リボ払いがあっても住宅ローンは組める?審査落ちを防ぐコツも紹介

司法書士山田 愼一

監修者:グリーン司法書士法人   山田 愼一
【所属】東京司法書士会 登録番号東京第8849号 / 東京都行政書士会所属 会員番号第14026号 【保有資格】司法書士・行政書士・家族信託専門士・M&Aシニアエキスパート 【関連書籍】「世界一やさしい家族信託」著者・「はじめての相続」監修など多数

住宅ローン問題
リボ払いがあっても住宅ローンは組める?審査落ちを防ぐコツも紹介

この記事は約 10 分で読めます。

 この記事を読んでわかること
  • リボ払いをしていても住宅ローンを組めるかどうか
  • リボ払いによって住宅ローンの審査通過が難しくなるケース
  • リボ払いユーザーが住宅ローンの審査落ちを防ぐためのポイント

クレジットカードのリボ払い(リボルビング払い)は、毎月の返済額を一定に抑えられるため、一見すると家計管理がしやすい便利な仕組みに見えます。しかし、利用残高が増えると返済期間が長引き、利息の負担が重くなるのが大きなデメリットです。

こうしたリボ払いの利用状況は、住宅ローンの審査にも影響を与える可能性があります。「リボ払いをしていると住宅ローンに落ちるのでは?」と不安を感じる方もいるのではないでしょうか。

実際のところ、リボ払いを利用しているからといって必ず住宅ローン審査に落ちるわけではありません。ただし、利用額や返済履歴によっては審査で不利になることもあり、注意が必要です。

本記事では、リボ払いが住宅ローン審査にどう影響するのか、どのような場合に通過が難しくなるのか、そして審査を有利に進めるための具体的な対処法を解説します。住宅ローンを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

1章 リボ払いを利用していても住宅ローンの審査に落ちるとは限らない

クレジットカードのリボ払いを利用しているからといって、必ず住宅ローン審査に落ちるわけではありません。金融機関は審査の際、年収や勤続年数、他の借入状況、信用情報などを確認し、総合的に判断しているためです。

実際に、リボ払いの利用額が少額であり、毎月の支払いも遅延なく行われていれば「計画的に利用している」と評価されることもあります。この場合、住宅ローン審査において大きなマイナス要因になる可能性は低いでしょう。ただし、リボ払いの利用状況によっては「返済負担が大きい」と判断され、審査が不利になるケースもあります。

2章 リボ払いによって住宅ローンの審査通過が難しくなるケース

リボ払いを利用しているだけでは住宅ローンの審査に落ちるとは限りませんが、利用状況によっては金融機関からマイナスに評価されるかもしれません。ここでは、リボ払いが住宅ローン審査に悪影響を与えやすいケースを紹介します。

2-1 限度額いっぱいまで利用している

リボ払いの利用残高が限度額いっぱいまで膨らんでいる場合、住宅ローンの審査に通過するのは厳しくなります。なぜなら、借金が多くて返済余力がないと金融機関に判断されてしまうためです。

リボ払いは毎月の支払額を一定にできる仕組みですが、残高が多ければ多いほど返済期間は長引き、利息の負担も大きくなります。限度額いっぱいまで利用している「リボ天」の状態では、「収入に見合わない借入をしている」と見られ、住宅ローンの返済能力にも疑問を持たれてしまうのです。限度額いっぱいまでリボ払いを利用している場合、年収や勤続年数などが十分でも審査通過は難しいでしょう。

2-2 支払いがまだまだ残っている

リボ払いは毎月の返済額を一定にできる便利な仕組みですが、残高が大きいと返済が長期化しやすく、完済までに数年かかるケースも少なくありません。リボ払いの返済を続けている状況では、金融機関から返済余力がないと判断され、住宅ローンの審査通過が難しくなります。

特に数十万円から百万円単位の残高が残っている場合、毎月のリボ払いが家計を圧迫するだけでなく、返済負担率(年収に占める年間返済額の割合)を高める原因にもなります。返済負担率が基準を超えると、住宅ローンをきちんと返せないと見なされ、審査に落ちるリスクが高まります。

