闇金から借りてないのに取り立てがくる!嫌がらせを受けた場合は?

   司法書士山田 愼一

監修者:グリーン司法書士法人   山田 愼一
【所属】東京司法書士会 登録番号東京第8849号 / 東京都行政書士会所属 会員番号第14026号 【保有資格】司法書士・行政書士・家族信託専門士・M&Aシニアエキスパート 【関連書籍】「世界一やさしい家族信託」著者・「はじめての相続」監修など多数

借金返済の知識
闇金から借りてないのに取り立てがくる!嫌がらせを受けた場合は?

この記事は約 13 分で読めます。

「闇金から借りていないのに取り立てがくる…」この記事に辿り着いた方は、嫌がらせをされるのではないかと心配で仕方がないことかと思います。

一刻も早く状況が収まって欲しいけれど、何をしたら解決するのか分からず困ってしまいますよね。

この記事では、闇金から借りていないのに取り立てがくる原因を解説いたします。

また、嫌がらせを受けた場合の相談先も紹介するので、闇金にお困りの方は参考にしてみてください。

闇金で借りてしまった心当たりのある方は、以下の記事をご覧ください。

1章 闇金で借りてないのに取り立てがくる原因

心当たりのない方からすると「借りてもいないのに取り立てなんてふざけている」と思うことでしょう。 闇金から電話がくる理由は以前利用したことがある、懸賞サイトや官報から個人情報が洩れていることが考えられます。

闇金から借りていないのに取り立てや連絡が来る理由を見ていきましょう。

1-1 電話帳や債権者リストを持っているから

1つ目は、闇金業者が電話帳や債権者リストを持っているからです。

手法としては、闇金業者が様々な手段で電話帳や債権者リストを入手し、その中からランダムに電話をかけて「あなたは闇金から借金をしているので返済してください」といった嘘の情報を伝えて取り立てを行っていきます。

「こんなの騙されるわけない」と思うかもしれませんが、別のところで借金をしていたり多重債務で借金先の管理がしきれなくなった場合は、引っかかる可能性があるでしょう。

もちろん、本当に借金が一切なくても、嫌がらせをされたり周りに誤解されて信用を失ったりするリスクがあるため精神的に疲弊してしまう方も多いです。

1-2 実は借入先が闇金だったから

2つ目は、借入先が闇金と知らずに借入したからです。

闇金業者は、普通の消費者金融や銀行などからの借入れを断られた人や、高額借入ができない人をターゲットにして、違法な金利や取り立てを行うケースが多いです。

闇金のタチの悪いところは、債権者がそのような業者から借り入れをしているという自覚がなく、普通に返済をしている場合でも途中で取り立てが始まるところです。

借り入れを口実に「返済が滞っている」と主張し、急に何度も取り立てを続けることがあるため注意が必要です。

1-3 親・知人が闇金で借りてしまったから

3つ目は、本人自身が借金をしていなくても、親や知人の借金が原因で取り立てが始まるケースです。

闇金業者は、借金が返済されない場合、返済を求めるために親や知人にも取り立てを行うことがあります。

また、親や知人が借りたお金を本人に返済してもらうことを条件に、返済期限を延ばすこともあるため、追い込まれた相手が押し付けた可能性もないとは言い切れません。

もし、身近な人が闇金業者から借金をしていることがわかった場合は、早めに対処する必要があります。

親の借金・息子の借金が発覚した場合の対処法は、以下の記事で詳しく解説しています。

2章 闇金が取り立ててくる内容は?

1章のように、心当たりがなくても闇金が取り立ててくる可能性は0ではないと言えます。

しかし、闇金側も心当たりがない相手から「借金の返済をしろ」と単純に脅すだけではありません。

こちらが根負けして払うように、さまざまな口実を使って取り立てて来ます。

ここからは、闇金が取り立ててくる内容を紹介します。

①キャンセル料の請求

本来支払い義務のないキャンセル料を請求することで、相手からお金を取る手口です。

債務者がお金を借りようと申請をしたが、途中で闇金だと気付きキャンセルした場合などに取り立てがくる可能性が高いです。

正式な消費者金融であれば、当然キャンセル料は求められない上に、もし振り込み完了したとしてもすぐに返済すれば利息もかかりません。

しかし、闇金の場合は一度申し込んだらキャンセル料だ迷惑料だと理由を付けて取り立てを行うのです。

このような手口で請求されるキャンセル料は、支払う必要がないので決して支払わないようにしましょう。

②不特定多数への架空請求

闇金が不特定多数への架空請求を行うケースもあります。簡単にいうと詐欺の手口です。

債権者リストから借金をしている不特定多数に「うちからの借金を返済しろ」と取り立てていきます。

多重債務者など、誰からいくら借りたのか把握し切れていない相手は、格好の餌食です。

「ヤバいところから借りてしまった…」と疑うこともなく慌てて返済する可能性があるからです。

引っかからないように、借金をしている場合は普段から誰にいくら借りているのかを把握しておきましょう。

③自分以外の闇金からの借金

自分以外が闇金から借りた借金で取り立ててくる手口です。

借りた本人が支払いできないとなると、支払い能力のある他の人に支払ってもらおうとして取り立てを行います。

闇金は貸金業者としての届出をしていない「ヤミ」の消費者金融なので、闇金自体支払い義務がありません。当然、自分が支払う義務がなければ連帯保証人などの効力もありません。

