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- まずは競馬依存症の可能性があるか確認することが大切
- 競馬依存症を放置すると状況が悪化してしまう恐れがある
- 競馬が原因で収入や生活費を圧迫し始めたら要注意
- 競馬による借金は自己破産できない可能性がある
競馬は一攫千金の夢やスリルを味わえる魅力的な娯楽ですが、気づかないうちにのめり込み、生活に支障をきたしてしまう場合も少なくありません。
競馬にハマる人の特徴に該当していると、のめり込んでしまったときに金銭的な負担や人間関係を悪化させながらもなかなかやめられない恐れがあります。
この記事では、競馬にハマる人の特徴や依存症に陥る理由を分析し、依存を防ぐための対処法を解説します。競馬にハマっている方は、この機会に競馬との健全な向き合い方を考えてみましょう。
目次 ▼
1章 競馬にハマる人の特徴とは?理由を分析してみた!
競馬にハマる人には、共通する特徴や心理的な傾向があります。競馬は多くの魅力がある反面、のめり込みすぎると金銭的な負担や生活への影響が避けられません。
ここからは、競馬にハマる人の特徴を説明します。なぜ人は競馬にのめり込むのかをチェックして、競馬への依存を防ぎましょう。
1-1 ビギナーズラックで大儲けした
競馬初心者のときに運よく大きな勝ちを得ると、成功体験が強烈な印象を与えて「また勝てるかもしれない」という期待感を生むきっかけとなります。
この偶然の大勝ちは、競馬の魅力やスリルを一気に感じさせ、さらなる挑戦心を煽ることになるでしょう。ビギナーズラックに過度に依存すると、その後の負けを取り返そうとして深みにはまるリスクがあります。
1-2 自分で分析した予想が当たった
競馬では、予想を立てて馬券を購入する楽しみがあります。自分の分析が的中して勝利したとき「自分の判断が正しかった」という自信になり、さらに競馬への熱中度を高めます。
特に、初めての予想が的中した場合は「次も当てられるかもしれない」と感じて、競馬にのめり込むきっかけになるでしょう。
1-3 お金を賭けているのでスリルがある
競馬は通常のスポーツ観戦とは異なり、実際にお金を賭けることで、レース中の緊張感や興奮が格段に増します。特に、自分の選んだ馬が勝ち負けを争う場面では、結果に一喜一憂するスリルを味わうことができます。
このスリル感が非日常的な刺激となり、日々の生活では味わえない高揚感を求めて競馬に熱中するきっかけになるでしょう。ただし、負けたときにさらに多くを賭けて取り返そうとするリスクもあります。
1-4 戦略を立てているのが楽しい
競馬では、出走馬の過去の成績、騎手の実力、天候やコースの特性など、さまざまな要素を考慮し、自分なりの予想や賭け方を工夫できるのが特徴です。頭を使って戦略を練る楽しさから、ゲーム感覚で競馬に取り組むことができるのは魅力でしょう。
特に、分析したデータや予想が的中した場合は、大きな達成感や喜びを感じられるため、さらに戦略を深めて挑戦したくなるケースが多いようです。
1-5 競馬を一緒に楽しむ仲間がいる
競馬は個人で楽しむだけでなく、友人や仲間と予想を共有したり、結果に一喜一憂したりすることで、より楽しい時間を過ごせます。
レース前に戦略や推し馬について語り合い、的中すれば喜びを分かち合い、外れたときには励まし合うといった交流が競馬の楽しさを倍増させるでしょう。
仲間と一緒に競馬を楽しむことが、競馬への興味を長続きさせる要因となります。
1-6 予想を当てて一発逆転を狙っている
競馬では、少額の投資で大きなリターンを得るチャンスがあるため「大穴」を狙って大逆転を夢見る人も少なくありません。特に、仕事や生活で行き詰まりを感じている場合、競馬による高額な払い戻しは、現状を一気に変える手段として魅力的に映ります。
また、自分の予想が的中すれば達成感も得られるため、そのスリルと期待感によって競馬にハマってしまうでしょう。
1-7 競走馬のストーリーを楽しんでいる
競走馬にはそれぞれの血統、育成背景、競走成績などのドラマがあるので、ストーリーに心を惹かれるファンは少なくありません。デビューから活躍を続ける名馬や、挫折を乗り越えて勝利をつかむ馬の姿が魅力的に映り、競馬にハマってしまうでしょう。
競馬はギャンブルの要素以外にも、競走馬たちの壮大なストーリーを楽しめる点が、多くの方を惹きつける理由になっています。
2章 競馬依存症の可能性がある人の特徴は?