2-3 滞納したことがある

リボ払いの支払いを滞納し、信用情報に事故情報が記録されると、住宅ローンの審査通過が難しくなります。金融機関は信用情報を通じて過去の返済履歴を確認しており、滞納の記録がある場合、再び滞納するリスクがあると判断するためです。事故情報は完済から5年間程度は信用情報に記録が残るため、その期間中は新たなローン契約がほぼ不可能となります。

なお、自分の信用情報に不安がある場合は、CICやJICCなど信用情報機関に対して情報開示請求を行うのがおすすめです。現状を正しく把握することで、住宅ローンに申し込むかどうかを判断しやすくなります。

3章 リボ払いユーザーが住宅ローンの審査落ちを防ぐためのポイント

リボ払いを利用しているからといって、必ず住宅ローンの審査に落ちるわけではありません。ただし、利用状況によっては不利に働く可能性があるため、以下のような申込み前にできる対策を講じることが大切です。

  • リボ払いを完済してから申し込む
  • 借入希望額を減らして申し込む
  • クレジットカードやカードローンを整理する

それぞれについて詳しく解説します。

3-1 リボ払いを完済してから申し込む

住宅ローンの審査を有利に進めたいのであれば、リボ払いはできる限り完済しておきましょう。リボ払いの残高がゼロであれば、毎月の返済負担がなくなり、金融機関からは「新たなローンを返済できる余力がある」と評価されやすくなります。

また、リボ払いを完済することで返済負担率が下がり、希望額通りに借り入れやすくなります。さらに、信用情報上も債務を完済したという記録が残るため、返済能力の証明にもなるでしょう。

反対に、リボ払いを残したまま住宅ローンを申し込むと、返済負担率が高くなることで借入可能額が減ったり、審査落ちのリスクが高まったりします。住宅ローンを検討する際は、まずリボ払いを整理し、万全の状態で審査に臨むことが大切です。

3-2 借入希望額を減らして申し込む

リボ払いの残高がある状態でも、借入希望額を抑えて申し込むことで、住宅ローンの審査に通る可能性が高まります。金融機関は申込者の年収に対する年間返済額の割合を重視するため、借入額を少なく設定すれば返済負担率も下がり、審査に通過しやすくなるでしょう。

ただし、借入額を減らすということは、その分を自己資金や頭金で補える貯蓄があることが前提となります。十分な貯蓄がなければ、購入できる物件の価格を下げざるを得ず、希望の条件での住宅購入が難しくなる場合もあります。

住宅購入は一度決めると簡単に変更できない大きな買い物です。希望条件と予算のバランスを見極めながら、無理のない範囲でローンを組むことが、長期的に安心して暮らすためのポイントと言えるでしょう。

3-3 クレジットカードやカードローンを整理する

住宅ローンの審査では、リボ払いだけでなく、クレジットカードやカードローンの利用状況も確認されます。複数のカードを保有し、それぞれにキャッシング枠や残高がある場合、金融機関からは「借入余力が小さい」と判断され、審査に不利になる可能性があります。

特に、使っていないカードでもキャッシング枠が設定されていると「いつでも借入可能」と見なされ、借入希望額が制限されるかもしれません。そのため、不要なクレジットカードやカードローンは解約しておくことが望ましいでしょう。

また、カードローンの残高がある場合も返済負担率に直結するため、可能な限り返済しておくことが大切です。余計な借入を減らすことで、住宅ローン審査をスムーズに進めやすくなります。

4章 リボ払いと住宅ローンを併用する際は入念に返済計画を立てることが大事

リボ払いを残したまま住宅ローンを組むと、毎月の返済が二重に発生します。住宅ローンは数十年にわたる負担であり、そこに高金利のリボ払いが加わることで家計が圧迫され、返済計画に無理が生じるリスクが高まります。

特にリボ払いは残高が膨らむほど返済総額も増えていくため、長期的に利用を続ければ住宅ローンとの両立は難しくなります。そのため、併用を考える際は生活費や教育費、将来の支出も含めたシミュレーションを行い、無理のない返済計画を立てることが欠かせません。

シミュレーションをして返済に余裕がないと感じる場合は、先にリボ払いを完済したり、住宅ローンの借入額を見直したりするなどの調整が必要です。返済額を抑える工夫をしておくことで、毎月の家計に余裕が生まれ、返済遅延のリスクを軽減できるでしょう。

