携帯電話の分割審査に通らない原因は?対処法と審査に通る方法を解説

   司法書士山田 愼一

監修者:グリーン司法書士法人   山田 愼一
【所属】東京司法書士会 登録番号東京第8849号 / 東京都行政書士会所属 会員番号第14026号 【保有資格】司法書士・行政書士・家族信託専門士・M&Aシニアエキスパート 【関連書籍】「世界一やさしい家族信託」著者・「はじめての相続」監修など多数

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携帯電話の分割審査に通らない原因は?対処法と審査に通る方法を解説

この記事は約 12 分で読めます。

携帯電話を購入する際、本体機器が高額なことから分割購入する方は少なくありません。

一括支払いよりも無理のない支払いで携帯電話を乗り換えることができるため、分割払いは多くの方が利用する制度です。

しかし、中には分割審査に通らないケースもあるので注意が必要です。

この記事では、携帯電話の分割払いに通らない原因について解説いたします。

また、通らない場合の対処法についても紹介するので、分割審査に通らずにお困りの方はぜひチェックしてみてください。

1章 携帯電話の分割審査に通らない5つの原因

近年の携帯電話は、容量やスペックによっては10万〜20万円近くすることも少なくありません。

予算に余裕がない場合、一括で購入せずに分割払いを選択するケースも多いです。

分割払いにすると携帯電話を先に手に入れて、月々の携帯電話の使用料金に加えて毎月分割した本体機器の料金が加算して支払っていきます。

そのため、本体機器の代金が返済できるのか審査が必要になっていきます。

この審査に通らなければ、携帯電話の分割払いを利用することができないため注意が必要です。

もし分割審査に通らなかった場合は、以下の5つの原因が考えられます。

  • 携帯料金を現在滞納している
  • 過去に強制解約や料金の滞納を繰り返していた
  • 別のローンの滞納履歴がある
  • ブラックリストに載っている
  • 債務整理をしたことがある

では、順番に詳細を見ていきましょう。

1-1 携帯料金を現在滞納している

はじめに、現在支払っている携帯料金を全て支払っているかをチェックしましょう。

そもそも買い替える前に携帯料金の支払いが滞っているようであれば「支払いに信用できない客」と見なされてしまい分割審査に通らない可能性があります。

例えば、12万のスマホを購入して1年で完済する場合は月1万円の分割払いが必要になってきます。1ヶ月の基本料金が1万円の場合は、毎月合計で2万円支払う必要があります。

