闇金は返せば大丈夫は嘘！返済したのに取り立てられる原因と対処法

インターネットやSNSが発展して、闇金はますます身近になっています。ついお金欲しさから手を出してしまい「闇金でも返せば大丈夫」と思っている方もいるのではないでしょうか。

実はこれは大きな誤解で、闇金は返済したあとも執拗な取り立てが続くケースが多くあります。闇金業者の手口に乗ってしまうと、さらに大きなトラブルに発展するため、絶対に手を出してはいけません。

この記事では、闇金の危険性と手を出してしまった場合の対処法を解説します。返済後も取り立てが止まらずお困りの方や、闇金で借金を考えている方は危険性をご確認ください。

1章　闇金から借金をしても返せば大丈夫は嘘！

「闇金が危ないのは知っているけれど、ちゃんと返せば大丈夫だろう」と考えている方は誤解です。

闇金は、違法な金利や取り立てを繰り返すため、借金を返済したあとでも問題が解決しないケースがほとんどです。むしろ、一度返済すると「もっと貸せる」と見なされ、さらに深いトラブルに巻き込まれることもあります。

では、闇金の危険な実態や返済後も続くリスクを詳しく見ていきましょう。まずは、なぜ闇金に手を出してはいけないのかを確認してください。

1-1　法外な利息で返済が難しい

闇金は法律を無視した高金利を設定しているため、利息が元金をはるかに超える借金地獄に陥りやすいのが現実です。

例えば、法定利息の上限を超える「トイチ（10日で1割の利息）」のような条件では、借金を返すどころか、返済するたびに新たな借金を重ねる状況に追い込まれることも少なくありません。最近では、トイチの条件も優しい方であり、「トゴ（10日で5割の利息）」も増えています。

闇金の法外な利息により、生活そのものが崩壊するリスクが高まるでしょう。

1-2　借金を返しても取り立てに遭う

闇金は、借金を返済したあとも新たな利息や架空の借金を要求してくることがあります。

完済したはずなのに「まだ残っている」と言いがかりをつけ、執拗に取り立てを続ける手口もあり、返済しても自由にはなれない可能性が高いです。

借金を返しても取り立てが止まらないのが闇金の恐ろしいポイントでしょう。

1-3　新たに借金をさせようとしてくる

闇金の返済が見えてくると、借金を返済したのに認めなかったり、返済日に連絡が途絶えて利息を引き延ばしたりして新たに借金をさせようとしてくる場合があります。

借金返済後も「もっと条件の良い貸付がある」と持ちかけ、返済した借金の上にさらに新たな借金を重ねさせるのが典型的な手口です。

この結果、借金が雪だるま式に増えていき、いくら返済しても抜け出せない状態になります。

1-4　個人情報を悪用される

借金をするときに提供した名前や住所、電話番号や勤務先などの個人情報から返済を終えた後も執拗な取り立てや嫌がらせに遭うケースがあります。

さらに、個人情報がほかの闇金業者に横流しされ、新たな借金の勧誘や被害につながる場合も少なくありません。一度情報を渡してしまうと被害が拡大する可能性が高く、取り返しがつかないので絶対に闇金に手を出さないようにしましょう。

1-5　犯罪に加担させられる

返済が滞ったり追い詰められたりすると、闇金側から「返済のため」と称して、違法行為への協力を強要される場合があります。

口座や携帯電話の名義貸し、不正な金融取引への関与、違法な商品販売や詐欺への加担などが挙げられます。借りた本人が犯罪者と見なされるため、人生を大きく狂わせてしまうでしょう。

1-6　ほかの闇金から連絡が来る

闇金に借金をすると、一度返済しても別の闇金から連絡が来ることがあります。なぜなら、借りた人の個人情報がほかの闇金業者に横流しされ、新たな借金の勧誘が行われるためです。

「借金をまとめて一本化できる」「条件の良い貸付がある」など甘い言葉で誘惑し、さらなる借金地獄に陥れていきます。複数の闇金と関わることで、借金の総額が膨らみ、取り立ての電話や嫌がらせも倍増するでしょう。

1-7　闇バイトを斡旋される

借金返済に追い込まれた人に違法な仕事を紹介し、さらに搾取しようとするのが闇金の典型的な手口です。

闇バイトには、詐欺の受け子や出し子、密輸や闇取引の運搬役などの犯罪行為が含まれることが多く、加担すると本人も犯罪者として処罰される可能性があります。

借金返済を理由に断れない状況に追い込まれ、ますます抜け出せなくなるのが闇金の恐ろしさです。

1-8　家族や会社に嫌がらせをされる

闇金に借金をすると、返済が滞った場合だけではなく、返済後も家族や会社に嫌がらせをされる場合があります。精神的に追い詰めて支払いを強要する闇金の典型的な手口です。

具体的には、家族や職場に「借金の保証人になっている」などと虚偽の内容を告げたり、執拗な電話や訪問を繰り返したりします。自分だけではなく、周囲の人たちの生活や信頼関係を壊しかねません。一度関わると簡単に解決できないため、闇金には絶対に近づかないことが大切です。

1-9　インターネットに晒される

返済が滞った場合や意に沿わない行動を取ると、個人情報をインターネットに晒される危険があります。

最近では、名前や住所、職場や写真などをインターネット上に公開し「借金を返さない悪質な人」などと中傷されるケースが増えています。一度インターネットに情報が晒されると、削除が難しいため、社会的信用やプライバシーが損なわれる恐れもあるでしょう。

