続きではありませんが、かかる時間や費用面でも手軽にできる手続きです。

4-2 個人再生

「個人再生」とは、大幅に減額してもらった借金を原則3年間で完済する再生計画案を作成し、裁判所に認めてもらう手続きです。具体的には、借金の元本を5分の1から10分の1程度に減額できます。再生計画どおりに完済することで、減額した分の借金について支払義務がなくなります。

また、住宅ローン返済中の自宅がある人は、住宅資金特別条項を利用することで、自宅を手放すことなく手続きができます。任意整理では返済できない多額な借金がある場合や、マイホームなど処分したくない財産がある場合に個人再生は大変有効な手続きです。

4-3 自己破産

「自己破産」とは、支払不能な状態であることを裁判所に認めてもらい免責許可を得ることで、借金の返済義務を免除してもらう手続きです。ただし、税金の滞納分などは免除の対象になりません。

原則的に返済義務がなくなるという大きなメリットのある手続きですが、その分自宅などの高価な財産は処分されてしまいます。しかし、収入がないなどの理由で借金返済の目処が立たない人にとって、借金をゼロにして新たな人生を踏み出すことができる自己破産は、まさに借金に苦しむ人の救済となりうる制度といえるでしょう。

まとめ

借金を繰り返す人には、「見栄」「孤独」「依存」など共通する心理的な傾向があります。しかし、原因を正しく理解し、一つずつ改善していけば、誰でも借金癖から抜け出すことは可能です。
クレジットカードの利用を控える、支出を見える化する、家族や専門家に相談するなど、今日からできる小さな行動の積み重ねが、未来を変える第一歩になります。

「もう繰り返したくない」と思ったその瞬間が、人生を立て直すチャンスです。自分を責めるのではなく、これからの生活をより良くするために、今できることから取り組んでいきましょう。

グリーン司法書士法人では、これまで7,000件以上の債務整理相談を受任・解決してきた実績があり、安心してご相談・ご依頼いただけます。初回のご相談は無料で、オンライン相談も可能です。借金問題は、ご相談が早ければ早いほど、解決のための選択肢が多く選びやすいといえます。お一人で悩まず、ぜひお気軽にご相談ください。

お気軽にお問い合わせください!

借金返済のご相談はグリーンへ


借金返済に関する記事を沢山公開していますので、合わせてご覧ください。

アクセス数が多いキーワード:債務整理 クレジットカード

借金返済の無料相談ならグリーンへ

借金返済・債務整理の相談ならグリーンへ
電話相談は9:00~20:00(土日祝9:00~18:00)で受付中です。「借金返済のブログをみた」とお問い合わせいただけるとスムーズです。相談ではなく、まずはどれくらい減らせるか知りたいという方は、借金返済無料診断をご利用ください。


お気軽にお問い合わせください!

LINEでもお問い合わせ可能!
お友達登録はこちら

無料相談フォーム

あなたの借金のお悩み
お聞かせください!

1/7

お名前 必須

メールアドレス 必須

相談希望日 必須

第一希望日

第二希望日

電話番号 ※ハイフン無し 必須

お住いの都道府県 必須

ご相談項目 必須

メッセージ本文

  • LINEで送る

アクセス

東京事務所

住所:〒163-0512 東京都新宿区西新宿1丁目26番2号 新宿野村ビル12階

難波事務所

住所:〒542-0076 大阪市中央区難波4丁目4番4号 難波御堂筋センタービル8階

淀屋橋事務所

住所:〒541-0043 大阪市中央区高麗橋4丁目5番2号 高麗橋ウエストビル2階

24時間いつでも受付中!無料借金減額診断

24時間365日受付

減額診断してみる

匿名・無料で確認

債務整理をプロにご相談!タッチで無料相談

平日/9:00~20:00


TOPへ
借金問題でお悩みの方へ