債務整理を途中で辞めるとどうなる?リスクや専門家選びのポイントを解説

司法書士山田 愼一

監修者:グリーン司法書士法人   山田 愼一
【所属】東京司法書士会 登録番号東京第8849号 / 東京都行政書士会所属 登録番号第10262380号 【保有資格】司法書士・行政書士・家族信託専門士・M&Aシニアエキスパート 【関連書籍】「世界一やさしい家族信託」著者・「はじめての相続」監修など多数

借金返済の知識
債務整理を途中で辞めるとどうなる?リスクや専門家選びのポイントを解説

この記事は約 11 分で読めます。

 この記事を読んでわかること
  • 債務整理は途中で辞められるのか
  • 債務整理を途中で辞めるリスク
  • 途中で辞めた後に別の専門家を探す際のチェックポイント

債務整理の手続きに取り組み始めたものの、「専門家との相性が悪い」「やっぱり別の手続きにしたい」などの理由で、途中で辞めることを検討する方もいます。結論から言うと、債務整理は手続きが完了する前であれば、途中で辞めること自体は可能です。

ただし、辞めるタイミングや状況によっては、信用情報への影響や取り立ての再開、費用の扱いなどによって不利益を被るリスクがあります。注意点を知らない状態での手続き中止によって借金問題が深刻化してしまう恐れもあるため、辞める前に弁護士・司法書士に相談することが大切です。

本記事では、債務整理はどの段階までなら途中で辞められるのか、辞めた場合にどのようなリスクがあるのか、別の専門家を探す際のチェックポイントなどを解説します。債務整理を続けるべきか悩んでいる方は、判断の参考にしてください。

1章 債務整理は手続きが完了していなければ途中で辞められる!

債務整理は、任意整理・個人再生・自己破産のいずれの手続きであっても、裁判所での確定や和解の成立などが完了していなければ、途中で辞めること自体は可能です。ここでは、それぞれの手続きごとに、辞められるタイミングを見ていきましょう。

1-1 任意整理

任意整理は、債権者との和解が成立する前であれば、途中で辞めることが可能です。和解前の段階であれば、手続きを中止して別の債務整理方法を検討したり、改めて方針を見直したりすることもできます。

一方で、債権者との和解契約が成立した後は、原則として一方的にキャンセルすることはできません。和解成立後に返済をやめれば、一括請求を受けたり、法的措置を取られたりする可能性があります。

1-2 個人再生

個人再生は、裁判所による手続開始決定が出る前であれば、途中で辞めることが可能です。開始決定が出る前なら、申立てを取り下げ、別の債務整理方法を検討することもできます。

一方で、手続開始決定が出た後は、原則として途中で辞めることはできません。開始決定後は裁判所の管理下で手続きが進むため、相談者の判断だけで手続きを中止することは難しくなります。

1-3 自己破産

自己破産は、裁判所による破産手続開始決定が出る前なら途中で辞められます。開始決定が出る前の段階であれば、申立てを取り下げたり、任意整理や個人再生といった別の債務整理方法を検討したりすることも可能です。

一方で、破産手続開始決定が出た後は、原則として途中で辞めることはできません。開始決定後は裁判所の管理下で手続きが進み、財産調査や破産管財人による手続きが行われるため、本人の判断だけで中止することは難しくなります。

2章 債務整理を途中で辞めるとどうなる?4つのリスクを解説

債務整理は途中で辞めること自体は可能ですが、辞める前よりも状況が悪化してしまうケースがあります。ここでは、債務整理を途中で辞めた場合に考えられるリスクについて解説します。

2-1 債権者に受任通知を送付している場合は信用情報に事故情報が記録される

弁護士や司法書士に債務整理を依頼すると、債権者に対して受任通知が送付されます。この受任通知が送られた時点で、信用情報機関には債務整理に着手したという情報が登録されるのが一般的です。

そのため、債務整理を途中で辞めたとしても、受任通知を送付した事実そのものがなかったことになるわけではありません。信用情報には一定期間にわたって事故情報が記録され、クレジットカードの新規作成やローンの利用が制限されます。

したがって、債務整理を辞めるか迷っているなら、信用情報への影響も踏まえたうえで判断することが重要です。不安がある場合は、現在の手続き状況が信用情報にどのように影響するのかを、専門家に確認しておくと良いでしょう。

2-2 債権者に辞任通知が届いた時点で取り立てが再開される

弁護士や司法書士に債務整理を依頼すると、受任通知の送付によって、債権者からの取り立てや督促が止まります。しかし、債務整理を途中で辞めることになり、弁護士・司法書士が辞任した場合には、債権者に対して辞任通知が送付されます。

