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過払い金という言葉を耳にしたことがある人も少なくないでしょう。
近年では、「過払い金の無料相談を行っています」というテレビCMを流しているお金に関する専門家の企業もあります。
そのようなCMの中で「キャッシングをしたことがある人は過払い金の対象となる可能性もあります」とアナウンスしていることもあるので、「もしかして自分もその対象なのでは?」「過払い金で借金の負担を軽減したい・・・」などと考える人もいらっしゃると思います。
では、銀行カードローンを利用して借り入れを行った人も過払い金返還の対象となるのでしょうか?
ここでは、銀行カードローンを利用した際に過払い金返還の対象となるのかということについて解説していきます。
目次 ▼
1章 過払い金とは
過払い金とは、利息制限法の上限利率を超えて支払いすぎた利息のことを言います。
2010年以前に消費者金融キャッシング、クレジットカードキャッシングで借入を行ったことがあるケースが、過払い金の対象となる場合があります。
2010年の「出資法」の改正が行われるまで、出資法の上限利率は年29.2%、利息制限法の上限利率は元金に応じて15%、18%、20%と段階的に定められていたため、両者の上限利率には9.2%~14.2%の差がありました。
この差は、利息制限法には違反しているが処罰の対象とならないということで、法律的にグレーゾーンとなっていたため、「グレーゾーン金利」と呼ばれていたのです。
利息制限法を超過する利息の支払いは、原則無効となりますので、このグレーゾーン金利で取引があった人に発生するのが、過払い金です。
2章 銀行カードローンでの借入で過払い金は発生しない
結論から言うと、銀行カードローンでの借入には過払い金は発生しません。
銀行カードローンにも利息制限法と出資法は適用されますが、この2つの法律が改正される2010年以前から、そもそも銀行はグレーゾーン金利を利用して取引を行っていないためです。
そのため、銀行カードローンでは過払い金は発生しないということになります。
3章 銀行系クレジットカードを利用していた場合には過払い金は発生する?
銀行カードローンと似ているものに、銀行系クレジットカードというものがあります。
この銀行系クレジットカードは銀行が直接発行しているわけではなく、銀行のグループ会社などが発行しているクレジットカードです。
銀行系クレジットカードはあくまで銀行系であり銀行そのものではないため、過払い金が発生する可能性があります。
しかし、銀行系クレジットカードの場合でもキャッシング枠とショッピング枠とでは、過払い金が発生するかどうかが異なります。
ここでは、キャッシング枠とショッピング枠のそれぞれで過払い金が発生するかどうかについて解説していきます。
3-1 キャッシング枠
銀行系クレジットカードをキャッシング枠で利用していた場合には、過払い金が発生する可能性があります。
というのも、2010年以前には銀行系クレジットカードでも、利息制限法の上限利率を超える利率で貸し付けを行っていた会社も多くあったためです。
利息制限法の金利上限を超えていれば、原則として過払い金が発生します。
そのため、2010年以前に銀行系クレジットカードのキャッシング枠を利用していた場合には、過払い金の対象となる可能性があります。
3-2 ショッピング枠
銀行系クレジットカードのショッピング枠を利用した場合には、過払い金は発生しません。
その理由は、銀行系かそうでないかを問わずショッピング枠は「金利や利息」ではなく、支払いの立替分を「手数料」としてクレジットカード会社に支払うという仕組みになっているためです。
また、ショッピング枠には利息制限法と出資法ではなく、割賦販売法が適用されます。
そのためショッピング枠を利用してもそもそも利息は発生せず、利息制限法は適用されないためショッピング枠を利用しても過払い金の対象となることはありません。
4章 過払い金が出ているかどうかは専門家の無料相談で聞いてみよう
自分が利用した借り入れが銀行カードローンなのか銀行系クレジットカードのキャッシング枠なのかがはっきりしない場合には、迷わず専門家に相談しましょう。
このような専門家の中でもグリーン司法書士法人は、初回は無料で相談できるため費用をかけることなく自分が過払い金の対象であるかを調べてもらうことができます。
また、債務整理の実績は数万件と実績も豊富であるため、過払い金の対象であるかどうかを、すぐに判断できます。
電話やメールでの相談も行っているので、気軽に相談してみましょう。
5章 銀行カードローンと紛らわしいカードもあるのでも過払い金については専門家の無料相談を利用しよう
前述したように銀行系クレジットカードのキャッシング枠など、銀行カードローンと紛らわしいカードも存在します。
そのため、「銀行」のカードだからと過払い金の返還をあきらめてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、専門家の無料相談を利用することで自分が過払い金の対象となっていることが分かるケースもあります。
また、専門家に相談することで、過払い金がない場合でも過払い金以外の借金問題の解決の方法を案内してもらえます。
そのためまずは専門家に相談し、自分が過払い金返還の対象となるかどうかを判断してもらうことが大切です。
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よくあるご質問
- 銀行のローンでも過払い金は発生する?
- 銀行カードローンでの借入には過払い金は発生しません。
利息制限法と出資法が改正される2010年以前から、銀行はグレーゾーン金利を利用して取引を行っていないためです。
- 過払い金があるか確かめる方法は?
- 下記に該当する場合、過払い金が発生している可能性があります。
- 年利15%から20%を超える利率で借入を行っていた
- 2010年以前に借入を行っていた
- 債権者との最終取引から10年以内の期間しか経過していない
- インターネットの過払い金請求サイトを利用して過払い金があると判断された