金銭トラブルで社会的な信用を失う・将来への不安の解決方法

司法書士山田 愼一

監修者:グリーン司法書士法人   山田 愼一
【所属】東京司法書士会 登録番号東京第8849号 / 東京都行政書士会所属 会員番号第14026号 【保有資格】司法書士・行政書士・家族信託専門士・M&Aシニアエキスパート 【関連書籍】「世界一やさしい家族信託」著者・「はじめての相続」監修など多数

借金返済の知識
金銭トラブルで社会的な信用を失う・将来への不安の解決方法

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様々な広告が溢れ、SNSの普及により他人と比較しやすくなった現代社会では、自分の身の丈に合わない支出をしてしまう人もいます。
クレジットカード払いで日々ギリギリの生活を送っている人もいるのではないでしょうか。

クレジットカードは、手元に現金がないときにもお金を工面できる便利な手段ではありますが、使い方には注意が必要です。
クレジットカードありきの生活をしている人やキャッシングの返済が自転車操業になりつつある人は、ケガや病気など不測の事態が発生したときに返済できなくなる恐れがあります。

本記事では、クレジットカードの使い方、返済が難しくなったときの対処法を解説します。

1章 クレジットカードの正しい使い方:安心して使えるためのガイド

クレジットカードは現金払いと異なり、後払いのため使い過ぎに注意が必要です。
また、分割払いやリボ払いなど手数料がかかる支払い方法を日常的に選択していると、手数料の負担が重くなり不測の事態が発生したときに返済が立ち行かなくなる恐れがあります。

本章では、クレジットカードを上手に活用するためのルールや支払いが困難になったときの対処法を解説します。

1-1 クレジットカードを上手に活用するルール

クレジットカードは現金が手元になくても支払いできるため、残高を気にせず使いすぎてしまう点に注意しなければなりません。
クレジットカードの使い過ぎや引き落とし時の残高不足を防ぐには、下記の方法をお試しください。

  • 使用履歴をこまめに確認する
  • 自分の支出を把握するために家計簿をつける
  • クレジットカードの利用限度額をあらかじめ低く設定しておく
  • クレジットカードの枚数を増やしすぎない
  • どうしても使いすぎてしまうなら、クレジットカードは固定費の支払いのみに使用する
  • 手数料がかかる分割払いやリボ払いはできるだけ使用しない
  • クレジットカードの引き落とし先口座を給与受取口座と一緒にしておく

使用履歴をこまめに確認する癖をつければ、クレジットカードの使い過ぎも防げますし、浪費に気付きやすくなります。
クレジットカードの不正使用に気付きやすくなるのもメリットです。

また、使用履歴の確認だけでなく家計簿を普段からつけていれば、自分の支出を把握でき節約できる費用なども見つけやすくなります。
クレジットカードの管理や引き落とし日の把握をしやすくするため、使用枚数を減らすのも有効です。

1-2 支払いが困難になったときの対応策

突然の出費が重なってしまった、収入が減少したなどの理由で「今月だけクレジットカードの支払いが厳しい」といった事態が発生するケースもあるでしょう。
クレジットカードの支払いが難しい場合の対応方法は、下記の通りです。

  • 数日程度の遅れであればクレジットカード会社に連絡してみる
  • 後から分割払いやリボ払いに変更する

クレジットカードの引き落とし口座に入金し忘れていた、数日以内に資金を用意できるなどの事情があれば、クレジットカード会社も問題なく対応してくれる可能性があります。
お金の工面が難しい場合は、手数料がかかるデメリットはありますが、後からでも分割払いやリボ払いに変更してもらいましょう。

クレジットカードの支払いが難しいときに最もやってはいけないことは、引き落としできない状態のまま放置してしまうことです。
支払期日に間に合わないと、遅延損害金が発生する、クレジットカードが強制解約されるなどの恐れもあります。

2章 信用回復の第一歩:金銭トラブルから抜け出す方法

クレジットカードの引き落とし日に口座残高が不足していたまま1ヶ月以上放置してしまうと、信用情報機関に事故情報が登録される恐れがあります。
信用情報機関では、クレジットカードやローンの申し込み・契約などに関する個人の「信用情報」を管理しています。

クレジットカードの滞納が事故情報として記録されると、登録期間中は下記ができなくなってしまいます。

  • 現在所有しているクレジットカードの利用
  • 新たなクレジットカードの作成
  • ローンの借入
  • 携帯電話端末の分割払い購入

信用情報機関に事故情報が一度登録されてしまうと、事故情報の原因を解消してから5~7年経過しないと情報が抹消されません。
そのため、クレジットカードの滞納により事故情報が登録された場合、滞納分を完済してから5~7年はクレジットカードの利用や作成ができなくなってしまいます。

