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- 借金に関する相談をするデメリットとメリット
- 借金を誰にも相談せずに放置するリスク
- 借金問題の解決に向けておすすめの相談先
借金問題に直面したとき、「誰かに相談すべきか、それとも一人で解決すべきか」で悩む方は多いのではないでしょうか。家族、友人、専門家といった相手に相談することで解決の糸口が見つかる可能性はありますが、同時に相談することによるデメリットも存在します。
相談したことで関係性が悪化したり、相手に負担をかけてしまったりするリスクも考えなければなりません。一方で、デメリットを恐れて誰にも相談できずに借金問題を放置してしまうと、状況がさらに悪化する恐れがあります。
そこでこの記事では、相談相手ごとのデメリットとメリットを整理したうえで、借金問題にどう向き合うべきかを解説します。適切な判断をするためにも、ぜひ最後までお読みください。
目次 ▼
1章 相手ごとに違う!借金に関する相談をするデメリット
借金問題を相談する場合、相手によって生じるデメリットは異なります。ここでは、家族・友人・専門家それぞれに借金相談をする際に考えられるデメリットを解説します。
1-1 家族に相談するデメリット
借金を両親や家族、子供などの家族に相談するデメリットは以下の通りです。
- 家族にも精神的な負担がかかる
- 老後資金や生活費を使わせてしまう恐れがある
- 過度な干渉を受ける可能性がある
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1-1-1 家族にも精神的な負担がかかる
借金の相談を受けた家族は、心配や不安、怒りなどの感情による精神的な負担がかかります。特に親は「自分の育て方が悪かったのではないか」と自責の念に駆られたり、「このまま子どもの生活が破綻してしまうのではないか」と心配したりするケースもあるでしょう。
また、家族が精神的に動揺してしまうと、冷静な判断ができずに感情的な衝突を招く可能性もあります。本来であれば支え合うべき関係が、相談をきっかけにぎくしゃくしてしまうリスクも考えなければなりません。
1-1-2 老後資金や生活費を使わせてしまう恐れがある
家族に借金の相談をした結果、金銭的な援助を申し出てくれる場合もあります。しかし、その支援によって老後資金が少なくなったり、日々の生活費を圧迫したりするリスクは無視できません。
特に高齢の親世代は、年金収入や限られた貯蓄で生活しているケースが多く、余裕資金がない状態で援助すれば、将来的に医療費や介護費用に困る可能性が高いでしょう。一時的にあなたの借金が解決しても、今度は親が経済的に苦しむことになれば、本末転倒です。家族に金銭的な負担をかけるリスクをしっかり認識し、援助を求める場合は、相手の生活への影響も慎重に考える必要があります。
1-1-3 過度な干渉を受ける可能性がある
借金問題を家族に相談すると、心配するあまり過度な干渉を受けるケースもあります。「ちゃんと働いているのか」「無駄遣いをしていないか」「今後の生活はどうするつもりか」といった問いかけやアドバイスが、日常的に続く可能性があるでしょう。
また支援してくれた家族に対しては、どうしても遠慮が生まれ、自分の意思だけでは行動しにくくなります。生活スタイルや交友関係、仕事の選び方などにまで口出しをされ、精神的なストレスを感じるケースもあるかもしれません。家族の善意による干渉であっても、負担に感じる可能性があることは、相談前に頭に入れておくべきポイントです。
1-2 友人・知人に相談するデメリット
借金に関する相談を知人・友人にするデメリットは以下の通りです。
- 噂が広まってしまう可能性がある
- 関係性が壊れてしまうリスクがある
それぞれについて詳しく解説します。
1-2-1 噂が広まってしまう可能性がある
友人や知人に借金の相談をすると、思わぬ形で情報が漏れてしまうリスクがあります。何気ない会話で別の友人に伝わってしまい、知らないうちに噂が広がってしまうケースは少なくありません。
