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経済的な困難に直面した際、多くの人が金融機関からの借入を検討します。しかし、信用情報の問題や収入の不安定性など、さまざまな理由でお金を借りられない場合があります。
このような状況にある人々に向けて、今回の記事では、お金を借りられないときに利用できる15の最終手段を紹介します。これらは、金融機関への依存を減らしつつ経済的なピンチを乗り越えるための、代替手段ともいえるでしょう。
それぞれの手段は、特定の状況やニーズに応じたメリットと注意点を持ちます。ここでご紹介する情報は、ご自身の状況に適した方法を見つけるためのヒントとなり、賢明な選択をするための参考となるでしょう。
目次 ▼
1章 お金を借りられないときに利用すべき15の最終手段
どうしても銀行や消費者金融でお金が借りられない場合に、最終的な手段として以下の15のアプローチがあります。
- 債務整理を行う
- 中小消費者金融・街金でお金を借りる
- クレジットカードのキャッシング枠を利用する
- 質屋でお金を借りる
- 従業員貸付制度・給料前借を勤務先に依頼する
- 生命保険の契約者貸付制度を利用する
- 定期預金担保貸付を利用する
- 家族や親族にお金を借りる
- フリマアプリなどで不用品を売る
- 副業や短期バイトで稼ぐ
- 公的融資制度・支援制度を活用する
- 生活保護を申請する
- おまとめローンを利用する
- カードローンの返済日を変更する
- スマホの支払日を変更する
それぞれを説明していきましょう。
1-1 債務整理を行う
債務整理とは、多額の借金によって生活水準の維持が難しくなった債務者が、借金問題を解決し、経済的に再生するための法的手続きです。
債務整理には「任意整理」「個人再生」「自己破産」「特定調停」の4種類があります。それぞれにおいて、債務者と債権者双方の利害を調整する内容が盛り込まれています。
任意整理は、債権者との交渉により主に将来利息をカットして元金のみを3〜5年で返済する方法です。毎月の返済額を下げたい人に向いています。裁判所を通さず、比較的低コストで手続きが可能であるため、利用しやすい方法です。
個人再生は、裁判所に申立てをし、借金を大幅に減額できる手続きです。特に住宅を手元に残しながら、借金を減額したい人に適しています。借金総額が原則として5分の1にまで減額され、減額後の借金を3年〜5年で分割返済します。
自己破産は、裁判所の手続きを利用して借金の返済義務をすべて免除してもらう手続きです。返済することが全く不可能な状態の人にとっての最終手段となります。借金はゼロになりますが、仕事や住宅に影響が出るのは否めません。
特定調停は、裁判所に申立てをして、主に将来の利息をカットして毎月の返済額を下げる手続きです。法律の専門家に費用を支払う余裕がない人向けであり、裁判所が介入することで比較的公平な条件での和解が期待できます。
【債務整理の手続き別の特徴およびメリット・デメリットの一覧表】
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種類 | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
任意整理 | 債権者と直接交渉して、将来の利息をカットし、残りを分割返済する方法 | 借金の総額が減額され、月々の返済額が軽減される | 交渉が難航する可能性がある |
個人再生 | 裁判所の許可を得て、借金を減額し、残りを3年で分割返済する方法 | 借金の総額が大幅に減額される | 財産が多いと返済額が増える |
自己破産 | 裁判所の許可を得て、借金を免除してもらう方法 | 借金の返済義務がなくなる | 官報に掲載され、主立った財産を失う |
特定調停 | 簡易裁判所の仲介のもと、債権者と話し合いをして、月々の返済額を抑える方法 | 任意整理と似た効果が期待できる | 裁判所の仲介が必要であるため、手続きが煩雑になる |