3章 若者のための金銭管理:今日から始める賢い予算計画

クレジットカード滞納による信用情報機関での事故情報登録やクレジットカードの強制解約を防ぐためには、クレジットカードの利用額を管理しておくことが大切です。
収入の範囲内で生活する予算計画の立て方や貯金のコツを解説します。

3-1 予算計画の基本:収入と支出を見える化する方法

クレジットカードの使い過ぎを防ぐには、支出を収入の範囲内で抑えるように意識しましょう。
具体的には、下記の流れで毎月の予算計画を立て、クレジットカードの使い過ぎを防止しましょう。

  1. 自分の収入と支出を正確に把握する
  2. 収入の範囲内で生活するために予算計画を立てる
  3. 計画を実行し、適宜調整していく

まずは給与明細などを確認し、自分の手取り収入を把握しましょう。
収入を把握した後は、クレジットカードの使用履歴や日々のレシートを確認して、自分の支出を確認します。
現段階で、自分が何にいくら使っているのか把握できていない場合は、1~2ヶ月程度、家計簿をつけてみるのもおすすめです。

収入と支出を把握したら、収入の範囲内で生活するための予算計画を立てましょう。
家庭の予算を立てるときには、固定費を50%、変動費を30%、貯蓄や投資を20%にするとよいとされています。

例えば、手取り収入が20万円の場合の予算は、下記の通りです。

支出金額
固定費(50%)10万円
変動費(30%)6万円
貯蓄や投資(20%)4万円

現在、上記の割合に支出が収まっていない場合は削れる部分がないか確認します。
そして、予算計画を立てた後は実際に実行してみて無理のない範囲かどうか、調整が必要かをみていきましょう。

3-2 将来に備える貯金と投資の知識

貯金をせず、あればあるだけお金を使ってしまう状態では、将来の不測の事態に備えることができません。
予算計画を立て毎月の支出をコントロールすると共に、毎月一定額の貯金も実行していくのがおすすめです。

貯金の習慣がない人は、先取り貯金をしてみてください。
予算が残ったときに貯金する方法では、金銭感覚が身についていないと貯金できずに終わってしまうからです。

貯金の習慣が身につき、生活費の3~6ヶ月程度のお金が貯まった後は余剰資金で投資にチャレンジしてみるのも良いでしょう。
投資にはリスクがありますが、預貯金より運用利回りが良くなる可能性もありますし、投資先を決定する際に金融リテラシーを身につけられます。

3-3 金銭感覚を鍛える日常のコツ

予算計画を立てたものの実行できない場合は、これまでの生活で金銭感覚を身につけていなかった可能性があります。
日本ではお金に関する話をタブーとする傾向があり、お金に関して学ぶ機会も非常に少ないからです。

これまでお金に関する知識や金銭感覚を身につけてこなかった人は、下記の方法でこれから勉強していきましょう。

  • 周囲の人のお金の使い方を参考にしてみる
  • 将来の自分に必要な支出について考えてみる
  • お金に関する本などで勉強する

周囲の人のお金の使い方を見て学ぶ際には、友人や両親などだけでなく、SNSなどで家計管理について発信している人の情報を見てみるのもおすすめです。
SNS上では様々な人が情報を発信しているので、自分と年齢や収入が似ている人も見つけやすいです。

3-4 若者へのメッセージ:お金のトラブルに強くなるには?

金融リテラシーが低いと、お金に関するトラブルに巻き込まれやすくなってしまいます。
トラブルの内容によっては、多額のお金を失ってしまうリスクや犯罪に巻き込まれるリスク、これまでの人間関係にヒビが入るリスクもあります。

若者が注意すべきお金に関するトラブルは、主に下記の通りです。

  • 友人とお金の貸し借りをしてしまう
  • 友人の結婚式や友人との旅行など大切なイベントに、お金がないことが理由で参加できない恐れがある
  • 副業や投資などの儲け話にだまされやすくなる

特に、友人間のお金の貸し借りは少額でもトラブルになりやすく、リスクが大きいためできるだけ避けましょう。
次の章では、お金の貸し借りに関するトラブルや対処法を詳しく解説します。

