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シングルマザーの生活費の平均は約20万円であり、子供の年齢や人数、住宅状況によっては決して余裕のある生活とはいえないでしょう。
さらに、ひとり親世帯では家事や育児、仕事を1人で行わなければならず母親の負担が重くなってしまうことが予想されます。
母親や子供のケガや病気などの不測の事態、子供の進学などまとまったお金が必要なタイミングで資金繰りに苦労し、借金をせざるを得ないケースもあるかもしれません。
シングルマザーが借金をした場合には、確実に返済できる余裕を持った返済計画を立てることが大切です。
無理のある返済計画を立ててしまうと、計画を実行できない、完済後に再び借金をしてしまうリスクがあるからです。
本記事では、シングルマザーが行うべき資産管理や返済計画について解説します。
目次 ▼
1章 知識不足を解消!賢いお金の管理法
小さい子供を育てるシングルマザーの中には、毎日の生活でいっぱいいっぱいでお金に関する不安や悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。
日々の不安で視野が狭くなり「生活費が足りない=借金しかない」と考えを突き詰めてしまう人もいるかもしれません。
しかし、シングルマザーの生活を支える制度は複数あり、借金以外の問題でお金に関する悩みを解消できる可能性があります。
シングルマザーの資金調達方法や日々のお金を管理する方法を解説します。
1-1 資金調達のための基礎知識アップデート
シングルマザーの生活を支援する公的制度は複数あるため、利用できるものがあれば漏れなく申請をしましょう。
具体的には、シングルマザーが受け取れる手当や助成金には下記のものがあります。
- 児童手当
- 児童扶養手当
- 子供の医療費助成
- ひとり親向けの住宅支援制度
- 高等学校等就学支援制度
- ひとり親控除
- 遺族年金
- 国民年金・国民健康保険料の減免
上記とは別に、各自治体が独自で支援制度を行っている場合もあるので、まずは「ひとり親 支援 〇〇市」などで検索をしてみるのも良いでしょう。
もしくはお住いの地域の市区町村役場に相談に行くのもおすすめです。
他にも、離婚時に別れた配偶者から養育費を受け取っていない場合には、離婚から数年経過していても後から請求可能です。
養育費は子供に認められた権利のため、払ってもらっていないのであれば請求して子供の生活環境を整えましょう。
なお、養育費には消滅時効が設定されており「支払期日から5年」経過すると、養育費を請求できなくなる恐れがあります。
そのため、過去に養育費を支払ってもらっていたが、ここ数年滞納されているケースなどは早めに弁護士などの専門家に相談するのがおすすめです。
1-2 日常の出費を見直すスマートなアプローチ
自治体から受けられる手当や支援制度の活用、養育費の請求などを行い、収入を確保した後は出費の見直しも行いましょう。
収入の確保と出費の見直しを平行して行えば、貯金に回せるお金を増やし子供の教育費や自分の老後資金も用意しやすくなるからです。
小さい子供を育てているシングルマザーが行うべき節約や出費の見直しは、主に下記の通りです。
- 家計簿やアプリを活用し支出を管理する
- 通信費や光熱費、家賃などの固定費を見直す
- 衣料品はリサイクルショップやお下がりを活用する
- 賞味期限、消費期限の長い食品を活用し食材ロスを減らす
- お金をかけないレジャーを楽しむ
もちろん子供の状況や年齢、ご自身の仕事の状況によって試すのが難しい節約方法もあるでしょう。
生活に支障の出ない範囲でできる部分から節約していくことが大切です。
また、支出を見直すとともにご自身もスキルアップを行い、将来的に収入を上げていく、現在はパート雇用であれば正社員雇用を目指すなどの対策も有効です。
1-3 財務計画を成功に導く専門家のアドバイス
シングルマザーで毎日忙しく生活していて、頼るべき相手やお金について相談できる相手がいなく問題が深刻化してしまうケースも多いです。
シングルマザーのお金に関する不安や悩みは、下記の専門家や窓口に相談できます。
- ファイナンシャルプランナー
- 市区町村役場
- シングルマザーの支援団体
ファイナンシャルプランナーはお金に関する専門家であり、家計の見直しや貯金に関するアドバイスをもらえます。