債務整理は、それぞれの借金の状況や返済能力に応じて適切な方法を選択することが重要です。専門家に相談し、自分の状況に最適な解決策を見つけることが推奨されます。
債務整理の種類と生活への影響に関しては、以下の記事でくわしく解説しています。ぜひ参考にご覧ください。
以下の返済シミュレーションツール【バーチャル債務整理 】を使えば、借金問題の解決のために債務整理を行った場合に、借金がどれくらい減るのかの目安がわかります。
1-2 中小消費者金融・街金でお金を借りる
中小消費者金融や街金は、大手に比べて審査基準が柔軟な場合が多く、即日融資も可能です。利用限度額や金利の範囲も、おおむね大手金融機関と同じ程度で設定されています。
申込みはインターネットから可能で、緊急の資金需要にも対応している点が特徴です。しかし、貸金業者によっては無職や任意整理中でも借入れ可能な場合があり、そのための独自の審査方法が用意されています。
審査においては虚偽の申告を避け、必要最低限の金額を申し込むことが通過のポイントです。また、連絡が取れることが重要視され、電話への対応が審査通過に影響することもあります。
しかし、中小消費者金融を利用する際には慎重な選択が必要です。中には闇金などの危険な業者も存在するため、信頼できる業者かどうかの確認が不可欠です。
1-3 クレジットカードのキャッシング枠を利用する
クレジットカードのキャッシング機能を利用することで、提携ATMや指定口座への振込を通じて現金を引き出すことが可能です。この機能は、カード会社によって異なる申込方法を経て、設定された利用限度額内で利用できます。
キャッシングには年率15〜18%程度の金利がかかり、利用することでショッピング枠の利用可能額が減少する可能性があります。また、カードの審査が厳しくなることもキャッシング機能を付けるデメリットのひとつです。
返済方法には、1回払いやリボルビング払いなどがあり、返済計画を立てることが重要です。特にリボ払いでは、返済期間が長引くほど返済額が膨らむため、繰り上げ返済などを利用して利息を抑える工夫が求められます。
キャッシング枠は必要に応じて増減調整が可能であり、優良顧客には増額提案がなされることもあります。しかし、クレジットカードを紛失したり盗難に遭ったりした際のリスクも考慮し、慎重な決定が必要です。
クレジットカードのキャッシング機能は緊急時の便利な資金調達手段として機能しますが、利用には慎重な判断が求められます。利用前にはメリットとデメリットを十分に理解し、計画的な利用が重要です。
キャッシングの借入限度額については、以下の記事でくわしく取り上げています。ぜひ、参考にご覧ください。
1-4 質屋でお金を借りる
質屋でお金を借りる際は、持っている価値ある品物を担保として預けることで、審査なしで即座に現金を手に入れることができます。この方法は、収入証明や信用情報が関係なく、返済能力の有無にかかわらず利用可能です。
借りたお金と利息を返済することで預けた品物は戻ってくるが、返済期限は原則3か月以内で、期限を過ぎると預けた物は質流れ品となってしまいます。質流れ品となった場合、その品物の所有権が質屋側に移り、品物は質屋によって売却されます。
質屋での利息は月利で計算され、利率は質屋によって異なりますが、一般的には1%〜5%の範囲です。たとえば、ある大手の質屋では1.5%の月利でお金を借りることができ、利息は借入金額によって変動します。
質屋においては高価な品物でなければ、希望する金額の融資を受けられないことが多いです。そのため、ブランドや貴金属などの価値ある担保を持っていない人には向いていません。
一方で、バイクや車などの大型物品を取り扱う質屋もあり、大きな財産を担保に高額融資を受けることも可能です。とはいえ、返済不能時は重要な資産を失うリスクが伴います。
質屋での融資は即時性と手軽さが魅力ですが、利息の支払いや質流れのリスクを考慮する必要があります。また、利用する前には複数の質屋の利率や条件を比較し、自身の返済能力を正確に把握しておくことが重要です。
1-5 従業員貸付制度・給料前借りを勤務先に依頼する