また、ローンの返済に追われて貯蓄ができなくなると、将来の教育費や老後資金の準備が間に合いません。リボ払いと住宅ローンを併用する際は、返済できるかどうかはもちろん、貯蓄ができるかどうかも考えて計画を立てましょう。

5章 リボ払いの返済で困っているなら弁護士・司法書士に相談しよう

リボ払いを利用し続けて返済が難しくなっている場合は、早めに弁護士・司法書士へ相談することが大切です。利息の負担が重くなり、住宅ローンとの二重返済に追われるようになると、自力での解決は困難になることが多いためです。弁護士や司法書士に相談すれば、以下のような任意整理や個人再生、自己破産といった債務整理の手続きを通じて返済の負担を軽減できる可能性があります。

  • 任意整理:将来利息や遅延損害金のカットや、分割返済の交渉を行い、毎月の支払額を減らせる。
  • 個人再生:借金を大幅に減額し、原則3〜5年で分割返済をする手続き。住宅ローン特則を使えば、家を手放さずに借金問題の解決を目指せる。
  • 自己破産:一定以上の価値がある財産を手放す必要があるが、借金の返済義務を免除してもらえる。

任意整理や個人再生を利用すれば、リボ払いの負担を減らしつつ、住宅ローンの返済を続けてマイホームを残すことが可能です。借金の問題は一人で抱え込んでいても状況が改善することはほとんどありません。少しでも返済に不安を感じる方は、早めに弁護士や司法書士へ相談し、最適な解決策を見つけましょう。

グリーン司法書士法人では、債務整理のサポートだけでなく、状況に合わせた対処法の提案も行っています。リボ払いと住宅ローンの返済に追われて生活が苦しい方は、お早めにご相談ください。

お気軽にお問い合わせください!

借金返済のご相談はグリーンへ

まとめ

リボ払いを利用しているからといって、必ずしも住宅ローンの審査に落ちるわけではありません。しかし、残高が多かったり返済が長期化していたり、過去に滞納があったりすると、審査に大きな悪影響を与える可能性があります。

また、住宅ローンの審査を有利に進めるためには、リボ払いを完済してから申し込む、借入希望額を抑える、不要なカードや借入を整理するといった対策が有効です。さらに、住宅ローンとリボ払いを併用する場合は、入念なシミュレーションを行い、無理のない返済計画を立てましょう。

もしリボ払いの返済が重く、生活が苦しくなっている場合には、弁護士・司法書士への相談がおすすめです。状況に合わせた対処法を提案してくれる専門家に頼ることで、返済に追われて苦しくなっている生活を再建できるでしょう。

グリーン司法書士法人では、住宅ローンやリボ払い関連のお悩み相談にも対応しております。無料相談も実施しておりますので、借金でお困りの方はお気軽にお問い合わせください。

お気軽にお問い合わせください!

借金返済のご相談はグリーンへ

住宅ローンに関する記事を沢山公開していますので、合わせてご覧ください。

アクセス数が多いキーワード:任意整理 住宅ローン

住宅ローンの無料相談ならグリーンへ

住宅ローンの無料相談ならグリーンへ
電話相談は9:00~20:00(土日祝9:00~18:00)で受付中です。「借金返済のブログをみた」とお問い合わせいただけるとスムーズです。相談ではなく、まずはどれくらい減らせるか知りたいという方は、借金返済無料診断をご利用ください。


お気軽にお問い合わせください!

LINEでもお問い合わせ可能!
お友達登録はこちら

無料相談フォーム

あなたの借金のお悩み
お聞かせください!

1/7

お名前 必須

メールアドレス 必須

相談希望日 必須

第一希望日

第二希望日

電話番号 ※ハイフン無し 必須

お住いの都道府県 必須

ご相談項目 必須

メッセージ本文

  • LINEで送る

アクセス

東京事務所

住所:〒163-0512 東京都新宿区西新宿1丁目26番2号 新宿野村ビル12階

難波事務所

住所:〒542-0076 大阪市中央区難波4丁目4番4号 難波御堂筋センタービル8階

淀屋橋事務所

住所:〒541-0043 大阪市中央区高麗橋4丁目5番2号 高麗橋ウエストビル2階

24時間いつでも受付中!無料借金減額診断

24時間365日受付

減額診断してみる

匿名・無料で確認

債務整理をプロにご相談!タッチで無料相談

平日/9:00~20:00


TOPへ
借金問題でお悩みの方へ