この記事は約 13 分で読めます。
リボ払いの手数料は高くなりがちで、返済が長期化しやすい特徴があります。
この負担を軽減する方法として、より金利の低いカードローンへの借り換えが選択肢になります。
しかし、借り換えには審査があるほか、返済計画を誤るとかえって支払総額が増えるなどのデメリットも存在します。
メリットとデメリットを正しく理解し、自身の状況に適した判断をすることが重要です。
目次 ▼
1章 リボ払いの借り換えで後悔する前に知るべき3つのデメリット
リボ払いをカードローンに借り換える際には、いくつかのデメリットが存在します。
金利が下がっても月々の返済額を少なく設定しすぎると、返済期間が延びてしまい、結果的に支払う利息の総額が増える可能性があります。
また、借り換えは新規のローン契約であるため必ず審査が行われ、誰でも利用できるわけではありません。
さらに、借り換えで一時的に負担が軽くなっても、根本的な支出の習慣を見直さなければ、再び借金を繰り返すリスクが残ります。
1-1 月々の返済額を減らしすぎると、支払い総額は逆に増える
借り換えで金利が下がったとしても、月々の返済額を以前より大幅に減らすことには注意が必要です。毎月の負担は軽くなりますが、その分、返済期間が長期化します。
返済期間が長くなれば、その期間中に発生する利息も増え、最終的な支払総額は借り換え前よりも多くなってしまう可能性があります。
借り換えを行う際は、金利だけでなく、返済期間と総支払額を必ずシミュレーションし、無理のない範囲で返済を早く終える計画を立てることが重要です。
1-2 借り換えには必ず新規の審査があり、誰でも通るわけではない
カードローンへの借り換えは、新たなローンを契約することと同じです。
そのため、申し込み後には必ず金融機関による審査が行われます。
審査では、申込者の年収や勤務先、現在の借入状況、過去の返済履歴などが総合的に評価されます。
すでに複数の借入がある場合や、過去に延滞の経験がある場合などは、返済能力を疑問視され、審査に通過できない可能性があります。
借り換えは、現在の返済が苦しい状況で行うことが多いため、審査基準は必ずしも甘くないと認識しておく必要があります。
1-3 根本的な浪費癖が直らないと、借金地獄を繰り返す可能性がある
借り換えによって一時的に金銭的な余裕が生まれると、問題が解決したように感じてしまうことがあります。
リボ払いの残高が増えた原因が自身の支出管理にあった場合、その習慣を改めなければ根本的な解決にはなりません。
借り換えで楽になった分を新たな消費に回してしまったり、空いたクレジットカードの利用枠を再び使ってしまったりすると、以前よりも状況が悪化する可能性があります。
借り換えはあくまで返済の負担を軽減する手段であり、これを機に家計を見直すことが不可欠です。
リボ払いを使いすぎたときの末路については以下の記事で解説しています。
2章 リボ払いをカードローンに借り換えるメリット
リボ払いの借り換えにはデメリットだけでなく、計画的に利用すれば大きなメリットもあります。
最大の利点は、現在よりも低い金利のカードローンに乗り換えることで、将来的に支払う利息の総額を削減できることです。
また、複数のリボ払いを一つにまとめる「おまとめ」を行えば、返済管理が格段に楽になります。
さらに、リボ残高を完済することで、圧迫されていたクレジットカードの利用枠が回復し、本来の機能を取り戻せる点もメリットといえます。
2-1 今より低い金利にできれば、将来支払う利息を減らせる
リボ払いの金利は一般的に年15.0%程度に設定されていることが多い一方、カードローンの中にはより低金利で利用できるものがあります。
例えば、年15.0%のリボ払いから年12.0%のカードローンに借り換えた場合、その金利差である3.0%分、支払う利息を減らすことが可能です。
借入残高が大きいほど、また返済期間が長いほど、この金利差による利息軽減効果は大きくなります。
借り換えを検討する際は、現在適用されている金利を正確に把握し、それよりも低い金利のローンを探すことが基本となります。
リボ払いの利息については以下の記事で解説しています。
2-2 複数のリボ払いを一本化すれば、返済管理が楽になる
複数のクレジットカードでリボ払いを利用している場合、それぞれのカード会社で返済日や返済額が異なり、管理が煩雑になりがちです。
返済をうっかり忘れてしまうと、遅延損害金が発生したり、信用情報に影響が出たりするリスクもあります。
これらの借入を一つのカードローンに借り換えることで、返済先が一本化されます。
これにより、毎月の返済日と返済額が明確になり、家計の管理がしやすくなるというメリットがあります。
精神的な負担が軽減され、計画的な返済に集中しやすくなります。
2-3 クレジットカードの利用枠が復活する
リボ払いの残高は、クレジットカードのショッピング利用可能枠を圧迫します。
例えば、利用枠50万円のカードで30万円のリボ払い残高があると、残りの利用可能額は20万円となります。
