仕事ができないのは発達障害だから?症状別の対処法と就労支援を紹介

   司法書士山田 愼一

監修者:グリーン司法書士法人   山田 愼一
【所属】東京司法書士会 登録番号東京第8849号 / 東京都行政書士会所属 会員番号第14026号 【保有資格】司法書士・行政書士・家族信託専門士・M&Aシニアエキスパート 【関連書籍】「世界一やさしい家族信託」著者・「はじめての相続」監修など多数

借金返済の知識
仕事ができないのは発達障害だから?症状別の対処法と就労支援を紹介

この記事は約 20 分で読めます。

 この記事を読んでわかること
  • 発達障害は仕事ができないと思われてしまう理由
  • 発達障害の種類
  • 発達障害で仕事ができない場合の対処法

近年、大人の発達障害が認知されるようになり「自分も発達障害なのでは…」と心配になる方が増えています。

自分では気を付けているつもりでも、仕事のミスが多かったり他のメンバーと同じ取り組みができなかったりと、自他ともに認める「仕事ができない人」になって会社を辞めてしまう方も少なくありません。

発達障害と上手く付き合うためにも、まずは自分の症状の特徴と対処法を知ることが大切です。

この記事では「発達障害が仕事ができない」と言われている理由とその場合の対処法を解説いたします。

ぜひ、今後の仕事について考えるきっかけになれば幸いです。

うつ病で仕事ができずにお困りの方は、以下の記事をご参考にしてください。

1章 発達障害は仕事ができないと思われる理由

同じことでミスをしてしまったり、気を付けているつもりでも失敗してしまったりと自分の仕事のできなさに悩んでいる方は年々増えています。

自分だけでなく、周りのメンバーにも「仕事ができない」と思われていると思うと、つい逃げたくなってしまいますよね。

中には、気まずくなって周りとコミュニケーションを取るのが怖くなってしまい、仕事を転々としてしまうという方も珍しくありません。

では、なぜ発達障害は「仕事ができない」と思われてしまうのでしょうか。

主に8つの理由が考えられます。

  1. コミュニケーションが取れない
  2. 社会的常識を守れない
  3. 仕事のミスが多い
  4. 仕事の集中力が続かない
  5. 思いつきで行動・発言してしまう
  6. 簡単な計算やツールが使えない
  7. ざっくりとした指示ができない
  8. マルチタスクができない

ここからは、1つずつ理由を見ていきましょう。

1-1 コミュニケーションが取れない

1つ目は、周りのメンバーとのコミュニケーションが取れないことです。

発達障害の中でも、ADHD(注意欠如・多動症)やASD(自閉スペクトラム症)の方は他者とコミュニケーションを取ることを苦手とする人が多い傾向にあります。

傾向がある障害仕事ができないと思われる例
ADHA相手の話や意見を聞かず自分の話ばかりしてしまう
ASDこだわりが強く相手に合わせることができない

相手が何を求めているのかや、どういった考えを持っているのかを聞くことが苦手なため、周りと協力するのが苦手な傾向があります。

結果、コミュニケーションが取れずに自分の解釈で進めてしまいミスが起こりやすくなるケースが多いです。

1-2 社会的常識を守れない

2つ目は、社会的常識を守れないことです。

社会的常識とは、商談や会議の時間に遅れずに行動したり、TPOに合った服装や行動ができないなどが挙げられます。

決してわざと遅れているわけではなく、気が付いたら時間に間に合っていなかったり、時間の逆算ができずに遅刻する時間に家を出たりと気を付けていてもミスをしてしまうのが特徴です。

傾向がある障害仕事ができないと思われる例
ADHD時間を忘れて没頭してしまい遅刻してしまう
スケジュール通りに動くことができない
ASDTOPに合った服装ができずに着たい服装を着てしまう
LD時計が読めずに時間を把握できない

「早めに出ろと言っているだろ!」と何度も怒られてしまうケースですが、どうしても失敗してしまうことに仕事のやり辛さを感じる方も多いです。

1-3 仕事のミスが多い

3つ目は、仕事のミスが多いことです。

最初は周りも「ミスは誰にでもあること」「最初だからミスして当然」と寛大なことが多いですが、やがて同じミスを繰り返してしまったり明らかにミスが多かったりと、不満を抱えるようになり人間関係が悪化することが多いです。

