キャッシングリボとは?支払い方法とメリット・デメリットを解説

司法書士渡邊優太

監修者:グリーン司法書士法人   渡邊優太
【所属】大阪司法書士会 登録番号大阪第4454号 / 大阪府行政書士会所属 会員番号第17260997号 【保有資格】司法書士・行政書士

借金返済の知識

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ショッピングの利用などで有名なリボ払いは、キャッシング目的でも利用できます。

キャッシングリボとは、キャッシング目的で利用するリボ払いのことで、借入した現金をリボ払いで返済していきます。ショッピングリボとは異なり、現金で手に入るため使い道の幅が広いのが特徴的です。

しかし、キャッシングリボは使い方を間違えると、あっという間に借金地獄に陥るため注意して利用しなければいけません。

この記事では、キャッシングリボのメリット・デメリットを解説します。キャッシングリボの利用を考えている方は、ぜひご参考ください。

1章 キャッシングリボとは借入した現金をリボ払いで返済すること

キャッシングリボとは、借入した現金をリボ払いで返済することです。

キャッシングは、クレジットカードを利用してコンビニや銀行などに設置しているATMから現金を借入できる機能で、予期せぬ出費や支出にお金を用意する方法の選択肢として挙げられます。

例えば、10万円をキャッシングリボで借入した場合、リボ払いで10万円を返済していくのがキャッシングリボです。

1-1 キャッシングリボとカードローンの違いとは?

キャッシングリボと似た方法で、カードローンがあります。

カードローンもキャッシング方法の一つで、利用限度枠の範囲内で現金の借入が可能です。キャッシングリボよりも金利が低く、利用限度枠が大きい傾向があるのがメリットといえます。

ただし、キャッシングリボと同じくカードローンも借金に該当するので注意しましょう。

1-2 キャッシングリボとショッピングリボの違いとは?

キャッシングリボのほかに、同じリボ払いの方法でショッピングリボがあります。

ショッピングリボとは、その名前の通りショッピングで使用できるリボ払いのことです。

キャッシングリボは、現金を借入できるのが特徴ですが、ショッピングリボはショッピングの支払いとして利用できるのが特徴で、クレジットカードのような使い方ができます。

「現金を手に入れたい」か「ショッピングの支払いに使用したいか」の違いだと覚えておくとよいでしょう。

2章 キャッシングリボの3つの支払い方法

キャッシングリボは、3つの支払い方法があります。

  1. 残高スライド方式
  2. 元金定額払い
  3. 元利定額払い

自分に合った方法を選ばないと、金利や手数料を余分に取られてしまう恐れがあるので注意が必要です。

ここからは、3つの方法を順番に見ていきましょう。

2-1 残高スライド方式

残高スライド方式とは、キャッシングの支払残高によって、毎月の支払額が変動する方法です。

支払金額は支払残高によって決められるため、キャッシングの支払残高が残っていれば残っているほど毎月の支払額が増え、支払残高が減っていくと毎月の支払額も減っていきます。

つまり、利用限度枠いっぱいまで借入している方は、毎月の支払額の負担が大きくなるため注意しましょう。逆に、支払残高が少なく、完済の目処が経っている方は毎月の支払額の負担が小さいので有効的な支払い方法と言えます。

2-2 元金定額払い

元金定額払いとは、決まった支払額(元金)と手数料を毎月支払いする方法です。

例えば、10万円キャッシングして2万円ずつ返済する場合は、毎月2万円と手数料を払っていきます。ただし、手数料は毎月同じ金額ではなく、月によって変動するため、完全に毎月支払いが固定ではありません。

また、10万円の借入を完済する前に、追加で10万円キャッシングした場合でも、毎月2万円の返済と手数料の支払いは変わらないので覚えておきましょう。

2-3 元利定額払い

元利定額払いとは、決められた毎月の支払額が、元金と手数料を合計した金額になるように毎月支払いする方法です。

例えば、10万円キャッシングして毎月2万円返済すると決めた場合は、毎月元金と手数料を合わせて2万円になるように払っていきます。つまり、手数料が変動しても2万円より支払金額が上がることはありません。

毎月決まった金額を支払うため、無理のない返済ができる反面、元金が減らずに手数料のみ払い続けてしまう恐れがあるので注意しましょう。

3章 キャッシングリボのメリット

キャッシングリボは、クレジットカードを持っている方であれば誰でも使用できるため、手軽に借入が可能です。

急にまとまったお金が必要になった場合や、生活費が足りない場合の補填などに活用している方が多く、使い方や支払いの仕組みを把握していれば利用しやすい制度でしょう。

ここからは、キャッシングリボのメリットを解説します。

3-1 毎月返済負担を抑えて返済できる

元利定額払いで返済する場合、自分が決めた返済額を毎月返済するため、無理のない支払いが可能です。

あらかじめ支払える分だけの金額を設定すれば、生活を圧迫することなく返済を続けられるのがメリットでしょう。

ただし、残高スライド方式や元金定額払いの場合は毎月の支払額が変動するため、返済負担が増えるケースがあります。支払い負担を抑えて返済したい方は支払い方法に注意が必要です。

3-2 毎月の支払いがほぼ一定額となる

元利定額払いや元金定額払いの場合、毎月の支払額がほとんど一定額のため、返済計画を立てやすいのがメリットです。

毎月いくら支払いで消えていくのか把握しやすいので、毎月の支出管理も簡単になるでしょう。

また、お金に余裕がある月は多めに返済できるため、完済までの道のりを早めることもできます。普段は決まった金額を返済し、ボーナスなどの臨時収入があった場合はまとめて返済することで、手数料の負担の軽減が可能です。

