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- クレジットカードを使いすぎてしまう理由
- クレジットカードの使いすぎを防ぐ方法
- クレジットカードを使いすぎたことで生じるリスク
- クレジットカードの支払いが苦しくなったときの対処法
クレジットカードは現金がなくても代金を後払いできる便利なツールです。今流行りのポイ活のために、光熱費の支払いやネットショッピングで利用している人も多いのではないでしょうか。
クレジットカードは便利なだけに、つい使いすぎてしまうことがあります。収入以上に使いすぎると支払い困難になり、最終的には借金地獄へと陥るリスクもはらんでいるのを忘れてはいけません。
この記事では、クレジットカードを使いすぎるリスクとともに、使いすぎないための防止策を紹介します。クレジットカードを使いすぎているとお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
目次 ▼
1章 クレジットカードを使いすぎる4つの理由
大手のカード発行会社であるJCBが日本全国の3500人を対象にしたアンケート調査によると、クレジットカード保有率は87%、利用率は84%でした。
参考:キャッシュレスを利用している人は94%、クレジットカードの保有率は87%と高水準を維持/株式会社ジェーシービー
クレジットカードは近年のキャッシュレス社会で誰もが利用する便利なツールですが、使いすぎると大きな債務を抱えることになります。
便利さゆえについ使いすぎてしまうクレジットカード。クレジットカードの使いすぎを止めるには、自分がなぜ使いすぎてしまうのかを知っておくことが大切です。自分で使いすぎる理由に気づいていれば、対策方法がおのずと見つかるでしょう。
ここでは、クレジットカードを使いすぎてしまう理由を解説します。
1-1 現金がなくても買い物ができる
クレジットカードは、財布に現金が入っていなくても買い物できる便利なツールです。購入時に銀行口座へ残高がなくても、引き落とし日までにお金が口座に用意できれば利用できます。
買い物にはとても便利なものですが、お金が今どれだけあるか把握していなくても気にせず利用できるため、つい使いすぎてしまう面があります。
1-2 利用した内容をすべて把握するのが難しい
クレジットカードは使用履歴をWebサイトや書面で確認できるものの、使った内容をすべて記憶にとどめておくのは難しいものです。そのため、体感であまり使っていないと感じていても、後で確認するとかなりの金額を利用しているケースはよくあります。
利用した店舗によって履歴のデータ反映には時間がかかることもあり、請求が1〜2か月先になることもあります。
クレジットカードを利用したことは覚えていても、時間差で請求されると利用履歴を完全に把握するのは難しいといえます。
1-3 衝動買いしやすい
クレジットカードを利用すると、現金を扱わないのでお金を払う感覚が薄れてしまい、勢いで購入しがちです。
店頭で現金払いするなら、財布の中身と相談して買うかどうか決めるでしょう。しかしクレジットカードで払うときは口座の残金がうろ覚えのまま「たぶん払えるはずだ」と衝動買いしやすい点には注意が必要です。
ネットショッピングでもクレジットカード支払いを設定している場合、同じ理由で購入までのハードルは大きく下がります。
1-4 ポイントを貯めるために無駄使いしてしまう
最近のクレジットカードは、購入額に応じてポイントが付与されます。ポイントが貯まれば現金と同様に買い物で利用できるため、積極的にクレジットカードを利用している人もいるのではないでしょうか。
カード会社でも、利用するとポイントが多くもらえるキャンペーンなどを定期的に行っています。そんなときに、どうしても必要ではなかったものをつい購入するなどして、思いの外使いすぎてしまうことがあります。
2章 クレジットカードの使いすぎを防止する8つの方法
クレジットカードの使いすぎといっても、その基準は人によって異なります。
しかし、明らかに使いすぎているといえるのは、返済額が手取り額の30%を超えている場合です。例えば手取り月20万円の場合、利用額が60,000円を超えるのは使いすぎているといえます。手取り額から考えると、返済はかなり苦しくなるでしょう。
ここでは、返済が苦しくなるほどクレジットカードを使いすぎないための方法を8つ紹介します。自分が使いすぎてしまう理由にあわせて試してみてください。
