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ある日突然債権回収会社を名乗る人物が自宅を訪問し、債務の返済を督促する……そのようなことは実際にあるのでしょうか?
債務がある方の中には、このような経験をしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、いきなり自宅に債務の督促のために債権回収会社が訪問してきた場合の正しい対処法をご存じの方は、あまり多くないのではないかと思います。
債務がある方はある一定の行動をとっていると、債権回収会社が自宅に督促に来る可能性が高くなります。
ここでは、債権回収会社がなぜ自宅まで督促に来るのか、自宅訪問を止めるためにはどのように対処すればよいのかといったことについて詳しく解説していきます。
- 債権回収会社は自宅に督促に来る
- 自宅訪問を無視するとかえって取り立てがエスカレートすることもある
- 債権回収会社の自宅訪問を止めるためには専門家へ相談する
目次 ▼
1章 債権回収会社は自宅に督促に来る
債権回収会社が自宅へ返済の督促に来ることは、脅し文句で使われるわけではなく、「本当に訪問しますよ」という予告であるケースがほとんどです。
では、自宅訪問をされた場合には、どのような影響があるのでしょうか。
ここでは、実際に自宅訪問による督促がなされた際の影響などについて解説していきます。
1-1 債権回収会社は督促のために自宅へ来ることもある
債務の返済を滞納したら、すぐに債権回収会社が自宅に督促に来るわけではありません。
督促のために返済の滞納時にその都度自宅へ督促のために訪問に来ていたのでは、手間とコストがかかりすぎてしまうからです。
しかし、実際に債権回収会社が自宅訪問による返済の督促を行うことはあります。
自宅訪問は事前に予告されますが、借入先が債権を債権回収業者に譲渡または回収を委託している際に債権回収会社の名前で通知が来るので、身に覚えがない債務だと思いただの脅しだと思われる方もいらっしゃいます。
そのような場合はインターネットで検索し、債権回収会社を騙る脅しや詐欺の可能性がないかを確認するようにしましょう。
本物の債権回収会社は法務省の許可を受けて営業しているため、以下の法務省のサイトで本物の債権回収会社であるか確認できます。
1-2 債権回収会社の自宅訪問は家族にどのような影響がある?
債権回収会社は、必ず本人に対して督促を行い返済してもらわなければならないというルールがあります。
そのため、家族で同じ家に住んでいる場合であっても、家族から債務を取り立てることはできません。
しかし自宅に訪問されるため、債務の存在を家族に隠していたとしても、借金の存在が100%家族にバレると考えておきましょう。
2章 債権回収会社が自宅に督促に来る3つのケース
債権回収会社は、返済が滞ってもすぐに自宅に督促のために訪問するわけではありません。
ここでは、債権回収会社が自宅に督促に来る3つのケースについて解説していきます。
2-1 返済を長期間にわたって滞納している
債務の返済を長期にわたって滞納していると、債権回収会社が自宅に督促のために訪問してくることがあります。
この「長期」とは、一概に何か月と言い切ることはできませんが、数か月滞納してしまうと自宅訪問される可能性が出てくると考えておきましょう。
2-2 事前に自宅訪問予告通知が届いている
債権会社によっては、債権が譲渡された旨の通知に加えて、事前に自宅へ訪問する予告通知を送ってくることがあります。
文書の名前としては、「訪問予告通知」や「ご訪問のお知らせ」といった記載がされていることが多いです。
そのような文書には具体的な自宅訪問の日時が記載されていて、その日時の通りに自宅訪問が行われます。
2-3 郵便や電話による督促を無視した
返済が滞ってしまうと、まずは郵便や電話による督促が行われます。
その際に新たな返済期日の案内がなされますが、その新たな返済期日も無視して滞納を続けてしまうと、自宅訪問される可能性が出てきます。
そのため、郵便や電話での督促は無視しないようにしましょう。
3章 債権回収会社が自宅訪問による取り立てを行うプロセス
ここでは、債権回収会社が自宅訪問により取り立てを行うプロセスを解説していきます。
STEP① 携帯電話への連絡
支払期限を過ぎても入金がなかったり、引き落とし口座の残高不足により引き落としができない場合には、まず本人の携帯電話に連絡が入ることがほとんどです。
このときには、内容的に「入金のお願い」といったソフトな内容のものが多くなります。
この時点ですぐに入金を行えば、問題は起こらないと考えてよいでしょう。
STEP② 自宅への督促状の送付
携帯電話で連絡がつかなかったり、「入金のお願い」に対応しなかった場合には、自宅に督促状が届きます。
家族と同居していて債務の存在を家族が知らない場合には、家族にバレてしまう可能性が出てきます。
STEP③ 自宅への電話での督促
携帯電話へ連絡が付かず、督促状も無視している場合には、自宅へ電話がかかってくることもあります。
この場合でも、家族に債務の存在がバレる可能性が高まります。
STEP④ 自宅への訪問による督促
電話や書面による督促を無視し続けていると、実際に債権回収会社が自宅訪問により督促を行う確率が高くなります。
自宅訪問による督促は債務者にとっては非常に大きなプレッシャーになりますが、督促のための自宅訪問は一切法律に抵触することはありません。
自宅訪問されたくない方は、電話や書面での督促の時点で適切な対応をとる必要があります。
4章 自宅訪問を無視するとどうなる?