4章 キャッシングリボのデメリット

毎月無理のない返済ができるキャッシングリボですが、反面でデメリットも少なくありません。

ネット上でも「リボ払いはやばい」「リボ払いは危険」と言われることも多く、使い方を間違えるとあっという間に借金地獄に陥ってしまいます。

キャッシングリボを利用しようと考えている方は、デメリットを把握して、完済できるかよく考えてから利用するようにしましょう。

ここからは、キャッシングリボのデメリットを解説します。

4-1 手数料が膨らみやすい

キャッシングリボは、手数料が固定ではないため、長期化すればするほど手数料が増えていく仕組みです。

つまり、最初は10万円のキャッシングだったとしても、追加で10万、20万と借入額を増やしてしまうと、借入残高に対して返済の手数料も増えてしまいます。

さらに怖いのが、元利定額払いのように毎月固定の支払いを設定しているケースです。支払いが「設定した支払額=元金+手数料」で設定されているため、手数料の割合が増えていることに気付きにくい恐れがあります。

実際に支払額の内訳を見ると、元金よりも手数料の割合が多く、ほとんど手数料の支払いだけで元金が全く減っていないというケースも少なくありません。

よって、支払いが長期化しやすく、手数料もさらに膨らむ悪循環に陥りやすいので注意しましょう。

4-2 ショッピング枠が減る

クレジットカードそのものの限度額は、ショッピング枠とキャッシング枠の総額で設定されています。

一般的なクレジットカードの場合、限度額が100万円に設定されているケースが多いです。例えば、キャッシング枠で50万円借入していると、ショッピング枠は50万円までしか使えません。

さらに、キャッシングリボで追加の借入をして80万円になった場合はショッピング枠は20万円に減ってしまいます。

クレジットカードは、一般的にショッピング目的で利用している方がほとんどです。キャッシングリボを使いすぎてショッピングで使えないと不便に感じるのではないでしょうか。

4-3 借入している自覚がなくなる

キャッシングリボは、毎月無理のない返済ができる反面で、借入している自覚がなくなりやすいデメリットがあります。

特に、毎月決められた返済額を支払っている場合、借入額が増えても同じ返済額を支払うため、借金が膨らんでいる自覚が薄れてしまうケースは珍しくありません。

例えば、毎月2万円の返済と設定したら、10万円借入しようが100万円借入しようが完済するまで2万円の支払いを続けることになります。

10万円を借入した場合は順当に返済すれば5ヶ月で完済できますが、100万円を借入した場合は4年以上の返済をしなくてはいけません。

さらには、ショッピングリボ払いの一般的な手数料である年率15.00%でシミュレーションすると、元金に加えて約30万円の手数料を支払うことになります。

毎月少額の返済で済むからと調子に乗って、追加で借入をしてしまうと、膨大な手数料と返済額を請求されてしまう恐れがあるので注意が必要です。

5章 キャッシングリボが払えなくなるとどうなる?

キャッシングリボは、借入額が膨らみやすい借入方法です。そのため、気付いたときには限度額に達してしまい、手が付けられないケースも少なくありません。

キャッシングリボが返済できないと、電話やハガキなどで督促状が届き、それでも払えない場合は差押えに発展してしまいます。

差押えになると、給料や銀行口座から強制的に滞納分を引かれてしまうため、生活が困難になるでしょう。さらに、キャッシングリボを利用していたクレジットカードも強制解約となり、今後一切使用ができなくなります。

また、リボ払いを滞納していることや、強制解約された履歴はブラックリストに登録されるため、別のクレジットカードの審査にも通らなくなるでしょう。

再度クレジットカードを作成したいのであれば、残っているキャッシングリボの残高を完済して、信用情報を積み重ねていくしかありません。

5-1 返済できないなら債務整理を検討しよう

「そうはいっても、借入金額が大きすぎて完済できる気がしない…」とお困りの方は、債務整理を検討しましょう。

債務整理では、借入金を減額、もしくは免除して完済を目指す方法です。債務整理は3つの方法があるので、自分はどれが最適かチェックしてみましょう。

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債務整理の方法手続きの内容こんな状況におすすめ
任意整理手数料や利息など元金以外の支払いをカットする手続き返済が長期化して手数料が膨らんで困っている
別の借金は債務整理したくない
個人再生元金を大幅にカットして残りの借金の完済を目指す手続き元金自体の完済が難しい
家や車など失いたくない財産がある
自己破産全ての借入の支払いを免除する手続き減額しても完済の目処が立たない
財産が手元になく支払い能力がない

リボ払いは、放置すればするほど手数料が膨らむため、もし現段階で返済が厳しいと思ったら、早めに債務整理に踏み切るのがおすすめです。

グリーン司法書士法人は、初回の相談を無料で承っています。リボ払いの返済にお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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6章 キャッシングリボの利用は計画的に!無理のない借入をしよう

キャッシングリボは、現金を借入できるため、急な支出や費用の捻出に有効的な方法です。

しかし、借入しやすいことから、元金も手数料の両方が膨らみやすく、支払いが長期化しやすいデメリットがあります。

よって「気付いたときには、限度額いっぱい借入していた」という方も珍しくありません。手が付けられない状態にならないためにも、キャッシングリボの利用は計画的にしましょう。

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