収入の波が大きいため返済計画が立てにくい人必見!資金計画の立て方

司法書士山田 愼一

監修者:グリーン司法書士法人   山田 愼一
【所属】東京司法書士会 登録番号東京第8849号 / 東京都行政書士会所属 会員番号第14026号 【保有資格】司法書士・行政書士・家族信託専門士・M&Aシニアエキスパート 【関連書籍】「世界一やさしい家族信託」著者・「はじめての相続」監修など多数

借金返済の知識
収入の波が大きいため返済計画が立てにくい人必見!資金計画の立て方

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 この記事を読んでわかること
  • フリーランスの資金管理・計画方法
  • フリーランスに適した債務整理方法

フリーランスは収入の多い月と少ない月の差が大きく、生活がなかなか安定しないとお悩みの人もいるのではないでしょうか。
フリーランスが生活を安定させるには収支バランスを整え、不測の事態に対応できるだけの貯金を用意しておくことが大切です。

半年から1年分の生活費や将来必要になる支出を貯金として積み立てておけば、ケガや病気、プロジェクト終了などのリスクにも対処できます。
万が一、生活費が足りないなどの理由で借金をしてしまった場合は、余裕を持った返済計画を立てるとともに貯金できるように家計の改善をしていくことが大切です。

本記事では、フリーランスの資金計画や借金をしている場合の返済計画の立て方を解説します。

1章 フリーランス必見!収入の波を乗りこなす資金管理術

フリーランスは収入の波が激しく、毎月決まった金額を受け取れる人は少ないです。
そのため、収入が少ない月や支出が多い月に普段から備えておく必要があります。

フリーランスが意識しておきたい資金管理の方法や予算計画の立て方を詳しく見ていきましょう。

1-1 クリエイティブな活動を続けるための金銭計画

フリーランスはサラリーマンと異なり、毎月決まった収入を受け取れるわけではありません。
また、所得税や住民税、社会保険料なども納付期限までに自分で納める必要があります。

そのため、フリーランスとして自由な働き方を続ける、自分の好きな仕事を続けるためには、何か問題が発生しても対処できるだけの貯金を用意しておきましょう。
具体的には、フリーランスは下記の事態に備えておくと安心です。

  • 取引先の倒産やトラブルで計画したタイミングで売上が振り込まれないリスク
  • 突然のケガや病気で仕事を続けられなくなるリスク
  • パソコンなど仕事で必要なものが壊れてしまうリスク
  • プロジェクトが終了し収入が減ってしまう、0になるリスク

上記を踏まえ、生活防衛資金として半年から1年分の生活費を貯金しておく、経費の支払いタイミングと売上の入金タイミングを把握しておき資金繰りに困らないように対策しておくことが大切です。

1-2 不定収入でも安心!予算計画の立て方

フリーランスは収入が不安定になることもあるため、生活防衛資金として半年から1年分の生活費を積み立てておくと安心です。
生活防衛資金を貯金するためには、1ヶ月あたりの生活費を見積もる必要があります。

フリーランスが自分の生活費や将来的なスキルアップや仕事に必要な予算を見積もる際には、下記の流れで行いましょう。

  1. 現状の収支を把握する
  2. 将来発生する収支を予測する
  3. 生活防衛資金としていくら用意するか計算する

現状、1ヶ月の生活費を把握できていない、どんぶり勘定でお金があればあるだけ使ってしまう人は、支出を把握するために家計簿をつけてみるのも有効です。

将来発生する収支は、仕事用のパソコン購入や店舗を持っている人は店舗用物件の更新料などまとまった支出を予測しておくと資金繰りに慌てなくてすみます。
過去の帳簿を参考に「いつ、どのような内容でまとまった支出があったか」を確認しておくのも良いでしょう。

1ヶ月の生活費および数年以内で発生する支出を把握できれば、生活防衛資金として積み立てるべき金額がはっきりするはずです。
例えば、生活費が20万円で1年間の特別支出が100万円と予想されるなら、生活防衛資金として「20万円×12ヶ月+100万円=340万円」を積み立てておくと不測の事態に備えられます。

1-3 次の案件までの「つなぎ」資金対策とは?