従業員貸付制度を利用することで、会社から低金利で現金を借りることが可能です。これは福利厚生の一環として提供されることが多く、従業員の金銭的な負担を軽減します。
法律上の非常事態であれば、労働基準法に基づき給料日前の支払いを求めることができます。法律上の非常事態以外でも、一部の会社は従業員の給料前借りを許可しています。
給料前借りの利用にはデメリットがないわけではありません。社内での信用が落ちるリスクや、次回の給料から支払うため使える額が減少することが挙げられます。
給料前借りを申し出る際は、直属の上司に相談することが推奨されます。前借りの理由は正直に伝え、会社の規定や福利厚生の内容に基づいて進めることが大切です。
1-6 生命保険の契約者貸付制度を利用する
生命保険の契約者貸付制度は、加入している生命保険の解約返戻金を担保にして、一定の範囲内でお金を借りることができる制度です。この制度を利用することで、保険を解約せずに必要な資金を得ることが可能になります。
契約者貸付制度の利点は返済期限がなく、返済方法が柔軟であること、また申請から入金までが速く、急な資金ニーズに応えることができる点です。
貸付金額は、解約返戻金の70〜90%の範囲で、返済は随時可能であり、「あるとき払い」でも良いとされています。
しかし、契約者貸付を利用する際には注意も必要です。借りた金額の返済を怠ると、利息が膨らみ、最悪の場合は保険契約が失効するリスクもあります。
また、契約者貸付の金利は2.00〜6.00%程度と比較的低いものの、借入金額が保険金から相殺される場合があるため、利用する際は計画的な返済計画が必要です。
契約者貸付は、一時的な資金調達手段として有効ですが、将来への影響を考慮した上で慎重に利用することが推奨されます。
1-7 定期預金担保貸付を利用する
定期預金担保貸付は、定期預金を担保にして低金利でお金を借りる方法です。このサービスは審査不要で、借り入れが信用情報に影響を与えることもありません。
定期預金の90%までが借入可能で、非常に低いレベルに設定されています。
返済方法は簡単で、普通預金口座に入金するだけで自動的に返済され、返済期限は定期預金の満期日までとなっています。ただし、満期日までに返済しない場合、定期預金から自動的に借金が返済されるため注意が必要です。
定期預金担保貸付の利用には、定期預金を解約せずに済む、低金利であること、審査不要であることが大きなメリットとして挙げられます。
しかし、簡単に借りられるため借金が増えやすい点や、満期日までに返済しないと定期預金から自動的に借金が返済される点には注意が必要です。
1-8 家族や親族にお金を借りる
家族や親族からお金を借りることは、金融機関からの借入れが難しい場合のひとつの選択肢です。この方法は、通常、低利息または無利息でお金を借りることができるというメリットがあります。
しかし、家族間や親族間でお金の貸し借りを行う際には、関係が悪化するリスクや贈与税が発生する(貸付ではなく贈与とみなされる)リスクを考慮しておくことも必要です。そのため、借入れの条件や返済計画を明確にし、書面に残すことが推奨されます。
借りる側としては、貸してもらうお金の用途を透明にし、信頼を損なわないようにすることが重要です。また、定期的に返済状況を報告することで、貸し手の不安を和らげることができます。
一方で、お金を貸す側は、返済が滞る可能性を考慮し、自身の財政に影響が出ない範囲での貸付を心掛けるべきです。また、貸し借りが原因で関係がこじれることを避けるためにも、冷静な判断が求められます。
1-9 フリマアプリなどで不用品を売る
フリマアプリを利用する最大のメリットは、誰でも簡単に出品できることと、匿名性が高く安心して売買できる環境が整っている点です。これらのプラットフォームは写真撮影や商品説明を簡単に行え、個人情報を保護しながら取引が可能です。
また、フリマアプリを通じて不用品を売ることで、中古買取店よりも高く販売でき、直接購入者や出品者とやり取りできるため、柔軟な売買が実現できます。
さらに、サポート体制や補償制度が整っているため、トラブルが発生しても対応を受けられる安心感があります。
