闇金のキャンセル料は払う必要なし！登録してしまった場合の対処法

「闇金に登録したものの怖くてやめたら、キャンセル料を迫られてしまった…」

闇金業者からキャンセル料を取り立てられてしまい、払うべきか悩んでしまう方も少なくありません。

結論から言うと、闇金のキャンセル料は払う必要がありません。ですが、自分だけでは対処が難しい問題でもあります。

この記事では、闇金でキャンセル料を請求された場合の対処法を解説いたします。うっかり申し込んでしまい、どう対処したら良いのか悩んでいる方は参考にしてください。

闇金に手を出してしまうほど借金に追われて困っている方は、以下の記事も併せてご参考にしてください。

1章　闇金でキャンセル料を請求されるケースとは？

そもそも、借入を途中でやめるとキャンセル料が発生するのは普通なのでしょうか。

実際のところは、通常の消費者金融でキャンセル料を請求されることはありません。

キャンセルするケースとしては、貸付可能かの審査中にお金の目処が立ってキャンセルしたり、他の消費者金融で借入することが決まってキャンセルする程度かと思いますが、特にキャンセル料を取られることはありません。

もし仮に審査が通って、口座にお金が振り込まれたとしても、そのまますぐに返済すれば利息を取られることもありません。

ですが、闇金の場合は「自分たちのルール」に則って運営しているため、迷惑料だ違約金だなんだと理由をつけて不当にキャンセル料を請求する場合があります。

例え、審査すらしていない申し込み段階であっても相手がお金を請求してくるケースも珍しくありません。

こういった、理不尽な請求をされるのも闇金業者の特徴です。

1-1　闇金に登録していないのにキャンセル料を請求された場合

「なぜか闇金に登録すらしていないのに、キャンセル料を請求されて困っている」

このような、闇金業者による違法なキャンセル料の請求は被害者が多く問題となっています。

身に覚えがない相手からお金を請求する行為は、所謂「振り込め詐欺」のようなものなので絶対に連絡を取らずに無視しましょう。

もし脅迫や嫌がらせがしつこいようであれば、証拠を残し警察へ相談するのも有効的です。

闇金問題は民事不介入扱いとなり、警察は対応してくれないとの情報も見かけるかと思います。しかし、実害が出ているようであれば話は別です。

とにかく自分だけで解決しようとせず、周りの人や警察に相談するようにしましょう。

2章　【結論】闇金のキャンセル料は払う必要なし！

実際のところ、闇金の申し込みに身に覚えがあろうがなかろうが、キャンセル料は払う必要がありません。

例え「申し込み時の規約にもそう書いてあっただろ」と脅されたとしても払わなくて良いのです。

では、なぜキャンセル料を払わなくて良いのでしょうか。

その理由は、闇金自体が違法なものだからです。

2-1　闇金は契約自体が違法

そもそも、闇金自体が国の許可を得て運営していない「ヤミ」の業者のため、契約自体が違法になります。

闇金と聞くと「トイチ（10日で利息が1割発生）で貸し付け」など漫画のような世界をイメージする方も多いかと思いますが、まさにその通りで闇金は法外な高利貸しを平気で行なっています。

年20%を超える金利は法律で禁止されているため、トイチのような高利貸しは完全に違法ということになります。

そのため、法律を無視した契約自体が無効扱いとなるので、キャンセル料を請求されたとしても支払う必要はありません。

2-2　債務整理でも対応ができないので注意

中には、最初は正式な消費者金融で借入をしていたものの、途中で借りられなくなり泣く泣く闇金に手を出してしまったというケースもあります。

しかし、前述の通り、闇金は違法業者のため契約自体が無効となります。そのため、債務整理で通常の借金を減額したり免除されたとしても闇金の契約は対応することができません。