2章　まともな闇金は絶対に存在しない

「まともな闇金から借金すれば、そこまで厳しい取り立てはないのでは？」と考える方もいますが、まともな闇金は絶対に存在しません。なぜなら、闇金業者はそもそも法律を無視した違法な存在であり、どのような場合でも利用者を搾取することを目的としているためです。

一見、親切そうに「困ったときにすぐ貸します」などと勧誘しても、その実態は法外な高金利や違法な取り立て、個人情報の悪用などの被害を与え続ける悪質業者です。仮に、良心的な条件を提示されても、利用者を騙して深みにはめる罠に過ぎないため、一生返済が終わらない可能性が高いです。

どのような事情があっても、闇金にまともな選択肢は存在しないため、困ったときは必ず弁護士や警察に相談して安全な方法で問題を解決しましょう。

2-1　ソフト闇金に注意しよう

インターネットで、ソフト闇金の存在を耳にする機会もありますが、ソフト闇金は通常の闇金よりも、低金利や優しい対応を装い、利用者に安心感を与えて借金をさせる闇金業者の一種です。

ソフト闇金も、違法な高金利で利用者を搾取する目的で運営しているため、最初は良心的な条件を提示しても、返済が滞ると態度を一変させるでしょう。

また、借金が膨らむとほかの闇金に紹介されるリスクもあります。「ソフト」と名がついても違法な闇金であることに変わりはなく、被害を受ける可能性が高いので絶対に利用してはいけません。

3章　闇金に手を出してしまった場合の対処法

闇金に手を出してしまった場合、そのまま返済を続けてしまうと違法な高金利や執拗な取り立てにより生活がさらに困窮してしまう危険があります。

闇金に手を出してしまった場合は、できるだけ早く正しい対処法で闇金問題を解決しましょう。

では、闇金に手を出してしまった場合に取るべき行動と相談先を解説します。

3-1　そもそも闇金の借金は返済義務がない

闇金は返せば大丈夫と思い込んでいる方も多いですが、そもそも闇金の借金は返済義務がありません。正規の貸金業者ではないため契約自体が無効とされているからです。

そのため、闇金の借金がどれだけ膨らんでも、返済する必要がありません。ただし、最初から借り逃げを目的としてお金を借りる行為は詐欺罪に該当する可能性があるので注意しましょう。

3-2　返済をストップする

闇金に返済をしている場合は、すぐに返済をストップしましょう。闇金の借金は返済義務がないため、滞納をしても法律上は問題ありません。

ただし、返済を止めた場合、違法な取り立てや嫌がらせを受ける可能性があるため、自分だけで対応せず、すぐに弁護士などの専門家に相談して適切に対処しましょう。

3-3　弁護士に相談する

闇金に手を出してしまった場合は、迷わず弁護士に相談することが最も有効な対処法です。

また、闇金が請求する借金は返済を続ける必要がないことを弁護士が適切に説明し、交渉を代行してくれるので安心です。闇金業者との関係を断ち切り、問題を根本的に解決するためにも早めに相談しましょう。

3-4　被害に遭った場合は警察に被害届を出す

闇金に手を出して被害に遭った場合は、警察に被害届を出しましょう。闇金の嫌がらせや脅迫行為は違法行為であり、警察に通報することで被害を止められる可能性があります。

執拗な電話や訪問、暴力的な言動などがあれば、証拠を集めて警察に提出することで、闇金業者の摘発や取り立ての中止が期待できます。

4章　闇金以外の借金は債務整理で解決できる！

闇金以外の借金がある場合は、債務整理を利用することで解決できます。債務整理は、借金の減額や返済計画の見直し、状況によっては借金の免除を受けることも可能です。

債務整理は、大きく分けて3種類の方法があります。どの方法が自分に向いているかは、専門家と相談をして適切なアドバイスを受けましょう。

債務整理の種類	手続きの方法	こんな人におすすめ
任意整理	利息や手数料など元金以外の支払いをカットする手続き	返済が長期化して利息や遅延損害金が膨らんでしまった人 借金を選んで整理したい人
個人再生	借金そのものを5分の1〜10分の1に減額して完済を目指す手続き	借金の理由が浪費やギャンブルの人 失いたくない財産がある人
自己破産	借金自体を免除してもらい支払い義務をなくす手続き	完済の目処が立たず返済不能に陥った人 借金を返済するための支払い能力がない人

正式な金融機関からの借金であれば、相手も法律に従うため安心して交渉できます。借金問題は専門家の力を借りて、適切に対処しましょう。

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4-1　債務整理で解決できない闇金以外の借金

債務整理は多くの借金問題を解決する手段ですが、すべての借金が対象になるわけではないので注意しましょう。

例えば、税金や健康保険料、年金保険料などの公的債務は債務整理で減額や免除の対象になりません。また、罰金や賠償金など法的義務に基づく支払いも債務整理では解決できないケースが一般的です。

債務整理で解決できない借金は、別途支払計画を立てる必要があります。ただし、債務整理で解決できない借金がある場合でも、専門家に相談することで、返済負担を軽減する方法を一緒に考えることが可能です。

グリーン司法書士法人では、債務整理のプロが一人ひとりに合った方法をご提案いたします。初回相談は無料なので、お気軽にお問い合わせください。

5章　闇金は返せば大丈夫ではない！絶対に関わりを持たないようにしよう

闇金は「借りてしまっても返せば大丈夫」という考えが通用しない危険な存在です。一度関わると、返済後も違法な金利や取り立てが続き、生活に悪影響を及ぼします。トラブルを避けるためには、絶対に闇金と関わらないことが最善策です。

もし手を出してしまった場合は、できるだけ早く弁護士や警察に相談し、適切な対処をしましょう。正しい知識と行動を身につけて、安全に借金問題を解決することが大切です。

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