デメリットとしては、出品と発送の作業に手間がかかり、送料や手数料などの経費が発生する点が挙げられます。出品する際には、これらのコストを考慮した価格設定が必要であり、値下げ交渉などのやり取りが負担となる場合もあります。
また、フリマアプリでは価格競争が激しくなりがちで、商品の差別化が難しいことや、会員数が少ないアプリでは売れにくいことがデメリットとして挙げられます。また、特に高価なブランド品の取引では、偽物のリスクや商品状態のトラブルが発生するリスクも考慮する必要があります。
なお、リサイクルショップ(実店舗)に不用品を持ち込めば、商品の状態を直接確認してもらい、即座に査定と現金買取を受けられます。複数の店舗で査定を受けることで、最も高い買取価格を確かめることが可能です。
フリマアプリは出品と発送の手間がかかり、手数料や送料が発生するなどのデメリットがあります。リサイクルショップは、フリマアプリよりも買取価格が低い場合があるものの、即金性と手間の少なさでバランスが取れています。
1-10 副業や短期バイトで稼ぐ
副業は、収入源を増やし経済的な自立を図る手段として注目されています。特に、スキルが不要で誰でも始められる副業アプリやデータ入力、ポイントサイトなどが人気です。
副業には、在宅で可能なものから外出が必要なものまで、さまざまなタイプがあります。空き時間を活用して比較的簡単に始められる選択肢です。
副業を選ぶ際は、自分が割ける時間、得意なこと、稼ぎたい額を基準に選ぶことが重要です。これらのポイントに基づき、本業に影響を与えずに無理なく継続できる副業を選ぶべきです。
しかし、副業での収入は、作業時間や労力に対して低い場合が多く、大きな収入を期待する場合は効率的な選択が必要です。スキルを活かした副業や特定のニーズに応える副業は、比較的高収入を得やすい傾向にあります。
以上の点を踏まえ、副業や短期バイトは、適切に選び、計画的に取り組むことで、財政的な余裕を生み出す有効な手段となります。
1-11 公的融資制度・支援制度を活用する
公的融資制度は、国や自治体が提供する融資制度です。これには、法人向けと個人向けの2種類があります。
個人向けの公的融資制度には、生活福祉資金貸付制度や求職者支援資金融資制度などがあります。これらは「健康で文化的な最低限度の生活」を支援するためのものです。
法人向けの公的融資制度は、中小企業や個人事業主に対する融資が中心です。主に日本政策金融公庫がこれらの融資を提供しています。
公的融資の利用は、他の金融機関と比べて低金利であることが大きなメリットです。日本政策金融公庫では、利用者の信用度によって異なりますが、年2.0%程度の利息で融資が可能です。
主な制度の種類とその概要、利用可能なケースについて、一覧表にまとめてあるので、参考にしてください。
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制度の種類 | 概要 | 利用可能なケース |
---|---|---|
生活福祉資金貸付制度 | 個人が健康で文化的な最低限度の生活を営むための支援を目的とした融資 | 経済的困難に直面している個人 |
求職者支援資金融資制度 | 職を探している人への支援を目的とした融資 | 職を失った、または失業中の個人 |
日本政策金融公庫融資 | 中小企業や個人事業主に対する低金利での融資 | 中小企業や個人事業主で資金調達を必要としている場合 |
公的融資制度は役所で相談が可能です。以下の記事でくわしく取り上げているので、そちらもぜひ参考にしてください。
1-12 生活保護を申請する
生活保護は、持っている能力や資産を活用してもなお、健康で文化的な最低限度の生活を続けることが困難であると認められた場合に適用される制度です。この制度は、日本国憲法第25条の理念に基づいています。
生活保護の受給資格は、収入が最低生活費以下で、かつ身内からの経済的援助を受けられない場合です。最低生活費は居住地によって異なり、たとえば東京23区と北海道では生活費に差があります。
