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「クレジットカードの審査に落ちそうだから、嘘をついて申し込んだらバレるかな?」
クレジットカードは、現金の手持ちがないときや、大きな買い物をするときなどに活用できる便利な決済方法です。
日本全体でキャッシュレス化が進んでいることもあり、新規でクレジットカードを申し込みたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、クレジットカードの審査に通過したいからといって、嘘をついてもほとんどバレてしまうので注意が必要です。
この記事では、クレジットカードの審査で嘘をついてもバレる理由と、嘘がバレたときに何が起こるかを解説します。これから、クレジットカードの審査に申し込もうと考えている方は、ぜひご参考にしてください。
目次 ▼
1章 クレジットカードの審査で嘘をつくとほぼバレる!
一般社団法人日本クレジット協会の調査によると、2023年3月末時点でのクレジットの発行枚数は3億860万枚と、1人あたり平均3枚所有しているとの報告もありました。
それほど、クレジットカードは日本に浸透している決済方法ということが分かりますね。
カード会社は「後払い制度」を採用していることから、確実に後からお金を払ってくれる客かどうかを念入りに審査してからクレジットカードを発行します。
そのため、嘘をついて審査に申し込んでいるかどうかも、調べればすぐにバレるようになっているので注意しましょう。
2章 【ケース別】クレジットカードの審査でバレる理由は?
クレジットカードの審査では、本人確認書類の提出や信用情報の照会など、さまざまな調査のもと審査をします。よって、審査に通ろうと嘘をついてもバレる可能性が非常に高いです。
ここからは、クレジットカードの審査でバレてしまう理由をケースごとにご紹介します。
2-1 【嘘がほぼバレる】旧姓の名前で申し込む
旧姓の名前で申し込むと、旧姓のときの信用情報を照会するため、今までの状況によっては審査が有利になる可能性があります。
離婚や結婚で収入が不安定になったことによって審査が不利になりそうな場合、旧姓で申し込みたい方も少なくないと思いますが、旧姓の名前で申し込むとカードを受け取れずにバレてしまうでしょう。
クレジットカードの審査では戸籍を調べるわけではないので、本人確認書類が旧姓であれば、そのまま審査が進む場合もあるかもしれません。
万が一、審査に通ったとしても、カードは旧姓のときに住んでいた住所に郵送されるため、本人が不在であることがバレてしまいます。
さらに、名前を偽装したことで文書偽造の罪に問われる可能性が高いため、絶対にやめましょう。
2-2 【嘘がほぼバレる】年収を水増しする
クレジットカードの審査において、年収は重要な審査基準です。
できれば、水増しして審査に通過したいと考えている方も多いのではないでしょうか。
年収を水増しする行為は、嘘の申告でつくったカードと見なされ、詐欺罪に問われる可能性があるので注意しましょう。
実際のところ、自分の年収が380万円だった場合、400万円と申告した程度ではバレにくいでしょう。しかし、700万円など年収がかけ離れている数字を提出した場合、バレる可能性が高いです。
年収は、数字だけ見て判断するのではなく、勤務先や雇用形態、年齢などの情報から大体の年収を予想します。
現実的ではない数字と判断されたら、収入証明書の提示を求められることもあるため、嘘がバレてしまうでしょう。
2-3 【嘘がほぼバレる】勤続年数を誤魔化す
バレないと思いがちな勤続年数ですが、嘘がほとんどバレてしまうので注意しましょう。
勤続年数が長いほど信用があるため、審査に通りやすい傾向があります。
実際に職務経歴書などを確認する訳ではありませんが、健康保険証に記載された資格取得年月日から確認ができるため、バレてしまうのです。
1ヶ月単位で勤続年数を細かく申告する必要はありませんが、1年の勤続年数を5年など、故意的に偽装していると分かる申告は避けましょう。
2-4 【嘘が絶対にバレる】勤務先を誤魔化す
直近で転職をした方や、大手企業から独立した方など、今までの勤務先のほうが信用情報があるからといって偽装をする方もいますが、勤務先を誤魔化すのは絶対にバレてしまいます。
