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子どもがクレジットカードを持っていない場合や、教材費など親がお金を出すシーンが発生した場合、親のクレジットカードを子どもが使うケースがあるでしょう。
しかし、親のクレジットカードは許可ありでも本人以外の使用は禁止されています。たとえ、子どもや親戚など近しい人物だとしても使えません。
この記事では、なぜ許可があっても親のクレジットカードが使えないのか解説します。家族で会計をまとめたい場合の対処法も参考にしてください。
目次 ▼
1章 親のクレジットカードを使うのは許可ありでも使用禁止!
結論から言うと、親のクレジットカードは、持ち主である親の許可があっても使用が禁止されています。家族なら許可があれば使用できると思っている方も多いですが、貸し借りができないので注意しましょう。
どのクレジットカードも、規約で本人以外の使用を禁止しており、もし第三者が使用した場合のペナルティを設定しているケースも多いです。
1-1 クレジットカードは本人以外の使用は禁止されている
クレジットカードは、本人以外の利用は禁止されているため、カード契約者である親が管理を徹底する必要があります。
また、クレジットカードは届いたその日に裏面に署名をして、自分のものであることを明確化させなくてはいけません。そのため、署名した本人以外のカードは、許可があっても使用禁止です。
もし、親のクレジットカードを使用したい場合は、違う方法を考えなければいけません。
2章 親のクレジットカードを使ったことがバレたらどうなる?
親のクレジットカードを使用するのは、本人の許可を得た場合でも契約違反となってしまいます。そのため、バレたときは各カード会社が設定しているペナルティを受ける恐れがあるので注意が必要です。
では、どのようなペナルティがあるのか見ていきましょう。
2-1 強制解約になる可能性がある
クレジットカードの規約違反のため、カードが強制解約になる可能性があります。
クレジットカードは後払いのため、支払い能力や信用情報から審査をして通過した人でないと使用ができません。
本来であれば、審査に通過しない可能性がある人物が使用するのは、カード会社にとっても不利益になる恐れがあります。そのため、カードが強制解約になり、本人であっても今後は使用できなくなる恐れがあるので注意しましょう。
2-2 社内ブラックに登録される可能性がある
カード会社の規約違反をすることで、信用できない顧客だと見なされて、社内ブラックに登録される可能性があります。
社内ブラックとは、社内で共有しているブラックリストのことで、支払いの滞納や規約違反など注意すべき人物として掲載されるケースが多いです。社内ブラックに載ると、カードの更新ができなくなったり、系列グループの会社の審査に落ちたりとさまざまなデメリットが発生します。
もし強制解約されなくても、今後カードが使えなくなる恐れもあるので、親のクレジットカードを使うのはやめましょう。
2-3 紛失しても補償を受けられなくなる
もし、親のクレジットカードを使用した際にカードが紛失した場合、保証を受けられなくなる可能性があります。
クレジットカードには、盗難や紛失などで不正使用の被害に遭ったときに、被害金額を補償してもらえる盗難保険が付帯していることがほとんどです。また、紛失によって身に覚えのない請求が発生した場合でも、事前にカード会社に連絡をしていれば、被害金額を支払わずに済むかもしれないメリットもあります。
しかし、あくまで自分自身が使用してカードを紛失した場合に適用されるので、規約違反である第三者が使用して紛失した場合は保証を受けられない恐れがあるでしょう。
万が一のことを考えても、許可があっても親のクレジットカードを使用するのは、デメリットが大きいといえます。
3章 家族で支払いをまとめたい場合は家族カードを利用しよう
なかには、家族で会計をまとめるのが目的で、クレジットカードを共有したいと思う方も多いのではないでしょうか。
もし、家族で支払いをまとめたい場合は家族カードを利用しましょう。家族カードとは、家族が使用できるクレジットカードのことです。契約しているクレジットカードと同じ請求先で使用できるため、会計をまとめたいときに便利でしょう。
では、家族カードのメリットや特徴を解説します。
3-1 親が家族の使用状況を把握できる
家族カードのメリットは、親が家族の使用状況を把握できる点です。家族カードを子どもに持たせた場合、学校に関係のある教材のみの使用と言っておきながら、別の用途で使ってしまうケースは少なくありません。
子どもにカードを持たせた場合、支払い管理が子どもの責任になるため、親が何に使用しているのは把握するのが難しくなります。しかし、家族カードであれば、何に使ったのか親が把握できるため、本来の用途にカードが使われているかチェックが可能です。
よって、家族全体の支払い管理がしやすいのがメリットでしょう。
3-2 強制解約や返済不能に陥った場合は使用不可になる
もし、クレジットカードの持ち主が、カードの支払いを滞納して強制解約や返済不能に陥った場合は、家族カードの使用もできなくなります。
契約者が、強制解約や返済不能に陥っているため、それに紐づく家族カードも強制解約になるのは自然なことでしょう。
また、カードが強制解約になった場合はブラックリストに登録されるため、家族カードとはいえ、計画的に使うことが重要です。
