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- 債務整理とおまとめローンの基本的な違い
- 債務整理とおまとめローンのメリット・デメリット
- 債務整理とおまとめローンのどちらを選択するかの判断基準
債務整理は、利息の減額や元本のカット、返済義務の免除など、法律に基づいて借金そのものを見直す手続きです。返済が難しくなった状況を根本から改善することを目的としています。一方、おまとめローンは、複数の借金を1つのローンにまとめることで、返済管理をしやすくしたり、金利を調整したりするための金融商品です。借金を減らす制度ではなく、返しやすい状態を作るという位置づけになります。
この違いを理解せずに選んでしまうと、返済期間が長引いて負担が増えたり、本来なら減額できたはずの借金を抱え続けてしまったりするリスクがあります。
この記事では、債務整理とおまとめローンの特徴やメリット・デメリットを整理し、状況に応じた選び方を分かりやすく解説します。どちらが自分に合っているのか迷っている方は、判断の参考にしてください。
目次 ▼
1章 債務整理とおまとめローンの基本的な違い
債務整理とおまとめローンは、どちらも借金の負担を軽くするために利用されますが、目的や仕組みは異なります。
債務整理は、法律に基づいて借金を減額したり、返済義務を調整・免除してもらったりする手続きです。自己破産・個人再生・任意整理などの方法があり、それぞれ以下のような効果があります。
- 自己破産:裁判所の許可を得て借金の返済義務を免除してもらう手続き
- 個人再生:裁判所を通じて借金を大幅に減額し、原則3年で分割返済していく手続き
- 任意整理:裁判所を通さず、貸金業者と直接交渉して将来利息や遅延損害金をカットしてもらう手続き
一方、おまとめローンは、複数の借金を1つのローンに組み替えることで、返済管理を簡単にし、毎月の返済額や金利を調整するための金融商品です。借金の元本そのものは減りませんが、返済管理をしやすくなったり、利息の負担額を抑えられたりします。
2章 債務整理のメリット・デメリット
債務整理は、返済が難しくなった借金を根本的に見直すための法的手続きです。自己破産・個人再生・任意整理と種類は異なりますが、共通するメリット・デメリットを整理していきましょう。
2-1 債務整理のメリット
債務整理の最大のメリットは、返済が苦しくなった状況でも、法律に基づいて借金問題の解決を目指せることです。任意整理では、元本は減らないものの、将来利息や遅延損害金のカット、返済計画の見直しによって毎月の負担を抑え、完済までの道筋を立てやすくなります。
個人再生では、借金の総額に応じて元本そのものを大幅に圧縮できる場合があります。住宅ローン特則を使えば、自宅を手放さずに返済計画を立て直すことができ、家族の生活を守りながら再スタートを切れるのが特徴です。
自己破産では、財産の一部に制限がかかるものの、税金や養育費などを除くほとんどの借金について返済義務が免除されます。返済に追われる生活から抜け出せるため、長期間返済を続けることが難しい場合や、収入が安定しない場合に有力な選択肢となるでしょう。
さらに、どの手続きを選ぶ場合でも、弁護士・司法書士に依頼して債務整理を進めると債権者からの督促や取り立てが止まる点も大きな安心材料です。電話や郵便が止まり、精神的な負担が一気に軽減されます。また、専門家が窓口となるため、複雑な書類作成や交渉を自分で行う必要はありません。
2-2 債務整理のデメリット
自己破産・個人再生・任意整理のいずれの手続きでも、信用情報機関に事故情報が登録されるため、一定期間はクレジットカードの作成やローンの利用ができなくなります。住宅ローンや自動車ローンも原則として利用が難しくなるため、今後の資金計画に影響が出るでしょう。
また、自己破産や個人再生では、保有している財産に対して制限がかかることがあります。例えば、一定以上の預貯金、車、解約返戻金のある生命保険などは、状況によっては処分の対象になるでしょう。生活に必要な財産は残せますが、資産状況によっては手放すものが出る点は理解しておく必要があります。
さらに、債務整理は「申し立てれば終わり」という手続きではなく、家計の収支や財産の内容を明らかにする書類の提出が求められます。給与明細、通帳のコピー、契約書、支出の内訳などを整理し、専門家や裁判所の求めに応じて提出しなければならず、この準備に負担を感じる方も少なくありません。
3章 おまとめローンのメリット・デメリット
おまとめローンのメリットとデメリットは以下の通りです。
3-1 おまとめローンのメリット
おまとめローンを利用するメリットは、返済の負担を軽くできる可能性があることです。複数のカードローンやキャッシングを1本のローンにまとめることで、これまでよりも低い金利が適用されれば、利息負担が減り、毎月の返済額を抑えられる場合があります。元本自体は変わらなくても、利息分が軽くなることで、完済までの見通しを立てやすくなるでしょう。
また、返済先が1社にまとまることで、返済スケジュールを立てやすくなる点もメリットです。これまで複数あった返済日をまとめられるため、「どこにいくら支払うのか」を把握しやすくなります。家計管理がシンプルになることで、精神的な負担も軽くなるでしょう。
さらに、おまとめローンはあくまで通常のローン契約であり、自己破産や個人再生のように信用情報に事故情報が記録されるということがありません。期日通りに返済を続けている限り、クレジットカードやローンの利用が一律に制限されずに済みます。
3-2 おまとめローンのデメリット
おまとめローンは返済専用のローンであり、追加の借入ができません。通常のカードローンのように限度額内で随時借りることができないため、急な出費が発生した際は別の手段で資金を確保する必要があります。
