動画配信の投げ銭で借金をやめるには?破産しないためのポイント

   司法書士山田 愼一

監修者:グリーン司法書士法人   山田 愼一
【所属】東京司法書士会 登録番号東京第8849号 / 東京都行政書士会所属 会員番号第14026号 【保有資格】司法書士・行政書士・家族信託専門士・M&Aシニアエキスパート 【関連書籍】「世界一やさしい家族信託」著者・「はじめての相続」監修など多数

借金返済の知識
動画配信の投げ銭で借金をやめるには?破産しないためのポイント

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動画配信は、コロナ禍をきっかけに自宅で楽しめる娯楽の一つとして定番になりました。

配信者を投げ銭で支援できるのも動画配信の人気のポイントで、最近は投げ銭で収益化しているインフルエンサーも多いです。

一方で、配信者を盛り上げたいがために借金を繰り返して、破産に陥るケースが徐々に増えてきています。

借金をしてまで投げ銭するのは、娯楽として不健全な状態と言えるでしょう。

そこで、この記事では動画配信で借金をやめるポイントを解説します。投げ銭で破産しないためにも、ぜひご参考にしてください。

目次 [ 閉じる ]

1章 動画配信における投げ銭の仕組みとは

投げ銭は、動画配信サービスやSNSで導入されている、オンライン上で完結する送金システムです。

動画配信によっても呼び方が異なり、YouTubeであれば「スパチャ(スーパーチャット)」SHOWROOMであれば「ギフト」と呼ばれています。

いずれにしても、自分で設定した金額を配信者に送金できるようになっており、インフルエンサーのなかでも収益モデルとして人気です。

1-1 アイテムを課金してお金の代わりに投げる

投げ銭の多くは、お金の代わりにアイテムを投げることで投げ銭ができます。

LINEのスタンプのように、アイテムを選んで送ると配信者に投げ銭される仕組みです。

例えば、150円相当のアイテムと300円相当のアイテムと1,000円相当のアイテムがあった場合、300円相当のアイテムを送れば300円分の投げ銭として送れます。

ツイキャスでは、アイテムの一つがお茶のイラストであることから、投げ銭を「お茶爆」と呼んでおり、投げ銭の金額に応じたお茶(アイテム)を投げることで配信者を応援できる仕組みです。

実際のお金ではなく、アイテムとして投げるため、実際に使った金額が不透明になりやすいのが投げ銭の問題点といえます。

2章 投げ銭で借金をしてしまう人の心理

では、投げ銭で借金をしてしまう人の心理について見ていきましょう。

自分がどのような理由で動画配信の投げ銭にハマっているかを客観視することで、借金の抑制につながる可能性があります。

自分はどれに当てはまるのかご確認ください。

2-1 リアルタイムで配信者の反応が見れる

投げ銭は、多ければ多いほど配信者の収益につながります。

そのため、高額なアイテムを投げてくれた視聴者がいると大袈裟に喜んでくれたり、反応をもらえる可能性が上がることがほとんどです。

お金を使うことで、応援している配信者の反応が見れるため、満たされた気持ちになるでしょう。

また、投げ銭すればするほど配信者に認知してもらえることから「もっと頑張って推しに認められたい」という心理も働きます。

2-2 ほかの視聴者よりも目立てる

投げ銭を多くした人は、コメントが大きくなったり自分のアカウントが装飾されたりと、ほかの視聴者より目立てるのも投げ銭が加速する理由です。

どのコミュニティでも「推しへの課金=推しへの愛」といった風潮は少なからずあります。そのため、ほかの視聴者よりもお金を使うことで、誰よりも応援しているといったアピールが可能です。