陰口や悪口の対象になってしまうことから、職場に居場所がなくなり辞めてしまうことも多いケースです。

傾向がある障害仕事ができないと思われる例
ADHD注意力散漫でケアレスミスが多い
話を最後まで聞かずに行動に移してしまう
ASD突然の仕事変更ができずにやりたいことを突き通してしまう
指示を適切に受け取れず違う作業をする
LD資料が上手く読めずに会議に入れない
計算ができずに事務作業をミスしてしまう

仕事のミスが多いと「仕事ができない」という評価に直接結びついてしまうため、致命的と言えるでしょう。

1-4 仕事の集中力が続かない

4つ目は、仕事の集中力が続かないことです。

発達障害でなくとも、長時間の仕事は集中力がなくなるものだと思う方もいるかもしれません。

しかし、発達障害の場合は学生時代から授業を最後まで聞くことができずに、立ち歩いてしまったり話をじっくり聞くことができなかったりと傾向があります。

仕事に就いても集中力が続かずに、会議やセミナーなど長時間座っている場面が苦手なシーンが多く出てきます。

傾向がある障害仕事ができないと思われる例
ADHD衝動的な行動をとりやすくすぐに別の作業をしてしまう
他に気になることができたら今の仕事を放置してしまう
ASD仕事が自身の興味に合わない内容だと放り出してしまう
仕事環境や周りの刺激の変化によって集中できなくなる

周りからは「やる気がない」「仕事に取り組む気がない」といった評価になるため、仕事ができないと思われる理由になるでしょう。

1-5 思いつきで行動・発言してしまう

5つ目は、思いつきで行動・発言してしまうことです。

つい失言をしてしまい、周りを怒らせてしまったり傷付けてしまったりと人間関係に亀裂が入って職場に居づらくなることも少なくありません。

また、よく考えずに思いつきで行動してしまいミスをして、周りがトラブル処理に追われて反感を買ってしまうケースも。

傾向がある障害仕事ができないと思われる例
ADHD衝動性が高く思っていることをすぐに口に出してしまう
新しい刺激や楽しみを得ようと思いつきの行動をしてしまう
ASD予測外の変化や不確実性に対応できずに自分自身のルーティンを貫いてしまう
特定のトピックや話題に集中しそれに関連したことを思いつきで行う

そういった周りを振り回す行動や発言から、協調性がなく仕事ができないと思われる原因になります。

1-6 簡単な計算やツールが使えない

6つ目は、簡単な計算やツールが使えないことです。

仕事をするにあたって、ExcelやPowerPointなどのツールやパソコンのツールなどが使えずに、効率が悪い仕事をしてしまう場合があります。

「教えればできる」といった簡単なものではなく、そもそも覚えることや聞いたことをそのまま実践するのが苦手なため、他の人と同じように教えてもできないことが多いです。

傾向がある障害仕事ができないと思われる例
LD数を数えるのが苦手で正確な文字を打ち込めない
文字を読み取ることができずに資料を作成することができない

周りも「何度も教えているのにやる気がない」と思ってしまうことからネガティブな評価になるでしょう。

1-7 ざっくりとした指示ができない

7つ目は、ざっくりとした指示ができないことです。

発達障害の方の特徴として、非言語的な情報(表情、身振り、声のトーンなど)を読み取るのが苦手な傾向があります。

そのため「適当にメールを送っておいて」「先方と食事があるから良い雰囲気の店を選んでおいて」など、ざっくりとした指示を正しく受け取ることができないです。

傾向がある障害仕事ができないと思われる例
ASD具体的な情報や詳細な指示が読み取れず行動に移すことができない
結果が予測不能な指示を受けてパニックになる

ニュアンスを解釈できないことから「1から10まで指示しないとできないのか」「そんなこと常識で考えたら分かるだろ!」と怒られてしまうケースも少なくありません。

1-8 マルチタスクができない

8つ目は、マルチタスクができないことです。

発達障害の種類によってもマルチタスクができない原因は異なりますが、どの発達障害も苦手な傾向が強いです。

傾向がある障害仕事ができないと思われる例
ADHD集中力が散漫になってしまい仕事のパフォーマンスが落ちてしまう
優先順位をつけるのが苦手なのでタスクが先延ばしになる
ASDいきなり発生したタスクにパニックになってしまう
決められたこと以外のタスクができると対応できない

