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- パチンコを辞めたいならのめり込んでいる理由を知ることから始める
- パチンコを辞めるにはギャンブル依存症であると自覚するのが大切
- パチンコが原因で借金をつくったら早めに債務整理を検討するのがおすすめ
- 債務整理によってパチンコが辞められる可能性がある
パチンコを辞めたいと思っていても、なかなか辞められない方は多いものです。
パチンコは、必要なお金を失ってしまったり時間を浪費したり、家族や友人とトラブルになったりと辞めたいと思うきっかけはあっても、一度依存してしまうと自力で抜け出すのは簡単ではありません。
この記事では、パチンコを辞めたいと思ったときに試すべき方法を解説します。また、すでに借金をしてしまっている場合の解決方法も紹介するので参考にしてください。
目次 ▼
1章 パチンコにのめり込んでしまう心理を知ろう
パチンコ通いを繰り返してしまうのは、自分でも気づかない心理的な要因が関係していることが多いといわれています。
ストレス発散や一時的な興奮を求める気持ち、負けを取り返したいという執着心など、パチンコにのめり込む心理にはさまざまな理由があります。
まずは、パチンコにのめり込んでしまう心理を把握して、自分の行動を客観的に見つめ直しましょう。
1-1 行くのが義務になっている
最初は娯楽や趣味として始めたパチンコが、次第に日常生活の一部になり、行くのが義務になっている状態です。
負けが続くと、辞めるのではなく負けを取り戻したいという思いが強く、結果として通い続けることで日課のように感じてしまう方も多いでしょう。
1-2 お金がなくて一発当てようと思っている
経済的に厳しい状況や急にお金が必要になったとき、パチンコで大勝ちして一気に状況を改善したいという衝動に駆られる方も多いようです。
しかし、パチンコは基本的に勝率が低く設定されており、期待通りの収入を得ることは非常に難しいのが現実です。それでも「次こそは勝てる」という希望的観測や、一度の勝ちの経験が強く記憶に残り、さらに深みにはまることがあります。
1-3 当たったときの快感が忘れられない
勝ったときの高揚感や興奮、報酬を得た瞬間の満足感が脳に強く刻まれ、その感覚を再び味わいたいという欲求からパチンコが辞められないケースです。
一度味わった「当たり」の経験が鮮明に記憶に残っており、その再現を求めてしまうことが、何度もパチンコを続けてしまう原因になります。負けたときのストレスや金銭的損失も大きいため健全な状態といえないでしょう。
1-4 パチンコに行かないと孤独に感じる
パチンコに通うことで、常連客や店員との会話、同じ空間を共有することで孤独感が一時的に薄れるため、行くことが習慣化してしまうケースがあります。
また、家庭や職場での孤立感や居場所のなさを埋め合わせるために、パチンコ店を「安心できる居場所」と感じてしまうことも原因の一つです。
2章 パチンコを辞める方法は?
