この記事は約 13 分で読めます。
- クレジットカードの申し込みから手元に届くまでにかかる期間
- クレジットカードの申し込みから受け取りまでの期間を短くする方法
- 短期間で複数のクレジットカードを申し込むのがNGな理由および期間
クレジットカードの申し込みから受け取りまでの期間は、カード会社や申し込み方法によって大きく異なります。多くの人にとって、クレジットカードは日常生活に欠かせないツールであり、申し込む際には、いつ手元に届くのか気になるでしょう。
今回の記事では、クレジットカードの申し込みから受け取りまでの期間についてくわしく解説します。また、スムーズにカードを手に入れるためのポイントをご紹介するので、これからカードを作ろうというみなさんは参考にしてください。
目次 ▼
1章 クレジットカードの申し込み期間
クレジットカードの申し込み期間は、カードの種類や申し込み方法によって異なり、即日発行や即時発行に対応しているカードも存在します。
申し込み方法の種類はオンライン、郵送、金融機関の窓口や店舗に出向くなどです。方法によって、申し込みから受け取りまでの期間が異なります。
くわしく見ていきましょう。
1-1 申込方法別の申し込み期間の目安
まず、クレジットカードの申込方法には大きく分けて、次の3つです。
- オンライン
- 郵送
- 発行元の系列金融機関の窓口・発行会社や代理店の店舗
それぞれの申込方法の、申し込み期間の目安は以下のとおりです。
オンライン
オンラインで申し込む場合、カードが届くまでの日数は当日から2週間程度が目安です。
郵送
郵送で申し込む場合、審査を経て発行、到着までに2~4週間程度かかるのが一般的です。
発行元の系列金融機関の窓口・発行会社や代理店の店舗
店舗に出向いて申し込む方法もあり、その場で仮カードを受け取れることもあります。本カードの受け渡しに関しては、後日郵送となるのが一般的です。
1-2 即日・即時発行と通常発行による申し込み期間の目安
最近オンラインで増えつつある、即日・即時発行に対応しているクレジットカードの場合、申し込みからカード番号や仮想カード(オンライン上のカード)が発行されるまでの時間が非常に短く、最短10秒で発行されることもあります。
即時発行されたカード番号や仮想カードは、ネットショッピングやモバイル決済などに、ただちに利用可能です。ただし、その場合でもプラスチックカード(物理カード)の受け取りには、1〜2週間程度の時間がかかるのが一般的です。
また、即日・即時発行には条件が設けられており、申し込む時間帯や支払い口座に設定できる金融機関に指定があることも珍しくありません。
一方、通常発行の場合は、クレジットカード自体は最短で翌営業日以降に発行されますが、そこから郵送されるので、前述のとおり手元に届くまで2〜4週間程度の時間がかかります。
なお、クレジットカードを作ったものの、請求額が支払えなくなった場合や、支払いが遅れる場合の対処法については、以下の記事でくわしく取り上げています。
ぜひ、参考にご覧ください。
2章 クレジットカードの申し込みから受け取りまでの期間を短くする方法
クレジットカード申し込みから受け取りまでの期間を、少しでも短縮するための方法は次の5つです。
- 申込内容を正しく記載・入力する
- 本人確認の連絡にすぐ対応できるようする
- 審査で不利になる条件を減らす
- キャッシング枠の同時申し込みを避ける
- インターネットで即日発行カードを申し込む
個別に見ていきましょう。
2-1 申込内容を正しく記載・入力する
クレジットカードの申し込み時には、氏名、住所、生年月日、電話番号、職業、勤務先情報、年収などの個人情報を正確に記載することが重要です。間違った情報を提供すると、審査に影響が出たり、あるいは書類の不備を修正するのに時間がかかったりします。
そのため、申込内容は正確に記載し、記載後も誤りがないか、複数回チェックしましょう。年収や勤務先の電話番号などの間違いに気付かず、後から間違いが発覚すると、虚偽の申告と判断され審査に落ちるリスクがあります。
適切な本人確認書類の提出も重要です。オンラインの場合は免許証などをスマホで撮影してアップロードするので、手間はかかりませんが、撮影の状態が指示通りになっていないと審査を受け付けてもらえません。
正確な情報提供と丁寧な確認作業によって、スムーズな審査と迅速なカード発行につながります。
2-2 本人確認の連絡にすぐ対応できるようする
クレジットカードの申し込みでは、カード会社からの本人確認の連絡が入る場合があります。連絡手段は電話やメールが一般的で、迅速な対応が申込期間を短縮する秘訣です。
