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しかし、数日程度の滞納を複数回繰り返したり、2ヶ月以上滞納したりすると審査に大きな影響を与える可能性があるので注意してください。
「携帯料金が払えない」という事態に陥ってしまった場合、滞納したことが今後の審査に影響が出てしまうのではないかと不安に思いますよね。
そもそも「携帯料金」には「本体代金の分割払い」と「毎月の利用料金」の2つが含まれます。
どちらを滞納したか(もしくは、どちらも滞納した)によって、影響する内容は異なります。
とはいえ、どちらも滞納することで審査には少なからず影響はでるため注意が必要です。
この記事では、携帯料金を滞納したらどうなるのかについて解説します。
目次 ▼
1章 携帯料金の滞納はクレジットカードの審査に影響する?
そもそも、携帯料金には「本体の分割払い」と「携帯の利用料金」の2つが含まれます。
本体の分割払いは信用取引になりますので、滞納すると信用情報機関に記録されるでしょう。
一方で、携帯の利用料金は毎月発生するものであり、滞納すると携帯会社や、携帯会社が加盟している協会(「TCA」や「TERLESA」など)に情報が記録されます。
どちらも、クレジットカードの審査に影響が出る可能性がありますが、その過程が違うのです。
信用情報機関の情報は、銀行やクレジットカード会社が共有して閲覧することができます。そのため、信用情報機関に事故情報が載った場合には、どのクレジットカードであっても審査に影響がでる可能性があるでしょう。
一方、携帯会社や携帯会社が加盟している協会に登録された情報はあくまで携帯会社内・携帯キャリア会社内で共有されるものです。そのため、直ちにすべてのクレジットカードの審査に影響することはありませんが、携帯会社の系列のクレジットカード(auカードやYAHOO!カード、dカードなど)の審査には影響が出る可能性が高いでしょう。
1−1 数日の滞納でも複数回繰り返せば審査に響く可能性がある
携帯料金を数日滞納しただければ、基本的にブラックリストに登録されることはありません。
しかし、それも複数回繰り返せば、その情報が登録され審査に影響が出る可能性があります。
とはいえ、「何回滞納したら」と明確な情報はありません。審査に考慮するかどうかは、クレジットカード会社の判断となります。
審査の厳しいクレジットカード会社の場合には、短期間・複数回の滞納でも影響が出る可能性が高いので注意しましょう。
1−2 2ヶ月滞納するとブラックリストに登録される可能性がある
携帯電話の分割払いを2ヶ月以上滞納すると、信用情報機関に事故情報として登録されます。いわゆるブラックリストです。
一度ブラックリストに登録されると、滞納を解消してから5年〜7年はクレジットカードの審査に通ることはほとんどありません。
一方、携帯の利用料金についても、2ヶ月以上滞納するとブラックリストとして携帯会社や、携帯会社が加盟している協会(「TCA」や「TERLESA」など)に情報が記録されます。
そうなると、携帯会社やその系列会社が発行しているクレジットカードの審査に通るのは非常に難しくなるでしょう。
なお、携帯の利用料金の滞納であっても、信用情報機関に情報が登録される可能性は大いにありますので注意が必要です。
1-3 携帯の利用料金のみの滞納であれば信用情報機関には事故情報が登録されない
携帯の利用料金は割賦商品に含まれないため、滞納してもJICCやCICなどの信用情報機関に事故情報が登録されることはありません。
ただし、クレジットカード払いをしていた場合や携帯電話の端末料金も滞納していた場合は、信用情報機関に事故情報が登録される恐れがあります。
2章 携帯料金の滞納履歴を確認する方法
携帯料金の滞納履歴は、「本体代金の分割払い」と「携帯の利用料金」それぞれで異なります。
2−1 本体代金の分割払いの場合
本体代金の分割払いは信用取引ですので、滞納した情報は信用情報機関に登録されます。
信用情報機関には3つの種類があります。具体的には以下のとおりです。
信用情報機関 | 加盟機関 |
---|---|
CIC | 信販会社・クレジットカード会社 |
JICC | 消費者金融・クレジットカード会社 |
KSC | 全国の銀行 |
この内、本体代金の滞納で情報が登録されるのは「CIC」です。
滞納の状況は、CICに照会し、確認することが可能です。照会方法は、CICの公式ホームページからご確認いただけます。