パチンコは、依存性の高さやストレス発散の手段など、さまざまな要因から辞める決断が鈍ってしまう方も少なくありません。まずは、自分にできそうなことを実践して、パチンコの卒業を目指しましょう。
では、パチンコを辞めるための効果的な方法を解説します。
2-1 会員カードを捨てる
会員カードは、ポイントの蓄積や特典などつい足を運んでしまう心理が働き、辞めたいと思っていても再訪したくなる原因になります。
カードを捨てて、物理的にも心理的にもパチンコとの距離を置くようにしましょう。また、カードを捨てる行為は「辞める」という意思を明確にするきっかけになり、自分自身への決意表明にもなります。
2-2 お金を簡単に引き出せないようにする
手持ちのお金を最小限にし、ATMカードやクレジットカードを持ち歩かないようにして、衝動的にパチンコに行きたくなったときでも資金を確保できない状況を作り出しましょう。
また、収入を別の口座に振り分けたり、信頼できる家族や友人に管理を依頼するのも有効です。お金を簡単に使えない環境を整えて、徐々に習慣を断ち切るようにしましょう。
2-3 家族や恋人に打ち明ける
自分がパチンコに依存していることを家族や恋人に打ち明けることで、孤独に悩みを抱え込む状態から脱し、周囲のサポートを得られるようになります。
また、家族や恋人の期待や支えを感じることで、辞める意志をより強く持ち続ける動機づけにもなるでしょう。一人で解決しようとするのではなく、周囲と一緒に取り組むことで、パチンコ依存症を克服する道筋が見えてくるでしょう。
2-4 パチンコの軍資金で好きなものを買う
パチンコに使っていたお金を、自分が本当に欲しいものや楽しい経験に使うことで、充実感や満足感を得られ、パチンコへの興味を薄れさせることができます。
例えば、新しい趣味の道具を買ったり、旅行や美味しい食事に行くことで、得られる幸福感が現実的なものになるため、ギャンブルの一時的な快感に頼る必要がなくなるでしょう。
2-5 財布を家族に管理してもらう
自分でお金を自由に使えなくすることで、衝動的にパチンコに行く機会を物理的に制限できます。家族に財布やキャッシュカードを預けることで、自分だけでは抑えきれない誘惑に対する抑止力になります。
また、家族が資金の管理をすることで、生活費や貯金が確保される安心感も得られます。ただし、この方法は家族に対する信頼と自分自身がパチンコをやめたいという強い意志が必要です。
2-6 ほかの趣味を見つける
新しい趣味を見つけることで、パチンコに費やしていた時間と情熱を別の活動に向けられるため、自然とパチンコへの興味や衝動が薄れていきます。
例えば、スポーツや読書、手芸、アウトドア活動など、自分が楽しめることを試してみましょう。達成感や成長を感じられる趣味を始めて、パチンコ以外の生きがいを見つけてみてください。
2-7 SNSや動画でパチンコの情報を見ない
SNSや動画でパチンコ関連の情報を見ると、演出や当たりの興奮を思い出し、再び行きたいという衝動を引き起こす可能性があります。そのため、意識的にパチンコ関連のコンテンツを避けましょう。
パチンコに関連するものを削除することで、目にする頻度を減らすことが大切です。
2-8 スマホのホーム画面を大切な人の写真にする
ホーム画面を見るたびに、自分が大切に思う家族や恋人などの顔を目にすることで、「この人を悲しませたくない」「この人のために頑張りたい」という気持ちが強まり、パチンコへの衝動を抑える助けになります。
また、大切な人を思い出すことで、衝動的にパチンコに向かう前に冷静さを取り戻しやすくなります。パチンコを辞める理由を思い出すためにも効果的な方法でしょう。
3章 大切なのはギャンブル依存症であると自覚すること
パチンコを辞めたいと思ったとき、大切なのは自分がギャンブル依存症である可能性を自覚することです。
まずは、以下のチェックシートで、ギャンブル依存症の可能性があるか確認しましょう。ギャンブル依存症であると自覚することで、初めて適切な対策が取れるようになります。
パチンコ依存症 自己診断チェックリスト 質問項目(各質問1点)
- パチンコを辞めると決めても、再び行ってしまうことがありますか?
- お金がなくても、借金をしてパチンコに通ったことがありますか?
- パチンコに使った金額を家族や友人に隠したことがありますか?
- パチンコに費やす時間が増えて、日常生活に支障が出たことがありますか?
- パチンコで負けた後、「次は取り返せる」と考えたことがありますか?
- イライラや不安を感じたときに、パチンコで気を紛らわせることがありますか?
- 家族や友人から「パチンコを辞めた方がいい」と注意されたことがありますか?
- 生活費や貯金に手をつけてまでパチンコにお金を使ったことがありますか?
- パチンコをやめようとすると、不安やイライラ、落ち着かなさを感じることがありますか?
- パチンコ以外の趣味や楽しみが見つからず、他にすることがないと感じていますか?