今後通常よりも多く支払っていくにもかかわらず、現時点で既に滞納しているようでは分割審査を通すのが難しくなります。

まずは、現在の携帯料金を全て払い切りましょう。

1-2 過去に強制解約や料金の滞納を繰り返していた

現在は滞納しているものがなくとも、過去に強制解約や料金の滞納を繰り返していた方は「信用を失っている」状態のため審査落ちする可能性があります。

「今は払っているのだから通してくれたって良いだろ!」と思うかもしれませんが、強制解約はほぼ出入り禁止のようなものです。

一度や二度滞納しただけでは、強制解約になることはほとんどありません。何度も繰り返し滞納し続けた結果、強制解約となってしまいます。

そのため、強制解約になってしまったキャリア会社では支払いへの信用をなくしてしまったため、分割審査に通らない可能性が高いでしょう。

1-3 別のローンの滞納履歴がある

携帯電話の料金ではなく、別のローンの滞納履歴がある場合も分割審査に通らない可能性があります。

分割払いの審査では、収入や支出などの情報から返済能力を判断しています。

ローンの滞納があると返済能力が低いと見なされてしまうため、分割払いの審査に通らない場合は借金の見直しをして滞納がある場合は解消するようにしましょう。

1-4 ブラックリストに載っている

ブラックリストとは、信用情報機関が管理している信用情報のことです。

ローンの滞納や借金の履歴、カード破産など金銭面で信用ができない行動があったときに信用情報機関に滞納履歴が登録されてしまいます。

載った原因に関わらず、このブラックリストに載っているかどうかが重要となります。

携帯電話会社はこの信用情報を参考にして分割払いの審査を行うため、ブラックリストに載っている場合は審査落ちの原因になってしまいます。

1-5 債務整理をしたことがある

自己破産や任意整理など債務整理を行なった経験がある方は、ブラックリストに載ってしまい分割審査に落ちる可能性が高いでしょう。

ブラックリストに載ると、ローンが使えなかったり金融機関からの借り入れが制限され、携帯電話の分割払いも審査に通りにくくなります。

また、債務整理をしたことがあるという情報は、5年〜10年以上信用情報機関に登録されます。

その期間は携帯電話の分割払いにが利用できない可能性があるため注意しましょう。

債務整理後の携帯電話の利用方法については、以下の記事を参考にしてみてください。

2章 携帯電話におけるブラックリストは3種類

携帯電話におけるブラックリストは信用情報機関への登録だけではありません。

所謂「ブラックリスト」と呼ばれるものは、

  • キャリア間が共有する携帯ブラックリスト
  • 信用情報機関のブラックリスト
  • 社内ブラックリスト

の3種類があります。

この3種類のブラックリストが携帯電話の分割審査に影響するため、どういった内容なのかを確認しましょう。

ブラックリストについての詳細は、以下の記事で詳しく解説しています。

2-1 キャリア間が共有する携帯ブラックリスト

キャリア間で共有されるブラックリストとは、他のキャリアにおいて滞納履歴や強制解約になった顧客の情報が記載されたリストのことです。

携帯電話の利用料金の支払いが滞っていたり、滞納を繰り返して強制解約になった顧客が他のキャリアで契約しようとする際に同様の問題が起きないようにするために使われます。

例えば、auで強制解約になってしまいdocomoで新しい携帯電話の契約を申し込んだ場合でも、キャリア間が共有するブラックリストに載っていれば審査に通らず利用することができません。

ただし、全てのキャリアで同じブラックリストを共有しているわけではなく、各キャリアが独自に管理している場合もあります。

また、ブラックリストに記載される基準や期間などもキャリアによって異なります。

2-2 信用情報機関のブラックリスト

信用情報機関は個人の信用情報を管理している機関です。

携帯電話会社の利用状況やローンの支払いに遅延があった場合には、その情報が信用情報機関に登録され、ブラックリストに名前が載ることになります。

このブラックリストは、携帯電話だけでなくクレジットカードや消費者金融の支払い状況にも影響するため、一度載ってしまうと他の審査にも影響してしまうので注意が必要です。

2-3 社内ブラックリスト

社内ブラックリストは、その携帯電話会社において共有しているブラックリストのことです。

例えば、支払いが遅れた場合、キャリアからは何度も催促の電話やメールが届きます。

それでも支払いが滞ってしまうと、利用停止や強制解約となり最終的には社内ブラックリストに登録されてしまいます。

強制解約になるまで支払いをしないと、同じ携帯電話会社で新しい携帯電話を契約することができなくなります。

社内ブラックリストは、キャリア間で共有されることはありませんが、同じ携帯電話会社内で転出・転入する場合や関連会社である場合などは共有される場合があります。

3章 携帯電話の分割審査に通らない場合に購入する方法

携帯電話の分割審査に通らない場合に購入する方法

もし携帯電話の分割審査に通らない場合、別の方法で携帯を購入する必要があります。

携帯電話の分割審査に通らない場合は以下の方法を試しましょう。

ローンが組めない時の対処法については、こちらの記事も参考にしてみてください。

3-1 一括で購入する

お金に余裕があるのであれば一括で購入するのも手です。
支払いを滞納していたとしても携帯電話を購入すること自体はできるので、一括払いであれば問題ありません。

また、一括払いでは手数料や金利がないため総支払い額が少なくなるのもメリットでしょう。
なお、スマホの端末を一括払いで購入する場合も、携帯回線を利用するための審査は行われるのでご注意ください。