また、配信内で目立つことで、コミュニティにおいて認められる承認欲求にもつながります。

「〇〇さん凄いですね」「いつもありがとうございます」などの言葉をかけられて、気持ちが大きくなるケースは珍しくありません。

2-3 投げ銭の額によって特典がもらえることがある

配信者によっては、より投げ銭をしてもらおうと、お得意さまには特典を用意していることがあります。

例えば、視聴者のイラストを描いたり、好きな曲をリクエストして歌ってもらったりと、応援している人にとっては大きなメリットにつながるでしょう。

「推しが自分のために何かしてくれる」とファン心理が働き、つい投げ銭の額を増やしてしまう方は少なくありません。

2-4 投げ銭の額で配信者を勝たせることができる

動画配信サービスによっては、配信者を競わせて投げ銭の額が多かった方に特典をプレゼントする企画をやっています。

例えば、ポコチャでは上位の配信者の特典として野球の始球式に招待するといった企画をしており、そのチームのファンの配信者が「上位を獲得したい」とアピールすることが多いです。

配信者を応援している視聴者としても「なんとか勝たせてあげたい」と思い、いつも以上に投げ銭を頑張るようになります。

自分が投げ銭した額によって、配信者を勝たせることができるため、借金をしてでも投げ銭をする場合も少なくありません。

また、もしここで投げ銭をやめて負けたとしたら「これまでかけたお金が無駄になる」と後には引けない気持ちが生まれるのも危険なポイントでしょう。

2-5 課金した金額が把握しにくい

投げ銭をするためのアイテムは、オンライン上で課金ができるため、課金した金額が把握しにくいのも使いすぎの原因です。

アイテム自体は数百円のものが多く、細々と課金をしてはアイテムを投げるため、結局どれだけ使ったのか把握している方は少ないでしょう。

人によっては、クレジットカードの請求額を見て、急に我に返り「なんて無駄なことをしたんだろう」「もったいなかった」と自己嫌悪する経験もあるかもしれません。

2-6 クレジットや顔認証で簡単に課金できる

投げ銭用のアイテムは、クレジットカードや顔認証を使えばその場で課金ができます。

そのため「課金したい」という衝動に駆られたら、すぐに課金ができるのも原因の一つです。

その場のノリでテンションが上がり、次々に課金してしまう方は要注意でしょう。

2-7 配信によっては課金を煽られることがある

どうしても上位を狙いたいイベントや、上のランクを目指したい配信者に課金を煽られて借金してしまうケースもあります。

最初は、遊びで配信していた方がほとんどですが、人気が出て投げ銭が増えると少額のアイテムでは満足できなくなり、高額なアイテムを要求するシーンが目立つ配信者も少なくありません。

配信で上位を狙うためには投げ銭が必要なので、配信者も必死に投げ銭を煽ってきます。課金で疲弊しながらも投げ銭がやめられないケースは珍しくありません。

2-8 アイテムを使うのでお金を使っている感覚がなくなる

投げ銭として、ハートや動物などの可愛らしいアイテムを投げているため、お金を使っている感覚がなくなるのも問題点でしょう。

実際のところ、アイテムは動画配信上の通貨のようなものなので、当然ですがお金を払って投げ銭している状態です。

しかし、徐々にお金ではなくアイテムとして見てしまいどんどん投げるようになっていきます。

さらに感覚が麻痺すると、最初はここぞというときに投げていた数千円相当のアイテムを躊躇なく投げてしまう方も少なくありません。

もちろん予算の範囲内で投げ銭するのであれば問題ないですが、気付いたら借金しないと返済できない額に膨れていたというケースもあるので注意しましょう。

3章 投げ銭に使ったお金は返金できる?

ふと冷静になって考えてみると「どうしてこんなに投げ銭してしまったんだ…」と後悔する方は少なくありません。

特に、推しが変わったタイミングや徐々に配信者に興味が薄れてしまった場合は、返金したいと強く思うかもしれませんね。

しかし、残念ながら投げ銭に使ったお金は原則として返金できないため注意が必要です。

この章では、投げ銭に使ったお金の返金について解説します。

3-1 原則として返金してもらえない

前述の通り、一度投げ銭として使ったお金は返金できません。

課金で後悔する似たようなパターンでは、スマホゲームのガチャに課金するケースです。

課金してガチャを回したものの、目当てのアイテムが引けずに「課金しなければよかった」と後悔した経験がある方も多いかと思います。

もしこのケースが返金できるのであれば、目当てのアイテムが出るまで何度も返金できてしまいますよね。当然、経営として成り立たなくなるので「後悔している」という心理だけでは返金はできません。

