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- クレジットカードの返済計画の立て方
- クレジットカードの返済計画を無理なく続けるためのコツ
- 現実的な返済計画を立てるのが難しい場合の対処法
クレジットカードの返済を続けているのに、「なかなか残高が減らない」「このまま返し続けて大丈夫なのか」と不安を感じている方もいるのではないでしょうか。特に、分割払いやリボ払いを利用している場合、毎月きちんと支払っていても、返済が長期化しやすい傾向があります。
クレジットカードの返済計画は、支払い方法や利用状況によって立て方が異なります。仕組みを十分に理解しないまま返済を続けてしまうと、利息負担が膨らみ、返済が終わらない状態に陥ることも少なくありません。
本記事では、クレジットカードの支払い方法ごとの返済計画の考え方や、無理なく完済を目指すための手順を解説します。自力での返済が難しい場合の対処法についても紹介しているので、クレジットカードの返済にお困りの方はぜひ参考にしてください。
目次 ▼
1章 クレジットカードの支払い方法ごとに返済計画の立て方は異なる
クレジットカードの返済計画を立てる前に、まずはどの支払い方法を利用しているかを正しく把握することが大切です。同じ金額を利用していても、1回払い・分割払い・リボ払いでは、利息のかかり方や返済期間が大きく異なります。
自分の支払い方法に合わない返済計画を立ててしまうと、返済が長引いたり、思うように残高が減らなかったりする原因になります。まずは、支払い方法ごとの特徴を理解しましょう。
1-1 1回払いが中心の場合
1回払いは、クレジットカードで利用した金額を、翌月の支払日にまとめて支払う方法です。例えば、2026年1月に利用した分は、2026年2月末に支払うといった仕組みが一般的です。
1回払いの場合、原則として利息は発生しないため、返済計画というよりも「支払月に無理が生じないか」を意識した資金管理が重要になります。毎月の収入と照らし合わせて、翌月に確実に支払える範囲で利用していれば、返済が長期化するリスクは高くありません。
ただし、1回払いであっても利用額が増えすぎると、支払月の負担が重くなり、分割払いやリボ払いに切り替えてしまうケースがあります。その結果、利息が発生し、返済が長期化する原因になることもあるため、毎月いくらまで使って良いかを事前に決めておくことが大切です。
1-2 分割払いがある場合
分割払いは、クレジットカードで利用した金額を、事前に決めた回数に分けて支払う方法です。例えば、12万円の買い物を12回払い、実質年率15%で分割した場合を考えてみましょう。
この場合、毎月の返済額はおおよそ1万円前後になりますが、元本とは別に分割手数料が発生します。このケースでは、利息の合計は約1万円程度になります。つまり、12万円の買い物であっても、最終的な支払総額は約13万円になり、分割にしたことで1万円多く支払うことになるのです。
月々の負担を抑えられる点はメリットですが、回数を増やすほど利息は積み重なります。そのため、返済計画を立てる際は、利用金額だけでなく、毎月の返済額や利息を含めた総支払額を把握することが大切です。
1-3 リボ払いがある場合
リボ払いは、クレジットカードの利用残高にかかわらず、毎月の返済額がほぼ一定になる支払い方法です。例えば、毎月の返済額を1万円に設定している場合、利用残高が10万円でも30万円でも、原則として毎月の支払額は変わりません。
この仕組みにより、月々の負担を抑えやすいというメリットがある一方で、リボ払いは元本が減りにくく、返済が長期化しやすい点に注意が必要です。多くのカード会社では、リボ払いの実質年率が15%前後に設定されており、返済額の中からまず利息が差し引かれ、残った分だけが元本の返済に充てられます。
例えば、リボ払いの残高が30万円、実質年率15%、毎月の返済額が1万円の場合、返済開始当初は1万円のうち数千円が利息に充てられ、元本自体はあまり減りません。さらに、返済中に新たな利用を続けてしまうと、返済額よりも利用額のほうが多くなり、毎月返済しているにもかかわらず、残高が減らない状態に陥りやすくなります。
また、分割払いとは異なり、リボ払いは完済時期が明確に決まっていません。そのため、「どれくらいで返し終わるのか」「最終的にいくら支払うことになるのか」が見えにくく、利息を支払い続けている実感を持ちにくい点も特徴です。
リボ払いを利用している場合は、現在の利用残高や実質年率、毎月の返済額の内訳を確認し、完済までに必要な期間と総返済額を把握することが返済計画を立てるうえで大切になります。
2章 返済が終わらない?クレジットカードの返済計画の立て方を解説
クレジットカードの返済計画を立てる際は、以下の手順を意識してみてください。
- カードごとの残高・金利・支払い条件を整理する
- 毎月無理なく返済に回せる金額を明確にする
- 優先的に返済すべきクレジットカードをチェックする
- 完済までのスケジュールを作成する
それぞれについて詳しく解説します。
STEP① カードごとの残高・金利・支払い条件を整理する
クレジットカードの返済計画を立てるうえで、最初に行うべきことは、現在の借入状況を正確に把握することです。返済が終わらないと感じている場合、多くのケースで「いくら利用していて、どれくらいの金利がかかっているのか」を把握できていません。
