リボ払いとは?仕組みや手数料の計算方法・早く返済するコツを解説

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リボ払いとは?仕組みや手数料の計算方法・早く返済するコツを解説

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「リボ払い」とは、利用残高に応じて計算した手数料と元金を返済する決済方法であり、あらかじめ最低返済額を設定しておくため、少額返済で済むことが特徴です。

長くリボ払いの返済を続けているのに、終わりにくいと感じることが多いのは、分割払いなどよりも計算方法や仕組みが複雑だからといえます。

リボ払いは繰り返し利用してしまいやすく、完済しにくい決済方法であるため、借金を増やさないためにも仕組みや手数料の計算方法など理解しておくことが必要です。

そこで、リボ払いの仕組みや手数料の計算方法、早期完済に向けたコツについて次の4つの章に分けて詳しく解説していきます。

  1. リボ払いとは
  2. リボ払いの手数料の計算方法
  3. リボ払いの注意点
  4. リボ払いを早く返済するコツ

リボ払いは一度利用すると完済しにくくなるリスクがあるため、ぜひこの記事を早期完済への近道にする参考にしてください。

1章 リボ払いとは

「リボ払い」とは、カードの利用金額や件数に関わらず、毎月の支払額をほぼ一定にする支払い方法です。

クレジットカードのリボ払いとは

自身で設定した毎月の返済額または元金返済額と、「手数料(利息)」を一緒に返済していきます。

そのためリボ払いを利用すれば、大きな出費や月のカード利用額が増えたとしても毎月の支払い額は変わらず、返済負担が重くなることもありません。

ただし毎月の支払い額を少額に設定していた場合、支払い回数が増えるため手数料も膨らみ、残高が減らず完済に至りにくくなります

リボ払いについて、次の3つを詳しく説明していきます。

  1. 仕組み
  2. 種類
  3. 分割払いとの違い

1-1 仕組み

リボ払いは、カード利用額や件数に対して返済回数を決めるのではなく、毎月の「最低返済額」を決める支払い方法です。

そのため手元にお金がない状態でも、リボ払いを計画的に利用すれば高額商品の購入が可能になります。

リボ払いの仕組みについて、次の2つに分けて説明していきます。

  1. 毎月の支払いを調整できる
  2. 請求額を予測しやすい

毎月の支払いを調整できる

リボ払いは、毎月の支払いを「調整」できる仕組みとなっています。

毎月一定額に分けた支払いが可能であるため、返済計画を立てやすいことや、月々の支払い負担を軽くできます。

その反面、完済するまでの時間が長くなり、その分、手数料も膨れ上がりやすいことは留意しておくべきです。

請求額を予測しやすい

リボ払いは、毎月の最低返済額を事前に設定した上で支払いをすることや、支払い残高に応じて毎月支払う額が決まるため、請求額を「予測」しやすい仕組みになっています。

次月に支払う金額が予測できないと、支払日になって手元にお金がないと慌てることになりかねません。

しかしリボ払いは事前に「最低返済額」を決めることにより、ある程度の請求額を予測でき、事前に支払いに充てるお金を準備しやすいといえるでしょう。

1-2 種類

リボ払いには、主に次の3つの種類があります。

  1. 元利定額方式
  2. 元金定額方式
  3. 残高スライド方式

それぞれのリボ払いについて説明していきます。

元利定額方式

「元利定額方式」とは、手数料を含む毎月の支払い額が一律になる支払い方式です。

元利定額方式

支払いをスタートしたばかりの時期は、毎月の支払う額の多くを「手数料」が占めるため、元金が減りにくく長期化しやすいことがデメリットといえます。

しかし支払い回数を重ねていくことで、「元金」の支払いに充てる割合が増えていきます

一定の支払い額を毎月支払うため、「返済計画」を立てやすい方法ともいえるでしょう。

元金定額方式

「元金定額方式」とは、一定の元金に手数料を上乗せした金額を、毎月支払う方式です。

元金定額方式

利用残高をもとに上乗せする手数料を計算するため、支払開始の時期は毎月の支払い額が大きくなります。

しかし、確実に元金を減らすことができ、支払い回数を重ねることで手数料負担も軽減されていきます。

支払いは元利定額方式よりも長期化しにくいことがメリットであるものの、毎月支払う元金の設定額によっては、月々の支払い負担が重くなることがデメリットです。

残高スライド方式

「残高スライド方式」とは、利用残高によって毎月の支払い額が変動する方式です。

残高スライド方式

利用残高に沿った支払い額は、クレジットカード会社ごとにあらかじめ決められています

たとえば大手カード会社の残高スライド標準コースでは、利用残高ごとに以下の支払いとなっています。

  • 利用残高10万円以下の場合…毎月1万円
  • 利用残高10万円超50万円以下の場合…10万円超10万円ごとに毎月1万円加算

毎月の支払いを続ければ、利用残高も減るため月々の返済額も少なくなります。

ただし自身で返済額を設定できないことに加え、利用残高によって返済額が変わることから、返済計画を立てにくい支払い方法といえるでしょう。

1-3 分割払いとの違い

リボ払いは、毎月の支払い額を事前に設定しておく支払い方法であるのに対し、「分割払い」は何回で支払うのか「回数」を決めることが違いです。

リボ払いと分割払いの違い

どちらも利用代金を分けて支払う方法であり、支払い額はほぼ一定であることなど、共通しています。

しかし分割払いの場合、1~2回払いまでであれば手数料がかからないことが多く、指定した回数で支払いが終わるため返済計画が立やすいことが特徴です。

2章 リボ払いの手数料の計算方法

リボ払いの手数料の「計算式」は下記の通りです。


初回手数料=リボ払いの利用金額×手数料率÷365(日)×利用日数
2回目以降の手数料=リボ払いの利用残高×手数料率÷365(日)×利用日数

2回目以降の「利用日数」は、前回の返済日翌日から今回返済日までとしているカード会社が多いといえます。

たとえば「元利定額方式」で「手数料率年15%」のカードで「リボ払い」決済した場合の、毎月の返済額ごとの返済回数・返済総額・手数料総額は以下のとおりです。

横スクロールできます

利用残高10万円の場合
毎月の返済額 返済回数(期間)返済総額手数料総額
1万円11回(11か月)10万7,491円7,491円
2万円6回(6か月)103,905円3,905円
利用残高20万円の場合
毎月の返済額返済回数(期間)返済総額うち手数料額
1万円24回(2年)23万1,581円3万1,581円
2万円 11回(11か月)21万4,982円1万4,982円
利用残高50万円の場合
毎月の返済額返済回数(期間)返済総額うち手数料額
1万円79回(6年7か月)78万9,557円28万9,557円
2万円31回(2年7か月)60万3,248円10万3,248円