カードローンでこのリボ払い残高を一括返済すると、利用枠が本来の50万円まで回復します。
これにより、急な出費が必要になった際にクレジットカードが利用できないという事態を防げます。
ただし、利用枠が復活したからといって安易に使いすぎると、再び借金を増やす原因になるため注意が必要です。
リボ払いを一括返済できるメリットについては以下の記事で解説しています。
3章 カードローンへの借り換え審査で落ちる人の特徴と注意点
カードローンの借り換え審査では、申込者の返済能力が厳しくチェックされます。
審査に通過できない人には、いくつかの共通した特徴が見られます。
例えば、過去にクレジットカードやローンの支払いを延滞した履歴があるなど、信用情報に問題があるケースです。
また、貸金業法の総量規制により、すでに年収の3分の1近い借入がある場合も審査通過は困難になります。
さらに、短期間に複数の金融機関へ申し込む「申し込みブラック」と呼ばれる状態も、審査に悪影響を与えます。
3-1 すでに信用情報に傷がある
信用情報とは、個人のクレジットカードやローンの契約内容、支払状況などを記録した情報のことです。
金融機関はローンの審査時に、信用情報機関に照会して申込者の情報を確認します。
過去に数ヶ月にわたる支払いの延滞や、債務整理、代位弁済などの金融事故の記録があると、「返済能力に問題がある」と判断され、審査に通過することは極めて難しくなります。
自分の信用情報に不安がある場合は、情報機関に開示請求をして確認することも可能です。
3-2 借入総額が年収の3分の1を超えている
貸金業者(消費者金融など)からの借入は、貸金業法で定められた「総量規制」の対象となります。
これは、個人の借入総額を年収の3分の1までに制限する規制です。
すでに年収の3分の1を超える借入がある場合、新たな借入は原則としてできません。
銀行のカードローンは総量規制の対象外ですが、多くの銀行は自主的に同様の基準を設けて審査を行っています。
そのため、借入総額が年収に対して過大であると、返済能力がないと判断され、審査に通らない可能性が高くなります。
3-3 短期間に複数のカードローンへ申し込みをしている
ローンの申し込み履歴は、信用情報に約6ヶ月間記録されます。
短期間(例えば1ヶ月以内)に3社以上のカードローンに立て続けに申し込むと、「よほどお金に困っているのではないか」「他社の審査に落ちたのではないか」と金融機関に警戒され、審査に通りにくくなる傾向があります。
これは「申し込みブラック」と呼ばれる状態です。
借り換えを検討する際は、事前に商品を比較検討し、申し込む金融機関を1〜2社に絞ることが重要です。
審査に落ちた場合でも、すぐに次の申し込みをするのではなく、最低6ヶ月は期間を空けるのが賢明です。
4章 返済額比較シミュレーション
リボ払いをカードローンに借り換えることで、実際にどのくらい返済額が変わるのかを理解することは重要です。
ここでは、具体的な条件を設定して、借り換え前と後で月々の返済額や総支払額がどのように変化するのかをシミュレーションします。
金利が下がることによる利息の軽減効果や、返済期間の設定によって総支払額がどう変わるのかを具体的に見ていきます。
4-1 残高50万円をカードローンに借り換えるケース
年利15%のリボ払い残高50万円を、年利12%のカードローンに借り換えた場合を比較します。
仮に毎月の返済額を1万5,000円に設定すると、リボ払いでは返済期間が42回(約3年6ヶ月)で総支払額は約62.2万円になります。
一方、カードローンに借り換えて同じく毎月15,000円を返済すると、返済期間は39回(約3年3ヶ月)に短縮され、総支払額は約58.2万円となります。
このケースでは、借り換えによって約4万円の利息を節約でき、返済期間も3ヶ月短縮される計算です。
5章 借り換えが向いている人と向いていない人の違い
カードローンへの借り換えは、誰にとっても最適な解決策とは限りません。
現在の借入状況や金利、そして自身の返済に対する意識によって、借り換えによるメリットの大きさは変わります。
ここでは、借り換えによって状況が改善しやすい人の特徴と、逆に借り換えをしてもあまり効果が期待できない、あるいは状況が悪化する可能性のある人の特徴を解説します。
5-1 借り換えでメリットが大きい人の条件
借り換えで大きなメリットを得られるのは、現在のリボ払いの金利が非常に高く、借り換えによって3%以上の金利差が見込める人です。
また、借入残高が50万円以上など、ある程度まとまった金額がある方が利息の軽減効果を実感しやすくなります。
最も重要なのは、借り換え後も計画的に返済を進める意思があることです。
月々の返済額を維持しつつ、余裕があるときには繰り上げ返済を行うなど、少しでも先に返済を終えようとする姿勢があれば、借り換えの効果を最大限に引き出せます。
5-2 借り換えをしても状況が改善しない可能性が高い人