まずは、利用しているクレジットカードごとに、以下の項目を整理しましょう。
- 現在の利用残高
- 実質年率(リボ払いや分割払いの金利)
- 支払い方法(1回払い・分割払い・リボ払い)
- 毎月の返済額
- 残りの支払い回数
複数枚を利用している場合、それぞれを合算して考えるのではなく、クレジットカード単位で把握することが重要です。
STEP② 毎月無理なく返済に回せる金額を明確にする
次に、毎月いくらまでなら無理なく返済に充てられるかを明確にします。ここで重要なのは、頑張れば払える金額ではなく、生活を維持しながら継続できる金額を基準にすることです。
まずは、毎月の収入から、家賃や住宅ローン、光熱費、通信費、食費などの生活費を差し引き、最低限の生活を維持するために必要な金額を把握しましょう。そのうえで、無理なく確保できる金額を返済に回せる上限として設定します。
無理な返済額を設定すると、途中で生活が苦しくなり、再びカードを利用してしまう原因になります。
STEP③ 優先的に返済すべきクレジットカードをチェックする
毎月返済に回せる金額が決まったら、その金額をどのクレジットカードにどのように配分するかを考えます。基本的な考え方は、金利が高いカードから優先的に返済することです。特に、分割払いやリボ払いは金利が高いため、返済を後回しにすると利息負担が膨らみやすくなります。
ただし、全ての返済額を一つのカードに集中させるのは注意が必要です。他のカードの返済が追いつかなくなって延滞が発生すれば、遅延損害金が発生したり、信用情報に事故情報が記録されたりします。
そのため、まずは全てのカードで最低返済額を確保し、残った金額を金利の高いカードに上乗せして返済する方法が現実的です。この方法であれば、延滞を防ぎつつ、効率的に利息負担を減らせます。
STEP④ 完済までのスケジュールを作成する
最後に、これまで整理した情報をもとに、完済までのスケジュールを作成します。各クレジットカード会社が用意している返済シミュレーションツールを活用すると、手間をかけずに返済スケジュールを確認できます。
シミュレーションツールに、利用残高、金利、分割回数、リボ払いの支払い方式などを入力すれば、毎月の返済額や完済までの期間、利息を含めた支払総額が表示されます。複数枚のクレジットカードを利用している場合は、全てのカードで同じようにシミュレーションを行ってください。
各カードの返済額を合計すれば、「1ヶ月あたりにいくら支払うことになるのか」が明確になります。こうして算出した金額が、事前に算出した無理なく支払い続けられる金額に収まっているのかを確認しましょう。
3章 クレジットカードの返済計画を無理なく続けるためのコツ
クレジットカードの返済計画は、立てただけでは意味がありません。途中で無理が生じることで、再びクレジットカードを利用したり、借金をしたりして追加の支払いが必要になる場合があります。
ここでは、クレジットカードの返済計画を無理なく続けるためのコツを紹介します。
3-1 繰上返済・一括返済は無理のないタイミングで検討する
繰上返済や一括返済をすると、利息の負担を減らして総返済額を抑えられます。分割払いやリボ払いは、実質年率が15%前後に設定されていることが多く、返済期間が長くなるほど利息の支払額も増えていきます。
そのため、繰上返済や一括返済によって元本を早めに減らせば、その後にかかる利息も少なくなり、最終的な支払総額を抑えることが可能です。
一方で、返済を優先するあまり、生活費や急な出費に備える資金まで使い切ってしまうと、再びクレジットカードに頼らざるを得なくなります。その結果、返済計画が崩れてしまっては本末転倒です。
繰上返済や一括返済は、メリットを理解したうえで、手元資金に余裕があるタイミングで行うことが重要です。無理のない範囲で取り入れることで、完済のタイミングを早められるでしょう。
3-2 返済計画は定期的に見直す
クレジットカードの返済計画は、一度立てたら終わりではありません。返済が計画通り進んでいるか、今後も無理なく支払えそうかについては定期的に確認しましょう。
また、収入が減少したり、支出が増えたりした場合は後ほど紹介する対処法も検討しながら、状況に合った対応を取ることが大切です。返済が苦しくなってから慌てて動くのではなく、定期的に見直すことで、問題を早めに察知しやすくなります。
3-3 返済中はクレジットカードの利用を必要最小限に抑える
返済計画を着実に進めるためには、完済までは分割払い・リボ払いを使わないことが基本です。返済中に分割払いやリボ払いを利用してしまうと、返済額よりも利用額が上回り、残高が減らない原因になります。
特にリボ払いは、毎月の返済額が一定である分、元本が減りにくく、返済が長期化しやすい支払い方法です。返済計画を立てていても、利用を続けてしまえば、計画そのものが意味を持たなくなってしまいます。
一方で、クレジットカードを使う必要がある場合は、1回払いに限定し、翌月に確実に返済できる見込みがあるときだけ利用するようにしましょう。支払月の資金繰りに不安がある場合は、無理にカードを使わず、利用を控える判断も重要です。
4章 現実的な返済計画を立てるのが難しい場合の対処法
