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なお、闇金トラブルの根本的な解決は警察では難しいのが現実です。解決するためには、闇金問題に取り組んでいる弁護士などの専門家に早急に相談するようにしてください。
「消費者金融でお金が借りられなくなり、闇金に手を出してしまった・・・」というご相談をいただくことがあります。
闇金というと、ドラマで見るような怖いもののようなイメージがありますが、最近ではSNSを通じてお金を貸し付けるなどの手法を取っており、一見闇金には見えないものも増えています。
そのため、闇金とは気づかず借り入れをしてしまうといったケースも少なくありません。
闇金のように違法な金利で貸付を行っている業者に対しては、返済をする必要(義務)はないというのが法律上の結論です。
しかし、闇金からの借金を返せずにいると、悪質な取り立てを受けるリスクがあります。
ただし、悪質な取り立てを受けたとしても、決して応じてはいけません。もし、自宅や職場に来るなど実害を被った場合には、直ちに警察に連絡をしましょう。
もっとも、警察は原則として民事不介入としていますので、実害がない場合には対応してくれる可能性は低いでしょう。闇金にお金を借りてしまった場合には、弁護士などの専門家に相談することをおすすめします。
目次 ▼
1章 闇金から借金をするのは絶対にやめよう
結論から言うと、お金に困ったとしても闇金から借金をするのは絶対にやめましょう。
というのも、闇金は違法業者であり悪質な取り立てを行ってくる可能性が高いからです。
闇金業者は反社会勢力と関わっていることも多いため、犯罪などに巻き込まれるリスクもあります。
また、近年では闇金業者ということを隠し個人間融資としてお金を貸してくるケースもあるのでご注意ください。
とはいえ「闇金とわかっていたがお金に困って借りてしまった」「SNSで個人間融資を利用したが実態的には闇金だった」となったときには、適切な対応をしていく必要があります。
次の章では、すでに闇金から借金をしてしまった人への対処法を解説していきます。
2章 生活苦で闇金を利用しようか悩んだときにすべきこと
どんなに生活苦であっても闇金を利用するのは、避けるべきです。
万が一、生活苦に陥り、貸金業者からお金を借りられないと悩んだときには、下記の方法もお試しください。
- スマホなどの不用品を売却する
- 日雇いバイトをする
- 家族や知人、友人に頼んでお金を借りる
- 生活保護を申請する
上記のように、闇金以外にもお金を手に入れる方法はいくつかあります。
所有している資産や家族、自分の状況などに適した方法で対処しましょう。
3章 闇金からの借金を返せないとどうなる?
闇金からの借金を返せないと、悪質な取り立てを受けることになります。
本来、債務者への取り立ては法律で制限されていますが、そもそも闇金は違法な業者ですので、取り立てについても法外な行為を取ることが考えられます。
闇金であっても、貸付をする際にあなたの個人情報を提示するよう言ってきたのではないでしょうか。そのため、あなたは闇金業者に個人情報を握られている状態です。
あなたが闇金に借金を返さないと、
- 1日に何十回も電話をかけてくる
- 早朝や深夜に何度も取り立てに来る
- 家の前に張り紙をされる
など、悪質な取り立てを受ける可能性があります。
また、親族の家にも取り立てに訪れたり、職場に執拗に電話をされたりするケースもあります。
闇金業者は反社会勢力が関わっていることも多く、法外な行為を行うことも厭わないのです。
闇金以外の借金を返せないで放置してしまうと、ハガキなどで督促状が届きます。
裁判所からの書類を無視し続けると、最終的には給料や財産が差し押さえられてしまう恐れがあります。
4章 闇金からの借金に返済義務はなく返さなくていい
闇金からの借金は、法外な利息が課されています。そのような借金は法律上返済しなくて良いとされています。
しかし、闇金業者もそんなことは重々承知した上で貸付をしています。そのため「法律で返さなくていいと決められているのだから、返さない!」なんて言い分を簡単に聞いてもらえるわけがありません。
そもそも違法な行為をしている相手に、法律を盾にして対抗しても、解決は難しいのが現実です。
では、闇金の借金を返済できないときにはどうしたら良いのでしょうか。次章にて具体的な対処法を解説します。
5章 闇金からの借金を返済できないときの対処法
「闇金の借金は返済する義務はない」なんて言われても、悪質な取り立てが続けば「返すしかない・・・」と思われるかもしれません。
しかし、違法な業者に返済することは悪事に加担することでもあります。できるだけ返済せず、適切な対処を取ることが大切です。
ここでは、闇金からの借金を返済できない時の対処法について解説します。
5−1 取り立ては無視する