元本と利息の返済に充てるそれぞれの割合は、利用残高や毎月の支払い額で変わります。

利用残高が増えれば毎月の支払いの多くを手数料に充てることになり、完済までの時間が長引きます

リボ払いでは追加で利用した分も月々の少額の支払いに一定化されるため、繰り返し利用すれば支払い続けているのに完済しなくなる状況を作ってしまいます。

3章 リボ払いの注意点

リボ払いは手元にお金がなくても毎月の支払い負担を抑えることができるため、便利な決済方法と感じる方も少なくありません。

しかしその便利さがメリットといえる反面、次の3つに注意しておく必要があります。

  1. 返済できていると勘違いやすい
  2. 手数料負担が重くなりやすい
  3. 使い過ぎてしまいやすい

それぞれどのようなことに注意するべきか説明していきます。

3-1 返済できていると勘違いやすい

リボ払いの注意点として、毎月少額のみの支払いを続けている状態により、「返済できている」という勘違いを生みやすいことが挙げられます。

確かに毎月決められた額は支払っているものの、繰り返しリボ払いで決済をすれば、利用残高が増えて返済総額も大きくなります

気軽に毎月の返済負担を抑えて利用しやすい決済方法である反面、使い過ぎればほとんど返済は進んでいないまま「限度額」に達します

あっという間にカードを利用できなくなる可能性もあるため、利用残高が減っていないのなら返済できていると勘違いしないように注意しましょう。

3-2 手数料負担が重くなりやすい

リボ払いの注意点として、手数料負担が重くなりやすいことが挙げられます。

多くのカード会社では、リボ払いの手数料を年利15%程度で設定しており、分割払いよりは割高です。

そのため毎月の支払い額を少額で設定していると、多くを手数料の支払いに充てることになり、長期間の返済で手数料総額も膨らみます

リボ払いは利用残高で支払う手数料が決まるため、元金に充てる部分が増えなければ支払いは進まず、手数料負担も軽減されません。

返済を長期に渡り続けていても、多くを手数料に充てなければならないことがリボ払いの特徴であり、借金地獄に陥りやすい決済方法の理由といえるでしょう。

3-3 使い過ぎてしまいやすい

リボ払いの注意点として、毎月の返済負担が変わらないことに便利さを感じ、つい使いすぎてしまいやすいことが挙げられます。

たとえば毎月のリボ払いの支払い額を1万円で設定している場合、追加でリボ払い決済したとしても、毎月支払う額は1万円のまま変わりません。

利用残高は増えているのに、毎月1万円の支払いで済むという認識で、リボ払いによるカード利用を繰り返してしまいがちです。

その結果、リボ払いの利用残高が増え、長く支払いを続けても元金が減らない状態になってしまいます。

リボ払いはカード利用において便利な機能である一方、計画的に利用しなければ借金を増やしやすいため、注意してください。

4章 リボ払いを早く返済するコツ

リボ払いは完済するまでの期間が長くなりやすい支払い方法といえるため、もしも利用してしまった場合には、次の4つのコツを押さえた上で返済するとよいでしょう。

  1. 利用残高を定期的に確認する
  2. 約定返済額を増やす
  3. 繰り上げ返済する
  4. 専門家を頼る

それぞれ詳しく説明していきます。

4-1 利用残高を定期的に確認する

リボ払いを早く返済するためには、利用残額を定期的に確認しましょう。

どのくらいリボ払いで決済した利用額が残っているのか、カード会社のインターネットサービスや専用アプリから確認できます

リボ払いは、未払い分を残したまま新たに利用残高を増やしやすい決済方法です。

たとえ毎月少額でも支払いを続けていれば、利用残高も当然、減っていると思い込みやすいため注意してください。

なお、近年では紙の利用明細書からWEB明細書への移行が進んでおり、カード会社によって紙の利用明細書を請求すると、手数料が発生する場合もあります。