返済計画を立てても、急な収入減少や出費増加などによって、「毎月の返済が回らない」「完済までの見通しが立たない」というケースもあります。その場合は、無理に一人で抱え込まず、状況に応じた別の対処法を検討しましょう。
4-1 固定費の見直しを行う
返済に充てられる金額を増やすためには、まず固定費の見直しが有効です。家賃や通信費、保険料、サブスクリプションなどは、一度見直すことで、毎月の支出を継続的に減らせる可能性があります。
一時的な節約ではなく、毎月必ず発生している支出を見直すことで、返済計画を無理なく続けやすくなります。ただし、生活に必要な支出まで削りすぎると、過度なストレスがかかってお金を使いすぎてしまう恐れがあるため、無理のない範囲で行うことが重要です。
4-2 転職や副業で収入を増やす
固定費の見直しだけでは返済が難しい場合、転職や副業による収入アップも検討しましょう。収入が増えれば、毎月の返済に回せる金額を確保しやすくなり、完済までの期間を短縮できる可能性があります。
ただし、転職や副業は、すぐに収入が増えるとは限りません。転職の場合は、内定獲得までに時間がかかったり、一時的に収入が下がったりする場合もあります。副業についても、始めてすぐに十分な収入を得られるケースは多くありません。
そのため、収入を増やす方法は、短期的な返済対策というよりも、中長期的に返済を安定させるための手段として考えることが重要です。無理に働きすぎて生活や健康に支障が出てしまうと、かえって返済計画が続かなくなる恐れもあります。
また、収入が増えるまでの間に返済が厳しい状態が続く場合は、転職や副業だけで解決しようとせず、他の対処法も併せて検討しましょう。
4-3 債務整理を行う
固定費の見直しや収入アップを試みても、返済が現実的でない場合は、債務整理を検討する必要があります。債務整理は、借金の返済負担を法的に整理し、生活を立て直すための手続きです。ここでは、一般的に利用されることが多い3種類の債務整理方法を紹介します。
4-3-1 任意整理
任意整理は、裁判所を通さずにカード会社と直接交渉し、将来利息や遅延損害金のカット、返済条件の見直しを行う手続きです。元本は原則として減りませんが、利息負担が軽くなることで、毎月の返済額を抑えやすくなります。
任意整理の大きな特徴は、整理する借金を選べることです。例えば、クレジットカードやカードローンのみを整理し、住宅ローンや自動車ローンはそのまま返済を続けるといった対応も可能です。生活への影響を最小限に抑えながら、返済負担を軽減できる点がメリットと言えます。
一方で、任意整理では原則として借金の元本は減りません。そのため、元本が大きすぎる場合や、利息をカットしても返済が難しい場合には、他の債務整理手続きが適しているケースもあります。
4-3-2 個人再生
個人再生は、裁判所の手続きを通じて、借金を大幅に減額し、原則3年で返済する手続きです。任意整理では返済が難しい場合でも、返済額そのものを減らすことで、借金問題を解決できる可能性があります。
また、住宅ローン特則を利用すれば、住宅ローンは従来通りの返済を続けながら、クレジットカードやカードローンなどの住宅ローン以外の借金を減額することが可能です。これにより、マイホームを維持しながら、毎月の返済負担を軽減できます。
一方で、個人再生を利用するには、一定の収入を得ていることが要件となります。さらに、住宅ローン特則の適用可否については、住宅ローンの内容や滞納状況などによって判断されるため、必ず利用できるとは限らない点に注意が必要です。
4-3-3 自己破産
自己破産は、返済能力がないと裁判所に認められた場合に、借金の支払い義務を免除してもらう手続きです。借金の返済額が大きく、任意整理や個人再生では対応できない場合に検討される、最終的な解決手段と言えます。
自己破産では借金の返済義務がなくなるため、返済に追われる生活から抜け出すことが可能です。一方で、99万円を超える部分の現金、マイホームなど一定以上の価値がある財産は原則として処分の対象となります。
5章 クレジットカードの返済に遅れそうになったら早めに専門家に相談しよう
クレジットカードの返済は、遅れてからでは選択肢が限られてしまいます。一方で、早い段階なら返済計画の見直しや任意整理などの対応を取ることが可能です。
そのため、「まだ大丈夫」と先送りにせず、返済が厳しいと感じた段階で、弁護士・司法書士に相談しましょう。借金問題に強い専門家に相談すれば、現在の返済状況を整理したうえで、返済計画の見直しや任意整理・個人再生といった選択肢の中から、状況に合った対応をアドバイスしてもらえます。
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まとめ
クレジットカードの返済が終わらない原因は、支払い方法や利息の仕組みを理解しないまま利用を続けてしまうことにあります。特に、分割払いやリボ払いは返済が長期化しやすいため注意が必要です。
また、返済計画を立てる際は、残高や金利を整理し、完済までの見通しを把握しましょう。返済中は分割払いやリボ払いを避け、1回払いも確実に返済できる場合に限って利用することが重要です。それでも返済が厳しい場合は、早めに専門家へ相談し、状況に合った解決策を検討するのが望ましいでしょう。
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