0〜2点:依存のリスクは低い パチンコ依存の傾向はほとんど見られません。ただし、お金や時間の使い方に注意して、適度な距離を保つよう心がけましょう。 |
3〜5点:軽度の依存リスクあり パチンコが日常生活に影響を及ぼし始めている可能性があります。生活習慣を見直し、早めにパチンコ以外の楽しみを見つけることをおすすめします。必要であれば家族や友人に相談してください。 |
6〜8点:中度の依存症の可能性あり パチンコ依存症が進行している可能性があります。金銭や時間の管理が難しくなっている場合は、専門の相談窓口やカウンセリングを検討してください。周囲のサポートを得ることも重要です。 |
9〜10点:重度の依存症が疑われる パチンコ依存症の深刻な兆候が見られます。このままでは家族関係や経済状況に大きな影響が出るリスクが高いです。専門機関(ギャンブル依存症の治療機関や相談窓口)に早急に相談し、支援を受けてください。 |
もし、依存症の可能性があれば、自治体や自助グループなどを利用して、パチンコを辞めるための第一歩を踏み出しましょう。
3-1 精神科や心療内科に通う
精神科や心療内科は、依存症に関する知識と経験を持っているため、カウンセリングや薬物療法、認知行動療法などを利用してギャンブル依存症を克服できる可能性があります。
また、医師の指導を受けることで、家族や周囲の人々のサポートも得やすくなり、一人で悩みを抱え込むことがなくなるでしょう。
3-2 自治体の相談機関を利用する
自治体では、ギャンブル依存症の悩みを抱える人やその家族に向けた無料の相談窓口を設けている場合が多いです。専門の相談員が話を聞き、治療を受けられる医療機関や自助グループの紹介など、個々の状況に応じた支援を提案してくれます。
地域の支援ネットワークを活用することで、依存症から抜け出す道筋を見つけやすくなります。
3-3 リカバリーサポート・ネットワークを利用する
リカバリーサポート・ネットワークとは、ギャンブル依存症に特化した専門的な支援をしている認定特定非営利活動法人です。無料相談やカウンセリング、自助グループの紹介などをしており、一人ひとりの状況に応じたアドバイスを受けられます。
グループ相談会も開催しているので、同じ悩みを抱える人たちと繋がることで孤独感を和らげられるのもメリットです。
3-4 自助グループに参加する
自助グループでは、同じようにギャンブル依存症に苦しむ人たちが集まり、経験や悩みを共有しながらお互いに支え合うことができます。自助グループで語られる体験談や回復への取り組みは、自分だけでは気づけない学びがあるため、ギャンブル依存症から抜け出すことも目指せるでしょう。
また、目標を共有する仲間が増えることで、継続的なモチベーションに繋がるのもメリットです。
4章 すでにパチンコで借金をしてしまっている場合の対処法
パチンコが原因ですでに借金を抱えてしまっている場合、借金を放置するのは危険です。借金は、放置すればするほど深刻化して生活に悪影響を及ぼしてしまいます。
では、パチンコで借金をしてしまった場合の対処法を詳しく見ていきましょう。借金問題を解決するには、できるだけ早めに現状を改善することが大切です。
4-1 借金の減額診断を利用する
借金の減額診断とは、現在の借金がどれくらい減額できる可能性があるかを調べられるサービスです。
借金減額診断は無料で利用できることが多く、簡易的に自力での完済や債務整理の手続きによる減額の見込みを診断してくれます。今の借金が自力で完済できるかを調べることで、借金問題の解決への一歩を踏み出すことができるでしょう。
4-2 返済計画を立てる
借金の減額診断で返済ができそうだと感じたら、返済計画を立てましょう。
自分の収入や支出を洗い出し、返済に充てられる金額を計算します。返済計画を立てることで焦りや不安を軽減し、目標を持って返済を進められるようになるため、ギャンブルを辞める決意にもなります。
もし、債務整理の手続きをしたいと思った場合は、専門家や相談機関にアドバイスしましょう。
4-3 借入できないよう制限する
借金が習慣化してしまっている場合は、借入できないよう制限しましょう。クレジットカードやキャッシング機能を停止したり、信用情報機関に連絡をして借入制限を設定したりして、さらなる借金を防ぐことが大切です。