しかし、そうは言っても取り立てが激しくなってくると「これで収まってくれるなら…」と根負けして支払いたくなることでしょう。

ですが、ここで肩代わりをするのは絶対おすすめしません。借金した本人の根本が解決しない限りは、今後も闇金での借金を繰り返す可能性が高いです。

更に、闇金業者も「この人に取り立てすれば金が手に入る」と今後も何かと理由を付けて取り立てを続けるケースも多いです。

借金した本人と闇金業者、ダブルで味をしめられたらたまったものではないでしょう。

払ったところで何のメリットもないので、自分以外の闇金からの借金の取り立てに遭ったらすぐに専門家に相談しましょう。

3章 闇金で借りてないのに取り立てがきた場合の相談先

前述の通り、理不尽だと分かって支払いをするのは絶対おすすめしません。

では、どのようにして解決すれば良いのでしょうか。

解決までの最短方法は「専門家にすぐに相談する」がベストです。まだ実害が出ていない段階でも早めに相談することで、被害を最小限に抑えることができます。

ここからは、闇金で借りてないのに取り立てがきた場合の相談先を6つご紹介します。

①消費生活センター

消費生活センターは、消費者が商品やサービスに関する問題を抱えた場合に無料で相談に応じる公的機関です。

消費生活センターでは商品やサービスだけでなく、闇金からの取り立てに関する相談も消費生活センターに対して行うことができます。

相談は無料なのでお金に困っている方でも気軽に相談できるのはメリットです。

ただし、消費生活センターは法律的な立場ではなくサポートには限りがあるため注意が必要です。

②法テラス

法テラスは、国が設置する法律相談・助成制度です。闇金被害に遭った人でも無料で相談を受けることができます。

法テラスでは、弁護士による無料の法律相談や裁判手続き費用の一部を助成する制度があります。

そのため、弁護士への闇金被害の相談や対応依頼を行う場合、弁護士費用の一部を助成してくれるため負担を軽減することができます。

ただし、法テラスの助成制度は収入に応じて制限があるため、各支部に確認するようにしましょう。

③貸金業相談・紛争解決センター

貸金業相談・紛争解決センターとは、貸金業者とのトラブルを解決するための相談機関です。国が設置した公的な機関であり、相談者のプライバシー保護も確保されています。

貸金業相談・紛争解決センターでは、貸金業者に関する相談を無料で受け付けており、取り立てに関する問題や金利に関する問題、債務整理についての相談など様々な問題について相談することができます。

もちろん、闇金の相談も受け付けているため、身に覚えのないことで取り立てに遭っている場合は相談するのが良いでしょう。

④弁護士

闇金で借りていないのに取り立てが来た場合、自分で対応することが難しい場合がほとんどです。

そのような場合は、弁護士に相談することができます。

弁護士は、闇金被害に関する知識や経験があるため、弁護士に相談することで法的なアドバイスを受けることができます。

具体的には、取り立て行為が違法であるかどうかを判断し、違法な場合は取り立てを止めるように交渉することができます。

また、法的手続きを進めることもできるので実害が出ているときも安心です。

⑤警察

闇金で借りていないのに取り立てがある場合、警察に相談することもできます。

警察は、闇金からの被害を受けた人や、被害を受ける可能性のある人を保護するため相談に応じています。

具体的には、警察が闇金に対して取り立てを中止するように指導したり、被害届を受理し闇金業者に対して刑事告訴することができます。

ただし、警察が行う支援は、あくまで刑事事件の対象となる場合に限られます。

そのため、民事的なトラブルや解決方法については、弁護士など他の相談先を利用する必要があるので注意が必要です。

4章 闇金で借りてないのに取り立てが来た場合にやってはいけないこと

闇金から借りてもないのに取り立てに遭ってしまい、どうしようかとパニックになってしまう方も多いでしょう。闇金と聞くと、嫌がらせに長けているイメージからこれからどんなことをされるのか気が気ではないですよね。