3-2 滞納している料金があれば支払う

もし滞納している料金がある場合は、まずはそれを支払うようにしましょう。

特に携帯電話の料金を滞納しているのであれば分割払いの審査に大きく影響している可能性があります。

支払いを完了した後、再度分割払いの申込みをすると審査に通る可能性が高くなります。

ただし、滞納している料金が高額である場合や長期的に滞納しているのであれば、キャリアやショップと相談して支払いの計画を立てるようにしましょう。

3-3 時間が経つまで買い替えを待つ

すぐの機種変更でなくて良いのであれば、時間が経過することで審査に通る可能性があります。

審査で問題になっている要因が、債務整理の場合は一定期間経たなければ審査に通るのはほぼ難しいでしょう。

一括で購入ができないのであれば、買い替えるのを待つか一括で購入するためのお金を貯めましょう。

3-4 携帯電話の代金の値段を下げる

中古の携帯電話や型落ちの携帯電話は新品に比べて割安に購入することができるので、一括で購入したい場合はそちらを検討するのも手です。

特に、同じシリーズで新しい機種が出たときは既存の商品が安くなるため狙い目です。

更に携帯電話会社が行っているキャンペーンやセールを利用することで、通常よりも割安に購入することができるので価格を抑えたい方はそちらも組み合わせると良いでしょう。

3-5 プリペイド式の携帯電話を購入する

プリペイド式の携帯電話では、事前にチャージした金額で通話やデータ通信を行うことができます。

直接使用する分だけチャージするため、契約や審査が不要で簡単に手に入れることができます。

契約プランのような毎月の料金も発生しないので、使用料金が明確で予算をオーバーする心配もなく支払いが不要なため滞納することもありません。

ただし、プリペイド式の携帯電話は現在ソフトバンクのみのため注意が必要です。

4章 携帯電話の分割審査に通るか確認する方法

携帯電話の分割審査に通るか微妙だという方は、事前に審査に通るか確認するのがおすすめです。

信用情報機関のブラックリストに載っているかどうかは、各信用情報に問い合わせることで確認することができます。

信用情報機関には3つの機関があり、それぞれ確認方法が異なります。

横スクロールできます

信用情報機関方法手数料
CICパソコン
スマートフォン
窓口
1,000円
(窓口は500円)
JICCスマートフォン
窓口
1,000円
(窓口は500円)
KSC郵送1,000円

利用した金融会社が加盟する機関すべてに開示請求することができるため、該当する方法で確認しましょう。

いずれも本人確認書類と手数料が必要になります。

また、社内の信用情報はdocomoのみ確認できるので、利用している方は同時に確認しておきましょう。

ブラックリストの確認方法については、以下の記事を参考にしてみてください。

4-1 ドコモのみ機種変更の際に自社の信用情報が確認できる

docomoでは、ネットの会員サイト「My docomo」内で自社の信用情報が確認できます。

契約中のドコモの携帯でMy docomoにログインして「電話機購入時確認サイト」を選択しましょう。

必要事項を入力後、携帯の分割払い審査に通るか簡易的に確認できます。

注意点として「分割払いが可能です」などのハッキリとした回答ではないためあくまで参考程度に留めておきましょう。

逆に、もし下記のように契約不可の文章が表示された場合、残念ながら審査に通過するのは難しいでしょう。

  • 「審査基準を満たしておりません」
  • 「端末の分割払い契約件数を超えています」

4-2 審査落ちが分かっていて申し込むと審査通過が遠のくので注意

もし審査落ちするような心当たりがあっても、ダメもとで審査をするのはおすすめしません。

なぜなら、信用情報には審査をした履歴や審査落ちした結果も登録されてしまうからです。

もし落ちた後に再度審査にチャレンジしても、審査落ちしたという結果を見て「危険な顧客」として認識されてしまい審査通過が遠のいてしまいます。

この審査落ちや短期間の申込は「申込みブラック」と呼ばれ、ブラックリストの一部になります。ただし、申込ブラックは半年程度で消えます。

そのため、審査落ちすると分かっている場合は、半年後にまた申込むか別の方法で携帯電話を購入するようにしましょう。

5章 携帯の分割審査に通らない場合は信用回復に努めよう

この記事では、携帯の分割審査に通らない原因と通らない場合の対処法について解説しました。

携帯電話の分割審査に通過するためには、まずは信用回復が大切です。

携帯の分割払いはローンなので、先に新しい携帯電話を渡しても問題ない顧客だということをアピールしなくてはいけません。

もし滞納している支払いがあれば、すぐに完済をして信用回復に努めましょう。

支払いが長期化しており滞納履歴が長い場合は思い切って債務整理をするのも手です。ブラックリストには載りますが、減額した分で一括購入に充てることもできるのでぜひ検討しましょう。

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よくあるご質問

携帯電話の分割払いの審査に通らない理由とは?
携帯電話の分割払いの審査に落ちてしまう理由は、主に下記の通りです。
・携帯料金を現在滞納している
・過去に強制解約や料金の滞納を繰り返していた
・別のローンの滞納履歴がある
・ブラックリストに載っている
・債務整理をしたことがある
携帯電話の審査について詳しくはコチラ
携帯電話の審査に落ちるときの対処法とは?
携帯電話の審査に落ちるときは、下記の方法をお試しください。
・一括で購入する
・滞納している料金があれば支払う
・時間が経つまで買い替えを待つ
・携帯電話の代金の値段を下げる
・プリペイド式の携帯電話を購入する
携帯電話の審査について詳しくはコチラ
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