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- 任意整理後も原則としてキャリア決済は可能
- キャリア決済が利用できなくなるケース
- 任意整理後の急な出費に対応するためのキャリア決済以外の方法
任意整理を行った場合には、個人情報信用機関のブラックリストに載ってしまうため、クレジットカードの利用や新規発行、ローンを組むことなどができなくなってしまいます。
では、携帯電話会社のキャリア決済はどのような扱いになるのでしょうか。
ここでは、任意整理を行った後にキャリア決済の利用は可能かどうかについて解説していきます。
目次 ▼
1章 任意整理後も原則としてキャリア決済は使える
任意整理を行っても、原則としてキャリア決済を利用することは可能です。
また、スマートフォンの利用に影響を及ぼすケースもほぼありません。
その理由は、キャリア決済の利用の際には、個人信用情報機関への信用情報の照会が行われないからです。
任意整理を行うと、個人信用情報機関にその情報が登録されブラックリスト入りしてしまい、クレジットカードの利用や新たなクレジットカードの発行及び新たなローンを組むことができなくなってしまいます。
これは、クレジットカードの利用や発行及びローンを組む際には、必ず個人信用情報機関への照会が行われるためです。
個人信用情報機関への照会が行われるか否かが、任意整理後の利用の可否につながります。
その点、キャリア決済ではその照会が行われないので、任意整理後でも利用できるのです。
ただし、携帯電話会社を任意整理の対象とした場合や利用料金を滞納している場合には、この限りではありません。
2章 キャリア決済が利用できなくなるケースとは
キャリア決済が利用できなくなる原因で最も多いのは、携帯電話の利用料金の滞納です。
これが原因となって、サービスを提供している携帯電話会社がキャリア決済機能を停止することがあります。
また、ユーザーが設定したキャリア決済の月額利用上限に達した場合も、同様にキャリア決済の利用に制限がかかります。
それ以外にも、利用者が利用規約に反する行為を行った場合にも、キャリア決済の利用ができなくなる可能性があります。
利用規約は携帯電話会社ごとに異なるので、自分が利用している携帯電話会社の利用規約をしっかりと把握し、違反がないように利用すれば、キャリア決済の利用が制限されることはありません。
3章 任意整理後にキャリア決済を利用しない方がよいと言われる理由
任意整理後であってもキャリア決済は利用できますが、任意整理後には利用を控えた方がよいと言われています。
ここでは、任意整理後にキャリア決済の利用を控えた方がよい理由について解説していきます。
3-1 使いすぎの可能性がある
キャリア決済は、その基本的な性質がクレジットカードと同じであるため、使いすぎてしまう可能性があります。
利用料金は毎月のスマートフォンの利用料金と一緒に後払いで行う仕組みになっており、「後から支払いを行う」ことを前提として与信を与えるものであるからです。
キャリア決済はクレジットカードと同様の性質を持つということを、しっかりと認識しておきましょう。
3-2 任意整理後の返済計画に影響が出る可能性がある
キャリア決済を利用した理由が、一時的な生活費の不足を補うためであれば特に問題はないでしょう。
しかし、その時点では手持ちの現金が減らないために、キャリア決済を利用して支払い期限を一時的に伸ばすということが癖になってしまう人も少なくありません。
このような状態になってしまうと、支払額を確認せずに利用するようになってしまい、最終的に毎月のキャリア決済の返済が苦しくなり、任意整理を行った借金の返済までも苦しくなってしまうことも考えられます。
こうなると、任意整理を行って借金を減額した意味がなくなり、再び毎月の返済に苦しむ日々に戻ってしましまいます。
3-3 自己破産への移行の際に免責不許可事由になる場合がある
任意整理を行った後にその返済が困難になってきた場合、自己破産に手続きを移行できるケースがあります。
この際に再度専門家に依頼する必要があるのですが、その後にまだキャリア決済での支払いを継続していると実質的には借入を行ったと判断され、これが免責不許可事由となり自己破産ができなくなってしまう可能性が出てきてしまいます。
さらにキャリア決済を利用して購入した商品を換金した場合には、免責不許可事由に該当する可能性があり、免責のための調査が必要になるケースも考えられ、自己破産手続きにおいて不利になることがあるため注意しましょう。