「競馬を楽しむつもりが、気づけば生活の中心になっている」そんな方は、競馬依存症の可能性があるかもしれません。
以下のチェックシートで、競馬依存症の可能性があるか確認しましょう。もし、自分が競馬依存症だと感じた場合は、早めに向き合って適切な遊び方を見直すことをおすすめします。
競馬依存症 自己診断チェックリスト 質問項目(各質問1点)
- 競馬をやめようと決意しても、またやってしまうことがありますか?
- 手元にお金がなくても、借金をして競馬を続けたことがありますか?
- 家族や友人に、競馬で失った金額や掛け金を隠したことがありますか?
- 競馬に夢中になり、仕事や家庭の時間に支障が出たことがありますか?
- 負けた後、「次こそ当てて取り返そう」と考えたことがありますか?
- 収入や生活費よりも多額のお金を競馬に使ったことがありますか?
- イライラやストレスを感じたときに、競馬で気を紛らわせたことがありますか?
- 家族や友人から「競馬をやめたほうがいい」と言われたことがありますか?
- 競馬のことばかり考え、日常生活に集中できなくなることがありますか?
- 競馬以外の趣味や楽しみが思いつかない、または見つける気になれないことがありますか?
- 特に理由がないけれどなんとなく競馬を続けていませんか?
- 競馬が原因で家族や恋人とケンカをしたことがありますか?
- 競馬が理由で周りに八つ当たりすることがありますか?
0〜2点:依存のリスクは低い 競馬依存の兆候はほとんどありません。趣味の範囲内で楽しめている可能性が高いです。ただし、引き続きお金と時間の管理には注意してください。 |
3〜5点:軽度の依存リスクあり 競馬が生活に影響を及ぼし始めている可能性があります。支出を見直し、競馬以外の趣味や興味を見つけることをおすすめします。家族や友人に相談するのも一つの手です。 |
6〜8点:中度の依存症の可能性あり 競馬依存症が進行している可能性があります。家計や人間関係に影響が出ている場合は早急に対策が必要です。専門機関や相談窓口の活用を検討してください。 |
9点以上:重度の依存症が疑われる 競馬依存症の深刻な兆候が見られます。このままでは経済的な危機や人間関係の破綻を招くリスクが高いです。専門的なサポートを受けることを強くおすすめします。 |
3章 家族や恋人が競馬にハマっている!競馬をやめさせる方法は?
競馬依存症のチェックシートを見て、自分が競馬にハマりすぎていると感じた方や、家族や恋人が競馬にハマっていてどうにかやめさせたいと悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
競馬は楽しい娯楽ですが、度が過ぎると金銭的な負担や人間関係のトラブルにつながるため、依存を放置すると状況が悪化してしまう恐れがあります。
ここからは、競馬をやめるために効果的な方法を解説します。競馬を本気でやめさせたいと感じている方は参考にしてください。
3-1 競馬を無理にやめさせようとしない
まずは、競馬を無理にやめさせようとしないことが大切です。無理に競馬をやめさせようとすると、相手に反発心を与えたり、逆にのめり込ませる原因になりかねません。
競馬は、趣味や娯楽として適度に楽しむ範囲では問題ないことも多いため、まずは相手の気持ちや競馬に対する考えを尊重する姿勢を持つことが大切です。
そのうえで、過度にお金や時間を使っていないか冷静に話し合い、健全な付き合い方を考えましょう。
3-2 競馬依存症であることを自覚させる
競馬依存症になると、自分をコントロールできなくなり、日常生活や人間関係に悪影響を及ぼす恐れがあります。
競馬依存症は、本人は自覚がないことが多いため、冷静にその行動や影響を指摘するようにしましょう。
例えば、2章のチェックシートを利用して競馬依存症であることを自覚させたり、競馬依存症と思われる行動の具体的な例を挙げると、現実を認識しやすくなります。
ただし、責めるのではなく、共感やサポートの姿勢を示しながら話すことが大切です。
3-3 一緒に新しい趣味を始める
競馬は、スリルや楽しみが魅力的な娯楽ですが、他に没頭できる趣味を見つけることで、自然と競馬への関心が薄れる可能性があります。
例えば、スポーツや料理、旅行など、相手が興味を持ちそうな分野に一緒に取り組むことで、楽しみを共有しながら新しい時間の使い方を提案しましょう。
競馬をやめさせることを強調せず、新しい趣味の魅力に引き込むことで、相手も前向きに変化を受け入れやすくなります。
3-4 一緒に自助グループに参加する
自助グループとは、ギャンブル依存症やその影響を受けた家族が集まり、経験を共有しながら解決策を見つける場です。本人が競馬依存症を自覚しにくい場合でも、同じ悩みを持つ他者の話を聞くことで、自分の状況を客観的に見つめ直すきっかけになります。
また、家族や恋人が一緒に参加することで、本人に「自分は支えられている」という安心感につながるため、回復への意欲を高めることができるでしょう。
無理にやめさせようとするよりも、共にサポートし合う環境を作ることが大切です。
4章 競馬による借金はいくらからがヤバい?