投げ銭も同様に、どんな結果になろうと一度課金してしまったものは返金ができないため注意しましょう。

3-2 ただし未成年であれば取り消せるケースもある

ただし、例外として未成年であれば返金できるケースもあります。

判断能力がない未成年者が親の同意を得ずに課金してしまった場合は、民法の「未成年者取消権」によって契約を取り消せる場合があるからです。

ただし、未成年者取消権は未成年者がスマートフォンを買ったり、クレジット契約を結んだりする場合に適用されるケースがほとんどになります。

動画配信は未成年者が契約したことを証明することが難しいため、取り消されるとは限らないので注意が必要です。

返金を希望する方は、課金をしたアカウントから運営会社に問い合わせて未成年者による課金だったことを申し出ましょう。

3-3 親のクレジットカードを使って投げ銭した場合は取り消せない

未成年者が親のクレジットカードを使って投げ銭した場合は取り消しできません。

クレジットカードは、所有者の責任のもとで管理する必要があるので、親の管理が甘かったと見なされます。よって、同意したという扱いになり返金できないので注意しましょう。

また、未成年の重課金を予防するために、年齢によって課金制限を設定している動画配信サービスも多いです。

例えば、Mildom(ミルダム)では、16歳未満は月5,000円まで、16歳以上18歳未満は月30,000円までと年齢ごとにチャージ上限が決められています。

もし子どもに動画配信が見たいとお願いされたら、万が一のために最初に年齢を設定して課金制限を設けるのがよいでしょう。

4章 投げ銭による借金で破産しないための6ステップ

投げ銭は、金銭感覚が薄れていくことから利用料金が増えやすく借金の原因になりかねません。

返済ができずに借金が膨れていくと、やがて破産の危機に陥ってしまいます。

破産を防ぐためにも、徐々に投げ銭から卒業して、節度のある楽しみ方を意識しましょう。

ここからは、投げ銭による借金で破産しないための6ステップを解説します。

STEP① スマホの課金上限を引き下げる

まずは、煽られて投げ銭をしたり、その場のノリで投げ銭をしたりと、衝動的に課金するのをやめる意識をつけましょう。

一度、ムキになって投げ銭を始めると、報われるまで歯止めが効かなくなるケースが多いため、借金の原因につながります。

「これ以上課金したら払えなくなる」と冷静になるためにも、スマホの課金上限を引き下げましょう。青天井に設定したまま自分の意識だけでやめようとしても、今までの習慣はなかなか抜け出せないものです。

強制的に重課金できない環境を整えましょう。

STEP② クレジットカードでの決済をやめる

動画配信サービスのアイテム課金は、クレジットカードやキャリア決済などのオンラインだけではなく、コンビニなどで売っているGoogle PlayカードやAppleカードでもチャージして課金ができます。

「課金するのが面倒臭い」という意識付けをするためにも、クレジットカードなどオンライン上で決済できる方法をやめて、店舗購入型のプリペイドカードで課金するのがおすすめです。

わざわざ買いに行かないと投げ銭できないとなると、課金の制止力になるでしょう。

特に、深夜の配信や天気が悪い日の配信は外に出ることが億劫になるため、その時間帯を狙えば徐々に課金離れが期待できます。

STEP③ 家族や知人に協力して見張ってもらう

どうしても自分一人では投げ銭がやめられない方は、家族や知人に協力して見張ってもらうのも手です。

応援している配信者が配信を始めたら、課金しないように注意を促してもらったり、ゲームをして片手間に配信を聞くようにしたりと配信に入れ込まない雰囲気作りも効果的でしょう。

もし休日に配信をずっと見続けてしまうのであれば、積極的に知人を遊びに出かけたり家族と食事に出かけたりと、動画配信を見ない時間を確保するのもおすすめです。

STEP④ 配信者以外の推しを見つける

特定の配信者に入れ込んで、投げ銭がやめられないのであれば、別の推しを見つけるのもおすすめです。

アニメや漫画のキャラクターやミュージシャン、アイドルなど幅広く推しを探すことで、興味を分散させましょう。ただし、入れ込みすぎるとまた借金問題を抱える可能性があるので注意が必要です。