特に地域や職場内でつながりが強い環境では、噂が広がるスピードも速く、プライバシーが守られなくなる恐れがあります。借金問題に関する情報が広まれば、周囲の目が気になったり、精神的なストレスが増大したりする可能性もあるでしょう。
そのため、友人や知人に相談する場合は、信用できる相手かどうかを慎重に見極めることが重要です。また、相談内容を「絶対に他言しないでほしい」と明確に伝えるなど、情報管理にも注意する必要があります。
1-2-2 関係性が壊れてしまうリスクがある
友人や知人に借金の相談をすることで、これまで築いてきた関係性にヒビが入るリスクもあります。借金問題というデリケートな話題に対して、相手が戸惑いや不信感を抱き、距離を置かれてしまうことがあるためです。
また、金銭的な援助を求める流れになった場合、相手に負担を感じさせたり、貸し借りによるトラブルに発展したりする可能性も考えられます。たとえ援助を頼んでいなくても、「自分に頼られるのではないか」と相手にプレッシャーを与えてしまうケースもあるでしょう。
友人や知人との関係は、信頼のうえに成り立っているものです。相談内容によっては、無意識のうちにその信頼関係を損ねてしまうリスクがあることを理解しておきましょう。
1-3 専門家に相談するデメリット
弁護士・司法書士などの専門家に借金の相談をする場合、相談料が発生することがデメリットとして挙げられます。事務所によっては30分5,000円、1時間で1万円程度の相談料を設定しているため、負担に感じる方もいるでしょう。
ただし、近年は借金問題について相談料無料で対応している専門家も増えています。無料相談を実施している事務所であれば、費用をかけずにアドバイスを受けられるため、デメリットはほとんどないと言えます。よって、弁護士・司法書士への相談前には、費用体系や相談料の有無をしっかり確認しておくことが大切です。
2章 デメリットだけではない!借金の相談をするメリット
借金問題について相談する際は、デメリットが存在します。一方で、誰かに相談することによるメリットもあります。ここでは、家族・友人・専門家に相談するそれぞれのメリットについて見ていきましょう。
2-1 家族に相談するメリット
家族に借金問題を相談するメリットは以下の通りです。
- 精神的な負担が軽くなる
- 経済的な援助を受けられる可能性がある
それぞれ詳しく解説します。
2-1-1 精神的な負担が軽くなる
借金問題を一人で抱え込んでいると、不安やプレッシャーで精神的な負担が大きくなってしまいます。誰にも相談できない状況が続くと、冷静な判断ができなくなり、借金問題が悪化することも珍しくありません。
そんな時は家族に相談して話を聞いてもらうだけでも、精神的な負担を軽減できます。身近な存在に悩みを打ち明けることで、「一人ではない」と感じられる安心感が生まれ、精神的な安定を取り戻しやすくなるでしょう。
2-1-2 経済的な援助を受けられる可能性がある
家族に借金の相談をすることで、経済的な援助を受けられる可能性もあります。親や兄弟が支援を申し出てくれれば、借金返済のめどが立ち、精神的にも大きな安心感を得られるでしょう。
例えば、親が一時的にまとまった資金を援助してくれれば、高い利息を支払わずに済むケースもあります。また、月々の返済額を一部肩代わりしてもらうことで、生活の立て直しに集中できる状況を作ることも可能です。家族の負担を配慮する必要はありますが、家族からの経済的な援助は、借金問題の解決に向けて役立つでしょう。
2-2 友人・知人に相談するメリット
友人・知人に借金の相談をするメリットは以下の通りです。
- 家族よりも客観的な意見を聞ける
- 話を聞いてもらうだけで心が楽になる
- 相手が経験者なら実践的なアドバイスを受けられる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
2-2-1 家族よりも客観的な意見を聞ける
家族は情が深いため、借金問題に対して感情的に反応してしまうケースがあります。一方で、友人や知人は適度な距離感を保っているため、より客観的な視点からアドバイスをもらえる可能性が高いのがメリットです。