2-1 クレジットカードを毎月利用する金額の上限を決めておく
口座の残金に余裕があったとしても、無計画にクレジットカードを利用するのは高リスクです。大まかにでも1か月における利用金額の上限を決めておけば、大きく使いすぎてしまう可能性は下がります。
今月はどのくらいカードを使ったか、だいたいでも把握しておけば使いすぎの歯止めになるでしょう。
2-2 利用明細をこまめに確認する
自分が何にどれだけカードを利用したのか、利用明細を月に1度は確認することをおすすめします。
利用明細は郵送されるほか、会員情報を登録しておけばカード会社のWebサイトやアプリでも閲覧可能です。
2-3 カード会社のWebサイトやアプリで使いすぎ防止サービスを利用する
カード会社のWebサイトやアプリでは利用明細を閲覧できるだけでなく、使いすぎ防止アラート設定機能を用意しているものもあります。
自分で設定した利用金額以上に使ってしまうと、メールやプッシュ通知で通知されるので気づかずに使い続けるのを防げます。
また、カードを利用すると毎回メールで通知してくれるサービスもあります。使いすぎを防げるほか、不正利用対策にもなるので便利です。
2-4 支払い方法は一括払いに限定する
クレジットカードの支払い方法は以下のようにいくつか種類があります。
- 一括払い
- リボ払い
- 分割払い
- ボーナス払い
一括払い以外の支払いは、お金をすぐに用意できなくても高額の買い物ができる便利さがありますが、一方でそのために利用しすぎてしまう危険もあります。
一括払いに設定して、利用した金額は翌月・翌々月に支払うようにしなければ、使いすぎてもその危機感は薄れてしまうのです。さらに利用を積み重ねて返済困難な額になってしまうかもしれません。
2-5 クレジットカードの利用は固定費だけに留める
ショッピングでクレジットカードを使いすぎてしまうという人は、いっそカードは水道光熱費や家賃、年会費など固定費の引き落としだけに使うのも一つです。
ポイントを貯めるメリットを残したまま利用できます。
2-6 デビットカードに代える
デビットカードは後払いになるクレジットカードとは異なり、使うとその時点で口座からすぐ利用金額が引き落とされるカードです。クレジットカードと同じようなシーンで利用できますが、口座残高がなければ利用できないため、後々の返済に苦しむことはありません。
ただし、つねに口座残高には気を配っておく必要があります。口座残高不足で生活ができなくなるリスクもあるためです。クレジットカードの代わりに利用するならば、生活費を管理する口座とは別に、デビットカード専用の口座を用意した方がいいでしょう。
2-7 クレジットカードの限度額を下げる
クレジットカードを限度額に近いほど毎月使ってしまう人は、カード会社へ連絡して限度額を下げることも検討しましょう。カード会社へは、電話やWebサイトから申請できます。
ただし限度額を下げてしまうと、旅行の際や大きい買い物をする予定がある場合には、改めて限度額を上げる手続きをしなければならない不便さもあります。
2-8 クレジットカードの枚数を減らす
クレジットカードを何枚も持っており、使い分けているがゆえに利用総額がわからなくなって使いすぎているという人は、解約・統合などして枚数を減らしましょう。
クレジットカードの枚数を減らすと、管理が楽になるだけでなく、枚数分支払っていた年会費も減ります。
ここまで紹介した方法を試しても効果があまり出ない、いっそクレジットカードを使う生活をやめたいと考えている方は、こちらの記事も参考にしてください。
3章 クレジットカードを使いすぎるリスク
クレジットカードは便利ですが、使いすぎると以下のようなリスクがあります。
- 生活が苦しくなる
- 依存症になる可能性がある
- 滞納すると他のローンに通らなくなる
それぞれ詳しくみていきましょう。
3-1 生活が苦しくなる
クレジットカードを自分の支払い能力以上に利用すると、返済に追われて生活できなくなります。
クレジットカードを使うとお金を支払う、減らすという感覚が薄くなるため、使いすぎると残しておくべき生活費まで支払いにまわさなければならない事態になりがちです。
すべての給与がクレジットカードの支払いに費やされるようになると、クレジットカードで生活費の全部をまかなわなければなりません。この状態では、給与よりも多くクレジットカードを利用すると支払えないので滞納してしまいます。最終的にクレジットカードは利用停止になり、生活もできなくなってしまうのです。
