債権回収会社(サービサー)一覧|一覧にない会社からの請求は?

   司法書士山田 愼一

監修者:グリーン司法書士法人   山田 愼一
【所属】東京司法書士会 登録番号東京第8849号 / 東京都行政書士会所属 会員番号第14026号 【保有資格】司法書士・行政書士・家族信託専門士・M&Aシニアエキスパート 【関連書籍】「世界一やさしい家族信託」著者・「はじめての相続」監修など多数

借金返済の知識
債権回収会社(サービサー)一覧|一覧にない会社からの請求は?

この記事は約 13 分で読めます。

知らない番号から電話がかかってきて、調べてみると「債権回収会社だった」という経験をした方もいるのではないでしょうか。

債権回収会社は、借金の取り立てを行う業者のことで、借金をした金融機関やカードローンの会社とはまた別の会社になります。

そのため、心当たりがない会社からの借金の督促で対応が遅れてしまうことも少なくありません。

この記事では、債権回収会社を一覧でご紹介します。この中に含まれている債権回収会社から連絡が来た場合はすぐに対応するようにしましょう。

また、一覧にない会社から請求が来た場合の対処法も解説するので、お困りの方はご参考にしてください。

1章 債権回収会社(サービサー)とは?

債権回収会社とは、債権回収を代理で行う業者のことです。サービサーと呼ばれることもあります。

債権回収会社は、金融機関からの委託や、支払いができなくなったローンなどの債権を買い取って債務者に支払いの督促を行っていきます。

平成9年までは弁護士のみが債権回収を代理で行うことを認められていました。

しかし、平成10年に不良債権の処理等を促進するために「債権管理回収業に関する特別措置法(サービサー法)」が施行されて、法務大臣の許可を得た民間会社でも債権回収が行えるようになりました。

法務大臣の許可は、以下の3つの要件を満たしていることが条件です。

  1. 資本金5億円以上
  2. 取締役に1名以上の弁護士がいる
  3. 暴力団等の反社会的組織と関わりがないこと

この要件を満たしている会社が、サービサー法に基づいて債権の回収を行なっています。

1-1 ローンを滞納すると督促の連絡が来る

住宅ローンやカードローン、クレジットカードや奨学金などの支払いを滞納することによって債権回収会社から督促の連絡が来ます。

電話で督促されるケースもあれば、自宅に書面で届くケースもあります。

借りた金融会社から連絡が来るケースも当然ありますが、滞納を続けている場合やローンの種類によっては債権回収会社が連絡が来ます。

このまま無視を続けてしまうと、一括請求や差し押さえになってしまうため必ず反応するようにしましょう。

2章 【一覧】債権回収会社の種類

ここからは、債権回収会社を一覧でご紹介します。

連絡が来た会社が載っているか確認しましょう。

債権回収会社電話番号
日本債権回収株式会社03-3222-0328
アビリオ債権回収株式会社03-6854-4645
ニッテレ債権回収株式会社03-3769-4611
株式会社整理回収機構03-3213-7101
SMBC債権回収株式会社03-3544-6003
オリックス債権回収株式会社03-5776-3330
株式会社ファンデックス債権回収03-5539-1330
シー・シー・シー債権回収株式会社03-6721-5571
のぞみ債権回収株式会社03-6667-0925
株式会社山田債権回収管理総合事務所045-325-3933
ジャックス債権回収サービス株式会社03-6327-3900
あおぞら債権回収株式会社03-3265-0456
キャピタル・サーヴィシング債権回収株式会社03-6230-5100
株式会社沖縄債権回収サービス098-860-4393
エー・シー・エス債権管理回収株式会社043-332-2200
エム・ユー・フロンティア債権回収株式会社03-3373-5111
パシフィック債権回収株式会社03-5211-7811
栄光債権回収株式会社045-253-3311
Pepper Advantage Japan債権回収株式会社03-5511-5950
セゾン債権回収株式会社03-6830-5180
株式会社日貿信債権回収サービス03-5690-7152
PAG債権回収株式会社03-5776-1055
中央債権回収株式会社03-5547-2100
やまびこ債権回収株式会社026-224-3982
みずほ債権回収株式会社03-5640-4071
オリンポス債権回収株式会社011-856-9933
アルゴジャパン債権回収株式会社03-5510-2811
保証協会債権回収株式会社03-6810-8363
三菱HCキャピタル債権回収株式会社03-3503-7390
九州債権回収株式会社092-483-4650
アイ・アール債権回収株式会社03-5215-6511
系統債権管理回収機構株式会社03-5904-9591
しまなみ債権回収株式会社082-248-2300
ブルーホライゾン債権回収株式会社03-6452-8201
エム・テー・ケー債権管理回収株式会社03-6260-8680
ちば債権回収株式会社043-213-6411
AG債権回収株式会社077-503-0200
リサ企業再生債権回収株式会社03-5796-8650
山陰債権回収株式会社0852-24-2001
株式会社セディナ債権回収052-219-6140
ミネルヴァ債権回収株式会社052-300-0105
岡山債権回収株式会社086-803-5100
エーアールエー債権回収株式会社06-6351-4300
アウロラ債権回収株式会社03-6432-4201
みやこ債権回収株式会社06-6882-0055
ふくおか債権回収株式会社092-737-0881
みらい債権回収株式会社03-6302-3910
NTS-MG債権回収株式会社082-263-8500
ほくほく債権回収株式会社076-424-3399
きらら債権回収株式会社0834-22-2101
株式会社住宅債権管理回収機構03-3513-1900
あけぼの債権回収株式会社03-6865-5412
株式会社エムアールアイ債権回収03-4574-4700
オリファサービス債権回収株式会社03-6233-3480
平成債権回収株式会社03-6262-9523
SH債権回収株式会社06-6245-1237
ロンツ債権回収株式会社096-356-0200
ジャパントラスト債権回収株式会社03-5579-2611
アルファ債権回収株式会社03-6837-6903
アップル債権回収株式会社06-6267-3333
リンク債権回収株式会社03-5826-8623
きらぼし債権回収株式会社03-5402-4300
サン債権回収株式会社029-861-0788
パルティール債権回収株式会社03-4330-9988
リボーン債権回収株式会社03-6825-6440
株式会社グラックス債権回収03-6280-7730
札幌債権回収株式会社011-522-2920
ベル債権回収株式会社03-3231-4480
北國債権回収株式会社076-233-2601
アペックス債権回収株式会社0776-24-2808
美ら島債権回収株式会社098-860-2690
みちのく債権回収株式会社017-718-7277
LENDY債権回収株式会社03-6721-0176
にしせと地域共創債権回収株式会社082-236-0207
池田泉州債権回収株式会社06-6485-3212