また、家族だと怒られたり否定されたりすることを恐れて本音を言いにくい場合もあるかもしれません。しかし、友人や知人であれば、比較的リラックスした状態で現状を打ち明けやすいでしょう。
2-2-2 話を聞いてもらうだけで心が楽になる
借金問題を抱えていると、不安や焦りなどで精神的に大きな負荷がかかります。そんな時、友人や知人にただ話を聞いてもらうだけでも、心の重荷が軽くなるケースがあります。
相談したからといって、必ずしも具体的な解決策を求める必要はありません。「誰かに自分の悩みを受け止めてもらえた」という事実だけで、孤独感や絶望感がやわらぎ、前向きな気持ちを取り戻せることもあるでしょう。借金問題は一人で抱え込むと視野が狭くなりがちですが、話をすることで気持ちを整理でき、冷静に現状を見つめ直すきっかけにもなります。
2-2-3 相手が経験者なら実践的なアドバイスを受けられる
もし相談する友人や知人が、過去に借金問題を経験している場合、より実践的なアドバイスを得られる可能性があります。借金返済のコツや債務整理の実体験、金融機関とのやり取りの注意点など、実際に経験したからこそわかるリアルな情報を教えてもらえるでしょう。
また、借金問題を乗り越えた経験を持つ相手からの励ましは心強い支えになります。同じ経験を共有できる相手だからこそ得られる具体的な知識や励ましによって、借金問題の解決に向けて前向きに取り組みやすくなるでしょう。
2-3 専門家に相談するメリット
借金問題を専門家に相談するメリットは以下の通りです。
- 専門的な知識とアドバイスを受けられる
- 依頼すると督促が止まる
それぞれについて詳しく解説します。
2-3-1 専門的な知識とアドバイスを受けられる
弁護士・司法書士は、借金問題の解決に必要な法律知識や実務経験が豊富です。そのため、相談することで、債務整理や返済方法に関する的確なアドバイスを受けられます。
例えば、自分にとって任意整理・個人再生・自己破産のどれが最適なのか、現在の収支バランスを踏まえて具体的に提案してもらえます。また、安易な借り換えや危険な業者への相談を避けるアドバイスも受けられるため、より安全な方法で借金問題の解決を目指すことができるでしょう。独学やインターネットの情報だけでは判断が難しい場合も多いため、法律に基づいた正しい知識で方向性を示してもらえる点は、専門家に相談する大きなメリットです。
2-3-2 依頼すると督促が止まる
弁護士・司法書士に正式に依頼すると、債権者に対して受任通知が送付されます。この通知が債権者に届くと、法律により督促や取り立てが禁止されるため、電話や郵便での催促行為はストップします。
借金問題を抱えていると、四六時中督促に追われ、精神的に追い詰められてしまうケースも少なくありません。しかし、専門家に依頼すれば、こうしたプレッシャーからすぐに解放され、落ち着いて今後の返済計画や債務整理の手続きを進められるようになります。そのため、「督促のストレスで精神状態が悪い」という方は、専門家に相談して依頼することで安心した生活を送れるでしょう。
3章 デメリットを考え過ぎて借金を誰にも相談せずに放置するリスク
「相談しても迷惑をかけるだけかもしれない」「恥ずかしくて打ち明けられない」といった気持ちから、借金問題を誰にも相談できずに放置してしまう人は少なくありません。しかし、誰にも相談せずに放置することには、以下のようなデメリットがあります。
- 信用情報に記録される
- 遅延損害金や利息が膨らむ
- 給与や預貯金などが差し押さえられる
- 精神的な負担が大きい
ここからは、借金を誰にも相談せずに放置した場合のリスクを見ていきましょう。
3-1 信用情報に記録される
借金の返済を滞納したまま放置していると、信用情報に延滞情報が登録されます。いわゆるブラックリスト入りの状態になり、滞納している借金を完済してから約5年間は、クレジットカードの作成やローンの審査通過が難しくなります。
住宅ローンや自動車ローンも組めなくなり、今後のライフプランにも大きな影響を与えるでしょう。一方で、早めに対応すれば信用情報への影響を抑えられるケースもあります。そのため、借金問題で悩んでいるなら一人で抱え込まずに、なるべく早めに誰かに相談しましょう。
