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一度借金をしてしまうと、慣れが生まれてしまい借金をするハードルが低くなりがちです。
「常に借金の返済をしているが、これって普通なのかな?」「自分の借金の返済は大丈夫なのかな?」と不安を抱えている人もいるのではないでしょうか。
借金をしている人の割合は、単身世帯であれば15.3%、2人以上の世帯では20.4%です。
なお、信用情報機関のCICおよびJICCに登録されている1人あたりの借入残債額は約60~65万円です。
上記の借金をしている人の割合や平均借入額を見て「自分の借金の状態はまずいかもしれない」と感じた人は返済計画の立て直しやこれ以上借金を増やさない生活をしていきましょう。
本記事では、借金をしている人の割合や平均借入額、返済計画の立て方を解説します。
借金を減らす方法については、下記の記事でも詳しく解説しています。
目次 ▼
1章 借金をしている人の割合
金融広報中央委員会による「家計の金融行動に関する世論調査(令和4年)」によると、単身世帯と2人以上の世帯で借金をしている人の割合はそれぞれ下記の通りです。
世帯人数 | 借金をしている割合 |
---|---|
単身世帯 | 15.3% |
2人以上世帯 | 20.4% |
上記のように、一人暮らしの人は6~7人に1人が借金をしていて、2人以上の世帯では5家族に1家族が借金をしています。
普段から借金をしていると感覚がずれてしまいがちですが、借金をしている人は統計上少数派です。
また、単身世帯と2人以上の世帯のそれぞれの借金の目的で多いものは、それぞれ下記の通りです。
- 日常の生活資金
- 耐久消費財(自動車や家電、家具など)の購入資金
- 旅行、レジャー用の資金
- 住宅取得もしくは増改築用の資金
- 日常の生活資金
- 耐久消費財(自動車や家電、家具など)の購入資金
上記のように、単身世帯と2人以上の世帯では借金をしている理由に違いがあります。
単身世帯では生活資金が不足したことによる借金が最多なことに対し、2人以上の世帯では住宅取得目的での借金が最多です。
続いて、借金をしている人の平均借入額を次の章で紹介していきます。
2章 借金をしている人の平均借入額
信用情報機関であるCICおよびJICCが紹介している統計データによると、借金をしている人の平均借入額は約60万円であり、それぞれ下記の通りです。
CICに登録されている借入残高 | 1人あたり65.0万円 |
---|---|
JICCに登録されている借入残高 | 1人あたり59.1万円 |
現在借金をしている人は、上記の平均借入残高と比較してみましょう。
上記より多い場合、借金を借り過ぎているのではないかと考え、返済計画を立て直しましょう。
また、平均借入残高より自分の借金が少なかったとしても安心はできません。
借金の残高が年収の3分の1を上回っている場合には、危険な状態であると判断され新たな借入は難しくなるからです。
- 借金の残高が年収の3分の1を超えている
- 家計収支が毎月赤字になっている
- 借金の返済額のうち、利息が半分以上を占めている
上記の場合は、自力で借金を完済するのが難しい可能性もあります。
自力での返済が難しい場合には、本記事の5章で解説する債務整理もご検討ください。
3章 借金の返済計画の立て方
1章や2章で紹介した統計データと比較して、自分の借金の残高が多いと感じたときには返済計画を見直してみましょう。
借金の返済計画は、以下の流れでたてられます。
- 借金残高を確認する
- 毎月返済できる金額を計算する
- 返済のシミュレーションをする
- 完済までのシミュレーションをする
複数の消費者金融やローン会社を利用している場合、借入金額の総額を把握しにくいです。
まずは、借入先に問い合わせをして残高を確認しましょう。
その後、家計の収入と支出を見直し、借金の返済に毎月いくら充てられるのかを計算します。
計算結果をもとに返済計画を立てて完済できそうであれば、実行に移しましょう。
4章 借金をこれ以上増やさないコツ
借金をしているものの現状何とか自力で完済できそうな場合には、返済計画を実行するだけでなく、これ以上借金を増やさないことも大切です。
借金を増やさないコツは、主に下記の通りです。
- 収支を把握し無駄遣いをやめる
- 金利の高い借金から返済する
- 繰り上げ返済・一括返済をする
- おまとめローンで借金を一本化する
- 副業などで収入を増やす
- クレジットカードの利用を避ける
- リボ払いを利用しない
複数の借入先から借金をしている場合には、利息の高い借金から返済すれば少しでも支払う利息を節約可能です。
また、おまとめローンを利用して借金を一本化すれば残債の把握もしやすくなりますし、金利が下がる可能性もあります。
日々の浪費や金額の大きな買い物で借金が増えてしまった場合には、クレジットカードの使用をやめ現金での買い物のみにするのも有効です。
特に、クレジットカードのリボ払いは金利が高く月々の返済額が少額なので、完済までに時間がかかります。
5章 借金返済が難しいときの債務整理方法
借金の借入額が膨らんでしまい、自力で返済が難しいと感じたときには債務整理も検討しましょう。
債務整理には複数の方法があり、借金の金額や収入によっては住宅や自動車などを手放さずに、返済負担を軽くできる場合もあります。
債務整理の方法とそれぞれの特徴は、下記の通りです。
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債務整理 | 特徴 | こんな人におすすめ |
---|---|---|
任意整理 | 将来発生する利息の負担を軽減できる | 住宅や自動車を手放したくない人 周りにばれずに債務整理したい人 |
個人再生 | 借金総額を5分の1程度に減額できる | マイホームや車を残したい人 自己破産をすると職業・資格制限を受ける人 |
自己破産 | 裁判所に申立て免責が認められれば、借金の返済義務をなくせる | 任意整理や個人再生では借金の返済が難しい人 |
なお、債務整理は手続きが複雑かつ失敗が許されません。
債務整理を確実に成功させるためにも、司法書士や弁護士などの専門家へ相談するのがおすすめです。
お気軽にお問い合わせください!
借金返済のご相談はグリーンへ
まとめ
借金をしている人の割合は、単身世帯であれば15.3%、2人以上の世帯であれば20.4%です。
なお、信用情報機関のCICとJICCに登録されている情報によると、一人あたりの平均借入額は約60~65万円です。
統計データと比較して、自分の借金額は多い、返済が負担になっていると感じた人は返済計画の見直しやこれ以上借金を増やさないように生活していきましょう。
万が一、すでに借金の返済が難しく悩んでいる場合には、借金問題に詳しい司法書士や弁護士に相談し債務整理も行うのもおすすめです。
グリーン司法書士法人では、債務整理に関する相談をお受けしています。
初回相談は無料、かつオンラインでの相談も可能ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。
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アクセス数が多いキーワード:債務整理 クレジットカード
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よくあるご質問
- 借金の平均額はいくら?
- 信用情報機関であるCICおよびJICCが紹介している統計データによると、借金をしている人の平均借入額はそれぞれ下記の通りです。
CIC:65.0万円
JICC:59.1万円
借金の平均額について詳しくはコチラ
- 借金はいくらからヤバイ?
- 借金がやばいかどうかの一つの目安は、借入総額が年収の3分の1を超えているかどうかです。
年収の3分の1を超える借金は、返済能力を上回ってしまい返済が難しくなると言われています。
借金がいくらからやばいかについて詳しくはコチラ