申請に必要な書類が揃っていなくても、または住むところがなくても申請は可能です。申請プロセスは、現在の居住地を所管する福祉事務所にて行われます。
生活保護の受給が認められると、受給者は健康で文化的な生活を営むために必要な費用を補填する形で、保護費を受け取ることができます。年金生活者の年金受給額が、最低生活費を下回っている場合でも支給を受けられます。
生活保護は経済的に困窮し、他に手段がない人々の生活を支える重要な制度です。そのため、申請前には各自治体の福祉事務所に相談し、適切な手続きを行うことが求められます。
1-13 おまとめローンを利用する
おまとめローンは、複数の借入を一本化し、返済の負担を軽減する方法です。これにより、月々の返済額を減らすことが可能になります。
おまとめローンの適用は審査によって決定され、一般的に金利が低い銀行系カードローンの審査は厳しい傾向にあります。一方で、金利が高めになる消費者金融系や信販系のカードローンは審査基準が比較的緩やかである場合が多いです。
信用保証協会を利用した融資やレディースローンなど、おまとめローン以外にも資金調達の方法は存在します。これらの選択肢は個人事業主であることなど、特定の条件を満たす借り手に適した特徴を持っています。
ただし、お金を借りられないほどの借金を抱えている場合、おまとめローンの選択前に債務整理の検討も必要です。債務整理には個人再生や自己破産など、状況に応じた複数の方法があります。
おまとめローンやカードローンの借り換えに関しては、以下の記事でくわしく取り上げています。ぜひ、参考にご覧ください。
1-14 カードローンの返済日を変更する
カードローンの返済日変更は、金融機関によっては可能です。この手続きを通じて、返済計画をより柔軟に管理できるようになります。
返済日の変更は、金融機関の定める条件や制限が適用されることがあります。たとえば変更手続きには当日までの利息(手数料)の清算が必要となる場合があるので、注意を要します。
1-15 スマホの支払日を変更する
スマホの支払日を変更することは、一時的な資金繰りに役立つ手段です。特に支払能力はあるが、一時的に資金が手元にない場合に有効です。
支払日の変更は、携帯電話会社の公式サイトやカスタマーサービスを通じて申請可能ですが、利用できるオプションは契約内容や会社によって異なります。
たとえば新しい電話番号で契約した場合やMNP転入を利用した場合には、開通日、起算日、決済日、請求日、支払日が設定され、これらの日付はクレジットカード会社などの決済方法によって異なる場合があります。
支払日の変更を行う前に、自分の契約状況や支払い方法、携帯電話会社の規約を確認しておくのが賢明です。
このような小さな変更が、借金の負担を軽減するのに役立つことがあります。
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2章 お金を借りられないときにやってはいけないこと
お金を借りられない場合であっても、決してやってはいけないことが、以下の3つです。
- クレジットカードの現金化
- 闇金・悪質業者からの借金
- 給料ファクタリングを活用する
個別に見ていきましょう。
2-1 クレジットカードの現金化
クレジットカードの現金化は、ショッピング枠を利用して現金を得る行為です。具体的には、商品を購入し買取業者に売却する買取式と、商品のキャッシュバックを受ける方法があります。
この行為はカード会社の規約違反にあたり、リスクが伴います。たとえばカードの強制解約や信用情報の悪化などです。
貸金業法での規制は困難で、特に2010年の貸金業法完全施行後は、新たな規制によってクレジットカード現金化の利用者が増加しています。これは、年収の1/3までという、貸金業法の総量規制による借入限度額の設定によるものです。
クレジットカード現金化は違法であり、多重債務のリスクや高い手数料、カード解約のリスクなどのデメリットも存在します。特に、悪徳業者による個人情報の流出や、現金が振り込まれないリスクもあります。
このようにクレジットカードの現金化は絶対にすべきではなく、他の選択肢を検討することが重要です。
