借金100万円を早期に完済する方法と自力返済が難しいときの対処法

   司法書士山田 愼一

監修者:グリーン司法書士法人   山田 愼一
【所属】東京司法書士会 登録番号東京第8849号 / 東京都行政書士会所属 会員番号第14026号 【保有資格】司法書士・行政書士・家族信託専門士・M&Aシニアエキスパート 【関連書籍】「世界一やさしい家族信託」著者・「はじめての相続」監修など多数

借金返済の知識
借金100万円を早期に完済する方法と自力返済が難しいときの対処法

この記事は約 11 分で読めます。

借金100万円を抱えている方の中には、毎月の支払いが厳しく、本当に完済できるのか不安を感じている方もいることでしょう。

借金100万円を完済するには、返済計画を立てて着実に返済を続ける方法が1番ですが、単に払い続けても高い利息を負担することになります。

たとえば借金合計100万円を年率18%で毎月3万円ずつ返済すると、返済期間は4年となり返済総額は合計1,417,658万円にも膨れ上がってしまいます。

そこで、

  • 借金100万円はまだ余裕かそれとも危険か
  • 借金100万円問題を解決する返済方法
  • 自力完済が厳しいときの解決方法

について詳しくご説明します。
借金を早期に返済する方法は、下記の記事でも解説しています。

1章 借金100万円はまだ余裕かそれとも危険か

借金100万円でもまだまだ生活に余裕があるという方もいれば、すでに毎月の返済に追われ厳しい状態という方もいます。

そのため借金100万円が余裕か危険かどちらの状態か判断する基準は、その方の毎月の収入や支払い状況などによって異なります。

具体的には、借金100万円がその方の年収の3分の1程度、または超えていれば危険な状態と判断できます。このような危険な状態の基準を「総量規制」といいます。

総量規制とは
借り過ぎ・貸し過ぎを防ぐための規制であり、貸金業者からの借入残高が年収の3分の1を超えれば、新たに借入れはできなくなります。複数の貸金業者から借入れがある場合には、すべての貸金業者からの借入合計が年収の3分の1以内でなければなりません。

借金100万円の総量規制となる年収は300万円なので、年収1,000万円の方にとっては多すぎる借金とはいえないとしても、年収300万円の方であれば新たに貸金業者から借入れもできず余裕のない状態といえます。

本業や副業・年金など含め、年収が300万円以下なのに借金100万円という場合には、返済能力を超えている危ない状態と留意しておくべきです。

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2章 借金100万円問題を解決する返済方法

借金100万円を早期に完済させ、収入のほとんどを借金返済に充てなくても済むようにするためには、

  • おまとめローンを利用する
  • 親や親戚に協力してもらい完済させる
  • 収入アップと節約で毎月の返済額を増やす

などの方法を検討しましょう。

それぞれ詳しくご説明します。

2-1 おまとめローンを利用する

複数の貸金業者などから借入れがある場合には、1つにまとめて毎月の返済負担を軽減させるおまとめローンという方法もあります。

おまとめローンは借金の一本化といわれる方法ですが、今の借入れよりも金利の低いローンに借り換えることで、支払う利息を減らすことができます。

たとえば上限金利では借金100万円以上の場合年15%のため、1社からの借金100万円であれば最大でも金利は15%となります。

しかし同じ借金100万円でも、3社から50万円・30万円・20万円とそれぞれ借入れがあるときには、いずれも最大で18%の金利が設定されます。

そのため複数の借金をまとめて金利を15%以下に下げることができるのなら、おまとめローンを利用するメリットがあるといえるでしょう。

具体例として、たとえば次のように3社から借金をしている場合のご説明します。

横スクロールできます

借入額(利率年18%)毎月の返済額
50万円13,000円
30万円11,000円
20万円8,000円
合計100万円合計32,000円

上記の返済額で毎月返済を続けたときには、以下の返済期間と返済総額となります。

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借入額(利率年18%)返済期間返済総額総利息額
50万円58か月753,949253,949
30万円36か月389,87589,875
20万円32か月253,28553,285
合計100万円58か月(借金50万円完済まで)1,397,109397,109

これに対し、利率が年15%で設定されている1社からの借金100万円を(年15%)3社の月返済額の合計32,000円ずつ返す場合は以下のとおりとなります。

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借入額(利率年15%)返済期間返済総額総利息額
100万円40か月1,279,162279,162

このように、毎月同じ返済額でありながら返済期間を短縮し、利息も削減することができます。

銀行のおまとめローンなどは、固定金利で年9.8~14.6%ということもあれば、年4.5%~15.0%など金利が低く設定されているため、金利が低いほど返済負担を軽減させ早期に借金を終わらせることができます。

ここまでおまとめローンについて解説しましたが、おまとめローンは通常のキャッシングやカードローンと比較して厳しいという見解が一般的です。
グリーン司法書士法人ではおまとめローン以外にもあなたのケースで借金を減額できる手段があるかどうか匿名で診断が可能です。

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2-2 親や親戚に協力してもらい完済させる

借金100万円問題を解決するためには、返済により支払う利息の負担を軽減させることが必要です。

借金にかかる利息は、

支払利息=借入残高×金利(実質年率)÷365日×返済までの日数

で計算します。

消費者金融の多くが上限金利(法律で定められた金利)で貸し付けを行っていますが、元本が10万円以上100万円未満の上限金利は18%と決められています。

仮にA社から30万円、B社から70万円の合計100万円をそれぞれ年率18%で借り、A社は毎月1万円ずつ、B社は毎月2万円ずつ返済した場合の総利息額は以下のとおりです。