フリーランスの場合、プロジェクトが終了して次の仕事が開始されるまで期間が空いてしまう場合があります。
次の仕事を探しつつ貯金を切り崩して生活をしている人も、中にはいるのではないでしょうか。

次の仕事を見つけるまで無収入になってしまう期間や仕事を開始して売上が振り込まれるまでの期間を乗り切るには、貯金を切り崩す以外にも下記の方法があります。

  • クラウドソーシングやSNSなどを活用して単発の仕事を探す
  • ブログやスキル販売など、クライアントワーク以外で収入を得る方法を作っておく
  • フリーランスや個人事業主が利用できる融資制度を利用する
  • 売上の入金まで待てず資金が必要なときはファクタリングを活用する
  • カードローンなどを利用して資金を調達する

融資やカードローンなどの借金はいわば最終手段であり、収入が安定しないフリーランスが利用すると返済が立ち行かなくなる恐れもあるので慎重に判断しなければなりません。

また、そもそもの対策としてフリーランスとして安定した収入を確保したいのであれば、プロジェクトを1件しか受けないのではなく複数のプロジェクトを平行するのもおすすめです。
複数のクライアントと仕事をすれば、一気に仕事が終了し収入が0円になるリスクを減らせます。

複数のプロジェクトを同時並行で進める、複数のクライアントと仕事を続けるには効率よく仕事をする工夫やスキルアップして自分の価値を高めることが大切です。
次の章では、フリーランスとしてスキルアップし収入を安定させる方法を詳しく解説します。

2章 次の大きな一歩に向けて – キャリアアップの資金計画

フリーランスとして生活を安定させ、仕事を続けるには複数のクライアントと仕事をする、いくつかのプロジェクトを平行してこなすなどの工夫をしていきましょう。
しかし、複数の仕事を継続して確保するには、自分でスキルアップしていく姿勢が必要になります。

本省では、フリーランスがスキルアップと安定した収入の確保をしていくコツを見ていきましょう。

2-1 定期的な収入を確保しつつスキルアップを目指す方法

現在、ある程度の収入を確保している人は現状の収入を維持しつつ、将来に向けてスキルアップしていきましょう。
具体的には、下記の方法でスキルアップや収入の安定を図るのがおすすめです。

  • セミナーや勉強会に参加して新しい知識の習得や人脈作りをする
  • ブログやスキル販売、投資などでストック型の収入を増やす
  • 現在の仕事やスキルと掛け合わせられる別のスキルを習得する

例えば、今の仕事に関連したセミナーや興味のある業界の勉強会に参加すれば、人脈ができ次の仕事につながる可能性があります。
定期的な収入があり時間に余裕があるのであれば、ライターであればブログ運営をする、イラストレーターであれば素材販売をして収入の柱を増やすのもおすすめです。

将来のキャリアプランがはっきりしているのであれば、実現に向けてスキルの習得や必要なスキルを身につけられる仕事に応募してみるのも良いでしょう。

大切なことは「収入が安定している=現状維持でOK」と思わないことです。
収入が安定しているときこそ、スキルアップや今後のキャリアについて計画を立てることを意識しましょう。

2-2 変動する収入の中でキャリアアップ資金を作る秘訣

現在、残念ながら収入が安定していない、ひとつの仕事が終了すると無収入期間が生まれてしまう人は収入を安定させることを目指しましょう。
フリーランスの仕事が安定しない、複数のクライアントと仕事が続かない場合には、下記の原因が考えられます。

  • スキルが不足している
  • 納期に遅れる、コミュニケーションしにくいなどの理由でクライアントから信頼されていない
  • 営業活動が不足している
  • 体調管理ができていなく作業量を確保できていない
  • 単発の仕事にばかり応募している
  • 複数の収入源を得ることを意識していない