仕事するにおいてマルチタスクは避けては通れません。

抜け漏れや優先順位を上手く付けられず、失敗を繰り返すことで「1つのことしか仕事ができない」という印象を与えてしまいます。

2章 発達障害の種類は大きく分けて3つ

ここまで、発達障害の方が「仕事ができない」と思われてしまう原因について見ていきました。

発達障害とひとくちに言っても、仕事ができないと言われている原因は様々なことが分かったと思います。

「もしかして自分はこの障害の可能性があるかも」と思った方もいるのではないでしょうか。

ここからは、各発達障害の種類別に苦手なことを解説していきます。

【ADHD】不注意や多動性の症状が多い

ADHD(Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder)は衝動的な行動が多く、注意力や集中力が欠けた行動が多い傾向があります。

学生時代に授業を最後まで聞けずに立ち歩いてしまったり、自動車免許の取得で信号や標識を見落としてしまったり集中力が続かずに考え事を始めたりした経験がある方もいるのではないでしょうか。

ADHDは、主に以下のような特徴があります。

  • 注意力を維持することが難しく散漫になりやすい
  • じっとしているのが苦手で、手足が絶えず動いたり落ち着かない行動をする
  • 衝動的な行動や思考が抑制しづらく思わず行動してしまうことがある
  • 未来の出来事や結果を予測し計画的に行動することができない
  • タスクの組織化や計画の立案、時間の管理が苦手で遅刻しがち
  • 一つのことに集中することができない
  • 忘れ物が多く、物を紛失することが多い

このような特徴が、実際に仕事に影響することも多く、アイデアや好奇心はあるけれど他の面でマイナス評価になっているというケースが多いです。

【ASD】融通が利かず曖昧な指示ができない

ASD(Autism Spectrum Disorder)は自閉スペクトラム症と言われ、融通が利かず予期せぬ状況の対応が苦手な傾向があります。

横から計画にない仕事を振られたり、電車の遅延やイベントの中止など予定が崩されることを嫌う方が多いです。

ASDは、主に以下のような特徴があります。

  • コミュニケーションや対人関係の理解や構築ができない
  • 特定の興味や行動に強い執着やこだわりを持ち、反復的な行動や独自のルーティンを持つ
  • 環境の刺激に対して過敏で音や光、触覚などに異常な感じ方をする
  • 社会的・非言語的なコミュニケーションが取れない
  • 環境の変化や予測不可能な状況に対して適応するのが苦手
  • 特定の分野において優れた専門知識や能力を持つことがある

このように、時間通りにきっかり始まる仕事や同じ作業を繰り返すのは得意だけれど、融通が利かず冗談やニュアンスが読み取れずに円滑なコミュニケーションを取るのが苦手というケースが見受けられます。

【LD】読み書きや計算などができない

LD(Learning Disabilities)は、学習障害と言われており、主に「読む」「書く」「計算する」といったことが極端にできない傾向があります。

学生時代から、音読の時間が苦手だったり、書写の時間で上手く文字が書けなかったりなどのやりづらさを感じている方が多い発達障害になります。

LDは、主に以下のような特徴があります。

  • 文字や言葉の理解、読解、書字、計算などの学習ができない
  • 情報の処理や反応速度が遅く、情報の取得や処理に時間がかかる
  • 時間管理や自己管理が苦手
  • 数字そのものの概念や数量の大小が分からない
  • 人の書いたものを書き写すことができない
  • 時計や時間を読むことができない