クレジットカードの審査では、審査で申告された勤務先に電話をかけて本人がいるか在籍確認をします。
電話先で「(自分の名前)は既に退職しております」などと返答をすれば、在籍していないことがバレてしまうので審査に落ちてしまうでしょう。
なかには、そういった在籍確認の対策として、在籍や収入などを偽装してくれるアリバイ会社も存在します。
しかし、こういった会社の存在はカード会社も当然把握しています。アリバイ会社の傾向を分析して、注意深く審査しているため間違いなくバレてしまうでしょう。
カード会社の信用を失わないためにも、使用は絶対に避けましょう。
2-5 【嘘が絶対にバレる】親の許諾がないまま申し込む
クレジットカードは、申し込みの時点で満18歳に達していれば申し込みが可能です。
しかし、未成年の場合は親の許諾が必要なため、カードを作成することに反対されるからと「親の許諾を得ている」と嘘をついて申し込むケースは少なくありません。
未成年がクレジットカードを申し込む際、本当に親から許諾を得ているのかカード会社が親に必ず電話をかけて確認します。そのため、親の許諾がないまま申し込んでも絶対にバレてしまうのです。
親に内緒でカードをつくろうとしてたことがバレると、家庭内トラブルになるだけではなく、申込で嘘をついたことがカード会社や信用情報機関に登録されてしまいます。
今後成人したあともカードがつくれなくなる可能性があるので、絶対に避けましょう。
2-6 【嘘が絶対にバレる】本人になりすまして申し込む
クレジットカードを申し込む際、本人確認書類を必ず提出しなくてはいけません。そのため、本人になりすまして、他人の名前や住所、年齢を使うなりすまし行為は絶対にバレます。
本人ではないと発覚した場合、カードがつくれないだけではなく、私文書偽造罪や詐欺罪で逮捕される可能性もあるため今後の人生を左右する事態に陥ってしまうでしょう。
このような犯罪行為は、全国でも問題となっており、徹底した防犯のもとで審査をしています。100%バレるので絶対にやめましょう。
2-7 【嘘が絶対にバレる】借入履歴を誤魔化す
他社から借金をしているにもかかわらず、審査に落ちてしまうからといって申告をしなかったり、借入金額を少なく見積もったりする方がいますが、こういった虚偽申告は必ずバレるので注意しましょう。
他社からの借入金額は審査の基準になるため、申告した数字と合っているか、必ず信用情報機関で確認をします。嘘をついていたとしても、すぐにバレるので意味がありません。
クレジットカードは、後払いという性質上、支払いを先送りにするために作成する方も多いため、他社からの借入状況を重視しています。
もし、他社からの借金は重要な審査基準になるため、借入履歴を誤魔化すことは避けましょう。
3章 クレジットカードの審査に通過した後に嘘がバレるケースもある
クレジットカードの審査で重要になる項目は、嘘をついたらほとんどは審査の段階でバレてしまいます。
しかし、たまたま運よくバレずに審査に通過できる可能性もゼロはないでしょう。
「バレずにクレカが発行できたり、これで問題なく使える」と安心するかもしれませんが、実はクレジットカードの審査に通過した後に嘘がバレるケースがあります。
もし、途中で審査のときに嘘をついていたことがバレてしまうと、強制解約の対象になり、同じ会社でカードを作成することができなくなるため注意しましょう。
また、強制解約になったことでブラックリストに登録されるため、他社の審査も通過しにくくなります。
そのため、審査でバレなかったとしても、もしバレたあとのことを考えると非常に大きなリスクになるでしょう。
3-1 審査後も途上与信があるので注意
では、なぜ審査に通過したにもかかわらず、審査で嘘をついたことがバレてしまうのでしょうか。
その理由は、審査が終わった後にも「途上与信」をしているからです。
途上与信では、利用者のクレジットの利用状況や返済状況などを確認して、問題がないか審査をしていきます。
延滞発生の予防や不正カードの早期発見を目的としているため、3ヶ月〜6ヶ月に1回の頻度で定期的に実施されます。途上与信を繰り返しているうちに、虚偽申請がバレてしまう可能性も十分に考えられるでしょう。
4章 クレジットカードの審査で嘘がバレたらどうなる?
