借金返済の計算方法|計算の仕組みと返済シミュレーション

司法書士山田 愼一

監修者:グリーン司法書士法人   山田 愼一
【所属】東京司法書士会 登録番号東京第8849号 / 東京都行政書士会所属 会員番号第14026号 【保有資格】司法書士・行政書士・家族信託専門士・M&Aシニアエキスパート 【関連書籍】「世界一やさしい家族信託」著者・「はじめての相続」監修など多数

借金返済の知識
借金返済の計算方法|計算の仕組みと返済シミュレーション

この記事は約 8 分で読めます。

「この借金は、いつ完済するんだろう…」

毎月毎月借金を返済していて、そう感じたことはありませんか?

返済額には利息も含まれているため、返済額が多い割に、なかなか元金が減らないと感じる方もいらっしゃるでしょう。

そのようなときに、自身で返済額や完済期間を計算できたら便利だと思いませんか?

また、借金をする前に、どれだけ利息がかかるのかを計算することで、借入先や借入額を再検討するきっかけになるかもしれません。

完済までの期間を算出するのは少し難しいですが、利息の総額については以下の式で計算が可能です。

利息=利用残高×実質年率÷365日×利用日数

この記事では、上記の計算方法の詳細に加え、借金の返済額・利息の仕組みについて解説します。

1章 借金返済の計算方法

消費者金融などから借りている借金には、ほとんどの場合利息がついていて、借金の返済額には、利息も含まれています。

借金の返済をシミュレーションするには、まず利息の計算方法について理解しておきましょう。

1−1 利息の計算

利息は以下の方法で計算できます。

利息=利用残高×実質年率÷365日×利用日数

たとえば、実質年率18%で50万円を1ヶ月借りた場合の利息は以下のようになります。

50万円×実質年率18%÷365日×30日=7397.26027…(約7,397円)

実質年率とは、借入金額の利息に、経費を加えて計算した実質上年間にかかる金利です。

例えば、50万円を実質年率18%で借りた場合、年間で【50万円×18%=9万円】の利息がかかるということです。

通常毎月返済することとなりますので、利息は1ヶ月単位で計算します。

また、毎月返済することによって利用残高は減っていきますので、それに応じて利息は減っていきます。

借金の返済をシミュレーションしてみて、借金が年収の1/3を超えていて返済が難しい・利息が高くて払えないという場合は、まずは借金を減らして月々の返済額を下げることを検討しましょう。
借金を減らす方法はいくつかあります。
グリーン司法書士法人では、あなたのケースで借金を減らすにはどの方法が最適か?またどのくらい借金を減らせるのか?を匿名で「無料診断」が可能です。
まずは以下の診断フォームよりシミュレーションしてみてください。

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1−2 完済までのシミュレーション

では、実際に完済するまでのシミュレーションを見てみましょう。(1か月目を7月、毎月3万円返済として計算)

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返済期間20ヶ月
返済総額¥587,193
元金¥500,000
総利息額¥87,193
シミュレーション結果

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返済月返済額利息残債額
借入月¥500,000
1ヶ月目¥30,000¥13,068¥483,068
2ヶ月目¥30,000¥7,385¥460,453
3ヶ月目¥30,000¥6,812¥437,266
4ヶ月目¥30,000¥6,685¥413,950
5ヶ月目¥30,000¥6,124¥390,075
6ヶ月目¥30,000¥5,963¥366,038
7ヶ月目¥30,000¥5,596¥341,634
8ヶ月目¥30,000¥4,717¥316,351
9ヶ月目¥30,000¥4,836¥291,187
10ヶ月目¥30,000¥4,308¥265,495
11ヶ月目¥30,000¥4,059¥239,554
12ヶ月目¥30,000¥3,544¥213,098
13ヶ月目¥30,000¥3,258¥186,356
14ヶ月目¥30,000¥2,849¥159,205
15ヶ月目¥30,000¥2,355¥131,560
16ヶ月目¥30,000¥2,011¥103,572
17ヶ月目¥30,000¥1,532¥75,104
18ヶ月目¥30,000¥1,148¥46,252
19ヶ月目¥30,000¥707¥16,959
20ヶ月目¥30,000¥234¥0