また、返済を一本化することで管理は簡単になりますが、まとまった金額を一度に返済する負担が大きくなる可能性があります。例えば、支払日がバラバラの借入を毎月2万円ずつ3社に返済していた場合、おまとめローンを利用した後は6万円を同じ返済日に支払わなければなりません。一度に出ていく金額が大きくなるため、収入サイクルによっては資金繰りが厳しく感じられるケースもあります。
さらに、おまとめローンは通常のローンよりも審査が厳しいのが特徴です。複数社の借金をまとめて高額を貸し出すため、返済能力・信用情報・年収などが細かくチェックされます。すでに延滞歴がある場合や返済能力に不安がある場合は、申込みの段階で否決される可能性も高くなります。
加えて、返済期間を長く設定すると毎月の返済額は抑えられるものの、支払総額はかえって増えるリスクがあります。返済期間が長くなるほど利息の支払い期間も伸びるため、総額では割高になることがある点には注意が必要です。
4章 債務整理とおまとめローンはどっちを選ぶべき?判断基準を解説
債務整理とおまとめローンは、どちらも返済負担を軽減するための手段ですが、適している状況は異なります。借金の総額、毎月の返済額、延滞の有無、収入の安定性などによって、選ぶべき手続きは変わります。ここでは、債務整理がおすすめなケース、おまとめローンがおすすめなケースをそれぞれ見ていきましょう。
4-1 債務整理がおすすめなケース
毎月の返済が苦しく、支払いに追いつけなくなっている場合は、おまとめローンよりも債務整理を選ぶ方が現実的です。すでに滞納している、返済しても利息ばかりで元本がほとんど減らないといった状況では、返済負担そのものを見直さなければ根本解決には繋がりません。
また、おまとめローンは審査が厳しく、延滞中・収入が不安定・借入額が多いといった状態では通らないことが多いのが実情です。審査に通らない限り、借り換えによる負担軽減は期待できません。
返済が限界に近い、滞納が続いている、借り換えの審査に通る見込みが低いと感じる場合は、返済負担を軽減しやすい債務整理を検討するのが望ましいでしょう。
4-2 おまとめローンがおすすめなケース
返済を滞りなく続けられているものの、借入先が多く管理が大変な場合や、現在の金利が高く負担を感じている場合は、おまとめローンの利用が向いています。返済先がまとまることでスケジュール管理がしやすくなり、より低い金利で借り換えられれば利息の負担を抑えられる可能性があります。
また、信用情報を傷つけたくない方にとって、おまとめローンは有力な選択肢です。債務整理とは異なり、信用情報に事故情報が登録されることがないため、クレジットカードやローンの利用を将来的に考えている場合にも適しています。
さらに、住宅や車などの財産を保有している方は、債務整理を選ぶと処分が必要になる可能性があります。一方、おまとめローンであれば財産に影響が及ばないため、現在の生活を維持しながら返済負担だけを調整できます。延滞はしていないが金利が高い、返済管理が複雑になっている、信用情報や財産を守りたいといった場合は、おまとめローンが適していると考えられます。
5章 債務整理とおまとめローンのどっちが良いか迷ったら弁護士・司法書士への相談がおすすめ
債務整理とおまとめローンは、どちらも返済負担を軽減するための有効な手段ですが、適しているかどうかは借入状況や生活の安定度によって変わります。借入総額、収入、滞納の有無、信用情報への影響、そして今後の生活設計まで含めて判断する必要があり、個人で最適な選択肢を見極めるのは決して簡単ではありません。
こうした場面で頼りになるのが、債務整理を扱う弁護士・司法書士です。専門家は、あなたの家計の状況や借入内容を丁寧に確認し、返済計画が立て直せる方法を客観的な視点から提案してくれます。返済が追いつかない状況なら、任意整理や個人再生、自己破産などの手続きの中から、負担が最も少なく済む方法を選ぶことが可能です。反対に、延滞がなく返済が維持できているのであれば、おまとめローンの審査に通る可能性や、借り換えにより月々の負担を減らせるかどうかもアドバイスしてもらえます。
借金問題は、放置すればするほど選択肢が狭まり、負担が大きくなってしまいます。迷っている段階で早めに相談することで、家計が崩れる前に最適な対策を取ることができ、精神的な負担も軽くなるでしょう。
グリーン司法書士法人では、経験豊富な専門家が借金問題の解決をトータルでサポートしています。無料相談も実施しておりますので、債務整理とおまとめローンのどっちにするかお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
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まとめ
債務整理とおまとめローンは、どちらが自分に合っているかで悩む方が多い手続きです。返済の状況や家計の状態によって最適な選択肢は大きく変わるため、「債務整理とおまとめローンのどっちが良いのか」を判断するには、いくつかのポイントを整理する必要があります。
滞納が続いている、返済が限界に近い、金利だけが減って元本がほとんど減らないといった状況なら、返済負担そのものを見直せる債務整理を選ぶほうが現実的です。一方、延滞がなく返済は続けられているものの、借入先が多く金利の負担が大きい場合は、おまとめローンで一本化することで家計管理がしやすくなる可能性があります。
ただし、どちらを選ぶべきかは個人の状況によって異なるため、迷う場合は早めに弁護士や司法書士へ相談することをおすすめします。専門家があなたの状況を踏まえて、無理のない返済方法を一緒に検討してくれるため、安心して借金問題の解決を目指せるでしょう。
グリーン司法書士法人では、借入状況や収入・生活環境を丁寧にヒアリングしたうえで、債務整理とおまとめローンのどちらが適しているかを個別にアドバイスしています。返済方法の見直しが必要な場合は、任意整理・個人再生・自己破産の中から、負担の少ない手続きが選べるようサポートいたします。返済に不安を感じている方や、手続き内容を選べない方は、お気軽にご相談ください。
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