なお、情報の開示には500円〜1,000円程度の手数料がかかりますので注意します。
2−2 利用料金の場合
利用料金の滞納については、契約している携帯会社に問い合わせてみましょう。
当月中であれば、契約している携帯会社のマイページなどで確認できることがほとんどですが、それ以上の滞納については直接電話などで問い合わせる必要があります。
支払いが滞ると、そもそも携帯電話が強制解約となり使えなくなってしまいますので注意が必要です。
3章 支払いが難しいときは債務整理を検討する
もし、携帯料金の支払いが難しいときは、債務整理を検討しましょう。
滞納を続けると、督促を受け、最悪な場合強制執行として預金や給料を差し押さえられてしまう可能性があります。
取り返しの付かないことになる前に、債務整理を検討しましょう。
債務整理には主に「自己破産」「個人再生」「任意整理」の3つがあります。
- 自己破産・・・借金の返済義務を免除してもらう手続き。収入がない方や借金額が高額な方に適している。
- 個人再生・・・借金を大幅に圧縮し、3年程度で返済を目指す手続き。安定した収入があり、家や車などの財産を残したい方に適している。
- 任意整理・・・債権者と交渉することで、将来発生する利息をカットする手続き。利息がなくなることで返済ができる方に適している。
それぞれ詳しく解説します。
3−1 自己破産
自己破産とは、収入や財産が不足し借金の返済ができなくなった人が裁判所に申し立てることで、借金の返済義務を免除してもらう手続きです。
借金がなくなる分、一定以上の財産は処分され、債権者に分配されることになります。そのため「0から再スタートする」という意味合いが強い手続きになります。
携帯料金以外にも借金があり、収入がない(少ない)方には自己破産をおすすめしています。
3−2 個人再生
個人再生とは、裁判所に申し立てることで、借金を5分の1〜10分の1程度に圧縮し、それを原則3年で完済する再生計画を立てる手続きです。
借金は残りますが、自己破産のように財産が処分されることはありません。住宅ローン特則を活用することで住宅ローンが残っていても、家を残すことも可能です。
ただし、返済を続けていく必要があるため、安定した収入があることが条件になります。
携帯料金以外にも借金があり、安定した収入がある方、処分したくない財産がある方には自己破産をおすすめしています。
3−3 任意整理
任意整理とは、債権者と交渉することで、将来発生する利息や遅延損害金をカットしてもらう手続きです。
自己破産・個人再生とは違い、裁判所を通す手続きではないため、債務整理のなかで最も手軽な手続きと言えます。
ただし、あくまで利息・遅延損害金をカットするだけですので、元金は減りません。
そもそも携帯料金には利息がほとんどありませんので、滞納しているのが携帯料金だけなのであればあまり効果はないと言えます。
他にも借金があり、任意整理をすることで他の借金の返済額を減額することで、携帯料金の支払いに充てられる状況なのであれば任意整理が適しているでしょう。
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4章 まとめ
携帯料金の滞納は、数日であってもクレジットカードの審査に影響する可能性があります。
2ヶ月以上滞納を続けるとブラックリストに登録される可能性が高く、ブラックリストに登録されると最低でも5年間はクレジットカードの審査に通ることはほぼありません。
もし、携帯料金の支払いが難しい場合には債務整理も検討しましょう。
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よくあるご質問
- 携帯電話の料金を滞納するとクレジットカードを作れない?
- 本体の分割払いは信用取引になりますので、滞納すると信用情報機関に記録されるでしょう。
一方で、携帯の利用料金は毎月発生するものであり、滞納すると携帯会社や、携帯会社が加盟している協会(「TCA」や「TERLESA」など)に情報が記録されます。
そのため、料金滞納の期間やクレジットカードの種類によっては、作成が難しい可能性があります。
携帯電話の料金滞納とクレジットカードについて詳しくはコチラ
- 携帯電話の料金滞納は信用情報に登録される?
- 携帯料金を数日滞納しただければ、基本的にブラックリストに登録されることはありません。
しかし、それも複数回繰り返せば、その情報が登録され審査に影響が出る可能性があります。
携帯電話の料金滞納と信用情報について詳しくはコチラ