3-2 遅延損害金や利息が膨らむ
借金の返済を滞納し続けると、通常の利息に加えて遅延損害金が発生します。遅延損害金は一般的に年20%程度と高く設定されているため、放置すればするほど借金の総額は雪だるま式に膨らんでいきます。例えばもともと100万円だった借金が、滞納によって120万円、150万円と増えてしまうことも珍しくありません。
支払いが遅れ始めると当初の計画よりも返済総額が大きくなり、さらに状況が悪化する悪循環に陥ります。このように、誰にも相談せずに滞納したままにしていると、借金問題がより深刻になる可能性があるのです。
3-3 給与や預貯金などが差し押さえられる
借金を長期間滞納して債権者から訴訟を起こされると、最終的には給与や預貯金、不動産などの財産を差し押さえられるリスクがあります。債権者が裁判所に支払督促や訴訟を申し立て、確定判決などの債務名義を取得すると、強制的に財産を取り立てられるためです。差押えの対象となる財産には以下のようなものがあります。
- 給与(手取り額の4分の1または手取り額のうち33万円を超える部分、いずれか高い方)
- 預貯金
- 現金(66万円を超える部分)
- 不動産
- 資産価値のある財産(貴金属や骨董品など)
特に、スムーズにお金を回収できる預貯金や給与は、差し押さえられやすい傾向にあります。預貯金や給与が差し押さえられると、家賃や公共料金の支払いに追われて生活が苦しくなる可能性が高くなります。借金の滞納を放置すると、生活に大きな影響を及ぼすリスクがあることを理解しておきましょう。
3-4 精神的な負担が大きい
借金を抱えたまま誰にも相談せずに放置していると、精神的な負担が大きくなっていきます。督促状や取り立ての電話に追われる日々が続くことで、常に不安や恐怖を感じるようになり、心身に悪影響が及びかねません。
また、借金を隠し続けることによる罪悪感や孤独感も積み重なり、うつ状態に陥ったり、日常生活に支障をきたしたりするケースもあります。問題を抱え込むことで冷静な判断力も失われやすくなり、さらに状況を悪化させる悪循環に陥る危険性も高まります。
よって、精神的な負担を少しでも軽減するためには、早い段階で信頼できる相手に相談し、解決に向けて行動することが大切です。
4章 借金問題を解決したいなら弁護士・司法書士への相談がおすすめ
借金問題を一人で抱え続けると滞納による遅延損害金の増加や差押え、精神的な負担の増加など、状況は悪化する一方です。こうした悪循環を断ち切るためには、弁護士・司法書士などの専門家に早めに相談しましょう。
専門家に相談すれば、現状を正確に整理し、最適な解決策(任意整理・個人再生・自己破産など)を提案してもらえます。また、正式に依頼すれば、債権者への督促が即日で停止するため、精神的な負担も大幅に軽減されます。
グリーン司法書士法人では、借金問題に関する無料相談を実施しています。「誰にも相談できずに苦しい」「どう対処すればいいかわからない」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
まとめ
借金問題を誰かに相談する際には、相手によってさまざまなデメリットが生じる可能性があります。家族や友人に相談すれば、精神的な支えや援助を得られる反面、関係性に悪影響が出たり、プライバシーが漏れたりするかもしれません。また、専門家に相談する場合でも、相談料がかかるケースがある点には注意が必要です。
しかし、相談を躊躇して借金問題を放置してしまうと、遅延損害金や差押えといった深刻なリスクに直面する恐れがあります。精神的な負担もどんどん増大し、自力での立て直しが難しくなる危険性も高まるでしょう。
そのため、借金問題は、できるだけ早く信頼できる相手に相談することが大切です。グリーン司法書士法人では、借金で苦しんでいる方向けに無料相談を実施しています。オンライン相談にも対応しておりますので、訪問が難しい方もお気軽にご相談ください。
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