しかし、身に覚えがない場合、一度冷静になってすぐに専門家に相談するようにしましょう。

ここからは、闇金で借りてないのに取り立てが来た場合にやってはいけないことを紹介します。

以下のような対応をすることで、状況が悪化してしまう可能性があるため絶対にしないようにしましょう。

4-1 自分で解決しようとする

闇金で借りていないのに取り立てが来た場合、自分で解決しようとするのは非常に危険です。

闇金は、取り立ての手段が高圧的で嫌がらせに長けているため一般人が自力で解決することは難しいです。

また、闇金業者に対する対処方法や法律に関する知識がない場合、対応を誤ってしまいかえって状況を悪化させてしまうケースもあります。

特に、暴力的な手口を取った場合は自分自身に危険が及ぶ可能性もあるでしょう。

身に覚えがないとしても、自力で解決することは避け、消費生活センターや弁護士、警察などの専門家に相談するようにしましょう。

4-2 怖いから支払いをしてしまう

闇金からの取り立ては一度支払いをしてしまうとその関係が継続する可能性が高いため、支払いをするのは絶対に避けましょう。

嫌がらせが怖いからと言って支払いをしてしまうと、一時的には問題を解決してもあらゆる口実で返済を求めてきます。

自分以外の闇金を肩代わりした場合は「また借入をしたから払え」と、嘘か本当か分からないことで取り立てを続けるケースもあります。

また、闇金は法律を無視した犯罪行為なので、支払いをしてしまうことは犯罪行為を助長してしまうことにもつながります。

これ以上、闇金業者をつけ上がらせないためにも1円も支払いをしてはいけません。

4-3 そのまま何もせず無視を続ける

支払わないと決めたとしても、そのまま何もせずに無視を続けるのもよくありません。

闇金は恐喝や暴力団員などの違法行為を行う組織が関わっていることも多く、あらゆる個人情報を調べ上げて嫌がらせに発展する可能性もあるからです。

また「借金をしているのに無視している」と言って、利息だ遅延損害金だ迷惑料だと理由を付けて借金を膨らませて取り立てを激しくするケースもあります。

「どうせそのうち飽きて連絡しなくなるだろう」と高を括らずに、専門家に対応を依頼するようにしましょう。

5章 借金をしている人は闇金に狙われやすいので注意

闇金には手を出していないという方でも、借金をしているだけで闇金に狙われやすい傾向があるので注意が必要です。

理由は、借金をしている人が「返済に困っている」状況は闇金にとってターゲットとなるポイントであり、闇金が取り立てるための口実となるからです。

また、借金をしている人にはお金に困りすぎていることから、闇金に対する警戒心が低くなるため被害に遭いやすいとも言われています。

借金の額が膨れたり、多重債務になればなるほど狙われやすい傾向があるでしょう。

ただし、借金をしているからといって必ずしも闇金に狙われるわけではありません。返済計画を立て、返済能力をしっかりと持っている場合は、闇金に狙われにくいです。

借金をする場合は、あらかじめ返済計画を立てて早めの完済を目指しましょう。

5-1 借金が返済できない場合は債務整理も視野に

どうしても借金が返済できない場合でも、闇金に手を出すのは絶対に避けましょう。

借金を重ねるごとに、借りられる借金先が減っていくことから闇金に手を出したくなるかと思います。

確かに、闇金は最後の砦のように感じますが、闇金しか頼る手段がなくなったら債務整理がおすすめです。

債務整理は、借金の利息をカットしたり総額をカットしたりと完済までのサポートをしてくれます。

債務整理の種類は「任意整理」「個人再生」「自己破産」と3種類あり、それぞれ特徴が異なります。

任意整理は利息や手数料などの借金以外のお金を減額し、残りを3~5年で分割返済していきます。

個人再生は借金を5分の1程度まで減額し、残りを3年程度で返済していきます。

自己破産は借金全額の返済義務を免除します。

どの方法もメリット・デメリットがあるのでまずはお気軽にご相談ください。

それぞれの特徴と流れについては、以下の記事で詳しく解説しています。

債務整理で借金返済できる?
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6章 闇金で借りてないのに取り立てがきた場合はすぐに相談しよう

この記事では、闇金で借りてないのに取り立てが来た場合の原因と相談先について解説いたしました。

闇金から取り立てが来た場合は、様子を見ないですぐに相談することが大切です。あっという間に取り立てがエスカレートして実害が出てしまう可能性もあるからです。

弁護士や消費生活センターなど闇金問題に詳しい相談先を頼って、被害を出さないようにすることが大切です。

自分で解決しようとせず、すぐに専門家の力を借りてスムーズに対応するようにしましょう。

借金返済に関する記事を沢山公開していますので、合わせてご覧ください。

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よくあるご質問

闇金からの借金は返さなくて良い?
ヤミ金などの違法な業者から借りたお金については、返済する義務はありません。
しかし、返済せずにいると、身に危険が及ぶ可能性があります。
「ヤミ金かもしれない」と感じたら速やかに警察やヤミ金専門の弁護士に相談しましょう。
闇金からの借金について詳しくはコチラ
闇金の取り立てへの対処法は?
闇金から取り立てが来たときは、下記の機関へ相談しましょう。
①消費生活センター
②法テラス
③貸金業相談・紛争解決センター
④弁護士
⑤警察
闇金の取り立てについて詳しくはコチラ
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