また、家族や信頼できる人に協力してもらい、金銭管理を任せることで、自分の判断で新たな借金ができないようにするのもよいでしょう。
4-4 債務整理を検討する
借金の総額が大きい場合は、債務整理を検討しましょう。債務整理の手続きでは、借金の減額や利息のカット、返済条件の緩和などを交渉できます。そのため、自力で完済を目指すよりも短い期間で借金問題を解決できる可能性が高いです。
債務整理は、法的な知識が必要なため司法書士や弁護士などの専門家に相談して、一緒に進めることをおすすめします。債務整理で借金問題を解決して、新たな再スタートを目指しましょう。
5章 パチンコが原因の借金は債務整理を検討しよう
パチンコが原因で借金を抱えてしまい、自力で返済が難しいと判断した場合、債務整理を検討しましょう。
債務整理には任意整理、個人再生、自己破産の3種類があります。借金を減額したり利息をカットしたりと、それぞれ特徴があるので見ていきましょう。
債務整理の種類 | 手続きの方法 | こんな人におすすめ |
---|---|---|
任意整理 | 利息や手数料など元金以外の支払いをカットする手続き | 返済が長期化して利息や遅延損害金が膨らんでしまった人 借金を選んで整理したい人 |
個人再生 | 借金そのものを5分の1〜10分の1に減額して完済を目指す手続き | 借金の理由がギャンブルや浪費の人 失いたくない財産がある人 |
自己破産 | 借金自体を免除してもらい支払い義務をなくす手続き | 完済の目処が立たず返済不能に陥った人 借金を返済するための支払い能力がない人 |
無理な借金返済を続けるよりも、早めに債務整理を検討することで、少ない負担で借金問題を解決できます。まずは、司法書士など専門家に相談して、自分の生活状況に応じた最適な方法を選びましょう。
5-1 ギャンブルが原因の借金は破産できない可能性がある
自己破産は、借金自体を免除してもらい支払い義務をなくす手続きです。効力が強い分、免責が認められるためには、借金の原因が「免責不許可事由」に該当しないことが条件になります。
ギャンブルによる浪費はこの不許可事由に含まれるため、状況によっては自己破産が認められない可能性があるので注意しましょう。
ただし、ギャンブル依存症の治療に取り組む姿勢や生活改善の意志を示すことで、裁判所の判断で自己破産が認められる場合もあります。ギャンブルが原因の借金問題を解決するには、司法書士や弁護士などに相談して、自分に合った債務整理の方法を選びましょう。
6章 債務整理をするとパチンコが辞められる可能性がある!
債務整理をすると、借金が減額されたり返済計画が明確になったりと、経済的な不安が軽減されます。「借金を返すために稼がなければ」といった気持ちから、パチンコに手を出す悪循環を断つことができる可能性があります。
また、債務整理を進めるなかで専門家から適切なアドバイスを受けることで、依存症に対する意識が高まり、生活改善に取り組むきっかけにもなるでしょう。
6-1 手続き後の一定期間は事故情報が登録される
債務整理をすると、信用情報機関に「事故情報」として登録され、一定期間は新たな借入やクレジットカードの作成ができなくなります。
そのため、簡単にお金を借りて再びパチンコに通うことが難しくなり、ギャンブルを断つ環境が自然と整うでしょう。また、借金ができないことで、自分のお金だけで生活を見直し、計画的に使う習慣を身につける習慣がつきます。
債務整理をすると新たな借入が強制的に停止されるため、パチンコ依存からの脱却にも大きなメリットになるでしょう。
7章 パチンコを辞めたいと思ったらすぐに行動しよう!
パチンコを辞めたいと思ったそのときが、依存から抜け出すための最初のチャンスです。迷わずすぐに行動を起こすことで、ギャンブル依存症を改善するきっかけをつかむことができます。
この記事で紹介した方法を実践しながら、経済的に健全な生活を取り戻しましょう。また、必要に応じて専門家の力を借りることも一つの方法です。
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