一般的に、苦手なものはこのようなものが多いですが、人によって読みにくさや書きにくさの程度や現れる症状が異なるため一概にこれと言い切れない症状でもあります。

3章 発達障害で仕事ができない場合の対処法

発達障害を抱えている方は、周りの意図をズレた行動を繰り返してしまったり迷惑をかけてしまったりと常にやり辛さを持って仕事をしているのではないでしょうか。

「どうせ何をしても怒られるし…」「周りが明らかに一緒に仕事したくなさそう…」など仕事ができない人という認識を持たれると、やがて仕事に行くことが嫌になってしまい退職を繰り返してしまうという方も少なくありません。

発達障害が原因で仕事ができないという方は、まずは周りに知ってもらうことが大切です。

できることであれば、自分なりにやりやすい方法を見付けて、周りに協力してもらうようにしましょう。

では、発達障害で仕事ができない場合に取りたい対処法を解説します。

3-1 正式に病院で診断を受ける

まずは、正式に病院で診断を受けることが大切です。

最近ではネットで簡易診断があったり、SNSで比較的誰にでも当てはまるような項目で特徴を紹介していたりと「自称発達障害」が増えている傾向にあります。

自己診断して「自分は発達障害なんだ」と思うだけでは、周りへの説得力に欠けるでしょう。

まずは、正式に病院で診断を受けて本当に発達障害なのかを知る必要があります。

診断書があることで、周りも理解しやすく本気で改善しようとしている気持ちが見えるため、協力してもらいやすくなります。

3-2 得意なことと苦手なことを把握する

発達障害といっても、仕事全般において何もかも苦手というわけではありません。

発達障害の中でも、得意なことと苦手なことがあります。

横スクロールできます

発達障害の種類得意なこと苦手なこと
ADHD新しいアイデアを出す
好きなことへの集中力が高い
興味のあることに熱心に取り組む
一つのタスクに集中する
計画やスケジュールを立てる
計画性や自制心が必要な仕事ができない
ASD細かな観察や記憶力がある
一貫性のあるルーティンや予測可能な仕事
興味のあることへの専門知識
社交的なスキルやコミュニケーション
予測できない変化への対応
非言語的なサインやニュアンスへの理解
LD苦手な学習以外は問題なく取り組むことができる読みや書き、計算など特定のスキル

例えば、上の特徴はあくまで一例であり、人によっても異なりますが、自分が抱える発達障害の得意なことと苦手なことを知ることが大切です。

得意なことは、周りの人よりもパフォーマンスを発揮しやすいため一目置かれるチャンスでもあります。

一方で、苦手なことがあれば、どうすればミスを減らせるのかを考える必要あります。

「発達障害だから仕事ができない」と思い込む前に、まずは得意なことを探しましょう。

3-3 どうすればやりやすいのかを周囲に伝える

得意なことと苦手なことを把握したら、周りに自分について伝えてみましょう。

自分のことを伝えるのは勇気が入りますが、このまま「ただ仕事ができない人」というレッテルを貼られるよりは、円滑なコミュニケーションのために思い切って相談してみるのをおすすめします。

例えば、ASDの方の場合は

  • 騒がしい場所が苦手なので空いているときは会議室で仕事する時間が欲しい
  • 事前に今日の仕事のスケジュールを教えて欲しい
  • どうしても変更が必要なときは意図や理由が知りたい

といった要望を伝えるようにしましょう。

要望に併せて、

  • 1つのことに集中するのは得意だから単純作業は任せて欲しい
  • 面倒な作業や細かい作業でも平気なので物の検品は得意

のように、得意なことも紹介すると苦手なことだけではないことが分かるので周りの印象も良くなります。

3-4 思い切って転職する

もし、周りのメンバーや環境、仕事内容と折り合いがつかない場合は思い切って転職するのも手です。

得意なことと苦手なことを把握することで、得意な作業ができる仕事を目指すことができるため今までよりも活躍が期待できます。

更に、最初から周りのメンバーに発達障害を持っていることを打ち明けることができるので「この人は仕事ができない」という評価になる前に、なぜ仕事ができないのかを理解して貰えるのもメリットでしょう。