4-2 約定返済額を増やす

リボ払いを早く返済するためには、できるだけ毎月返済する約定返済額を増やしましょう。

たとえば毎月返済する額を1万円で設定しているのなら、2万円に変更することで、利息を多く返済でき元金を早く減らすことができます。

元金が減らなければリボ払いの支払いは終わりにくいため、約定返済額は1万円でも2万円でも増やしたほうがよいといえます。

4-3 繰り上げ返済する

リボ払いを早く返済するためにも、たとえばボーナスや臨時収入で手元のお金が増えたとき、「繰り上げ返済」をしましょう。

「繰り上げ返済」は、毎月の支払額とは別でまとまった額を返済する方法であり、支払い額を元本に充てることができます

リボ払いの利用残高を効率的に減らすことができるため、ボーナスなど臨時収入があったときはもちろん、家計に余裕がある月にも積極的に繰り上げ返済することをおすすめします。

4-4 専門家を頼る

リボ払いを早く返済するためには、借金問題の解決方法に詳しい専門家を頼りましょう。

利用残高が膨らみ過ぎてしまうと、毎月の支払いが多くなり、収入に見合わない借金を抱えることになります。

家族に相談し、支払いをサポートしてもらうことができればよいものの、頼れないときには返済不能状態に陥る前に専門家へ相談することも必要です。

リボ払いによる借金問題の解決に向けて専門家を頼った場合、以下の「債務整理」を検討することになります。

債務整理の種類手続の内容
任意整理債権者(主に金融会社)と交渉し、利息をカットしてもらって毎月の返済額を減額してもらう手続
個人再生裁判所に借金額を5分の1程度に減額してもらうことを認めてもらい、3〜5年で返済する手続
自己破産返済不能状態であることを裁判所に認めてもらい、借金の返済義務を免除してもらう手続

家族に知られたくないときや頼ることができない事情がある場合には、「任意整理」を選ぶことでリボ払いをしているカード会社のみを対象に相談することもできます。

借金が膨らみ過ぎているときには「自己破産」しなければ解決できないケースもあるなど、事情は人それぞれであるため、最適な方法を選ぶためにも専門家に相談することをおすすめします

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まとめ

「リボ払い」は、気軽に利用しやすい便利な機能といえます。

しかしその「使いやすさ」から、利用残高が減らないまま繰り返し利用してしまいやすく、リボ地獄に陥ってしまうリスクを高めます。

利用残高に応じて手数料が計算されるため、早く完済するためにも毎月返済する額はできるだけ多く設定しておきましょう。

収入が少なく返済額を今よりも増やすことができない場合や、リボ払いや借金の返済で苦しいことを家族も頼りにくいときには、気軽に「グリーン司法書士法人」までご相談ください。

初回の相談は「無料」となっており、「オンライン」での相談も可能です。

状況や希望などを踏まえた上で最適な解決策を提案させていただきます。

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よくあるご質問

リボ払いの手数料は無料ですか?
リボ払いでは、下記の手数料がかかります。
初回手数料=リボ払いの利用金額×手数料率÷365(日)×利用日数
2回目以降の手数料=リボ払いの利用残高×手数料率÷365(日)×利用日数
リボ払いの手数料を減らすには?
リボ払いの手数料を減らしたいのであれば、下記の方法で早く完済しましょう。
・利用残高を定期的に確認する
・約定返済額を増やす
・繰り上げ返済する
・専門家を頼る
  • LINEで送る

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