競馬が原因で借金をしている方のなかには「いくら以上借金をしてしまうとヤバいだろう?」と気になっている方も少なくありません。
実際のところ、借金は具体的な金額ではなく、返済能力に対して無理があるかどうかが重要な判断基準となります。
借金の額が収入や生活費を圧迫し、毎月の返済が滞るようであれば、その時点で危険な状況です。さらに、借金を繰り返して総額が増えている場合や、借金返済のためにさらに借入をする多重債務に陥っている場合はヤバい状況といえるでしょう。
競馬にのめり込み、冷静な判断を失っていると、自分がどれほどの負債を抱えているか気づきにくくなるため、早めに状況を見直し、必要であれば家族や司法書士などの専門家に相談することが大切です。
4-1 年収の3分の1以上の借金は総量規制に
消費者金融やカード会社のキャッシングでの借入は、年収の3分の1以上の借金をすると総量規制の対象になり借入ができなくなります。
総量規制は、過剰な借金から消費者を守るために設けられている制度です。総量規制の対象になるまで借入をしている場合、すでに返済能力を超えた状態である可能性が高く、さらに競馬に依存して借金を増やすと返済不能に陥りかねません。
もし借金が年収の3分の1に近づいた場合は、早めに専門家に相談して借金問題を解決しましょう。
5章 競馬が原因の借金は債務整理で解決しよう
競馬が原因で借金が膨らんでしまった場合は、債務整理を利用して解決を目指しましょう。
債務整理には、任意整理、個人再生、自己破産の3つの方法があります。それぞれ、自分に合った方法で借金を減額したり返済条件を見直したりしましょう。
債務整理の種類 | 手続きの方法 | こんな人におすすめ |
---|---|---|
任意整理 | 利息や手数料など元金以外の支払いをカットする手続き | 返済が長期化して利息や遅延損害金が膨らんでしまった人 借金を選んで整理したい人 |
個人再生 | 借金そのものを5分の1〜10分の1に減額して完済を目指す手続き | 借金の原因が競馬などのギャンブルのみの人 失いたくない財産がある人 |
自己破産 | 借金自体を免除してもらい支払い義務をなくす手続き | 完済の目処が立たず返済不能に陥った人 借金を返済するための支払い能力がない人 |
競馬が原因の借金問題は、放置するとさらに悪化するため、専門家に相談して債務整理を早めに進めることが、生活を立て直すためのきっかけとなります。まずは、お気軽に無料相談をご利用ください。
5-1 競馬で作った借金は破産できない可能性がある
競馬が原因で作った借金に対して自己破産を検討する場合、免責不許可事由として扱われるケースがあるので注意が必要です。裁判所は自己破産において、借金の原因が浪費やギャンブルなどの場合、やむを得ない借金ではないと判断するため、破産手続きが難しくなります。
ただし、浪費やギャンブルによる借金でも、反省の態度を示し、真摯に経済的再建を目指している場合には、裁判所の裁量で破産が認められる場合もあるのでご安心ください。
そのため、競馬が原因の借金問題は、司法書士など専門家に相談し、適切なアドバイスを受けながら手続きを進めるようにしましょう。
6章 競馬にハマっても深入りはNG!適度に楽しもう!
競馬は近年の流行により、女性や家族で楽しむ方も増えています。適度に楽しむことで、娯楽としての魅力を存分に味わえますが、深入りしすぎると金銭的な負担や人間関係の悪化につながる可能性もあります。
競馬にハマる人の特徴を理解し、自分や周囲の人が依存に陥らないよう注意しましょう。この記事で紹介したポイントを参考に、競馬を健全に楽しむ習慣を身につけてください。
もし、競馬が原因で借金をつくってしまった場合は、グリーン司法書士法人にご相談ください。
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