対応が遅れると、審査は通過しても本人確認の連絡がなかなか取れず、カード発行の見合わせになりかねません。申し込み時に記載した連絡先が正確であることを確認し、常に連絡が取れる状態にしておきましょう。
また、申し込み後には申込番号が発行されることが多く、問い合わせの際にはこの番号がわかっているとスムーズです。確認電話の際に連絡がつかなかった場合に、すぐに対応できるよう申込番号を控えておくと安心です。
2-3 審査で不利になる条件を減らす
クレジットカードの審査では、申込者の信用情報や支払い能力が評価されます。審査で不利になる条件を減らすためには、以下のポイントに注意することが重要です。
過去のクレジットカード利用履歴が審査に影響を与えるため、常日頃から遅延、滞納がないように注意しましょう。
また、審査に通るためには、申込基準を満たしているか確認することも重要です。たとえば、年齢や職業、収入などの条件がクレジットカードごとに設定されています。
さらに、短期間に複数のクレジットカードに申し込む「多重申し込み」は、それが理由で審査が通らない「申し込みブラック」と呼ばれるケースがあるので避けましょう。申し込みブラックに関しては3章でくわしく取り上げます。
なお、クレジットカードの支払いの遅延・滞納による信用情報への影響やデメリットについては、以下の記事でくわしく取り上げています。
併せてそちらも、参考にしてください。
2-4 キャッシング枠の同時申し込みを避ける
クレジットカードのキャッシング機能は、現金が入り用になった際に対応できる、現金借り入れサービスです。貸金業法の総量規制では、年収の3分の1以上の借り入れが制限されており、この規制はショッピングでの利用とは無関係ですが、キャッシングには適用されます。
消費者金融や銀行のカードローン、ほかのクレジットカードでのキャッシング借り入れがある場合、新たに申し込むクレジットカードのキャッシング枠に制限が加わる可能性があります。
銀行法にもとづく銀行のカードローンや住宅ローン、自動車ローンや教育ローンなどの無担保ローンは総量規制の対象外ですが、クレジットカードのキャッシング枠は対象となります。
そのため、多くのクレジットカードでは、カードの審査段階でキャッシング枠の設定基準が独自に定められていることが推測されます。キャッシング枠を0円で申請することで、審査項目を減らし、審査通過の可能性を高めることが可能です。
なお、カード発行後にキャッシング枠が必要になった場合は、付与申請ができます。しかし借金を返すためにキャッシングを利用するのは、先々苦しくなるのは確実なので、避けましょう。
借金を早く返すコツや、なかなか返せない場合の対処法については、以下の記事で特集しています。
そちらも、ぜひ参考にしてください。
2-5 インターネットで即日発行カードを申し込む
クレジットカードの受け取りまでの期間を短くする方法のひとつとして、オンライン、つまりインターネットで即日発行カードを申し込む方法があります。
即日発行のタイプのカードは前述のとおり、オンラインで申し込み後、審査が通れば数時間以内にカード番号や仮想カードが発行され、オンラインショッピングなどですぐに利用できるようになります。
現物のブラスチックカードが手元に届くまでには、数日から数週間かかりますが、オンラインでの利用がメインであれば、これで十分な場合も多いでしょう。
ただし、即日発行カードは利用限度額が低めに設定されていることが多いので、大きな買い物には向いていないことに注意が必要です。
なお、クレジットカードを申し込んだものの、審査で落ちる場合の原因については、以下の記事でくわしく取り上げています。
そちらも併せて、参考にご覧ください。
3章 クレジットカードの多重申し込みがダメな理由
クレジットカードの「多重申し込み」が、カード会社によっては審査落ちの原因となることがあります。多重申込とは「クレジットカードを短期間に複数枚申し込む行為」です。
その多重申し込みが、審査に通りにくくなる理由として挙げられるのは、次の3項目です。
- 多重債務者ではないかと疑われる
- 不正利用を疑われる
- 他社で審査に落ちた人は新たな審査にも通りにくくなる
それぞれを見ていきましょう。
3-1 多重債務者ではないかと疑われる
クレジットカードを短期間に複数枚申し込む行為は、手元に自由に使えるお金がないという印象を与える場合があります。貸し倒れリスクが高まるからです。
たとえば、カードのキャッシング機能を利用して現金の借り入れが可能であるため、お金に困っている多重債務者が、複数カードのキャッシング枠を併用して返済する可能性があるからです。
あるいは、借金返済の影響で収入と支出のバランスがあわず、クレジットカードがないと生活できないのも多重債務者のひとつの傾向です。