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2章 借金返済で困ったら債務整理も検討しよう

もし、借金の返済が難しく、生活が苦しくなったら債務整理も検討しましょう。

債務整理には以下の3つの手段があります。

  • 自己破産
  • 個人再生
  • 任意整理

それぞれにメリット・デメリットがありますので、自身の状況にあった方法を選びましょう。

ここまでで借金返済の計算をしてみて、完済までの期間があまりにも長く、返済が苦しいという場合は、グリーン司法書士法人までご相談下さい。
まずは、あなたのケースで借金を減らすにはどの方法が最適か?またどのくらい借金を減らせるのか?を匿名で「無料診断」が可能ですので、以下の診断フォームよりシミュレーションしてみてください。

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2−1 自己破産

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向いている人・手持ち財産がほとんどない
・生活保護を受けている
・借金額が大きすぎて、他の手段だと返済のめどが立たない
・周囲の人の協力が得られる
メリット・借金全額が免除される
デメリット・家や車などの財産を失う
・職業によっては手続き期間中職に就けなくなる
・連帯保証人・保証人に返済義務が発生する
・ブラックリストに情報が登録される
・官報に掲載される

自己破産とは、裁判所に申し立てることで、すべての借金の返済を免除してもらう手続きです。

自己破産についての詳しい解説はこちら

借金はすべてなくなりますが、持家や自動車など高額な財産も失います。また、破産の効果は本人にしか及ばないので、保証人がいる場合、保証人に請求が行くことになります。

手続の最後で官報に載りますが、官報から他人にバレることは基本的に無いと言っていいでしょう。

自己破産と官報についての詳しい解説はこちら

2−2 個人再生

向いている人・家や車をなるべく残したまま借金を整理したい
・継続的に収入を得る見込みがある
・破産では免責不許可事由に当たる可能性がある
・周囲の人の協力が得られる
メリット・借金が5分の1〜10分の1程度に減額される
・家や車などの資産を失わずに借金を減額することができる
デメリット・手続き後も返済が続く
・連帯保証人・保証人に返済義務が発生する
・ブラックリストに情報が登録される
・官報に掲載される

個人再生は、裁判所に申し立てることで、借金額を5分の1〜10分の1程度に減額し、3〜5年程度で返済する再生計画を立てる手続きです。

手続き後も返済は続きますが、家や車などの資産を残すことが可能です。

個人再生についての詳しい解説はこちら

自己破産と同様に、連帯保証人・保証人返済義務が移る、ブラックリストに情報が登録される、官報に掲載されるというデメリットがあります。

個人再生と官報についての詳しい解説はこちら

2−3 任意整理

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向いている人・周囲の人に内緒で整理したい
・借金額が比較的少なく、任意整理でも返済可能と言える
・保証人に迷惑を掛けたくない
・手続を短期間で終わらせたい
メリット・家や車など資産を失うことなく借金の減額ができる
・整理する借入先を選ぶことができる
・過払い金が発生すれば借金を大幅に減額できる
・可能性がある連帯保証人・保証人に影響が出ない
デメリット・借金の大幅な減額は見込めない
・ブラックリストに情報が登録される

任意整理とは、債権者と交渉して利息をカットする手続きです。

もし、任意整理をする中で過払い金が発覚すれば、債権者に返還を求めることができます。

自己破産や個人再生に比べリスクは低いですが、あくまで利息をカットするだけで、元金は減らず、返済額を大幅に減額することはできません。

任意整理についての詳しい解説はこちら

また、任意整理もブラックリストに情報が登録されるため、クレジットカードの作成・使用等はできなくなります。

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よくあるご質問

借金の返し方の計算方法は?
借金返済の計算をするときには元本だけでなく、利息も含めて計算しましょう。
利息の計算方法を理解して、完済方法のシミュレーションをすることが大切です。
借金返済の計算方法について詳しくはコチラ
借金がいくらくらいになるとやばい?
借金の総額が年収の3分の1を超えている場合、返済が難しく危険な状態であるといえます。
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