また、新たに趣味を始めたり、環境が整っていれば動物を飼うのもよいでしょう。配信以外で夢中になれることを探すことで、配信離れを目指せます。

STEP⑤ 配信アプリを削除する

荒療法として、配信アプリを削除するのもおすすめです。

配信の通知が来なくなるので、視聴する回数を減らせるだけでなく、配信を見たいときはわざわざインストールしてログインし直す必要があるため非常に手間になるでしょう。

結局、別のことで興味を逸らしても動画配信が気になってしまう方は、配信アプリを削除してはいかがでしょうか。

STEP⑥ 借金を返済するために副業やアルバイトをする

投げ銭を減らして、重課金も卒業だと実感した方は、いよいよ借金問題に前向きに取り組みましょう。

借金は長期化すればするほど総額が増えるため、なるべく短期集中で借金を返済するのがおすすめです。

アルバイトをしている方であれば、新たに違うアルバイトやシフトを増やすなどで、増やした給料分を返済に充てましょう。

社会人として働いている方は、上司に正直に事情を話して、副業を許可してもらえないか相談しましょう。もし、副業を禁止された場合は、周りの方に節約していることを公言するのがおすすめです。

借金の内容が内容なので、恥ずかしいと思うかもしれませんが、借金問題は周りの協力があると解決できる可能性が高まります。本気で借金問題を解決したいのであれば、前向きに検討しましょう。

5章 投げ銭が原因の借金で自己破産はできる?

どうしても投げ銭でつくった借金が返済できない場合は、債務整理を検討するのも一つの方法です。

債務整理は「任意整理」「個人再生」「自己破産」の3種類があり、そのなかでも最も効力が強いのが自己破産です。

自己破産の手続きでは、税金や罰金など一部のお金を除いて、借金の返済義務がなくなります。

そのため、到底完済できない金額にまで借金が膨れ上がった場合に有効的です。

ただし、自己破産は効力が強い反面で、誰でも破産できるわけではありません。そのなかでも、動画配信が原因でつくった借金は自己破産が認められない可能性があるので注意しましょう。

その理由を、これからご紹介します。

5-1 浪費が原因の自己破産は認められない可能性がある

動画配信での投げ銭が原因の借金は、いわゆる「浪費」扱いになります。

自己破産は、生活苦や親族の借金の相続など、やむを得ない事情により借金が膨らんだ場合の救済措置です。そのため、浪費が原因の自己破産は認められない可能性があります。

特に、借金をしたものの全く返済に手をつけていない場合や、返済していないのに新たに借金を重ねた場合は悪質だと見なされてしまうでしょう。

自己破産を認めてもらうには、本人の反省の態度と司法書士や弁護士の協力が必要です。

自己破産を考えている方は、ぜひ一度グリーン司法書士法人に相談ください。

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5-2 任意整理や個人再生を利用しよう

借金の総額や本人の給料によっては、返済できると見なされて自己破産ができないケースもあります。

自己破産ができない場合は、借金を減らす任意整理や個人再生を利用しましょう。

それぞれの債務整理の特徴は下記をご確認ください。

債務整理の種類特徴
任意整理・借金の利息や遅延損害金など元金以外をカットする手続き
・長期的に返済している借金におすすめ
個人再生・借金の元金を大幅にカットする手続き
・借金の総額が大きい方におすすめ

どちらも浪費が原因の債務整理も可能です。真摯に対応していれば、手続きを断られる可能性は少ないでしょう。

6章 投げ銭による借金は破産リスクあり!節度を持って楽しもう

動画配信は、投げ銭をして配信者を応援しながら楽しめるコンテンツとなっています。

しかし、つい夢中になって課金しすぎてしまうと、返済能力以上の請求により借金を抱えてしまう恐れがあるので注意が必要です。

投げ銭をするときは、節度を持って無理のない範囲で楽しみましょう。

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