辞任通知が債権者に届いた時点で、それまで停止していた取り立てや督促が再開されるのが一般的です。電話による請求や郵送での督促が再び行われ、精神的な負担がかかるでしょう。

そのため、債務整理を途中で辞めるかどうかを判断する際は、取り立てが再開される可能性があることを理解したうえで、次の対応を事前に考えておくことが重要です。

2-3 着手金は原則として返還されない

債務整理を弁護士や司法書士に依頼する際、事務所によっては着手金の支払いが発生します。着手金は手続きを開始するために必要な費用として設定されているため、途中で債務整理を辞めた場合でも、原則として返還されません。また、手続きの進行状況によっては成功報酬の一部を請求される可能性もあります。

2-4 期限の利益の喪失によって一括請求を受ける可能性がある

債務整理を途中で辞めた場合、債権者から期限の利益を喪失したとして借金の残額を一括で請求される可能性があります。

期限の利益とは、本来は分割で返済できる権利のことです。債務整理を開始すると返済は一時的にストップした状態になりますが、その後に手続きを中断することで、債権者から「分割での返済を認める前提が崩れた」と判断される場合があります。

その結果、分割返済が認められず、残っている借金をまとめて支払うよう求められます。債務整理の手続きに一度は踏み切るような状態で一括請求を受ければ、対応できないケースが多く、さらに厳しい状況に陥るでしょう。

事態の悪化を避けるためにも、債務整理を途中で辞める場合は、辞めた後の返済方法や次の対応を整理しておくことが重要です。判断に迷う場合は、専門家に相談したうえで、負担の少ない選択肢を検討するようにしましょう。

3章 債務整理を途中で辞めた後に別の専門家を探す際のチェックポイント

債務整理を途中で辞めた場合、その後の対応次第で状況が大きく変わります。特に、別の弁護士・司法書士に相談し直す際には、同じ失敗を繰り返さないための視点を持つことが重要です。ここでは、専門家を探す際に確認しておきたいポイントを解説します。

3-1 債務整理の経験が豊富か

債務整理は、制度を知っているだけではなく、債権者対応や裁判所手続きといった実務経験が求められる分野です。経験が浅い場合、説明が抽象的だったり、リスクについて十分な説明がなされなかったりする場合もあります。

特に途中で辞めた経緯がある場合には、なぜ前回の手続きに不安を感じたのか、どこでつまずいたのかを正しく理解したうえで対応してくれるのかが重要です。これまでにどのような債務整理を扱ってきたのかを確認することで、安心して相談できる専門家かを判断しやすくなります。

3-2 料金体系は明確か

債務整理を途中で辞めた方は、すでに着手金などの費用を支払っており、これ以上の出費をできるだけ抑えたいと考えているケースが多いでしょう。そのため、次に相談する弁護士・司法書士については、料金体系が明確なのかを確認する必要があります。

具体的には、どの段階でどの費用が発生するのか、途中で方針を変更した場合に追加費用がかかるのか、分割払いに対応しているのかといった点を確認しましょう。説明が曖昧なまま依頼してしまうと、後から想定外の費用が発生し、再び不安や不信感を抱いてしまうことにもなりかねません。

債務整理を途中で辞めているからこそ、費用面について納得できるまで確認し、金銭的にも無理のない形で進められる専門家を選ぶことが大切です。

3-3 親身になって相談になってくれるか

債務整理を途中で辞める背景には、「説明が十分でなかった」「不安を相談しづらかった」といった、専門家とのコミュニケーションの問題があるケースも少なくありません。そのため、次に相談する専門家が、相談者の状況や気持ちに寄り添いながら話を聞いてくれるかは非常に重要です。

今後の手続きを安心して任せられるかを判断する際は、無料相談での質問に対して分かりやすく説明してくれるか、リスクについても正直に伝えてくれるかといった点を確認するのがおすすめです。

4章 債務整理を辞めるか迷った場合は別の弁護士・司法書士にも相談しよう

債務整理を進める中で不安や違和感を覚えた場合、すぐに「辞める」という結論を出す必要はありません。手続きの内容や説明に納得できない時は、別の弁護士・司法書士に相談し、第三者の視点から意見を聞くことも重要な選択肢です。

債務整理は、同じ借金状況であっても専門家によって進め方や重視するポイントが異なります。そのため、他の専門家に相談することで、これまでとは違った見解や、より負担の少ない方法が提示されるケースもあります。「本当にこの手続きを続けるべきか」「別の方法の方が合っているのではないか」といった疑問を整理することで、冷静に判断しやすくなるでしょう。

また、すでに弁護士・司法書士に依頼している場合でも、他の事務所に相談すること自体は問題ありません。複数の意見を比較することで、自分にとって納得できる進め方を見つけやすくなるでしょう。

グリーン司法書士法人では、債務整理を進めるか迷っている段階での相談や、他の事務所で進めている手続きに関するセカンドオピニオンの相談も歓迎しています。無料相談も実施しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

お気軽にお問い合わせください!

