苦しい借金をリセットする方法はある?借金の相談先も詳しく解説

司法書士渡邊優太

監修者:グリーン司法書士法人   渡邊優太
【所属】大阪司法書士会 登録番号大阪第4454号 / 大阪府行政書士会所属 会員番号第17260997号 【保有資格】司法書士・行政書士

借金返済の知識
苦しい借金をリセットする方法はある?借金の相談先も詳しく解説

この記事は約 10 分で読めます。

 この記事を読んでわかること
  • 借金をリセットする方法
  • 法的に借金をリセットする債務整理について
  • 借金をリセットしたいときの相談先

「今ある借金をリセットできたら……」

そんなふうに思ったことはありませんか。

毎月借金を返済するのは、精神的にも金銭的にもかなりの負担がかかります。借金を抱える人なら、リセットしてしまいたいと誰もが一度は思うものでしょう。

しかし、いくら借金をリセットしたくても、踏み倒したり夜逃げしたりするのはいけません。住宅ローンや教育ローンなど、どうしても必要な借入れであっても利用できなくなってしまいます。

借金をリセットするには、法的に認められた方法があります。どうしても返済が難しい場合は、まず司法書士や弁護士などの専門家へ相談してみましょう 。

本記事では、借金のリセット方法や相談先について紹介します。借金でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

1章 借金をリセットできる「債務整理」

債務整理は、法的に認められている借金のリセット方法です。主に、以下の3種類の方法があります。

  • 任意整理
  • 個人再生
  • 自己破産

また、借金の状況によっては、以下の方法も利用できるかもしれません。

  • 過払い金請求
  • 時効の援用

それぞれ、詳しい内容を見ていきましょう。

1-1 利息カットで早期の借金完済を目指す「任意整理」

任意整理は、債権者との話し合いを通して利息カットや分割返済の交渉を行い、借金の減額を目指します。

裁判所を通さないため、手続きは他の方法に比べて簡便でスピーディに進められるメリットがあります。

一方で、任意整理について債権者の同意が得られなければ、他の方法を検討しなければなりません。金利が低い場合や、債務者に収入がない場合などは同意してもらえないことがあります。

借金の額が数十万〜100万円前後の少額で、安定した収入がある人に向いている方法です。

任意整理についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

1-2 財産を守りながら借金をリセット「個人再生」

個人再生は、借金額を5分の1から10分の1に減額したものを、原則3〜5年で返済するという再生計画を立てる方法です。

任意整理よりも大幅に借金を減額でき、車や持ち家などの財産はそのまま残して返済できます。ただし、高額な財産を所有している場合、その額に応じて返済額は上がります。そのときは思ったより減額されないケースもあることに注意しましょう。

借金が100万円を超える高額、かつ家や車を手放したくない人に向いている方法です。 

個人再生についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

参考記事:個人再生のメリット・デメリット|向いている人の特徴とは?

1-3 すべての借金をリセット「自己破産」

借金額が多すぎて返済しきれない場合や、収入がなく返済能力に乏しい場合は、自己破産を選ぶことになります。

自己破産では、手元に残すのを認められたもの以外の財産をすべて債権者へ分配し、それでも残った借金が免責になります。

自己破産は手続き中に就ける職種に制限がかかるなど、生活に制限を課せられるデメリットもあることに注意が必要です。

自己破産についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

1-4 以前払いすぎた利息と相殺して借金リセット「過払い金請求」 

過去に消費者金融からの借入やクレジットカードのキャッシングがあった場合、過払い金が発生している可能性があります。

過払い金とは、上限利率を超えた金利のために多く払いすぎてしまった利息です。

もし今までの借金で過払い金が一定額あれば、借入先へ過払い金請求することで現在返済している借金と相殺して、借金のリセットができるかもしれません。

過払い金は2010年6月17日以前の借入に対して発生します。自分の借金に過払い金があるかどうかは、オンライン上の過払い金診断で調べられるので、心当たりがある人は試してみてもよいでしょう。

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正確に金額を知りたい場合は、専門家に依頼すれば計算してもらえます。

過払い金は自分で請求可能ですが、借入先との交渉がうまくいかず、予想していた金額を請求できないこともあります。

借金のリセットを望むなら、専門家に依頼して過払い金の正確な金額を計算してもらった上で、請求を代行してもらうのをおすすめします。

過払い金請求の相談先について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

1-5 古い借金ならリセットできる可能性あり「時効援用」

5年以上も返済せずにそのままになっている昔の借金ならば、時効援用でリセットできるかもしれません。

時効援用とは、一定期間以上返済していない借金を消滅させる手続きです。

返済期日、あるいは最後の返済から5年経過しており、その間に時効が更新(中断)されなかったことが条件です。なお時効が更新されるのは、例えば次のようなケースがあります。