闇金業者は、執拗に取り立てをしてきます。
何度も電話が来たり、家に押しかけてこられたりするのは精神的に辛い思いをするかも知れません。
しかし一度でも返済に応じてしまうと地獄の始まりです。いくら返済しても元金が減らず、いつまでも取り立てを受けることになるでしょう。
可能な限り取り立ては無視するようにしましょう。
5−2 自宅や職場に来たら警察に通報する
自宅や職場に押しかけてくるようなことがあれば、警察に通報しましょう。
インターホンを執拗に鳴らしたり、職場に来て業務の邪魔をしたりするようなことがあれば、警察もきちんと対応してくれます。
その他にも身に危険を感じることがあれば、すぐに警察に通報するようにしましょう。
5−3 弁護士に相談する
前項では、身に危険を感じたら警察に通報するようにと説明しました。
しかし、「闇金にお金を借りてしまった」というだけで、実害のない状態では警察は対応してくれません。
警察は原則民事不介入であり、闇金が違法な業者であっても、何かが起こらない限り動いてくれないのです。
闇金業者が家に取り立てに来て通報したとしても、その場では追い返してくれるかも知れませんが、取り締まるようなことはしてくれない可能性が高いでしょう。
そのため、根本的な解決をするためには弁護士に相談することをおすすめします。
ただし、どこの法律事務所でも闇金に関する相談を受けてくれるわけではありません。反社会勢力に関与する案件は受けたくないと考える弁護士も多いためです。
人権派の弁護士であれば真摯に対応してくれることもありますので、闇金問題を取り扱っている法律事務所を探すことをおすすめします。
6章 闇金からお金を借りてしまった時の注意点
もし、闇金からお金を借りてしまった、お金を借りたらその業者が闇金だった、といった場合にはあなたにも大きなリスクが降りかかります。
もし、執拗な取立てを受けている場合には3章で解説した方法で対処してみてください。
ここでは、闇金でお金を借りてしまった時に知っておくべき注意について解説します。
6−1 借り逃げは危険
「法律上、闇金には返す義務はない」「むやみに返してはいけない」と言っても、借りたまま逃げ切ろうとするのは危険です。
闇金から逃げるために引っ越しをしても、職場を知られていては職場に連絡をされてしまいます。
通常の貸金業者であれば、仮に逃げたとしても、最悪財産を差し押さえられる程度ですが、闇金の場合ご自身やご家族の身に危険が及ぶ可能性も否めません。
そのため、逃げるという選択肢ではなく、弁護士などの専門家の協力を得ながら適切に対処してもらうようにしましょう。
6−2 警察が解決してくれる可能性は低い
前章でもお話しましたが、警察が闇金業者とのトラブルを解決してくれるとは限りません。
家に押しかけられるなど、身に危険が及ぶような状況で通報をすればその場を収めてはくれますが、その後闇金業者を捜査したり、逮捕したりする可能性は低いでしょう。
そのため、「警察に通報すれば解決できる」と思わず、自身で弁護士に相談するなどの対処を取る必要があります。
6−3 債務整理では解決できない
消費者金融や銀行など、法的に認められたところからの借金であれば、自己破産や個人再生、任意整理といった債務整理で解決を目指すことが可能です。
しかし、闇金からの借金の場合、法外な取引になりますので、そもそも債務整理での解決は望めません。
繰り返しになりますが、そもそも闇金の借金は返済する義務がありませんので、法律に則った方法で解決をするのは難しいのです。
そのため、債務整理ではない方法で解決しなければいけません。
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7章 まとめ
そもそも、闇金からお金を借りるべきではありません。借りたあなたが法に触れる可能性は低いですが、それでも違法な業者に加担していることに変わりないということは理解しておくべきです。
それでも、どうしてもお金が必要になり、つい闇金に手を出してしまったという方もいらっしゃるでしょう。
闇金は法外な方法で、悪質な取り立てを行う可能性があります。
その場合には、闇金からの取り立てに安易に応じず、警察や弁護士などに相談するようにしましょう。
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よくあるご質問
- 闇金の借金を返せないとどうなる?
- 闇金からの借金を返せないと、悪質な取り立てを受けることになります。
本来、債務者への取り立ては法律で制限されていますが、そもそも闇金は違法な業者ですので、取り立てについても法外な行為を取ることが考えられます。
- 闇金の借金を返せないときの対処法とは?
- 闇金の借金を返せないときの対処法は、主に下記の通りです。
・取り立ては無視する
・自宅や職場に来たら警察に通報する
・弁護士に相談する