法律上は借入をしたとしても無効になりますが、闇金業者は「法律で無効なので払いません」など到底通用する相手ではありません。

借入はもちろんのこと、キャンセル料のカットなども対応できません。

もし実害が出ている場合は弁護士などの専門家に相談し、債務整理とは別件で解決するしか方法はないので注意しましょう。

3章　闇金に申し込んでしまった場合の対処法

申し込んでしまったものの闇金ということが発覚してキャンセルする場合や、後から怖くなってキャンセルをしたいと考える場合、個人情報を教えてしまった以上は対処するしかありません。

闇金には法的に取り締まることが難しいため、闇金業者をなるべく刺激しないで対処をすることが大切です。

また、闇金からの脅迫や嫌がらせがあったとしても相手を刺激するような行為は避けるようにしましょう。

自己解決は困難な場合が多いため、同時進行で専門家や警察に相談することをおすすめします。

ここからは、自分でできる対処法を5つ紹介いたします。

①闇金の電話にはでない

キャンセル料を払わないでいると、取り立てのために闇金業者から電話が来ることがあります。

うっかり出てしまうと、キャンセル料を払えと脅されたり、このまま無視をすると職場や実家に嫌がらせするなどと脅迫される可能性が高いです。

「絶対に支払わない」という強い姿勢を示すためにも、闇金の電話には出ないことをおすすめします。

もし、教えた電話番号が自分の番号だけであれば、変更してしまうのも有効的です。

②教えた口座は解約する

闇金に限らず通常の消費者金融でも、借入の申し込みをする際にお金を振り込んでほしい口座を登録します。

そのため、闇金の申し込み後にキャンセルする場合は、相手に自分の口座が知られている可能性が高いでしょう。

闇金業者が、自分の口座を使って嫌がらせをしたり犯罪に使われないためにも、教えてしまった口座は解約するのをおすすめします。

放置していると、押し貸しの被害に遭ったり、振り込め詐欺などに自分の口座を利用されて事件に巻き込まれたりなどトラブルになりかねません。

また、口座情報が闇金業者の間でリスト化される危険性もあります。

こういった、二次被害を生まないためにも教えてしまった口座は解約しておきましょう。

③キャンセル料は絶対に払わない

中には、取り立てや闇金騒動に疲れてしまい「さっさとキャンセル料を支払って楽になろう」と考える方もいるかと思います。

しかし、根負けしてキャンセル料を払うのは絶対に辞めましょう。

例え「初回だから特別に1万でいいよ」など払える金額を提示してきたとしても、脅せばお金を支払ってくれる相手だと認識されるため、その後更に要求がエスカレートする可能性が高いです。

他にも、キャンセル料は払える額に設定して承諾させてから、後から法外な利息や遅延損害金を請求してくるケースも考えられます。

闇金は、一度登録してしまったら手を替え品を替え理由をつけて取り立てにきます。

キャンセル料を払って楽になるどころか、かえって逆効果になってしまいます。

一度たりとも絶対にお金を支払わないようにしましょう。

④押し貸しされたお金には手を出さない

口座の解約に間に合わず、闇金から一方的に振り込まれたお金があった場合、絶対に手を出さずに取っておきましょう。

この手法を「押し貸し」と呼ばれ、少しでも手をつけてしまうと法外な利息と一緒に返済を求められてしまいます。

闇金からの押し貸しは違法であり、被害に遭った場合は直ちに警察に相談するようにしましょう。

また、日本貸金業協会が運営する「若年者金融トラブルホットライン」にも相談が可能です。若年者金融トラブルホットラインでは、専任の相談員を配置して闇金をはじめとする借金問題の相談に応じています。