※令和5年7月1日現在

2-1 許可が取り消しとなった債権回収会社

ここからは、許可が取り消しとなった債権回収会社の一覧を紹介します。

中には、許可が取り消しになった債権回収会社の名前を使って、取り立てをする悪質な業者もあるので注意が必要です。

  • プレミア債権回収株式会社
  • 日本リバイバル債権回収株式会社
  • 卯浩債権回収株式会社
  • 株式会社ハドソンアドバイザーズ債権回収
  • GEキャピタル債権回収株式会社
  • エフビー債権回収株式会社
  • アサックス債権回収株式会社

3章 一覧にない債権回収会社から連絡がきた場合は?

ここまで、債権回収会社の一覧をご紹介しましたが「連絡が来た債権回収会社の名前が載っていなかった」という方は注意が必要です。

正式に法務大臣の許可を得た会社からの連絡ではなく、詐欺の可能性があるからです。

もし、一覧にない債権回収会社から連絡がきた場合は自己判断で払わずに、まずは正式な債権回収会社かどうかを調べることが重要です。

最近では、債権回収業者を装って連絡する架空請求が問題となっています。そのまま不思議に思いながらも払ってしまうのは絶対にやめましょう。

この章では、債権回収会社が詐欺なのかどうかを見極めるポイントを解説していきます。

3-1 債権譲渡通知書・受任通知兼代金請求書は届いているか確認

まずは「債権譲渡通知書」「受任通知兼代金請求書」が届いているかどうかを確認しましょう。

「債権譲渡通知書」や「受任通知兼代金請求書」といった言葉を聞き慣れない方がほとんどだと思いますが、簡単に言うと債権回収会社に債権の譲渡がされたことを証明する通知のことです。

債権回収会社に債権の譲渡や売却が行われたり、債権回収会社に債権の回収が委託された場合に発行されます。

この債権譲渡通知書は「元々の債権者」が債務者に「内容証明郵便」を使って送られてきます。

債務者が債権譲渡を知らないと、債権が移っているにもかかわらず債務者が元々ローンを借り入れした債権者に支払いをしてしまう可能性があるため、そういったトラブルを防ぐために必要な書類となります。

また、受任通知兼代金請求書は「新しい債権者(債権回収会社)」から「内容証明郵便」を使って送られてきます。

そのため、どちらかしか届かないということはないので覚えておきましょう。もし、この書類が届かずにいきなり債権回収会社から督促が来た場合は架空請求の可能性があるため注意が必要です。