このように、多重申し込みは多重債務者、もしくは財務状況の不安定さを示すサインと見なされることが多いため、カード会社の審査で不利に判断することがあります。これが「申し込みブラック」と呼ばれる状態です。
信用情報機関を通して信用情報が共有されるため、同時期に申し込んだすべてのカード会社の審査に影響を与えかねないので、注意が必要です。
上記のように、複数のカードローンを同時に申し込むことで起こる「申し込みブラック」については、以下の記事でくわしく取り上げています。
ぜひ、参考にご覧ください。
3-2 不正利用を疑われる
クレジットカードの多重申し込みが疑われる理由のひとつに、不正利用のリスクが挙げられます。カードを短期間に複数枚申し込む行為は、カードの入会特典目当てや不正な目的での利用が疑われることがあるからです。
そもそもクレジットカード会社は、加盟業者から支払われる決済手数料や分割払いで得られる手数料などが主な収入源です。カードユーザーがカードを利用しないかぎり、少しも利益を確保できません。
特に、年会費無料のカードの場合、利用する意思のない人にカードを発行してもカード会社の利益にはつながらず、逆に特典の利用の分だけ損失を被る可能性があります。
また、買取業者を利用してカードのショッピング枠の利用で購入した商品を現金化するケースもあります。一見合法的に見えますが、各クレジットカード会社の利用規約や会員規約で、カードを利用したそのような現金化行為は禁じられているので、規約違反です。
したがって、不正利用を防ぐためにも、カード会社は多重申し込みを警戒する傾向にあります。
3-3 他社で審査に落ちた人は新たな審査にも通りにくくなる
他社のクレジットカード審査に落ちた場合、新たな審査にも通りにくくなる可能性は否めません。審査に落ちたという情報が信用情報機関に登録され、ほかのカード会社もこの情報を確認します。
すると申し込みを受けたカード会社は、他社の審査に落ちたからにはその申込者の返済能力が低いか、何らかの問題があるのだろうと判断しがちだからです。
多重申し込みをするような状態であれば、まずは借金問題の解決のために、債務整理などの選択肢について、司法書士などの専門家に相談するのが賢明です。
債務整理の種類と生活への影響に関しては、以下の記事でくわしく解説しています。
ぜひ、そちらも参考にご覧ください。
4章 クレジットカードの多重申し込みと判断されやすい期間
クレジットカードの多重申し込みと判断され、申し込みブラックで審査に通りにくくなる期間は6ヶ月です。クレジットカードやローン契約の申し込み情報は、各機関で6ヶ月は保存されます。
通常、クレジットカードやローンの申し込み情報が3社以上あると、多重申込と判断されますが、それは保存期間から考えれば、6ヶ月以内にそれらを行うと3社めの時点で、審査時の信用情報照会にて多重申し込みが明らかになります。
このように、半年くらいの間に3社以上のクレジットカードを申し込むと、3社目以降は審査が通りにくくなるわけです。
借金があってその影響から多重申し込みをするのであれば、無理をして多重申し込みをする前に、借金問題の解決を専門家に相談しましょう。
以下の返済シミュレーションツール【バーチャル債務整理】を使えば、借金問題の解決のために債務整理を行った場合に、借金がどれくらい減るのかの目安がわかります。
まとめ
クレジットカードの申し込みから受け取りまでの期間は、カード会社や申し込み方法によって異なりますが、一般的には2〜3週間程度と考えられます。オンラインでの申し込みが一般的で、審査には数日から1週間程度かかります。
ただし、申し込みのタイミングやカード会社の状況、短縮する方法の駆使などで、もう少し早く受け取れることもあります。また、急ぎでカードが必要な場合は、即日発行が可能なカードを選ぶことも有効な選択肢です。
ただし、多重申し込みをしようとした理由が、そもそも借金を抱えていてクレジットカード無しで生活できない、キャッシングでほかの借金を返そうとしているなどの場合、申し込む前に債務整理や借金問題について、司法書士などの専門家に相談するのが賢明です。
借金問題を抱えていながら自力返済が難しくなり、お困りのみなさんは、新たに借入をしないで解決する方法を検討しましょう。
ぜひグリーン司法書士法人にお気軽にご相談ください!当司法書士法人では借金問題に関する個々のケースに応じた解決方法をご提案し、その実行をサポートできます。
お気軽にお問い合わせください!
借金返済のご相談はグリーンへ
借金返済に関する記事を沢山公開していますので、合わせてご覧ください。
アクセス数が多いキーワード:債務整理 クレジットカード
借金返済の無料相談ならグリーンへ
お気軽にお問い合わせください!