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- ブラックリストとは何か
- ブラックリストに登録される期間について
- ブラックリストに載ると起こること
- ブラックリストに載ったときの対処法
- ブラックリストに載らないために注意すること
ブラックリストは借金を滞納すると載るものだとは聞いたことはあっても、それ以上詳しく知っている人は少ないでしょう。ブラックリストに載ると、その情報は一生消えないわけではありませんが、消えるまでに5〜10年はかかります。
その間はクレジットカードの新規申込みやローン契約ができなくなるなどデメリットが多いため、借金を返済中の人はブラックリストに載らないように注意しましょう。
この記事では、ブラックリストに載るといつ情報が消えるのかについて詳しく解説します。
目次 ▼
1章 ブラックリストに載ると一生消えないわけではない
結論から言えば、ブラックリストに載っても一定期間が経てば情報は削除されます。
しかし、載った理由によって削除されるまでにかかる期間は違うため、いつまで載るのか知らなければ一生ブラックリストから消えないように感じるのも無理はありません。
1-1 そもそもブラックリストとは
ブラックリストに載るのは「借金を返せない人」「借金を踏み倒した人」などの認識を持っている方は多いでしょう。しかし、「ブラックリスト」とは一体何なのかをよくわかっていない方がほとんどではないでしょうか。実は「ブラックリスト」というものは、存在していません。
「ブラックリストに載る」というのは、クレジットカードやローン契約の取引に関する情報である信用情報に、滞納などの事故情報が登録されている状態を指します。
信用情報は信用情報機関が管理しており、金融機関やクレジットカード会社などが審査のために利用しているものです。
1-1-1 日本の信用情報機関
日本の主な信用情報機関は、以下の3社です。
| JICC(日本信用情報機関) | 加盟しているのは消費者金融が中心である |
|---|---|
| CIC(株式会社シーアイシー) | クレジットカード会社や信販会社が中心になって加盟している |
| KSC(全国銀行個人信用情報センター) | 銀行などの金融機関が組織している |
それぞれ加盟している事業者が異なりますが、複数社に加盟している場合もあります。
自分がブラックリストに載っているかどうかは、各社に情報開示を依頼すればわかります。窓口や郵便でも申請できるほか、オンラインでも手続きは可能です。オンラインならばもっとも時間がかからずスピーディに確認できるため、早く知りたい方にとっては使いやすいでしょう。
ブラックリストを確認する手順などを詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
1-1-2 信用情報機関以外のブラックリスト
ブラックリストは信用情報機関で管理されている情報に限りません。以下のようなブラックリストもあります。
- 社内ブラック
- 申込みブラック
社内ブラックとは、会社内で共有される顧客の事故情報です。グループ会社や子会社とも共有されます。
また、申込みブラックはクレジットカードやローンを短期間に複数件申し込むことで審査が通りにくくなる状態です。だいたい1か月で3社以上申し込むと、申込みブラックになる可能性は高くなります。
1-2 ブラックリストから消えるまでにかかる期間
ブラックリストに載ると一生消えないというわけではありませんが、情報が削除されるまでに最長10年かかります。
以下は、ブラックリストに載った理由別の削除までにかかる期間です。
| 滞納 | 完済後5年 |
|---|---|
| 任意整理、個人再生 | 完済後5年 |
| 自己破産 | 破産手続開始決定から7年 |
| 時効の援用 | 手続き後5年で削除 |
| 申込みブラック | 申込みからおよそ6か月 |
削除されるまでの期間における起点にも「完済後」「手続き開始後」などの違いがあります。ブラックリストが削除されるのは、基本的にまず事故となった借金問題が解決してからだと覚えておきましょう。
解決しないまま借金を踏み倒すと、一生消えずに残ってしまう可能性はあります。
昔の借金ですでに時効を迎えている場合は、時効の援用で手続きした後に削除されますが、すぐに消えるのはJICCのみで、CICでは「貸倒」という情報が5年間残ります。
申込みブラックについては、複数社へ申込みした後、およそ6か月ほどで解消される場合がほとんどです。
1-3 社内ブラックになると半永久的に消えない
ブラックリストの中でも、社内ブラックだけは一生消えない可能性がもっとも高いでしょう。
クレジットカードやローンを長期間滞納すると、その後完済できたとしても会社の顧客情報には滞納した事実が残ります。その会社で再び契約しようとしても、社内ブラックの情報があるかぎり審査には通りません。
顧客情報は簡単に変更されないため、事故情報も半永久的に消えないと考えてよいでしょう。
1-4 債権譲渡されるとブラックリストから早く消えることがある
例えば滞納した住宅ローンが債権回収会社へ債権譲渡されると、信用情報機関のうちJICCの場合はブラックリストへ1年間は債権譲渡された情報が残り、その後に削除されます。
ただし、加盟している会員間の債権譲渡では1年で削除されません。
また、CICの場合は同様に債権譲渡された情報が登録されますが、5年間は残るため実際はブラックリストにその間載り続けているのと同様だと言えます。
2章 ブラックリストを自分で消す方法はある?
