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ブラックリストに一度載ってしまうと、該当する借金を解消してから5年程度はローンの利用やクレジットカードの利用などはできません。
結婚をすると一方の名字は変わるため「名字が変われば信用情報機関にバレずローンを組めるのでは?」と考える方もいるかもしれません。
しかし、結婚してもブラックリストによる影響を避けることは難しいのが現実です。
この記事では、ブラックリストに載っている人が結婚して名字が変わってもローンを組むのが難しい理由や、ブラックリストへの登録期間などについて解説します。
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目次 ▼
1章 ブラックリスト載っていたら、結婚して名字が変わってもローンは組めない
結論から述べますと、ブラックリストに載っている場合、結婚して名字が変わってもローンを組むのは難しいでしょう。
そもそもブラックリストとは、信用情報機関に登録されている事故情報のことで、借金を滞納したり、債務整理をしたりすることで登録されます。
ブラックリストに登録されると以下のことができなくなります。
- 住宅ローンやカーローンなど、各種ローンの利用
- クレジットカードの利用
- 携帯電話本体の分割払い など
生活をする上で不便な場面も出てくるため「結婚して名字が変われば、ローンなどを組めるようになるのでは?」と思われることもあるでしょう。
実際、名字が変われば信用情報機関は該当する人の情報を追うのが難しくなります。しかし金融機関は、そのような事態を避けるために様々な対策を取ります。
以下では、名字が変わってもローンを組むのが難しい理由について解説します。
1−1 旧姓を確認される
新規ローンなどの申込時には、金融機関から旧姓がないか確認されます。
申込書には旧姓を記入する欄が設けられていますし、本人確認書類の提示を求めて確認します。
もし、その場で申告しないと、後からバレたときに「申告を偽った」とさらに信用を失ってしまうでしょう。万が一ローンを組んでからバレてしまうと、契約違反としてローンの残債を一括請求されるリスクもあります。
申込時にはきちんと旧姓を申告するようにしましょう。
1−2 本人確認書類で照合される
ローンの申し込み時には、運転免許証などの本人確認書類の提示を求められます。
結婚しても、本人確認書類に記載されている各種番号等は変わりません。申込時にその番号から過去の情報と照合されることになります。
1−3 何も登録のない信用情報は疑われやすい
結婚後の名前は当然、信用情報機関に情報が一切登録されていません。借金の滞納や債務整理などネガティブな情報だけでなく、借り入れを期日通りに返済したことやクレジットカードの利用履歴などもないということです。
何も情報がないことは、金融機関からすれば逆に怪しいと感じます。無情報だからこそ、審査に通らないというケースは珍しくありません。
かつては、結婚して名字が変わったことにより信用情報機関の情報照会が行われず、ローンやクレジットカードの審査に通ることがあったようです。
しかし、現在では生年月日や旧住所、電話番号などを運転免許証などで確認するため、旧姓に関する情報も把握されてしまいます。
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2章 ブラックリストによる制限が解除されるまでの期間はおよそ5年
前述した通り、ブラックリストとは信用情報機関に登録された事故情報です。
信用情報機関には「CIC」「JICC」「KSC」の3つがあり、それぞれ加盟している機関や登録期間が異なります。
それぞれ以下のとおりです。
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信用情報機関 | 加盟機関 | 事故情報の登録期間(目安)※滞納を解消してからの期間 |
---|---|---|
CIC | 信販会社・クレジットカード会社 | 5年以内 |
JICC | 消費者金融・クレジットカード会社 | 5年以内 |
KSC | 全国の銀行 | 7年以内 |
上記から分かるように、一度事故情報が登録されてから借金を完済・解約するまで5年〜7年程度は情報が消滅することはありません。
また、事故情報の登録が解除されるのは、金融事故の原因が解消されてから換算されます。借金を滞納しているのであれば、それを完済してから。債務整理をしたのであれば、債務整理が完了してから換算されるということです。
なお、登録の解除までの期間が本人が早めることはできません。信用情報機関側が情報を削除してくれるのを待つしかないのです。
