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- 200万円の借金を解決するための3つの債務整理方法
- 200万円の借金を債務整理した後の返済金額
- 200万円の借金解決に向けておすすめの方法
「200万円の借金がなかなか減らない」
「200万円でも債務整理の効果があるのか知りたい」
「そもそも200万円の借金で債務整理ができるのかわからない」
ローンやキャッシングなどで借りたお金を返せず、上記のように悩んでいる方も多いのではないでしょうか。結論から言うと、200万円の借金でも債務整理を行えます。ただし、どの債務整理を選択するかによって、手続きを終えた後の生活が異なります。そのため、状況に合わせて適切な債務整理を選ぶことが大切です。
本記事では、200万円の借金を解決する際の選択肢となる3つの債務整理方法の特徴を解説します。手続きを終えた後の返済シミュレーションも行っているので、債務整理をするか迷っている方や、どの方法を選ぶか迷っている方はぜひ最後までお読みください。
目次 ▼
1章 200万円の借金を解決するための3つの債務整理方法
200万円の借金の返済が厳しくなったら、債務整理を検討しましょう。債務整理は大きく以下の3種類に分類可能です。
- 任意整理:利息や遅延損害金がカットされる
- 個人再生:借金が大幅に減額される
- 自己破産:借金の支払い義務がなくなる
借金問題の解決に向けて役立つ債務整理ですが、それぞれデメリットもあります。特徴を把握せずに行うと債務整理を終えても生活が楽にならない恐れがあるため、手続きを始める前にメリットやデメリットを把握しておきましょう。
ここでは、200万円の借金を解決する際に役立つ3つの債務整理方法を解説します。どの方法が自分の状況に合っているかわからない方は、ぜひチェックしてみてください。
1-1 任意整理
任意整理は債権者と直接交渉し、遅延損害金・将来の利息をカットしたり、返済期間を見直したりすることで、返済負担を軽減する債務整理方法です。裁判所を通さずに手続きを進められるため、比較的スムーズに借金問題を解決できます。クレジットカード会社やカードローン会社などの債権者と交渉し、和解すれば新たな返済計画に基づいて支払いを続ける仕組みです。
また任意整理では、債権者ごとに交渉するかどうかを選択可能です。そのため、ローンを組んでいる自宅や自動車を守りながら借金解決を目指せます。
しかし、任意整理では元本を減額できない点に注意が必要です。さらに、手続き後は信用情報機関に登録されるため、完済から5年程度は新たなローンやクレジットカードを利用できません。
また、任意整理を行うには、和解後の返済を継続できる安定した収入が求められます。返済計画に沿って支払いができなければ、和解が無効になり、一括請求される可能性もあります。そのため、収入状況を考慮しながら慎重に判断する必要があります。
1-2 個人再生
個人再生は、裁判所を通じて借金を大幅に減額し、原則3~5年で分割返済する債務整理方法です。すべての借金が免除されるわけではありませんが、大幅な減額が可能です。マイホームを所有している場合でも、住宅資金特別条項を利用することで、住宅ローンを維持しながら借金を整理できます。
個人再生のメリットは借金の減額幅が大きく、無理のない返済計画を立てられる点です。任意整理では返済が厳しい場合でも、個人再生を利用すれば完済の見通しを立てやすくなります。
一方で、個人再生は裁判所の手続きを経るため、任意整理よりも手続きが複雑で時間がかかるのがデメリットです。また、手続き後は計画的な返済が必要な分、任意整理と同様に一定の収入がなければ利用できません。
1-3 自己破産
自己破産は、裁判所に申し立てることで借金の返済義務を免除してもらう債務整理方法です。収入や資産状況を考慮しても返済が困難な場合に適用される仕組みで、収入がなくても手続きできます。すべての借金がなくなるため、経済的に再出発して今後の生活を立て直せます。
一方で、自己破産をすると一定の価値を持つ財産を維持できません。そのため、マイホームや自動車、99万円を超える部分の現金などは手放す必要があります。また、信用情報に自己破産の履歴が残るため、手続き開始から約7年間は、クレジットカードやローンの利用が制限されます。
2章 200万円の借金を債務整理した後の返済シミュレーション
債務整理を検討する際は、手続き後の返済額がどのように変化するのかを把握することが重要です。債務整理を行わずに年利15%で借りた200万円(住宅ローンは含まない)を5年かけて返済すると、返済額は以下の表のようになります。
| 返済期間 | 月返済額 | 総返済額 |
|---|---|---|
| 約5年 | 5万円 | 約280万円 |
元金よりも約80万円も多く支払う必要があるため、家計状況によっては完済の目処が立たない場合もあるでしょう。一方で、債務整理を行うことで、利息のカットや借金の減額が可能になり、返済総額を抑えられる可能性があります。ここでは、任意整理・個人再生を行った場合の月々の負担額や総返済額を見ていきましょう。
2-1 任意整理
年利15%で200万円を借りている場合に、任意整理を行うと月返済額や総返済額は以下の表のようになります。
| 返済期間 | 月返済額 | 総返済額 |
|---|---|---|
| 3年 | 約5万5,000円 | 200万円 |
| 4年 | 約4万2,000円 | 200万円 |
| 5年 | 約3万3,000円 | 200万円 |
先ほども述べたように、任意整理を行わずに年利15%のまま返済を続けた場合の総返済額は約280万円です。一方、将来の利息が免除される任意整理をすることで、総返済額は元本の200万円のみとなり、約80万円の負担を軽減できます。また返済期間を延ばせば、月々の支払い額も抑えられるため、家計への負担が軽減される点もメリットです。