現在のリボ払いの金利と借り換え先の金利差がほとんどない場合、手数料などを考慮すると借り換えのメリットはほぼありません。
また、借入残高が10万円以下など少額の場合も、利息の軽減額はわずかです。
最も注意すべきなのは、支出の管理が苦手で、借り換えで生まれた余裕を新たな借入に使ってしまう可能性がある人です。
このような場合、借入先が増えるだけで状況は改善せず、むしろ多重債務に陥るリスクを高めることになります。
リボ払いの元金が減らない原因については以下の記事で解説しています。
6章 返済が困難な場合の最終手段「債務整理」
すでに借入額が大きくなりすぎて、カードローンへの借り換え審査に通らない、あるいは借り換えても返済の目処が立たないという場合は、法的な手続きである「債務整理」を検討する必要があります。
債務整理は、弁護士や司法書士などの専門家に依頼し、法的な枠組みの中で借金の減額や免除を目指す手続きです。
これは最終手段ですが、返済に追われる生活から抜け出すための有効な方法となり得ます。
返済が難しいと感じる借金については以下の記事で解説しています。
6-1 専門家に依頼して利息をカットする方法
債務整理には自己破産や個人再生など複数の方法がありますが、中でも多く利用されるのが「任意整理」です。
これは、裁判所を通さず、弁護士などの専門家が債権者(カード会社など)と直接交渉し、将来発生する利息のカットや、返済期間の延長(通常3〜5年での分割払い)などを求める手続きです。
元金そのものの減額は難しいことが多いですが、利息がなくなることで、返済のゴールが明確になり、着実に借金を減らしていくことが可能になります。
6-2 債務整理を検討すべきタイミングの目安
債務整理を検討すべき具体的な目安としては、まず「借入総額が年収の3分の1を大幅に超えている」状態が挙げられます。
また、「複数の金融機関から借入があり、返済のために別のところから借りる自転車操業状態に陥っている」場合も危険なサインです。
さらに、「毎月返済しているにもかかわらず、利息の支払いばかりで元金がほとんど減らない」と感じる時も、自力での完済が困難になっている可能性があります。
これらの状況に当てはまる場合は、一度専門家への無料相談などを利用してみることを推奨します。
リボ払いが払えなくなった場合の対処法については以下の記事で解説しています。
7章 カードローンへの借り換えに関するよくある質問
リボ払いの借り換えを検討する際には、多くの人が同じような疑問を抱きます。
ここでは、借り換えの審査が信用情報に与える影響や、似たようなローン商品との違い、そして元のクレジットカードの扱いなど、特によくある質問とその回答をまとめました。
Q.借り換えの審査に落ちたら信用情報に記録されますか?
ローンに申し込んだ事実は信用情報に約6ヶ月間記録されますが、「審査に落ちた」という結果自体は記録されません。
しかし、金融機関は申込履歴を確認できるため、短期間に複数の申込と審査落ちが続くと、返済能力を疑われ、その後の審査に通りにくくなる可能性があります。
Q.おまとめローンと借り換え専用ローンは何が違いますか?
おまとめローンは、複数の借入を一本化することを目的とした専用商品です。
一方、借り換えは、一つの借入をより条件の良い別のローンに乗り換えることを指します。
借り換えには特定の専用ローンだけでなく、使途が自由なフリーローンが利用されることも多いのが特徴です。
Q.借り換えた後、前のクレジットカードは使えなくなりますか?
原則として、借り換え手続きによって元のクレジットカードが自動的に解約されることはありません。
リボ払い残高を完済すれば、そのカードはショッピングなどで引き続き利用可能です。
ただし、借り換え先の金融機関によっては、契約条件として解約を求められるケースも稀にあります。
まとめ
リボ払いをカードローンへ借り換えることは、金利負担の軽減や返済管理の簡素化といったメリットがある一方で、返済計画によっては総支払額が増加するリスクや、審査に通らない可能性といったデメリットも存在します。
借り換えが有効なのは、明確な金利差があり、返済計画を立てて実行できる人です。
もし借り換えが困難なほど返済状況が悪化している場合は、債務整理も視野に入れる必要があります。
自身の状況を客観的に分析し、最適な解決策を選択することが重要です。。
リボ払いが危険な理由については以下の記事で解説しています。
グリーン司法書士法人では、これまで10,000件以上の債務整理相談を受任・解決してきた実績があり、個人再生についても豊富な経験を有しています。状況を丁寧にお伺いしたうえで、一人ひとりに合った解決方法をご提案いたしますので、安心してご相談いただけます。
初回のご相談は無料です。借金問題は、早く相談するほど選択肢が広がり、より良い解決につながりやすくなります。一人で抱え込まず、まずはお気軽にご相談ください。
お気軽にお問い合わせください!
借金返済のご相談はグリーンへ
次に確認したいページ