押し貸し被害を受けた場合は、できるだけ早く警察や相談機関に相談し、適切な対応をするようにしましょう。

⑤弁護士に相談する

闇金の根本解決をするには、弁護士に相談することも有効的です。

最近は闇金被害に特化した法律事務所もあり、無料相談や低料金での対応を行っています。

闇金に手を出してしまったら、一人で解決するのは難しいです。なるべく安全に対処するためにも闇金被害に遭った場合は、とにかく早めに弁護士に相談する必要があります。

違法な請求をされた場合は、法的な手段を駆使して、早急に解決に向けた行動を取るようにしましょう。

4章　闇金のキャンセル料を無視するとどうなる？

闇金のキャンセル料を無視すること自体は、法律上問題ありません。再度の解説になりますが、闇金そのものが違法になります。

そのため、キャンセル料を払わずに無視しても特に差し押さえになったり、訴訟されたりということもありません。

しかし、闇金側からするとそうはいきません。

闇金に対してキャンセル料を無視し続けていると、追加の請求や法外な利息、取り立てや脅迫、暴力行為などの被害が発生する可能性があります。

また、更に闇金とのトラブルを放置しておくと、追加の借入を迫られたり別件の保証人になることを強要されて自己破産させられたりと最悪な事態に陥る場合もあります。

解決方法としては、まずは法律の専門家である弁護士に相談し、適切なアドバイスや指示のもとで行動しましょう。

弁護士に相談することで、闇金業者との交渉や和解、キャンセル料の不当性の証明などを行えるので、解決へ近づくことができます。

また、警察や消費者センターに相談することもできますが、警察の場合は刑事事件として取り扱われるため、解決には時間がかかる場合があります。

消費者センターの場合は、相談内容によっては相手方との調停を行ってくれる場合があります。費用面で弁護士への相談がネックな場合は、こちらも選択肢の一つとして覚えておきましょう。

5章　闇金トラブルに巻き込まれないための対策

闇金は、一度接触してしまうと解決までに時間がかかり、大変な思いをすることが分かったと思います。

どんなにお金に困ったとしても、闇金と関わるのは百害あって一利なしということです。

例え正式な消費者金融からの借金を抱えていてお金に困っていたとしても、闇金トラブルに巻き込まれる行為は絶対に避けましょう。

ここからは、闇金トラブルに巻き込まれないための対策を解説いたします。

①申し込みブラックOKの消費者金融には手を出さない

借金が膨らんでしまい消費者金融の借入の審査に通らなくなったり、借入の限度額に達してしまった場合、審査が緩い消費者金融に登録して追加で借入をしようと考える方も少なくありません。

よくネット上で「ブラックOK」「審査不要」と謳った消費者金融がありますが、正式な消費者金融でブラックリストに載っていて審査が通るケースはないと言って良いでしょう。