4章 任意整理後に急な支出が必要になった際のキャリア決済以外の対処法
任意整理後に急な支出が必要になっても、できるだけキャリア決済の利用は控えた方がよいということは前章で解説しました。
では、急な出費へのキャリア決済以外の対処法はあるのでしょうか。
ここでは、キャリア決済以外の急な支出への対処法について解説していきます。
4-1 デビットカード
デビットカードとは、銀行口座に紐づけされたカードのことで、クレジットカードと同様にショッピングなどの際に利用できます。
クレジットカードとの大きな違いは、デビットカードを利用したタイミングで銀行口座から利用料金が引き落とされるということです。
銀行口座の残高がそのままデビットカードの利用限度額となるため、口座に入っている金額以上に使いすぎてしまう心配がありません。
4-2 デポジット型のクレジットカード
デポジット型のクレジットカードとは、デポジット(保証金)をクレジットカード会社に預けることで発行してもらえるクレジットカードのことです。
発行の際の審査にも非常に通りやすいので、任意整理後にブラックリストに入っている場合であっても利用できる可能性が高いです。
初回にデポジットを預けた後は、利用金額が毎月決められた引落日に指定した口座から引き落とされるため、一般的なクレジットカードと同じように利用できます。
利用限度額は発行時に預けたデポジットの額と同額になり、利用を辞める際には未払いの利用料金がある場合を除くと、デポジットは全額返金されます。
4-3 銀行口座に紐づけしたQRコード決済
近年非常に普及しているQRコード決済ですが、クレジットカードではなく銀行口座に紐づけて利用できるため、クレジットカードの利用ができない任意整理後の方の利用も可能です。
オートチャージや即時引き落としなどさまざまな機能があるため、自分の生活スタイルや利用しやすいポイントが貯まるQRコード決済を行うことで、支払いを素早く便利に行えます。
4-4 プリペイドカード
プリペイドカードとは、商品やサービスの購入に利用できる「前払い式」のカードです。
プリペイドカードには、あらかじめ決められた金額を使い切ってしまうと続けて利用できない「使い切り型」と、残高がなくなった際に新たにチャージすることで繰り返し利用できる「チャージ型」の2種類があります。
チャージ方法はカードの種類によって異なり、コンビニエンスストアのレジや銀行ATMで現金を支払いチャージするもの以外にも、銀行口座からチャージできるものもあります。
プリペイドカードを利用する際にも審査を受ける必要がないため、任意整理後にブラックリストに入っている人でも利用可能です。
4-5 プリペイド式の決済アプリ
プリペイド式の決済アプリとは、アプリをダウンロードして会員登録を行い、ネットの支払いに利用できる決済方法です。
あらかじめ利用する金額を銀行口座やコンビニからまとめて入金し、残高の範囲内で利用するという方法で決済を行います。
必要になる情報はメールアドレスと電話番号のみで、審査がないためブラックリスト入りしている人でも利用できます。
ネットショッピングやスマホ決済にも利用でき、キャリア決済と違って前払いであるため、任意整理に移行する際に不利に働くことはないでしょう。
5章 任意整理に関する疑問は小さなことでも専門家に相談しよう
任意整理を行った後に、今までの生活と特に金銭面でどのような違いが出てくるのかが気になり、任意整理に踏み出せない方も多いと思います。
しかし、そのようにして任意整理をためらっているうちに、返済困難になったり滞納状態が続いたりして借金問題はどんどん大きくなってしまうでしょう。
借金問題を解決するためには、経験豊富な専門家への相談が解決への一番の近道です。
グリーン司法書士法人には、債務問題に関する豊富な経験と実績を持つスタッフが多数在籍しているので、任意整理後にどのような生活の変化が起こるのかなどといった小さな質問にも、丁寧に回答いたします。
初回の相談は無料で、電話やメールでの相談にも対応しているため、借金問題に悩んでいる方はまずは気軽に相談することで、借金問題解決の糸口をつかめる可能性は非常に高いです。
借金の返済に悩み始めた時点で専門家に相談すると、自分に一番有利な方法で借金問題を解決できるでしょう。
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