債権回収会社の自宅訪問を居留守などの方法で無視した場合、どうなるのでしょうか?
1回や2回程度では、債権回収会社の対応に大きな違いは出てこなくても、それを継続してしまうと、職場や家族など緊急連絡先として登録してある人物や場所に連絡されたり、急激に取り立てがエスカレートすることが考えられます。
さらに債権回収会社の督促を無視し続けていると「訴訟」いわゆる裁判を起こされる可能性が出てくることもあります。
その裁判も無視してしまうと全面的に債権回収会社側の主張を認めることになるので、強制執行により財産を差し押さえられるなどの強硬な手段で債務を回収されてしまいます。
5章 自宅以外に督促のために訪問されることはある?
債権の督促のため自宅訪問を行っても本人に直接督促できない場合には、自宅以外も訪問される可能性はあります。
訪問される可能性がある場所は、以下の通りです。
5-1 職場
債権回収会社が自宅以外の場所へ訪問し督促することは、原則として禁止されています。
しかし、正当な理由がある場合はこの限りではありません。
正当な理由とは、住所や電話番号が変更されているにも関わらず申告されていないなどの場合です。
このような理由以外にも、何度自宅を訪問しても本人に一切連絡が取れないといった場合でも、債権回収会社が職場に督促のために訪問して来ることがあります。
5-2 保証人や連帯保証人の自宅や職場
保証人・連帯保証人とは、債務者が債務の返済をしない場合またはできない状態になった場合に、代わって返済を行う人のことを言います。
特に連帯保証人には債務者と同じ責任を負っているため、いつでも債権回収会社が連帯保証人のもとを訪問し返済を請求することが可能です。
6章 債権回収会社が自宅に督促に来る際にはこのような方法をとる
債権回収会社が自宅に督促に来る際には、以下のような方法で督促を行います。
6-1 事前に訪問予告通知が届く
債権回収会社が自宅訪問による督促を行う場合には、訪問予告の文書が自宅に届きます。
その内容は債権回収会社によって異なりますが、下記の内容が記載されていることが多いです。
- 債務者の対応に問題がある状態が続けば自宅訪問を行うこと
- 期日までに連絡がなければ自宅訪問を行うこと
- 債務の金額
- 遅延損害金
- 未払い利息
- 借入残高
- 契約年月日
- 債権譲渡元の企業名
- 振込先
6-2 訪問する時間は深夜や早朝以外の時間
債権回収会社が自宅訪問できる時間は、朝8時から夜9時までの間とされています。
債務者の平穏を妨げるものなので、深夜から早朝の訪問が禁止されてるからです。
6-3 訪問日は曜日を問わない
訪問日に関する規定はないので、土日であっても自宅訪問されることはあります。
年末年始やお盆、ゴールデンウィークなども同様です。
6-4 訪問回数に上限はない
訪問回数の上限に関しても制限する法律はないので、債務者と返済に関する取り決めを行ったり一括返済などの方法で債務を完済したりといった進展が見られない場合には、何度でも自宅訪問をされる可能性はあります。
ただし、何度も自宅訪問を行うと時間も手間もかかるため、自宅訪問でも進展が見られない場合には訴訟を起こされるケースもあるでしょう。
6-5 本人以外に返済を要求することはできない
債権回収会社は債務者本人以外には返済を請求することはできないため、家族や友人などに返済を求めることはできません。
ただし、連帯保証人や保証人には債務者に代わって返済することを要求できます。
6-6 自宅以外を訪問することもある
何度自宅を訪問しても債務者本人と会えない場合や、住所を変更したことを債権回収会社に伝えていないなど、正当な理由がある場合には、職場などを訪問することもあります。
7章 債権の消滅時効を狙う際に注意すること
債権には、消滅時効があります。
これは債権者が権利を行使することなく一定の期間が経過すると、債権そのものが消滅するという制度です。
債権の消滅時効を狙う際には、以下の点に注意しておきましょう。
7-1 消滅時効の条件を把握しておく
消滅時効の条件には、以下のようなものがあります。
ただし、さまざまな方法で時効が延長されるので、自分の債権の正確な消滅時効を知りたい場合には、必ず専門家に相談しましょう。