2-2 個人再生
個人再生では、借金額や保有財産の価値に応じて最低弁済額が決まるのが特徴です。借金額が100万円以上500万円未満の場合の最低弁済額は100万円であるため、財産が100万円以下なら借金は100万円まで減額されるケースが多数です。
一方で現金や車などの財産の価値が100万円を超える場合は、原則としてその財産の価値以上の金額を返済しなければなりません。例えば、150万円の財産を持っている場合は、最低でも150万円を返済する必要があるのです。以下は、財産をほとんど持っていない状態で個人再生を行い、借金が100万円に減額された場合の返済シミュレーションです。
| 返済期間 | 月返済額 | 総返済額 |
|---|---|---|
| 3年 | 約2万8,000円 | 100万円 |
| 4年 | 約2万1,000円 | 100万円 |
| 5年 | 約1万7,000円 | 100万円 |
一方で財産の価値が150万円ある場合、その金額を基準に返済額が決まるため、以下のような返済額になります。
| 返済期間 | 月返済額 | 総返済額 |
|---|---|---|
| 3年 | 約4万2,000円 | 150万円 |
| 4年 | 約3万1,000円 | 150万円 |
| 5年 | 約2万5,000円 | 150万円 |
個人再生を行わずに年利15%で返済を続けると、総返済額は約280万円です。個人再生を利用すれば、財産を持っていない場合は最大で約180万円、150万円の財産がある場合でも約130万円の負担を軽減できます。
このように、債務整理の方法によって月々の返済額や総返済額は大きく異なります。そのため、自身の収入状況や財産の有無を考慮し、適切な方法を選択することが重要です。どの方法が最適かを判断するためにも、事前にシミュレーションを実施しましょう。
シミュレーションに活用できるのが、グリーン司法書士法人が提供するバーチャル債務整理です。このツールを利用すれば、借金の総額や収入状況をもとに、どの債務整理方法が適しているかを簡単に試算できます。借金問題を解決するためには、適切な方法選びが欠かせません。まずはシミュレーションを活用し、無理のない返済計画を立てることから始めましょう。
3章 200万円の借金を解決するなら任意整理がおすすめ
200万円の借金を解決するには、基本的には任意整理がおすすめです。なぜなら、裁判所を通さずに手続きを進められ、個人再生や自己破産に比べて手間がかからないためです。また、住宅ローンや自動車ローンを整理対象から外せば、財産を処分する必要もありません。
200万円の借金は、債務整理を行うなかでは比較的小さい金額です。個人再生や自己破産をしても、減額や免除される借金のインパクトが、手続きにかかる時間や手間に見合わない可能性があります。そのため、返済の継続が可能であれば、任意整理を優先的に検討しましょう。
しかし、収入の状況によっては、個人再生や自己破産を選ぶ方が適切な場合もあります。例えば、任意整理後のシミュレーションを見て支払いが難しいと感じる場合は、個人再生を検討した方が良いでしょう。個人再生では200万円の借金を最大で100万円まで減額できるため、月々の返済額をさらに抑えられます。
また、そもそも安定した収入がない場合は、自己破産を視野に入れる必要があります。任意整理や個人再生は継続的に返済することが前提となるため、収入がない状態では手続きを進められません。特に専業主婦や無職の方など、自分自身に収入がない場合は、自己破産で借金をゼロにするのが最善の解決策となるケースが多くなります。
4章 債務整理方法に迷ったら弁護士・司法書士に相談しよう
債務整理には任意整理・個人再生・自己破産といった方法がありますが、どの手続きが適しているかは、借金の状況や収入の有無、保有している財産によって異なります。これらの要素を考慮して判断する必要があるため、自分だけでは決められないという方も多いのではないでしょうか。
債務整理を選ぶ際に迷ったら、弁護士・司法書士への相談がおすすめです。専門家に依頼することで、最適な債務整理方法の提案を受けたり、債権者からの取り立てや督促を止めたりできます。精神的な負担を軽減するためにも、できるだけ早めに専門家へ相談することが望ましいでしょう。
グリーン司法書士法人では、借金問題の解決実績が豊富な専門家があなたをサポートいたします。債務整理をするか迷っている段階でも状況を整理して解決策を提案いたしますので、お気軽にご相談ください。
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まとめ
200万円の借金問題を解決するにあたっては、基本的には任意整理が最適な選択肢です。将来の利息をカットして無理のない分割払いを行うことで、返済総額を抑えながら着実に借金を減らせます。裁判所を通さずに手続きできるため、手間も少なく、財産を維持しながら返済を続けられるのが特徴です。
ただし、任意整理でも返済が厳しい場合は個人再生を検討する必要があります。個人再生では200万円の借金を最大で100万まで減額し、月々の返済負担を軽減可能です。また、そもそも安定した収入がない場合は、自己破産を検討しましょう。収入がない状態では、任意整理や個人再生の返済計画を維持することが難しいため、自己破産によって借金を帳消しにするのが最善の解決策となるケースもあります。
債務整理を検討する際は、事前に返済シミュレーションを行い、自身に合った方法を見極めることが大切です。どの手続きが最適かわからない場合は、弁護士・司法書士に相談し、専門家のアドバイスを受けましょう。
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