原因ごとに行うべき対策が変わってくるので、まずは自分を見つめなおし、収入が安定しない原因を探りましょう。

例えば、ひとつの仕事が終了してから次の仕事を探している場合は営業活動が不足している、間に合っていないと予測できます。
その場合はプロジェクト終了のタイミングを予測し、終了前に次の仕事を見つけておく、普段から営業活動を積極的に行うなどの対策が必要です。

3章 不安定な収入でも安心!債務整理のプロが教える返済のコツ

フリーランスの場合、毎月の収入が決まっているわけではなく収入に波がある人も多いです。
これまでの資金計画が十分でないと、収入が少ない時期は貯金を取り崩して生活する、貯金がない場合は借金をしなければならないケースもあるでしょう。

フリーランスの人がやむを得ず借金をする場合は、余裕を持った返済計画を立てなければなりません。
フリーランス向けの返済計画の立て方を見ていきましょう。

3-1 プロジェクトベースの収入で賢く借金返済

フリーランスがやむを得ない事情で借金をする場合は、今後の収入を予測し返済計画を立てることが非常に大切です。
フリーランスはサラリーマンと異なり、毎月決まった収入を得られるわけではなく、返済計画の立て方によっては計画通りに返済することが難しいからです。

例えば、エンジニアやデザイナーなどでプロジェクトを受けるとまとまった収入が入る職種の人は、プロジェクトの完了時期や売上入金のタイミングを把握しましょう。

  • 売上入金後、生活費として使う分以外は借金の返済に回す
  • 売上入金のタイミングを見越して返済期日を設定する

上記の工夫をすれば、返済計画を実行しやすくなるはずです。

3-2 収入が不安定なあなたに適した返済プランの設計方法

「自分は収入が不安定なフリーランスであり、返済計画を立てられない」「現状、自転車操業ではあるものの何とか返済できているから大丈夫」と考えている人は、下記の方法で返済計画を立ててみましょう。

  • 自分の返済可能額を見積もる
  • これ以上、借金を重ねることを避けるため返済と同時に生活防衛資金を貯金しておく
  • 複数の借金があるなら返済優先度を決める

一般的には借金の総額が年収の3分の1を超えると、自力返済が難しくなる、総量規制に引っ掛かり追加の借入ができなくなるなどの問題が発生します。
昨年の年収や直近数ヶ月の月収から年収を予測し、返済可能額や借入できる上限額を見積もれば資金計画や返済計画を立てやすくなります。

また、借入と返済を繰り返していて自転車操業となっている人は、借金の完済を急ぐだけでなく生活防衛資金の積み立ても行いましょう。
返済額と貯金を平行して行うことが難しいのであれば、ご自身の収支バランスの見直しなども行うのがおすすめです。

そして、消費者金融やカードローンなど複数の借入先から借金をしている場合は、金利や返済期限を確認し返済を優先すべき借入先を決定しましょう。
金利が高い借金から優先して返済していけば、支払利息を少しでも抑えられます。

4章 フリーランスのための債務整理

現在、借金をしていて自力返済が難しくなってきた場合は、債務整理をして返済負担を軽くするのも有効です。
債務整理には複数の方法があり、それぞれの特徴は下記の通りです。

種類おすすめな人の特徴
任意整理特定の借金の返済負担だけ軽くしたい人
個人再生住宅を手放したくない人
自己破産他の債務整理をしても自力返済が難しい人
特定調停特定の借金の返済負担だけ軽くしたい人
手続きにかかる費用を抑えたい人

債務整理はそれぞれ手続き方法も異なり、メリットやデメリットがあります。
どの債務整理を選べばよいかわからない、そもそも債務整理をすべきか判断がつかない場合は借金問題に詳しい司法書士や弁護士に相談するのが良いでしょう。