クレジットカードの審査で嘘がバレたら、さまざまなデメリットがあります。
具体的には下記の4つのペナルティが発生するので、注意しましょう。
- クレジットカードの審査に落ちる
- カード会社のブラックリストに登録される
- 審査に落ちた履歴が信用情報に残る
- 犯罪として逮捕される可能性がある
クレジットカードの審査に落ちると、カードだけでなく今後の審査すべてにおいて不利になります。絶対に嘘をつかないようにしましょうね。
4-1 クレジットカードの審査に落ちる
嘘をついたことが発覚したら、情報内容に限らずクレジットカードの審査に落ちます。
例え、審査落ちしたあとに本当の情報を申告したとしても、再度審査してもらえることはありません。
情報内容ではなく「嘘をついたこと」によって、信頼関係を築けないと判断されるため、利用することはできなくなるのです。
クレジットカードの審査で嘘をつくのは不正行為にあたるため、絶対にやめましょう。
4-2 カード会社のブラックリストに登録される
クレジットカードの審査に落ちるだけではなく、嘘をついたことによって、カード会社のブラックリストに登録されてしまいます。
カード会社独自のブラックリストのため、一度登録されてしまうと、二度と発行できなくなる可能性が高いです。
また、カード会社の関連会社や他サービスと情報を共有している場合があります。その際は、申し込んだクレジットカード以外にも影響するため注意しましょう。
4-3 審査に落ちた履歴が信用情報に残る
クレジットカードは、審査に申し込んだ時点で信用情報機関に記録されます。
審査をしたこと自体は影響することがありませんが、審査結果で落ちた場合は落ちた履歴が残るため信用に影響するでしょう。
審査に落ちた履歴は、他社でも確認することができるため、他社のクレジットカードの審査で不利になる可能性があります。
今後の審査も不利になるため、嘘の申込はデメリットしかありません。
4-4 犯罪として逮捕される可能性がある
年収や勤続年数などで嘘をついた場合は、逮捕される可能性が低いですが、本人確認書類の偽装やなりすましで嘘をついた場合は犯罪に該当します。
カード会社や本人確認書類を悪用された方が被害届を提出すれば、公文書偽造罪や詐欺罪で逮捕される可能性もあるでしょう。
虚偽申告は審査落ちやブラックリスト入りだけではなく、前科がついてしまうため、今後の人生が大きく変わってしまいます。絶対にやめましょう。
5章 虚偽申告をしなくても審査に通りやすいクレジットカードの特徴
クレジットカードの審査で嘘をつきたいと思っている方は、審査に通るかどうか不安だという気持ちが大きいかと思います。
審査落ちが不安だけれど、クレジットカードを申し込みたいのであれば、審査に通りやすいクレジットカードを狙って申し込むのを検討してもいいでしょう。
ただし、クレジットカードは、その場では支払いをしなくて済みますが、後からカード会社が設定した期限内に必ず支払わなければいけません。もし審査に通ったとしても、使い過ぎには十分注意しましょう。
ここからは、虚偽申告をしなくても審査に通りやすいクレジットカードの特徴について解説します。本当にクレジットカードが必要だと思った方は、ぜひご参考にしてください。
5-1 会員を増やしたい会社に申し込む
クレジットカードは、家電量販店や百貨店、各銀行などさまざまな会社が発行しています。
審査が通りやすい会社の傾向は、会員数を積極的に増やしているかどうかです。
クレジットカードを発行している会社は、大きく分けて3つの系統に分けられます。
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カードの系統 | カードの特徴 | カードの例 |
---|---|---|
流通系 | 百貨店やスーパーなどが発行するクレジットカード | ・エポスカード ・イオンカード ・楽天カード |
銀行系 | 銀行や銀行のグループが発行するクレジットカード | ・三菱UFJカード ・三井住友カード ・りそなクレジットカード |
信販系 | 信用販売取引をしている会社が発行するクレジットカード | ・オリコカード ・ジャックスカード ・ライフカード |
この中で、会員数を増やしたい会社が多いのは「流通系」とよばれる系統です。
流通系のカードは、小売業が発行しているため、自社のサービスを積極的に使ってほしいという意図があります。そのため、年会費無料や会員登録でポイント還元など会員数を増やす取り組みに積極的です。
審査落ちが心配な方は、流通系のカードに申し込みましょう。
5-2 利用限度額を10万円程度に設定する
年収などの面で、支払い能力に不安がある方は利用限度額を少なめに設定するのも有効的です。
利用限度額は、1ヶ月で利用できる金額のことで、多重債務を防ぐために全てのクレジットカードに設定しています。
クレジットカード会社は、利用限度額の最低額を10万円程度にしているため、最低限の利用限度額で申込をすることで通りやすくなるでしょう。