ただし、保険会社や金融機関にて勤務しているファイナンシャルプランナーは、保険商品や金融商品をすすめてくる場合もあるのでご注意ください。
ファイナンシャルプランナーに客観的な立場から家計のアドバイスを受けたい場合は、独立系のファイナンシャルプランナーに相談するのが良いでしょう。
市区町村役場では、自治体が行っているひとり親家庭の支援制度や手当に関する情報を受け取れます。
ひとり親家庭の支援制度は自治体によって内容が異なる場合もあるので、役場で担当者に直接聞くのが効率的です。
2章 緊急資金が必要なときに知っておくべきこと
母親1人で家事や育児、仕事をしなければならないシングルマザーの家庭では、資金繰りに困り急にお金が必要になるケースもあるでしょう。
例えば、子供が病気になり付き添い入院をしたため母親の収入が途絶えてしまうなどの可能性もゼロではありません。
シングルマザー世帯の収入が途絶え、緊急資金が必要になったときに利用できる制度やお金を工面する方法をは主に下記の通りです。
- 不用品の現金化
- 日払いアルバイト
- クレジットカードのキャッシング
- カードローン
- 保険の契約者貸付制度
- 銀行による融資
- 母子福祉資金・父子福祉資金の貸付け
すぐにお金が必要であれば、不用品の現金化や日払いアルバイトで資金を用意できる可能性があります。
また、すぐにではなく子供の学費など数ヶ月以内にお金が必要な状況であれば、金融機関による融資や自治体が行っている母子福祉資金・父子福祉資金の貸付けの利用も検討しましょう。
母子福祉資金・父子福祉資金の貸付けとは、20歳未満の子供などを扶養しているひとり親を対象に行っている貸付制度です。
貸付には審査があるため、余裕をもって申し込みを行いましょう。
また、借入目的によって必要書類が異なるため、事前に市区町村役場の担当窓口に相談しておくのがおすすめです。
3章 子供の未来も守る賢い返済計画の立て方
現時点ですでに借金をしてしまっている人は、借金問題の早期解決を目指すために返済計画を立てましょう。
借金を抱えた状態で家事や育児、仕事を1人で行うのは非常にストレスがかかりますし、親子にとって健全な状態とは言えません。
本章では、シングルマザー向けの返済計画の立て方を解説します。
3-1 将来の大きな費用に備える財務計画テクニック
根が真面目な人や借金による子供への影響を最小限にしたい人は、多少無理のある返済計画を立てがちです。
しかし、シングルマザーが返済計画を立てるのであれば、不測の事態にも対応できる余裕を持った計画を立てるのが良いでしょう。
無理のある返済計画で今借りている借金を返したとしても、次に問題が発生したときに再び借金をしてしまうのでは問題を完全に解決できたとはいえないからです。
現在の借金を完済し、二度と借金を繰り返さなくてすむようにするには、下記の対策が必要です。
- 現在の借金総額を明確にする
- 自分の収支を把握する
- 将来発生する特別支出を把握する
- 毎月返済できる金額を計算する
借金には利息がかかるため、借入金額と総返済額は当然変わってきます。
借金の返済計画を立てるためには、借入金額ではなく現時点の残債を確認しましょう。
複数の借入先から借金をしている場合や残債があいまいな場合は、下記の方法で確認できます。
- 会員専用サイトで確認する
- 電話で問い合わせてみる
- ATMで確認する
続いて、自分の収支を把握し「収入-生活費」を計算できれば、毎月返済に回せる金額がわかります。
自分がどんな内容にいくらお金を使っているか把握できない場合は、家計簿やアプリで支出の記録をつけてみるのもおすすめです。
なお、子供を育てていると受験や進学、修学旅行などのタイミングでまとまった支出が発生します。
これらの特別支出に関しても、支出の時期とかかる金額の目安を把握しておきましょう。
借金の完済後はこれらの特別支出に備えて積み立てをしておけば、次回以降の借金を減らせるからです。
3-2 家計簿を見直して見つかる節約ポイント
支出を見直す際には、家計簿をつけて1ヶ月の支出について記録をつけてみるのも良いでしょう。
ただし、家計簿自体には節約効果はないので、記録をしたら見直し支出の改善点を考えることが大切です。
具体的には、下記の内容を見直してみましょう。
- 家賃や保険料、通信費などの固定費を見直す
- 車の維持費を見直す、手放すことを検討する
- 使用頻度が低い日用品や雑貨を買いすぎていないか確認する
- 食材ロスが多くなかったか確認する