4章 友人との関係も守る:金銭トラブルに負けない人間関係の築き方

「クレジットカードを滞納してしまい、友人と食事したときに使用できなかった」なんて経験をお持ちの人もいるかもしれません。
どうしてもお金が足りないときなど、友人にお金を借りてしまう可能性もあるでしょう。

しかし、友人間のお金の貸し借りは下記の理由によりトラブルに発展しやすいのでご注意ください。

  • 口約束や曖昧な取り決めで貸し借りしていることが多く、返済期限などの条件に認識のずれが生じやすい
  • 借りた側の返済意思および能力が低い場合がある
  • 貸した側が返済を催促しにくい
  • 借りた側の感謝や謝罪の気持ちが少ないと感じ、貸した側が不満に思う可能性がある

このようなトラブルを防ぐには、そもそも知人や友人からお金を借りないことが理想です。
どうしても借りなければならないときには、返済条件を明確にすることや催促を受ける前に返す、感謝の気持ちを伝えるなどが大切です。

4-1 社交生活とお金:バランスのとれた交際費の管理

友人たちとの交流が楽しく、ついついお金を使いすぎてしまうケースも珍しくありません。
友人と遊ぶお金が足りない、予算オーバーしてしまう場合は、そもそも交際費が収入に対して多い可能性があります。

以下の方法で、交際費を抑える工夫をしてみましょう。

  • 自宅で過ごす時間を増やし外食費や交通費を節約する
  • 友人とお店で飲むのではなく、宅飲みをする
  • 飲み会の回数を決めておく
  • 無料で楽しめるレジャーを計画する

学生時代は金銭感覚があっていて楽しく遊べていた友人でも、社会人になると交際費に使えるお金に関する状況が下記のように大きく変化します。

  • 実家住まいか一人暮らしか
  • 奨学金の返済をしているか
  • 収入や勤務形態
  • 結婚しているか、子供はいるか

例えば、一人暮らしで奨学金の返済をしている人と実家住まいで奨学金も返済してい人を比較した場合、後者の方が交際費に使うお金に余裕があると推測できます。
このように、社会人になってから友人との金銭感覚にずれが生じる可能性も少なくないので、無理のない範囲で交流を続ける意識を持ちましょう。

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5章 返済計画の立案と実行:債務整理のプロが教える戦略

すでにクレジットカードの返済に追われている人や複数の借入先から借金をしている人は、予算計画の見直しをするだけでは対策が不十分な恐れがあります。
現在、借金を抱えていて自力返済が苦しくなってきたとお悩みの人は、早い段階で借金問題に詳しい司法書士や弁護士に相談するのがおすすめです。

本章では、債務整理とは何か、専門家に相談できることを解説します。

5-1 債務整理とは?選択肢とその効果

債務整理とは、借金の減額や返済猶予などの方法で、返済に苦しむ人を救済する手続きです。
債務整理には、主に下記の4種類があります。

種類特徴
任意整理話し合いで将来支払う利息分を減額し、残りを3~5年で分割返済する
個人再生裁判所の許可を得て借金を5分の1程度まで減額し、残りを3年で返済する
自己破産裁判所の許可を得て借金全額の返済義務を免除する
特定調停話し合いで月々の返済額を抑え支払いを楽にする
簡易裁判所で行う

債務整理の方法ごとにメリットとデメリットがあるので、どの債務整理が適しているかは借金や資産、収入状況によって異なります。
自分に合う債務整理を知りたい、借金問題を自力で解決できるか判断してほしい場合は、債務整理に詳しい司法書士や弁護士に相談してみましょう。

5-2 グリーン司法書士法人の債務整理プランとは?

グリーン司法書士法人では、これまで25,000件以上の借金問題に関する相談をお受けしてきました。
これまでの豊富な実績と経験をもとに、ご相談者まの問題解決に尽力いたしますので、お気軽にお問い合わせください。
当法人では無料相談も行っておりますし、事務所は土日祝も営業しております。

無料相談からご依頼までの流れは、下記の通りです。

  1. お問い合わせ・無料相談予約
  2. 司法書士によるヒアリング
  3. ご状況に合ったご提案
  4. 受任通知の送付
  5. 今後の方針を決定

司法書士や弁護士に債務整理を依頼すると、最短即日で受任通知を発送します。
受任通知を受け取った貸金業者は債務者に対して取り立てを行ってはいけないと決められているため、専門家に依頼し取り立てが止まっている間に依頼費用や手続き費用を用意可能です。

グリーン司法書士法人でも、ご依頼後は最短即日で受任通知を送付しますので、お問い合わせください。

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