2020年3月31日までに借りた債務 | 返済期日または最後の返済から、貸金業者からの借入は5年、個人間での借り入れは10年経過すると時効となる |
2020年4月1日以降に借りた債務 | 以下のいずれか早いタイミング ・債権者が滞納された債権を請求できることを知った時から5年 ・債権者が滞納された債権を請求できるようになった時から10年 |
7-2 口頭であっても返済の約束をしない
債権回収会社が自宅訪問による督促を行った場合、たとえ口頭であっても返済の約束をしてはいけません。
返済の約束をしてしまうと、「時効の更新」制度が適用されてしまい、時効のカウントがリセットされてしまいます。
そのため、消滅時効を狙っている場合には債務者に不利になってしまいます。
7-3 消滅時効の要件を満たした時点で早急に時効の援用を行う
消滅時効の要件を満たした時点で、早急に時効の援用を行いましょう。
債権回収会社から自宅訪問による督促を受けている場合でも、条件を満たせば時効の援用を行うことは可能です。
しかし、現実的に債権回収会社が持つ債権に対して時効の援用を行うのは非常に難しいことです。
債権回収会社は債権回収のプロなので、時効に関しても正確な知識を持っています。
そ時効の期日が来る前に訴訟を起こし判決を取得したり、差し押さえを実行したりするケースがほとんどです。
また債務が60万円以内の場合には、少額訴訟といった方法で訴訟が行われほとんどの場合1回の裁判期日で解決するため、早期に判決を取得することができます。
このような状態になると、訴訟の翌日からでも差し押さえを行うことができるようになってしまいます。
また公示通達を行うことで、債権回収会社は債務者の住所がわからなくても訴訟を起こすことができます。
このような方法で裁判を起こされてしまうと、債務者が気づかないうちに裁判が終了してしまうこともあるので、債権回収会社の自宅訪問を放置していても債権に関する問題が解決することはないでしょう。
このような理由から、債権回収会社を相手に時効を待ち、時効の援用を行うのは非常に困難です。
8章 債権回収会社の自宅訪問を断るとどうなる?
債権回収会社の自宅訪問を断ることはできます。
その方法は、一言「帰ってください」と言うだけです。
この一言で債権回収業者が退去する理由は、刑法130条で定められている「不退去罪」に抵触する恐れがあるからです。
ただし自宅訪問を断られた債権回収会社は、債権回収のために別の方法でアプローチしてきます。
それは訴訟です。
債権回収会社の自宅訪問を断ると、「返済の意思がない」とみなされてしまうため、訴訟を起こされ財産を差し押さえられる可能性が高くなります。
9章 債権回収会社の自宅訪問をストップさせる方法とは
債権回収会社が手間と時間をかけて自宅訪問による督促を行う状態になっている状態とは、長期にわたる延滞や債務の金額が大きいなどの理由があるケースがほとんどです。
そのような状態になってしまった場合には、自力で問題を解決するのは非常に難しいといえるでしょう。
債権回収会社の自宅訪問をストップさせるためには、専門家の力を借りる必要があります。
債権回収会社の自宅訪問の次に待っているのは、訴訟とその判決による差押えです。
そのため、自宅訪問の通知をもらった時点や1回目の自宅訪問を受けた時などなるべく早いタイミングで専門家に相談することで、債権回収会社の自宅訪問をストップさせることができるのです。
債権回収会社の自宅訪問をストップさせる方法には、債務整理があります。
この債務整理には、任意整理、個人再生、自己破産の3つがあり、専門家はこの3つの方法の中からそれぞれの債務者の方に一番メリットが多い方法を提示し、要望かあればその債務整理に関する手続きを行ってくれます。
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メールや電話でも相談を受け付けているので、債権回収会社の自宅訪問に困っている方は、気軽に相談することで、債務に関する問題を解決することができるでしょう。
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