もし、債権譲渡を行った債権者には心当たりがある場合は、元々の債権者に債権譲渡したのかを確認するのをおすすめします。

債権譲渡が確認できたらできるだけ早めに支払いをして、一括請求や差し押さえを防ぎましょう。

3-2 実在している会社か確認

次に、本当に「債権回収会社」として実在しているかどうかを確認しましょう。

債権回収会社の一覧にあるかどうかだけでなく、会社名を検索してみましょう。もし存在しなかった場合は詐欺である可能性が高いです。

もし仮に、会社のサイトがあったとしても安心するのは早いです。怪しまれないためにサイト作成をしているケースもあるからです。そのため、ヒットしたからといって詐欺ではないと言い切れません。

サイトの中にある会社概要などをチェックして、住所や代表者が実在しているかどうかを検索しましょう。適当な別の場所の住所が記載されていたり、架空の人物が掲載されていることもあります。

また、検索エンジンで実在する債権回収会社がヒットすることを狙って、実在の債権回収会社とわざと似た名前を名乗る業者もあります。

督促の連絡が来た会社の名前はしっかり覚えておきましょう。

3-3 固定電話が登録されているか確認

会社名を調べる際に、固定電話が登録されているかどうかも確認しましょう。

法務省には、固定電話の番号を登録することが義務付けられています。

そのため、サイトや広告に記載してある番号が携帯電話(090・080・070で始まる番号)の場合は違法ということになります。

違法業者は、詐欺や脅しで一般の方から回収した携帯電話の番号や、架空の名義で作った携帯電話を使うことがほとんどです。万が一、何かあったらすぐに解約したり、携帯番号の記載を変更できるからです。

そのため、固定電話がない場合は支払うのは絶対にやめましょう。

4章 債権回収会社から連絡が来ても放置はNG!

本当に実在する債権回収会社から連絡が来た場合は、放置するのは絶対にやめましょう。

債権回収会社の督促を無視し続けることで、一括請求や差し押さえなどの強制執行に発展してしまいます。

一括請求を命じられると、例え数百万・数千万円単位で借金が膨れ上がっていたとしても、一括で支払いをしなくてはいけません。

更に、利息や遅延損害金などの借金以外の債務も膨れているため、当初の総額よりも余分に払う必要があります。

もし一括で支払いができないと、差し押さえになります。家や車などの財産が差し押さえられたり、給料や預金口座などのお金が差し押さえられてしまいます。

自分の財産を失わないためにも、絶対に放置をしないで対応しましょう。

ただし、債権譲渡された借金が何年も経過しているものの場合、消滅時効によって消すことができる可能性があります。

こちらから連絡をすることによって消滅時効が使えなくなる場合もあるため、焦ってすぐに対応するのもおすすめしません。

もし、長年経過した借金についての連絡があった場合は、司法書士などの専門家に相談すると良いでしょう。

4-1 払えない場合は債務整理も検討しよう

もし、債権回収会社から督促が続いても払えない場合は債務整理を検討しましょう。

債務整理は、以下の3つの方法があります。

債務整理の種類特徴
消滅時効援用・一定期間権利が行使されない場合に権利を消滅させることができる手続き
・裁判などを起こされず5年以上連絡がなければ借金をゼロにできる可能性がある
任意整理・利息や遅延損害金など借金の元金以外をカットする手続き
・長期的に返済している借金におすすめ
個人再生・借金を大幅に減額できる手続き
・家や車などを手放したくない人におすすめ
自己破産・全ての借金を免除できる手続き
・支払いができない場合や手元の財産がない人におすすめ

どの債務整理を選択するかは、自分の支払い能力や借金の総額、失いたくない財産があるかなど様々な背景から考える必要があります。

手続きをしてから後悔しないためにも、司法書士などの専門家と相談するようにしましょう。

また、債務整理の相談は早ければ早いほど良いです。

一括請求や差し押さえまで状況が進んでしまうと、専門家も交渉しにくく自己破産を選択せざるを得ないケースも少なくないからです。

自己破産になると、家や車などの財産や99万円以上の現金は失ってしまう可能性が高いです。

できるだけ自己破産を避けるためにも、滞納が続いている時点でぜひご相談ください。

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5章 債権回収会社から連絡が来たら必ず対応しよう

債権回収会社一覧にある会社から督促の連絡が来た場合は、一括請求や差し押さえを回避するためにも必ず対応するようにしましょう。

もし、すぐに支払いが難しい場合は分割払いの交渉やローンの支払い回数などの相談を行なって、支払う意思があることを見せることが大切です。

借金問題は、放置すればするほど状況が悪化してしまうので、早め早めの対応をすることをおすすめします。

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債権回収を無視するとどうなる?
債権回収会社の督促を無視し続けることで、一括請求や差し押さえなどの強制執行に発展してしまいます。
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債権回収が来たらどうすればいいですか?
債権回収会社から連絡が来たら、下記の対処をしましょう。
・債権譲渡通知書・受任通知兼代金請求書は届いているか確認
・実在している会社か確認
・固定電話が登録されているか確認
債権回収会社について詳しくはコチラ
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