2-2 闇金・悪質業者からの借金
闇金や悪質業者からの借金は、高利な利息や違法な取り立てが伴う非常にリスクの高い行為です。これらの業者は貸金業法に違反する違法な取り立てを行い、罰金や懲役の対象となる犯罪行為をします。
闇金業者からの借金が返済できない場合、違法行為への協力を強要されることがあります。これに応じると、振り込め詐欺の受け子や違法薬物の運び屋として逮捕されるリスクがあるので、絶対に避けるべきです。
闇金からの嫌がらせは、精神的に利用者を追い込み、返済を強要します。嫌がらせの内容は電話やメールによる脅迫から、職場や家族への迷惑行為まで多岐にわたるものです。
闇金からの被害に遭った場合は、速やかに警察や専門の弁護士に相談することが重要です。弁護士に相談することで、闇金との交渉を代わりに行ってもらい、被害から脱却できます。
闇金からの借金や嫌がらせに苦しんでいる場合は、自力で解決しようとせず、専門家の助けを求めることが最善の対策です。闇金問題は個人で対応することが難しく、法的な知識を持つ専門家によるサポートが欠かせません。
2-5 給料ファクタリングを活用する
給料ファクタリングは、労働者が未来の給料の一部を前借りするサービスであり、急な資金需要に応えるために利用されます。しかし、違法な業者による運営のリスクもあるため、利用には注意が必要です。
給料ファクタリングは法律上、貸金業に該当する場合があり、利用者は高い手数料や違法な高金利の支払いを強いられるリスクに直面することがあります。このサービスの利用が、労働基準法に違反することもありえるでしょう。
給料ファクタリングには、3社間取引と2社間取引の二つの形態があり、それぞれ勤務先の同意の有無などで異なります。3社間取引では勤務先の同意が必要であり、給料の直接支払いがファクタリング会社になされることが特徴です。
給料ファクタリングを利用する際には、ファクタリング業者の選定に注意し、信頼できる業者を選ぶことが重要です。特に違法な業者による不当な手数料や個人情報の悪用のリスクを避けるためにも、十分な調査と慎重な判断が求められます。
給料ファクタリングは緊急の資金調達手段として利用価値がありますが、その運用には多くの法的リスクや実務上の注意点が伴います。違法な高金利や不当な手数料、さらには法律違反の可能性を含むため、サービスを利用する際には、適切な法的知識を持ち、信頼できる業者を選ぶことが不可欠です。
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まとめ
経済的な困難の中でお金を借りることができない時、多様な選択肢を検討することが重要です。本記事で紹介した15の最終手段は、一時的な財政的な支援が必要な人々に対して有効な解決策を提供します。
これらの方法を活用する際には、それぞれのリスクや条件を十分に理解し、可能であれば専門家の助言を求めることが賢明です。自分の状況に最適な選択をすることで、財政的な困難を乗り越えることができます。
経済的な問題に直面している際には、借金を増やすのではなく、支出を見直す、収入を増やす方法を探るなど、根本的な解決策を模索することが重要です。このようなアプローチにより、長期的な金融健全性の確保につながります。
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よくあるご質問
- お金を借りられないときの最終手段とは?
- お金を借りられないときには、下記の方法を試しましょう。
・債務整理を行う
・中小消費者金融・街金でお金を借りる
・クレジットカードのキャッシング枠を利用する
・質屋でお金を借りる
・従業員貸付制度・給料前借りを勤務先に依頼する
・生命保険の契約者貸付制度を利用する
・定期預金担保貸付を利用する
・家族や親族にお金を借りる
・フリマアプリなどで不用品を売る
・副業や短期バイトで稼ぐ
・公的融資制度・支援制度を活用する
・生活保護を申請する
・おまとめローンを利用する
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