5章 着手金0円で始める!債務整理サポート

現在、借金を抱えていて徐々に返済額が増えていて自力返済が難しいと感じている人は、早めに借金問題について司法書士や弁護士に相談することをおすすめします。
債務整理には複数の方法があるものの、債権者が裁判を起こそうとしている、差押えされそうなど問題が深刻化した状態では行える対策が少なくなってしまう恐れがあるからです。

そのため、借金の自力返済が難しくなってきた段階で専門家に相談するのが良いでしょう。
グリーン司法書士法人では着手金0円、債務整理の費用も分割払いでお受け可能です。
初回相談は無料ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。

5-1 グリーン司法書士法人の手厚いアフターケアとは?

債務整理などを行えば現在の借金の返済負担は軽くできます。
一方で、お金の使い方を見直し収支バランスを整えない限り、再びお金の問題に悩む可能性はゼロではありません。

債務整理をすると信用情報機関に事故情報が登録されてしまい、一定期間は借入できなくなってしまいます。
債務整理後に生活費が不足するなどの問題が発生した場合、事故情報が登録されていても借入できる闇金を利用してしまう、知人からお金を借り交友関係にヒビが入るなどの恐れもあるでしょう。

グリーン司法書士法人は、債務整理後のご相談者様の生活をサポートするためのアフターサービスも充実しています。
具体的には、ファイナンシャルプランナーによる家計収支の見直しや貯金についてのアドバイスが可能です。

5-2 透明な料金体系で信頼できるパートナー選び

借金に関する問題を解決したい場合、「高額な費用は払えない」「いくらかかるのかわからないと不安で依頼できない」とお悩みの人もいるでしょう。

グリーン司法書士法人では、着手金0円であり債務整理の基本料金も設定しています。
債権者が1社増えるごとの追加料金についても公式HPに明記してありますので、相談申し込みや無料相談の段階で費用を見積もれます。

初回の無料相談にてご相談者様の事情や借金に関する情報をお伺いできれば、より詳細な見積もりも作成できますので、お気軽にお問い合わせください。

6章 グリーン司法書士法人に聞くフリーランスの債務整理Q&A

最後に、フリーランスの人に多いお金や借金に関するお悩みを回答とともに紹介します。

6-1 フリーランスに起きやすい借金問題はどんなものがありますか?

フリーランスは収入が不安定になりやすいため、資金繰りがうまくいかず借金をせざるを得ないケースもあります。
また、借金の返済計画を立てても収入が不安定だと計画を実行できず、借金の完済が難しくなる恐れもあります。

6-2 フリーランスに最適な債務整理の進め方とは?

債務整理には、任意整理や個人再生、自己破産、特定調停などの複数の方法があり、それぞれメリットやデメリット、返済負担をどれだけ軽くできるかが違います。
最適な債務整理は収入や借入状況によって異なるため、一概には言えません。

債務整理に精通した司法書士や弁護士であれば、個々の状況を見極め最適な方法を提案可能ですので、まずは無料相談を利用するのが良いでしょう。

まとめ

フリーランスは収入が安定しないケースも多く、資金繰りが難しくなり借金をしてしまう人もいるでしょう。
自転車操業で借金の借入と返済を繰り返している、借金はしていないが貯金が一切ないケースでは、ケガや病気、プロジェクト終了などで収入が途絶えると一気に生活が立ち行かなくなる恐れがあります。

フリーランスが安定した生活を維持するには、余裕を持った資金計画を立てることが大切です。
具体的には、生活費の半年から1年分を生活防衛資金として貯めておくのが良いでしょう。

また、現時点で借金をしている人や自力返済が難しくなってきた人は、早い段階で借金問題について司法書士や弁護士に相談するのがおすすめです。
専門家であれば、債務整理をすべきかの判断やご相談者様に最適の債務整理を提案できます。

グリーン司法書士法人では、債務整理に関する相談をお受けしています。
初回相談は無料、かつオンラインでの相談もお受けしていますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

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