残念ながら、ブラックリストに載ってしまった情報を自分で消す方法はありません。ブラックリストから情報を削除できるのは債権者の依頼からだけなので、債務者は削除されるまでの期間を待つしかないのです。
2-1 例外的に消せる場合
ただし、信用情報に誤りがあった場合だけは、例外的に削除を依頼できます。同性同名や、電話番号がよく似ていたなどの理由で他人の事故情報が誤って登録されるケースもなくはありませんが、めったにありません。
3章 ブラックリストに載る4つの原因
ブラックリストは一度載ってしまうと削除されるまでに時間がかかります。できれば載りたくないものですが、思いがけないタイミングで載ることもあるため、載ってしまう原因を知っておきましょう。
3-1 借金を滞納した
当然のことながら、借金の返済が遅れて滞納すればブラックリストに載ります。1度、あるいは2〜3日遅れた程度でただちに載ることはありませんが、目安として3か月以上滞納すると事故情報に登録されます。
滞納しても完済後5年経てば情報は削除されますが、完済まで時間がかかる債務がある場合は長期間ブラックリストに載ることもあります。
例えば、奨学金も滞納するとブラックリストに載ります。すぐに支払いを再開できたとしても、完済までは10年以上かかる場合がほとんどです。完済してもさらに情報が消えるのは5年後なので、完済まで10年かかったとしたら15年はブラックリストに載り続けることになります。
3-2 スマートフォンの端末代金を滞納した
携帯の通話料とともにスマートフォンの代金を払っている場合、滞納するとブラックリストに載るので注意しましょう。支払いを滞納すると、スマートフォンを分割払いしている分も滞納になります。
通話料だけの滞納の場合は信用情報に登録されませんが、商品の分割払いに関してはブラックリストの対象になるためです。
3-3 債務整理した
借金を解決するために債務整理を選んだ場合も、その事実はブラックリストに載ります。
任意整理・個人再生では完済から5年、自己破産では開始手続きから7年と削除されるまでの期間は長いものの、借金問題が解決すれば、あとは待ち続ければいずれブラックリストからは消えます。
3-4 過払い金請求後に借金が残った
2010年6月17日以前にクレジットカードでキャッシングや消費者金融を利用していた場合、過払い金請求できる可能性があります。
請求時したときに請求先の会社へ借入がなければ問題ありませんが、借入があると過払い金と相殺されることになります。もしも過払い金の方が少なければ、当然ですが借金は残ります。残った場合は「任意整理を行った」と見なされ、任意整理としてブラックリストへ載ってしまうのです。
4章 ブラックリストに載ると起こる4つのこと
ブラックリストに一度載ってしまうと、さまざまなデメリットに見舞われます。ここでは、特に問題になる4つの例を紹介します。
4-1 クレジットカード・ローンの申込みに通らない
ブラックリストに載る最大のデメリットと言えるのが、クレジットカードやローンの契約ができなくなることです。ブラックリストに載る前に滞納などをしている時点で、クレジットカードは解約されているはずなので、とても不便でしょう。
自分でクレジットカードが作れないなら家族カードを利用するか、プリペイドカードなどで代用するなど対処方法はいくつかあります。しかしこれから家や車を買う予定がある人にとっては、ローンが組めないのは対処しにくいでしょう。
4-2 スマートフォンを分割購入する契約ができない
ブラックリストに載ると、スマートフォンを使用する契約自体は可能ですが、本体の分割購入はできなくなります。
スマートフォン本体は高額なので、分割で購入できなければ安い機種や中古を検討しなければなりません。
4-3 保証人・連帯保証人になれない
ブラックリストに載っている間は、保証人や連帯保証人にはなれません。親族から住宅ローンや賃貸契約の保証人になるのをお願いされても断らなければならないでしょう。
また、奨学金の保証人にもなれないため、子どもが奨学金を利用して進学を考えている場合は期間保証制度を利用しましょう。
4-4 賃貸契約できない可能性がある
信販会社が賃貸契約の保証会社になっている場合、ブラックリストに載っていると、審査が厳しくなる傾向にあります。家賃を滞納する可能性が高いのではないかと疑われるためです。
とはいえ、絶対にできないというわけではありません。信用度の高い保証人をつけたり、家賃が収入の3分の1以下の物件を選んだりと対策を講じれば賃貸契約できなくはありません。