4章 家族が勝手にクレジットを使用するときの対処法
親のクレジットカードの使用を禁止しても、家族が勝手にクレジットカードを使用して困っている方は少なくありません。
クレジットカードは、契約者が管理をする必要があります。そのため、家族が使いすぎて多額の請求をされた場合でも、本人の責任になるため支払いをしなくてはいけません。
本来であれば、必要のない出費が発生しないためにも、カードを使わせないように対策しましょう。
4-1 暗証番号を教えない
まずは、家族にも暗証番号を教えないようにしましょう。クレジットカードで買い物をして、支払いをする際に暗証番号を入力する必要があります。
この暗証番号を変えてしまえば買い物ができなくなるため、子どもの使用を防げるでしょう。また、自分の名前や子どもの誕生日など特定されやすい暗証番号を設定している場合は変更するのをおすすめします。
子どもに使われなくとも、紛失した際の犯罪防止になるため、この機会に見直してはいかがでしょうか。
4-2 常に持ち歩いて管理する
暗証番号の入力は、店頭で買い物する場合に必要なため、オンラインで買い物をする場合はクレジットカードに記載されている番号を入力すれば買い物ができます。
よって、オンライン上で使われる場合は、カードを常に持ち歩いてカードの番号が目に入らないようにしなくてはいけません。スマホケースに入れたり通勤用に使用しているカバンに入れたりと、カードが常に管理できる状態に置いておきましょう。
また、共用のパソコンにカード番号を記憶させることも絶対に避けなければいけません。番号を記憶させると自動的にカード番号が入力されるので、家族が勝手にカードを使えてしまいます。
4-3 利用明細に心当たりがあるか確認する
親の目を盗んで使っているか心配な方は、利用明細に心当たりがあるか小まめにチェックしましょう。利用明細に心当たりがなければ、不正利用や子どもが勝手に使っている可能性があります。
ただし、もし子どもが勝手に使用していた場合でも、カードの持ち主である親に支払い義務があるため注意しましょう。
特に多いケースでは、子どもが勝手に自分のカードでスマホゲームの課金をした場合です。データ購入であっても、自分のカードを使用してしまった以上は、自分の管理の責任のため支払わなければいけません。
そうならないためにも、普段より自分のカードは徹底的に管理しましょう。
5章 家族がカードを作成できない場合はどうする?
家族が18歳以上で、アルバイトや会社員などで支払い能力がある場合は、家族に自らのカードを作成してもらうのがおすすめです。利用上限が低めに設定されている学生用カードもあるので、大学生であっても使用できる可能性もあります。
しかし、家族がブラックリストに載っているなど、何らかの原因によってカードを作成できない場合は、審査に通るように信用情報を回復させなくてはいけません。
家族がカードを作成できるまで、どのような行動を取ったらよいのか解説します。
5-1 信用回復するまで時間を置く
支払い滞納が続いている場合や、過去に滞納をしていて審査が通らない場合は、滞納を解消し信用が回復するまで時間を置きましょう。多くの場合は、滞納した借金を完済して一定期間が経つと、ブラックリストから消えるので再度審査に通過することができます。
ただし、どれくらい経ったらブラックリストが消えるのかは、信用情報を確認しなければわかりません。そのため、信用情報を自分で照会してチェックするとよいでしょう。
5-2 滞納が原因で強制解約になった場合は債務整理をすすめる
滞納している借金が残っている場合や、滞納したままカードが強制解約になった場合は、債務整理をすすめましょう。債務整理の手続きでは、借金を減額したり免除することができます。
債務整理は、大きく分けて3種類の方法があるので、下記をチェックしてみてください。
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債務整理の種類 | 手続きの方法 | こんな人におすすめ |
---|---|---|
任意整理 | 利息や手数料など元金以外の支払いをカットする手続き | 返済が長期化して利息が膨らんでしまった人 借金を選んで整理したい人 |
個人再生 | 借金そのものを大幅にカットして完済を目指す手続き | 借金の理由がギャンブルや浪費の人 失いたくない財産がある人 |
自己破産 | 借金自体を免除して支払い義務をなくす手続き | 完済の目処が立たず返済不能に陥った人 借金を返済するための支払い能力がない人 |
ただし、任意整理や個人再生では減額した借金の完済から5年、自己破産では裁判所の手続きが開始して7年は審査に通らないため注意しましょう。
5年以上経っても完済の目処が立たない借金がある場合は、債務整理を検討してはいかがでしょうか。
6章 親のクレジットカードは許可があっても使えないので注意
親のクレジットカードを使うと、規約違反になるため、強制解約になったり社内ブラックに登録されたりとデメリットが非常に多いです。たとえ、許可があった場合でも使うのはやめましょう。
もし、家族の支払いで買い物をしたい事情があれば、現金払いに切り替えたり、家族カードの使用を検討するのがおすすめです。
思わぬトラブルに巻き込まれないためにも、自分のカードは慎重に管理しましょう。
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