家計の見直しをするなら、節約効果の高い固定費から行うのがおすすめです。
固定費の節約は一度実行すれば、効果が持続するからです。
例えば、結婚前に利用していたミニバンに乗り続けているのであれば、家族の人数に合う中古車に買い替える、車の使用頻度自体が低いなら手放すことも検討しましょう。
一方で、変動費の節約は効果が出にくいものもあるので、やりすぎに注意しなければなりません。
例えば、食べ盛りの子供がいる場合、食費を節約しすぎてしまうと子供の成長に必要な栄養を確保できない恐れがあります。
4章 生活に追い風を!債務整理のススメ
生活費の不足分を借金するのが慢性化している、借金の自力返済が難しくなってきた場合は債務整理も検討しましょう。
債務整理をすれば、借金の返済負担を軽くでき生活を立て直しやすくなります。
本章では、借金問題を解決する方法や借金について相談できる窓口を紹介します。
4-1 忙しい日々の中で見つける金融問題の解決策
借金の自力返済が難しい場合、債務整理をして返済負担を軽くするのも有効です。
債務整理は主に下記の3種類に分けられ、それぞれメリットやデメリット、手続きの流れが異なります。
債務整理の種類 | おすすめな人の特徴 |
---|---|
任意整理 | 特定の借金の返済負担を軽くしたい人 |
個人再生 | 債務整理後も持ち家に住み続けたい人 |
自己破産 | 他の債務整理では借金問題の解決が難しい人 |
借金問題をどうにかしたいと思いつつ、自己破産などの債務整理はネガティブなイメージを持っている、子供への悪影響を心配される人もいるのではないでしょうか。
実際には自己破産をしても子供の学校関係者や知り合いにバレる可能性は少ないです。
どうしても債務整理について周囲にばれたくないのであれば、裁判所を通さず手続きできず任意整理を選ぶことも可能です。
それどころか債務整理をして借金問題を解決した方が、親子ともにストレスなく生活を送れる可能性もあります。
債務整理をすべきか判断に迷うケースや現在の生活をできるだけ変えずに借金問題を解決したい場合は、債務整理に精通した司法書士や弁護士に相談するのが良いでしょう。
4-2 返済計画を立て直すための無料相談窓口
借金について相談できる窓口は司法書士や弁護士などの士業事務所の他にも複数あります。
いきなり司法書士や弁護士に相談するのは不安と感じるのであれば、下記の窓口に相談してみるのもおすすめです。
- 日本司法支援センター(法テラス)
- 国民生活センター
- 地方自治体
- 日本貸金業協会
- 日本クレジットカウンセリング協会
- 全国銀行協会
- 日本司法書士会連合会
- 日本弁護士連合会
例えば、法テラスでは民事や刑事を問わず、法的な相談を受け付けています。
借金問題であれば無料で3回まで専門家に相談できますし、司法書士や弁護士に支払う費用の立替や扶助も行っているため「専門家への依頼費用を工面できない」とお悩みの人にもぴったりです。
他にも司法書士や弁護士の中には着手金0円としている事務所や分割払いに対応している事務所もあります。
こういった事務所に相談すれば、依頼費用を用意できない人でも借金問題の解決を目指しやすいです。
4-3 最短で結果を出すグリーン司法書士法人の債務整理プロセス
グリーン司法書士法人ではすべての債務整理手続きで着手金0円、無理のない分割払いに対応しています。
依頼を受けてからすぐに対応できるため、最短即日で借金の取り立てをストップ可能です。
グリーン司法書士法人の無料相談から債務整理手続きまでの流れは、下記の通りです。
- オンラインもしくはご来所での無料相談
- 各債権者に受任通知を送付(取り立てがストップ)
- 借金の総額を把握し行う債務整理や方針を決定
- ご契約
- 各種手続き
- 完了およびアフターサービス
依頼後は最短当日に受任通知を送るので取り立てがストップし、依頼費用の積み立てや債務整理の手続き費用を貯められるようになります。
依頼後は債務整理の手続きや返済計画作成までワンストップで対応できるので、借金のお悩みから解放され、親子で生活を立て直しやすくなるはずです。
グリーン司法書士法人では、初回無料相談を行っています。
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よくあるご質問
- 母子手当で月いくらまで稼げますか?
- 児童扶養手当を受給できた場合、下記の金額を受け取れます。
全額支給:44,140円
一部支給:10,410円~4,4130円