理由として、ブラックリストと呼ばれる「客の事故・延滞情報」は消費者金融内で共有されているからです。

いつどこでいくら借入の申し込みをしたのか、審査結果がどうだったのか、総額いくら借入していくら返済しているのかなど調べれば全て把握することができます。

経済的に信用がない行動をしているのを知っていて、審査に通す会社はまずありません。

「ブラックOK」「審査不要」を売りにしている消費者金融は、まず闇金絡みです。絶対に手を出さないようにしましょう。

ブラックリストの詳細については以下の記事で詳しく解説しています。

②借金を借金で返済しない

意図せず、闇金に近付いてしまう行動として、借金を借金で返済する行為が挙げられます。

消費者金融で借入した借金の返済が厳しいと、他の消費者金融で借入をしたお金で返済して一時的に凌いでいる方はよく見受けられます。

しかし、借金を借金で返済したところで元金も利息も雪だるま式に膨れ上がり、状況が悪化する一方になります。

消費者金融は、返済が滞ったり一定額の金額を借入した場合、追加で借入できない仕組みになっています。

そのため、借入できない状況でもお金が必要になってくると、審査不要で現金が手に入る闇金に頼らざるを得なくなります。この負のスパイラルこそが借金の怖さです。

これ以上借金を重ねないためにも、借金を借金で返済しないようにしましょう。

③DMや張り紙の勧誘には乗らない

闇金は、大々的に広告が打てないため、街の張り紙やポスト投函、ネットのDMや隠語などでこっそりと宣伝していることがほとんどです。

こういった宣伝を見て、藁をも掴む勢いで闇金に手を出してしまうケースは少なくありません。

もちろん、闇金だと知らずに借入してしまう方もいますが、どこも借入できずに「闇金だと知っていて」借入をしたケースは多いのです。

どうしてもお金が必要になって借入したくなる気持ちは分かりますが、闇金は一度登録したら自分だけでなく周りの人生も滅茶苦茶になります。

決して、闇金の勧誘には乗らないようにしましょう。

④連絡する前に周りに相談する

お金がなく、借金を重ねていると金銭的にも精神的にも参ってしまいます。

とにかく「お金を作ってなんとかしなければいけない」という気持ちでいっぱいになり、徐々に正常な判断ができなくなってしまう方も少なくないでしょう。

闇金かもしれないけれど、とにかく当たれるところは当たるという状況はトラブルに巻き込まれる可能性が非常に高くなります。

闇雲に連絡して、闇金問題を抱えないためにもまずは連絡する前に周りに相談するようにしましょう。

どうしても借入しなくてはいけない事情がある場合は、冷静に物事を判断してくれる第三者に意見を求めるのも有効的です。

理想は、この時点で頼れそうな相手がいれば頼るのがベストですが、難しい場合は思い切って相談だけでもしてみましょう。

6章　闇金しか申し込めなくなったら債務整理を検討しよう

闇金しか申し込めなくなった時点で、正式な消費者金融での借入は完済するまでできないと言って良いでしょう。

つまり、自力で完済できない段階まで追い込まれている場合がほとんどということになります。

正式な消費者金融の借金の返済でさえままならない状況なのに、法外な金利を請求する闇金から借金したとしても到底返済できるはずがありません。

余計なトラブルを増やさないためにも、闇金しか選択肢がなくなったら債務整理で借金の減額や免除の手続きを視野に入れましょう。

債務整理をすると、完済もしくは自己破産の手続き完了後の5年〜10年はローンの審査が通らなかったり、クレジットカードなどの後払い制度が利用できなくなるデメリットもあります。

しかし、闇金以外借入ができなくなった時点で、どのみち事故情報が登録されているので審査落ちするのは目に見えています。さっさと債務整理を使って完済した方がよほど再スタートへの近道になるでしょう。

債務整理そのものは、司法書士や闇金に明るくない弁護士でも手続きが可能です。しかし、闇金に手を出してしまうと、債務整理と同時進行で闇金問題も別で対処する必要が出てきます。

そうなると、金銭的にも時間的にも非常にもったいないことになります。

また、自己破産をする際に闇金を抱えている場合は破産をしても意味がないと判断され、自己破産できないケースや、免責決定は出てもそれでは効果がない場合もあるので注意が必要です。

借金解決の選択肢を広げるためにも、闇金に手を出す前に必ず専門家に相談しましょう。

自己破産の免責不許可事由に該当する行為については、以下の記事を参考にしてみてください。

7章　闇金に手を出す前に専門家へご相談を！

結論、当然ではありますが一番の最善策は最初から闇金に手を出さないことです。

いくらお金に困っていたとしても、一度闇金で借りてしまったら登録しなかったとしても一生闇金業者が付き纏います。

弁護士や警察を巻き込んで、仮に闇金業者との問題が解決したとしても別の闇金業者につけ込まれる可能性も高いです。

債務整理は国が認めた救済制度のため、手続き完了後は新しい人生を再スタートすることができます。借金がない将来を楽しむためにも絶対に闇金に手を出してはいけません。

借金の返済に困ったら、闇金に手を出す前にまず一度お気軽にご相談ください。

よくあるご質問

闇金の借金は返さなくて良い？

闇金からの借金は、法外な利息が課されています。そのような借金は法律上返済しなくて良いとされています。

闇金の借金を返せないとどうなる？

闇金からの借金を返せないと、悪質な取り立てを受けることになります。
本来、債務者への取り立ては法律で制限されていますが、そもそも闇金は違法な業者ですので、取り立てについても法外な行為を取ることが考えられます。