不動産会社で物件を探すときに、ブラックリストに載っていると隠さず正直に相談すれば、見合った物件を紹介してもらえるでしょう。
その他、ブラックリストに載っている間に制限されることについて詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。
5章 ブラックリストに載らないようにするためにできること
ブラックリストに載るとデメリットが多いため、載らないに越したことはありません。ここでは、借金を抱えている人がブラックリストに載らないための心構えについて詳しく解説していきます。
5-1 借入・返済は計画的に行う
「お金は足りなくなったらとりあえず借りる」のではなく、「◯◯のために借りる」という目的を持って、いつまでに返済するという計画を立てた上で借りるようにしましょう。
「返済は少しくらい遅れても大丈夫」という気の緩みが、長期的な滞納やブラックリストに載ることへつながります。
5-2 返済が遅れそうならすぐに相談する
計画的に返済しているつもりでも、病気や事故など突発的な出来事でお金を用意できないときもあるでしょう。
返済が遅れそうならそのまま放置せず、すぐに借りた会社へ連絡して相談するのをおすすめします。現在の状況や遅れる理由を真摯に話せば、返済日を変更するなどの対応をしてもらえます。
連絡もないまま滞納するのは、債権者にとって心証がよくありません。督促を無視し続けてブラックリストに載るよりは、早めに相談して対応してもらいましょう。
5-3 過払い金請求は専門家に依頼する
昔の借金だからと安易に過払い金請求を考えず、まずは専門家に相談してみることをおすすめします。専門家に引き直し計算をしてもらえば、現在の借金を完済できる額が戻るかどうかがわかるでしょう。
また、個人で過払い金請求の交渉をするよりも専門家からしてもらう方が多く戻る可能性が高いため、ブラックリストに載るリスクをさらに下げられます。
6章 ブラックリストに載ったときの対処法
それでもブラックリストに載ってしまった時、どうすれば早く削除されるのか、対象方法について解説します。
6-1 早く借金を完済する
滞納してブラックリストに載ってしまったなら、一刻も早く借金を完済できるように努力しましょう。借金の返済が長引けば長引くほど、ブラックリストにも載り続けることになります。
借金をせっかく完済してもブラックリストから削除されていないがために被る不利益は大きいため、少しでも早く消すために努力すべきです。
6-2 完済できなければ債務整理する
完済が難しそうならば、早めに債務整理を検討しましょう。
債務整理は法的に認められた借金解決方法で、次の3種類があります。
■任意整理 債権者と直接交渉して支払いできる金額・期間を交渉
| メリット | ・手続きが他の2つに比べると簡易的なので手軽 ・債権者を選べる |
|---|---|
| 向いている人 | ・借金の総額がそれほど多くない人 ・安定した収入がある人 |
| 注意点 | ・債権者に応じてもらえるとは限ら |
■個人再生 借金を5分の1〜10分の1に圧縮し、原則3年で返済する再生計画を立てる
| メリット | ・借金を元本から減額できる ・家以外の財産を守れる |
|---|---|
| 向いている人 | ・他にも借金がある人 ・収入がある人 |
| 注意点 | ・手続きが複雑 |
■自己破産 裁判所に申し立てることで全ての借金の返済が免除される手続き
| メリット | ・残債の支払い義務がなくなる |
|---|---|
| 向いている人 | ・他にも借金がある人 ・財産がない人 |
| 注意点 | ・手続き中は生活に制限がかかる |
借金の額や債務者の収入によって最適な方法は異なるため、まずは専門家に相談することをおすすめします。
借金を完済できなければブラックリストからは一生消えないため、早く消したければ債務整理で解決を目指しましょう。
まとめ
ブラックリストに載ると一生消えないというのは間違いです。載ってしまったとしても、借金を完済するなど問題を解決すれば5〜10年の登録期間を経てから削除されます。
ブラックリストは借金を滞納するほか、債務整理をしたり過払い金請求で借金が残ったりしても載ってしまいます。もしもブラックリストに載ったら少しでも早く完済するなど借金問題を解決させることが大切です。
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