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A社(借入金額30万円)年率18%毎月1万円ずつ返済した場合
返済期間41か月
返済総額407,254円
総利息額107,254円

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B社(借入金額70万円)年率18%毎月2万円ずつ返済した場合
返済期間51か月
返済総額1,015,522円
総利息額315,522円

となります。

毎月1万円+2万円=3万円ずつ返済しても、2社の借金を完済するまでに支払う利息の合計は、

A社 107,254円

B社 315,522円

合計 422,776円

となります。

これでは利息として支払う部分が大きく、いつまでたっても元金を減少させることはできません。

しかも上記の総利息額は、完済までの金利が一律で18%だったときです。

法律上の貸付額に応じた上限金利は、

  • 元本が10万円未満の上限金利 → 年20%
  • 元本が10万円以上100万円未満の上限金利 → 年18%
  • 元本が100万円以上の上限金利 → 年15%

です。

この上限金利に基づき、元金が減ることで金利も引き上げられてしまえば、その分利息を多く負担しなければなりません。

これらのことから、早期完済を目指すなら元金をできるだけはやく減少させることが必要といえます。

親や親戚に借金を肩代わりしてもらえれば、あとはその親や親戚に返済することになります。親や親戚であれば、立て替えた金額だけを返せば良いとなることも多いでしょう。結果的に利息の支払いをなくし、早期に完済できる可能性が高くなります。

2-3 収入アップと節約で毎月の返済額を増やす

本業以外に副業をするなど、ダブルワークなどで収入を増やし、毎月返済する金額を多くすれば早く借金は減ります。

そして毎月何にいくら使っているのか把握し、節約できる出費は抑え、浮いた分は返済に充てることも必要です。

具体的な節約の例としては、

  • 携帯電話料金の見直し(キャリア変更やプラン変更など)
  • クレジットカードの利用はやめる(使いすぎを防ぐ)
  • コンビニエンスストアは利用しない
  • 外食を控える
  • 不用品は売却して現金化する(フリマサイトの活用や業者への売却)

などが挙げられます。

また、余ったお金を返済に充てようと考えていても、手元にお金があればつい使ってしまう可能性があります。

先に多めに返済し、残ったお金でやりくりする癖をつけるのも方法の1つです。

3章 自力での完済が厳しいときの解決方法

毎月借金の返済が厳しく、完済まで見通しが立たず終わりが見えないと感じるのなら、すでに自力で解決できる範囲とはいえないため債務整理を検討しましょう。

債務整理とは、借金を減額したり返済を猶予または免除してもらったりすることにより、借金返済に苦しむ方を救済するための手続です。

手続には、主に

  1. 任意整理
  2. 自己破産
  3. 個人再生

の3種類があります。

債務整理について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

任意整理

任意整理であれば、消費者金融など借入先と交渉することで、利息をカットしてもらい毎月の支払額を低く抑えることができます。

総額の減額という効果は低いものの、月額を返済可能な範囲に抑えることで完済を目指す手続きです。

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なお、任意整理について詳しく知りたいなら、以下の記事がわかりやすいので参考にしてください。

自己破産

支払い自体ができる状況でないという場合には、裁判所に破産を申し立て、借金の支払い義務を免除してもらう自己破産という手続もあります。

手続き自体の負担は3つの手法の中でも大きいものですが、税金などを除いてすべての借金を返さなくてよくなります。

自己破産について詳しく知りたいなら以下の記事を参考にしてください。

個人再生

仮に自己破産しなければならない状況であるものの、住宅は残したいという場合には、裁判所に申立てをすることで借金を5分の1まで減らすことができる個人再生も検討できます。

返済義務は一部残りますが、破産をするとデメリットが大きいような場合に選択される手続きです。

個人再生について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にするとわかりやすいでしょう。

どの手続も自分で進めることは一応できますが、法律の知識がなく、貸金業者と交渉をしたこともない方にとってはハードルが高すぎます。

借金問題解決の実績があり、債務整理の知識も豊富な専門家に相談したほうが、スムーズに手続が進むといえるでしょう。

まとめ

借金100万円が危険な状態なのか、それともまだまだ余裕があるのかは、その方の収入や支出の状況により異なります。

もしすでに危険な状態である場合でも、返済方法の見直しや最適な債務整理を選ぶことで、完済可能となる可能性は十分あります。

もっとも、早く完済するには適切な返済方法と返済計画を検討することが欠かせないため、借金問題解決に詳しいグリーン司法書士法人グループに一度ご相談ください。

借金返済に関する記事を沢山公開していますので、合わせてご覧ください。

アクセス数が多いキーワード:債務整理 クレジットカード

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よくあるご質問

借金100万円の返済方法は?
借金100万円を早期に返済していく方法は、主に下記の通りです。
おまとめローンを活用する
親や親戚に協力してもらい完済する
収入アップと節約で毎月の返済額を増やす
借金100万円の返済方法について詳しくはコチラ
借金はいくらからやばい?
借金の総額が年収の3分の1を超えている場合、返済が難しく危険な状態であるといえます。
借金額がいくらになるとやばいのか詳しくはコチラ
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