最近では、大人の発達障害をカミングアウトする方も増えていることから、以前よりも周りの理解が深まっています。

思い切って、これからは「逃げの転職」から「前向きな転職」に切り替えてみてはいかがでしょうか。

4章 発達障害と上手に付き合うための雇用形態

発達障害と診断されたら、仕事選びだけでなく雇用形態の見直しをするのも方法です。

雇用形態とは、企業と従業員との間で締結する雇用契約の種類のことです。

発達障害を持っている場合、

  • 一般就労:今までと同じ条件で働くことができる
  • 障害者雇用:発達障害に配慮された環境で働くことができる
  • 福祉的就労:福祉的なサポートを受けながら働くことができる

の3つの雇用形態を選択肢に入れることができます。

それぞれ、特徴やメリット・デメリットが異なるため、どの雇用形態が向いているか確認しましょう。

4-1 一般就労

一般就労は、今までと同じように通常の方と全く同じ条件で働く雇用形態です。

労働時間も休みも全く同じなため、生きていく上で十分な収入を得ることができるのがメリットと言えます。

労働基準法や最低賃金法に基づいた労働契約を結ぶため、会社によっては労働時間超過分には時間外手当が支払われる場合があります。

また、法定の休暇や休日も与えられるので、今まで通り安定した暮らしも叶えられます。

仕事の能力やスキルの獲得、専門知識の向上によっては昇進や異動などの機会も得られるので得意な分野でのパフォーマンスを上げたい方におすすめです。

ただし、周りの理解やサポートを受けられない可能性もあるため、仕事内容や環境については注意が必要です。

4-2 障害者雇用

障害者雇用とは、発達障害に配慮された環境で働ける雇用形態です。

一般企業でも、障害者雇用の導入が増えてきており、身体的な障害や精神的な障害を持つ人々が、就業機会を得るために雇用されることが多いです。

障害者雇用は、一般的な雇用と同様に雇用契約に基づいて行われます。障害者雇用でも正社員として働くことができますが、企業によってはパートタイムや契約社員などの雇用形態でも働くことができます。

労働環境や労働条件の調整、補助具の提供、業務内容の調整など発達障害を持っていても働きやすい環境を整えてくれるので、今までよりも仕事がしやすくなるのはメリットでしょう。

一方で、今までよりも給料が低くなり、今までの暮らしができなくなる可能性もあるので注意が必要です。

障害者雇用に応募する際は、募集要項をしっかりチェックするようにしましょう。

4-3 福祉的就労

福祉的就労とは、福祉的なサポートを受けながら働くことができる雇用形態のことです。

自身の能力や意欲に応じて働くことができるので、無理なく発達障害と向き合いながら仕事をすることができます。

例えば、就労継続支援A型事業所や就労移行支援事業所、シェルター型就労支援施設などがあり、どの職場も適切な支援を提供しながら働く環境が整えられています。

ただし、福祉的就労は障害の特性や能力に合わせた個別の支援をして貰える一方で、一般的な雇用とは異なる形態を取る場合も多く、給料面で懸念点があるのがデメリットと言えるでしょう。