  • 時効期間中に債務者が借金を認めた
  • 債権者が債務者へ法的な返還請求手続きをとった

督促を受けたときに、支払うと答えただけでも借金を認めたことになり、時効が更新されます。また、裁判所に訴えられるなどの法的手続きを取られた場合にも時効が更新されます。

もしも時効が更新されていることに気づかずに援用を主張すると、かえって一括返済を求められるリスクがあります。時効援用できそうな借入れがある場合は、まず司法書士や弁護士に相談した上で手続きも依頼した方が無難です。

時効の援用を司法書士に依頼するべき理由について、次の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。

2章 借金をリセットしたい場合の相談先

法的に借金をリセットできる債務整理は、個人でも進められます。

しかし、債権者との交渉や裁判所への手続きは慣れていなければ難しいでしょう。望むような結果が得られないこともありえます。

借金リセットを望むなら、まずは専門的な機関へ相談しましょう。

この章では、借金リセットの相談先を紹介します。

2-1 法テラス  

法テラス(日本司法支援センター)は、法的トラブルの解決に必要な情報やサービスを提供するために国が設立した機関です。

各地域にある法テラスの事務所か、法テラスと契約している弁護士・司法書士事務所で同一問題につき3回まで無料で相談できます。

利用には収入要件があり、例えば3人家族の場合は手取り月収が27万2,000円以下、預貯金などの資産額の合計が270万円以下でなければ利用できません。

相談には事前予約が必要で、予約の際に収入や資産についての質問があります。予約は地域によって電話やオンラインで受け付けています。

参考:お近くの法テラス/法テラス 日本司法支援センター

借金をリセットするために債務整理を希望する場合は、法テラスを通して依頼すると通常の半額程度で依頼することができます。また、費用の立替制度も利用できるため、相談する費用が用意できない場合も利用可能です。

ただし、立替制度の利用には審査が必要です。審査が完了するまで2週間〜1か月かかるため、借金問題の解決を少しでも急ぎたい人は弁護士事務所や司法書士事務所へ直接相談した方がよいでしょう。

法テラスの審査期間や利用条件について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

2-2 多重債務ほっとライン/日本クレジットカウンセリング協会

日本クレジットカウンセリング協会では、消費者向けの債務相談として多重債務ほっとラインというサービスを展開しています。

無料で電話相談や来所でのカウンセリングを実施しており、借金の状況から最適なリセットの方法をいっしょに検討してもらえます。

弁護士や司法書士とも連携しているため、実際に債務整理の手続きへ進めるのもスムーズでしょう。任意整理に関しては、日本クレジットカウンセリング協会が無料で行います。

電話番号:0570-031640(月〜金 10:00〜12:40/14:00〜16:40)

参考:多重債務ほっとライン/JCCOクレジットカウンセリング協会

2-3 地方自治体の法律相談窓口

借金の相談は、市役所などの窓口でも対応してもらえます。

市役所の担当者による相談だけでなく、市区町村によっては定期的に弁護士や司法書士などの専門家を招いて無料や低額で法律相談を受けられる制度を用意していることもあります。

借金の返済や債務整理についてのアドバイスが受けられる上、必要ならば公的融資支援にもすぐつないでもらえるのがメリットです。

利用したい場合は、お住まいの市役所や区役所の代表電話は公式サイトで確認してください。また、「法律相談」「(地域)法律相談」などのキーワードで検索すると見つかりやすいでしょう。

2-4 国民生活センター・消費生活センター

消費生活センターは地域の住民が日常生活で遭遇する消費者トラブルについて無料、あるいは低額で相談や助言を受けられる窓口です。

運営主体は地域の地方自治体で、クレジットカードやローン、消費者金融に関する問題にも無料でアドバイスしてもらえます。

まずは借金について相談してみて、債務整理などが必要ならば弁護士や司法書士などにも取り次いでもらえます。消費者センターは土日祝が休みの場合が多いため、その場合は国民生活センターで受け付けています。

電話番号:188

参考:消費者ホットライン/国民生活センター

2-5 司法書士事務所・弁護士事務所

借金のリセットを急ぐ場合は、司法書士事務所や弁護士事務所へ直接相談するのが近道です。

初回相談は無料にしている場合が多いため、まずは借金の状況を説明してどのような方法が合うか相談してみましょう。

3章 借金問題でお悩みの方はグリーン司法書士法人へご相談ください

借金返済で生活が苦しいなら、法的に認められた借金のリセット方法である債務整理を検討してください。

債務整理には次の3つの方法があります。

  • 任意整理
  • 個人再生
  • 自己破産

また、過去の借金ならば次の方法を利用できる可能性があります。

  • 過払い金請求
  • 時効援用

いずれかの方法で借金をリセットできるかもしれません。相談先は公的機関などさまざまですが、借金の解決をお急ぎならグリーン司法書士法人へご連絡ください。

オンライン・電話で全国からご相談を承っております。債務整理の経験豊富なスタッフがあなたの借金に最適な解決方法をご提案いたしますので、安心してお任せください。

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