5-3 キャッシング枠を0円にする
クレジットカードは、ショッピング枠とキャッシング枠があり、それぞれ特徴が異なります。
クレジットカードの枠 | 利用目的 |
---|---|
ショッピング枠 | 買い物をする際に利用する |
キャッシング枠 | お金を借入する際に利用する |
ショッピング枠は、従来のクレジットカードの使い方で、後払いで商品を購入するときに利用できます。
一方で、注意したいのがキャッシング枠です。キャッシング枠は、商品の代わりにお金を借入して後から借入した分を返済します。いわゆる「借金」と同義です。
キャッシング枠は、お金を貸すことからより念入りに審査される可能性が高いため、キャッシング枠を0円で申し込むことで審査に通りやすくなる傾向にあります。
万が一必要になったら後からつけることもできるので、信用情報に不安な方は、キャッシング枠を0円に設定して申し込むのがおすすめです。
6章 クレジットカードを申し込む際の注意点
クレジットカードを申し込む際、ついうっかりミスで審査落ちしてしまったら非常にもったいないですよね。
クレジットカードの審査に通過する確率を上げるためにも、申込をする際は3つの注意点を意識しましょう。
- 入力ミスがないようにチェックする
- 住所が合っているかチェックする
- ブラックリストに登録されていないかチェックする
- 本当に必要か検討する
ここからは、具体的にどういったことに注意すべきか解説します。
6-1 入力ミスがないようにチェックする
クレジットカードの審査では、入力した情報をもとに審査をします。
そのため、入力ミスをした情報が本当の情報として取り扱ってしまい、虚偽申告に該当してしまう可能性があるので注意が必要です。
万が一間違えた場合は、再度申込をし直すのはおすすめしません。違う情報を連続して申し込んだ履歴が残ってしまうため、今後の審査が厳しくなるからです。
間違いに気付いた場合は、すぐにクレジットカード会社に連絡するようにしましょう。
6-2 住所が合っているかチェックする
住所を間違えてしまうと、カードが届かずに発行できなくなってしまう可能性があります。
とくに、引っ越したばかりのタイミングは以前の住所で申し込んでしまうケースが多く間違えやすいです。本人確認書類と登録情報が異なる場合、なりすましを疑われてしまうので注意しましょう。
6-3 ブラックリストに登録されていないかチェックする
他社からの借入がある場合や、以前に借金の滞納などでブラックリストに登録されていた可能性が高い場合は、ブラックリストに登録されていないかチェックしましょう。
ブラックリストに登録されていた場合、自分の情報内容に関わらず審査落ちの原因につながります。
よほどの借金を抱えていない限り、真面目に返済していれば審査落ちする可能性はそこまで高くありません。
しかし、直近で自己破産など債務整理をした経験がある方は審査に大きく影響するため、チェックするのをおすすめします。
ブラックリストに登録されているかは、信用情報機関に問い合わせることで分かるため、各自取り寄せて確認しましょう。ただし、あくまで調べられるのは信用情報機関だけです。
社内ブラックは調べることができないため、参考程度に留めておきましょう。
6-4 本当に必要か検討する
クレジットカードをつくる際、本当にカードが必要なのか検討しましょう。
クレジットカードは、手持ちに現金がないときでも買い物ができる便利なカードですが、つい気が大きくなって使いすぎてしまうリスクがあります。
その場ではお金を使わずに商品が手に入るため、まるで「タダ」のような感覚に陥ってしまい、いざ支払い期限になって返済できずに困ってしまう方も珍しくありません。
「お金がないときでも買い物をしたい」「スマホゲームの課金のためにつくりたい」など、手持ち以上の浪費をするために作成するのであれば、今後返済不能に陥る可能性があります。
これから申し込むカードは、本当に必要なものに使うのか考えるのも大切です。
7章 クレジットカードの審査で嘘をつくのは絶対にやめよう!
クレジットカードの審査で嘘をつくと、審査落ちするだけではなくブラックリストに登録されたり、最悪の場合逮捕されたりとデメリットが非常に大きいです。
クレジットカードの審査は、カード会社のためだけでなく、使う本人が多重債務に陥らないように設けられています。
そのため、嘘をついて審査に通っても払えなくなる可能性があるため、審査に通るかどうか不安な方は、問題なく支払える状況になってから申し込むのが確実です。
審査に通る家計状況を心掛けて、クレジットカードを有効的に使いましょう。
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よくあるご質問
- クレジットカード審査で年収は調べられる?
- クレジットカード審査で年収について嘘をつくとバレる恐れがあります。 年収は、数字だけ見て判断するのではなく、勤務先や雇用形態、年齢などの情報から大体の年収を予想するからです。