3-2 依存症になる可能性がある
クレジットカードは便利な反面、使いすぎるとクレジットカードがなければ買い物できないという依存症に陥る可能性もあります。
また、クレジットカードがあれば手軽に買い物できるがために、ストレス解消に買うといった買い物依存症を加速させる要因にもなり得るでしょう。
3-3 滞納すると他のローンに通らなくなる
クレジットカードを使いすぎて返済が困難になり、長期滞納すると信用情報へ登録されます。
いわゆるブラックリストに載る状態になると、完済しても5年は住宅ローンの審査や携帯電話の分割購入などができなくなってしまうのです。
クレジットカード滞納による信用情報への影響をもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
4章 クレジットカードを使いすぎて払えなくなった場合の対処法
クレジットカードを使いすぎて払えなくなったまま何もしなければ、延滞金が積み重なり最終的に給料や預貯金などの財産を差し押さえられるかもしれません。
ここでは、クレジットカードを使いすぎて払えなくなったら取るべき行動を解説します。
4-1 カード会社へ連絡して相談する
使いすぎて支払えない状況に気づいたら、まずはカード会社へ連絡しましょう。カードの裏にあるコールセンターへ電話するか、Webサイトの問い合わせフォームから連絡できます。
置かれている状況を説明した上で支払う意思がある旨を主張すれば、支払日をずらしてもらう、支払い方法を分割に変更してもらうなどの相談に応じてもらえます。
最も悪いのは、滞納しても放置しておくことです。滞納後は電話や郵送で督促されますが、そこで真摯に対応すればまだ相談にのってもらえる余地はあります。
滞納後も督促を無視していると、最終的に裁判を起こされ強制執行になる可能性が高いです。
クレジットカードの分割交渉についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
4-2 身内・勤務先から借りる
返済日をずらしたり分割払いにしたりしても、どうしても払えない場合には親族や勤務先から借りて返済するのも一つの方法です。
しかし、毎回頼るわけにはいかないため、この方法は最終手段と考えておきましょう。初めから人に頼るのではなく、まずは自分とカード会社で解決できる方法を模索すべきです。
なお、カードの返済のために消費者金融など他の金融機関から借入れするのは自転車創業に陥る原因になるため、絶対にやめましょう。
4-3 債務整理する
他の借金返済もあるがゆえに、カードの支払いが難しくなっているならば債務整理が有効です。
債務整理とは、債権者との話し合いや裁判所への手続きを通して借金の解決を図る方法です。具体的には、以下の3つの方法があります。
借金の総額が少なければ、任意整理で債権者と交渉したうえで利息をカットし、返済額が減らせる可能性があります。一方、借金が多ければ裁判所を通じて個人再生や自己破産を手続きするのが最適かもしれません。
このように、債務整理は借金額や状況に応じて最適な方法が異なるため、検討する際にはます専門家へ相談しましょう。
グリーン司法書士法人では、債務整理のご相談を対面・電話・オンラインでも承っております。平日20時まで対応しておりますので、仕事が忙しい方でもお気軽にお問い合わせください。
5章 クレジットカードの使いすぎを防ぐには利用金額を正しく知っておくことが大切!
クレジットカードの使いすぎを防ぐには、次の8つの方法があります。
- クレジットカードを毎月利用する金額の上限を決めておく
- 利用明細をこまめに確認する
- カード会社のWebサイトやアプリで使いすぎ防止サービスを利用する
- 支払い方法は一括払いに限定する
- クレジットカードの利用は固定費だけに留める
- デビットカードに代える
- クレジットカードの限度額を下げる
- クレジットカードの枚数を減らす
クレジットカードを利用するときは、毎月の収入や生活費から考えて、自分がいくらまで利用できるのかを意識するようにしましょう。
利用できる金額を意識してどれだけ使ったかをきちんと把握していれば、使いすぎは抑えられます。
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