また、解除された旨が本人に通知されることはないため、自分で確認する必要があります。
2−1 ブラックリストの確認方法
ブラックリストの確認方法は以下の2つです。
- 信用情報機関に開示請求する
- カードやローンに申し込んでみる
カードやローンに申し込んでみて、審査に通ればブラックリストに情報は残っていないということです。
しかし、短い期間に何度も審査に落ちてしまうと「申し込みブラック」としてまた信用情報に情報が登録されてしまうので注意が必要です。申込みで確認する場合には3ヶ月の期間を空けて申し込むようにしましょう。
とはいえ、そのようなリスクを負って確認するのはあまりおすすめできません。信用情報機関に確認すれば、開示してくれるので、その方法で確認することをおすすめします。
なお、開示請求をすることが今後の審査に不利に働くことはないので安心して下さい。
信用情報機関への確認方法と確認にかかる手数料は以下のとおりです。各信用情報機関のHPから問い合わせてみましょう。
信用情報機関 | 開示請求にかかる手数料 |
---|---|
CIC | 窓口:なし(令和5年2月末日をもって来所開示が終了しました) 郵送:1,500円 ネット:500円 |
JICC | 窓口:500円 郵送:1,000円 ネット:1,000円 |
KSC | 郵送:1,000円 |
3章 借金を放置しているなら、早めに債務整理しよう
借金を滞納し、放置したことでブラックリストに載っているのであれはなるべく早期に債務整理をしましょう。
前述したように、借金の滞納によりブラックリストに載っている場合、該当する借金が解決しないといつまで経ってもブラックリストを解消されません。
返済できないのであれば、早めに債務整理をして解決することが大切です。
債務整理には、「自己破産」「個人再生」「任意整理」の3つがあります。それぞれ詳しく解説します。
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3−1 自己破産
自己破産とは、裁判所に申し立てることで、借金の返済義務を免除してもらう手続きです。
借金はなくなりますが、その代わり一定以上の財産は処分されてしまいます。そのため、家などの大きな財産は残せないと思っておきましょう。
なお、自己破産をすると免責が認められた時点で借金はなくなるため、その時点からおよそ5年でブラックリストから情報は消えます。
3−2 個人再生
個人再生とは、裁判所に申し立てることで、借金を5分の1〜10分の1程度に圧縮し、それを原則3年で完済する再生計画を立てる手続きです。
返済は続きますが、その分家などの財産を手元に残せる可能性があります。
また、返済していく必要がありますのでそれ相応の収入が必要です。
なお、個人再生では弁済額を完済した時点で借金がなくなるため、その時点からおよそ5年でブラックリストから情報は消えます。
3−3 任意整理
任意整理とは、債権者と交渉することで将来発生する利息や遅延損害金をカットしてもらう手続きです。
元金は減りませんが、利息がなくなることで月々の返済額を減らせる可能性があります。
任意整理では対象とする借金を選択することができるため、住宅ローンやカーローンなどを避けることで財産を失うことを回避できます。
なお、任意整理では、和解後の残債を完済した時点で借金がなくなるため、その時点からおよそ5年でブラックリストから情報は消えます。
4章 まとめ
ブラックリストに一度載ってしまうと、5年程度はローンを組むことができません。
結婚して名字が変われば、それをすり抜けてローンを組めるかもと思うかも知れませんが、金融機関はそれほど甘くありません。
徹底的に調査されるため、名字が変わってもローンを組むのは難しいとい考えておきましょう。
なお、借金を滞納していてブラックリストに載っているのであれば債務整理をして早急に借金を解決することをおすすめします。
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よくあるご質問
- 結婚したら信用情報はどうなりますか?
- 結婚して名字が変われば信用情報の照合ができなくなる恐れがあります。
しかし、ローン借入時には旧姓を確認することも多いため、旧姓の信用情報を確認される可能性が高いです。
結婚後の信用情報について詳しくはコチラ
- 結婚して名字が変わるとローンは組める?
- 結婚をして名字が変わっても借入審査では旧姓を確認されることが多いです。
したがって、結婚前に借金の滞納をしていた場合はローンを組めない可能性が高いです。
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