5章 就職に難航したら就労支援を利用しよう

発達障害が原因で、なかなか採用が決まらなかったり、条件の良い雇用形態が見つからない場合は就労支援を利用するのがおすすめです。

就労支援とは、病気や障害などが原因で就職が難しい状況の方を対象にした、就職活動のサポートを行う取り組みのことです。

自分で一から仕事を探すよりも、就労支援員が自分の得意な仕事や条件に合った仕事を一緒に探してくれるため、採用までの効率が良く適切な仕事に就ける可能性が上がります。

就労支援を行なっている施設は、以下の5つです。

  1. 就職移行支援事業所
  2. 地域障害者職業センター
  3. 障害者就業・生活支援センター
  4. ハローワーク
  5. 転職エージェント

ぜひ、お近くの施設へお問い合わせください。

5-1 就職移行支援事業所

就職移行支援事業所は、職業訓練や就職準備など問題なく仕事に取り組めるためのサポートを行なってくれる施設です。

主に、就労に必要な基礎的なスキルや職場での振る舞い、コミュニケーションなどの訓練が行われます。

また、個々の能力や興味、適性から適切な職種や業務を見つけるためのサポートも受けられるので、自分の得意なことや不得意なことが分からないという場合でも安心です。

就職したい仕事が見つかれば、履歴書や面接の練習、職場ルールやマナーの指導なども行なってくれるので、正社員を目指したい方にとっても有意義な施設と言えます。

5-2 地域障害者職業センター

地域障害者職業センターは、発達障害を持つ方たちが地域で自立した就労を目指せるようにサポートを行なってくれる施設です。

就職移行支援事業所と同じく、職業訓練や就職準備などのサポートを受けられるほか、職場での適応やトラブルへの対処方法も教えてくれます。

また、障害を持っている方の支援に特化した施設のため、コミュニケーションの改善や必要な調整や周りへの配慮の提案など、発達障害と上手く付き合いながら仕事を続けるための取り組みも行っています。

5-3 障害者就業・生活支援センター

障害者就業・生活支援センターは、就業面や生活面において必要なサポートを受けることができる施設です。

障害に特化した職業訓練や就職準備のサポートや、職場で適応するためのサポートも受けられます。

また、障害者就業・生活支援センターでは、生活面もサポートしてくれるのが特徴です。

日常生活におけるスキルの向上や自己管理能力の強化、食事や掃除と言った自己管理のトレーニングも行なってくれます。そのため、就職して独立した生活を目指したい方におすすめと言えます。

5-4 ハローワーク

ハローワークは、日本の公共職業安定所の通称であり、雇用情報や就職支援などのサービスを提供する施設です。

ハローワークは、一般就労を目指す方の施設だと思う方もいるかもしれませんが、就労困難者や障害を持つ方たちへ特別な就労支援も行っています。

障害者雇用の促進や障害者が職場に移行する際のサポートもしてくれるので、内定後も職場適応のための訓練やアドバイス、職場環境の調整を行なってくれたり必要な配慮を提案してくれます。

発達障害を生かした職業相談もできるので、まずは相談してみてはいかがでしょうか。

5-5 転職エージェント

一般就労を目指したい方は、転職エージェントを利用するのもおすすめです。

転職エージェントは、求職者の希望条件やスキル、経験などを考慮した上でマッチする求人を提案してくれます。

発達障害を持っていても、発達障害の特性や就労に関する課題などを考慮して適切なアドバイスやキャリアプランの提案を行なってくれるので安心です。

ただし、自分のやりたいことや得意なこと、苦手なことを自己分析できている状態でなければ、提案を受けた職業がミスマッチを起こす可能性もあります。

自分の得意なことを生かした職業に就きたい方は、まずは自己分析から始めてみましょう。

6章 就職ができず借金にお困りの場合はご相談を!

発達障害は、一般の方と比べても苦手にしていることが多く仕事ができない印象を持たれてしまうことが多いです。

しかし、一方で得意なことに対しては高いパフォーマンスを発揮できることも多いため、まずは自分の特性を知ることが大切です。

発達障害が原因で就職に難航している方は、就労支援を利用するのも良いでしょう。

もし、就職ができずに経済的に不安を抱えている場合は無料相談をご利用ください。一度借金をしてしまうとどんどん借入額が膨らんでしまい、あっという間に手が付けられない状態になってしまいます。

就職前に経済の不安を解消するためにも、早い段階での相談をおすすめします。

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よくあるご質問

発達障害が仕事ができないと思われる理由とは?
発達障害が仕事に支障をきたす原因は、主に下記の通りです。
・コミュニケーションが取れない
・社会的常識を守れない
・仕事のミスが多い
・仕事の集中力が続かない
・思いつきで行動・発言してしまう
・簡単な計算やツールが使えない
・ざっくりとした指示ができない
・マルチタスクができない
発達障害の仕事について詳しくはコチラ
発達障害で仕事ができないときの対処法とは?
発達障害で仕事に支障が出るときには、下記の方法をお試しください。
・正式に病院で診断を受ける
・得意なことと苦手なことを把握する
・どうすればやりやすいのかを周囲に伝える
・思い切って転職する
発達障害の仕事について詳しくはコチラ
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