借金返済のご相談はグリーンへ

まとめ

債務整理は、手続きが完了する前であれば途中で辞めること自体は可能です。そのため、「一度依頼したら最後まで続けなければならない」というわけではありません。

ただし、途中で辞めた場合には、信用情報への影響や取り立ての再開、着手金が戻らないこと、一括請求を受ける可能性など、複数のリスクが生じます。十分に理解しないまま手続きを中止してしまうと、借金問題が悪化してしまうケースも少なくありません。

債務整理を途中で辞めることは、その後の生活に影響を及ぼします。そのため、一人で抱え込まず、複数の視点から状況を整理したうえで、自分にとって無理のない進め方を選ぶことが大切です。

グリーン司法書士法人では、債務整理に強い専門家が借金問題の解決をサポートしています。セカンドオピニオンとして対応も行っておりますので、ぜひ無料相談をご利用ください。

お気軽にお問い合わせください!

借金返済のご相談はグリーンへ

借金返済に関する記事を沢山公開していますので、合わせてご覧ください。

アクセス数が多いキーワード:債務整理 クレジットカード

借金返済の無料相談ならグリーンへ

借金返済・債務整理の相談ならグリーンへ
電話相談は9:00~20:00(土日祝9:00~18:00)で受付中です。「借金返済のブログをみた」とお問い合わせいただけるとスムーズです。相談ではなく、まずはどれくらい減らせるか知りたいという方は、借金返済無料診断をご利用ください。


お気軽にお問い合わせください!

LINEでもお問い合わせ可能!
お友達登録はこちら

債務整理の途中解約に関してよくある質問

ここでは、債務整理の途中解約に関してよくある質問について回答します。

無料相談の後でも債務整理を辞められますか?
無料相談の後でも債務整理を辞めることはできます。無料相談は、借金状況や今後の選択肢を整理するための場であり、この段階では正式な依頼関係は成立していません。そのため、相談を受けた結果、「今回は債務整理を進めない」「もう少し検討したい」と判断しても、問題はありません。
弁護士・司法書士に依頼している場合、他の事務所に相談することはできませんか?
弁護士・司法書士に依頼している場合でも、他の事務所に相談することは可能です。すでに依頼中であっても、別の弁護士・司法書士に相談して意見を聞くこと自体に問題はありません。いわゆるセカンドオピニオンとして、現在の手続き内容や説明が妥当か、他に選択肢はないかを確認することは、正当な行為です。
また、無料相談を利用して話を聞くだけであれば、現在の依頼関係に直ちに影響が出ることもありません。相談したからといって、必ず依頼先を変更しなければならないわけでもなく、判断材料を増やす目的で利用できます。
ただし、実際に依頼先を変更する場合には、現在の弁護士・司法書士から辞任してもらう必要があり、すでに支払った着手金が返還されないケースが多い点には注意が必要です。そのため、他の事務所に相談する際は、今の手続きを続けた場合と変更した場合のメリット・デメリットを比較したうえで、慎重に判断すると良いでしょう。不安や違和感を抱えたまま手続きを進めるよりも、別の専門家の意見を聞いて整理することで、より納得感のある選択に繋がります。

無料相談フォーム

あなたの借金のお悩み
お聞かせください!

1/7

お名前 必須

メールアドレス 必須

相談希望日 必須

第一希望日

第二希望日

電話番号 ※ハイフン無し 必須

お住いの都道府県 必須

ご相談項目 必須

メッセージ本文

  • LINEで送る

アクセス

東京事務所

住所:〒163-0512 東京都新宿区西新宿1丁目26番2号 新宿野村ビル12階

難波事務所

住所:〒542-0076 大阪市中央区難波4丁目4番4号 難波御堂筋センタービル8階

淀屋橋事務所

住所:〒541-0043 大阪市中央区高麗橋4丁目5番2号 高麗橋ウエストビル2階

24時間365日受付

24時間いつでも受付中!無料借金減額診断

司法書士に相談して

減額診断してみる

平日/9:00~20:00

債務整理をプロにご相談!タッチで無料相談

TOPへ
借金問題でお悩みの方へ