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引き直し計算とは、債権者との過去の取引履歴をもとに、利息制限法に基づいた利率に直して利息を計算し直すことで本来返済すべき借金額を計算するものです。主に過払い金が発生している時に用います。
引き直し計算をすることで、本来返済すべき借金や請求できる過払い金の額を明確にすることが可能です。
借金額や利息などを入力するだけで引き直し計算ができるツールなどもありますが、正確な計算は専門家に依頼するのが良いでしょう。
ここでは、引き直し計算をはなにかについて解説します。
目次 ▼
1章 引き直し計算とは
引き直し計算とは、過去の取引履歴を利息制限法に基づいて計算し直すことで、過払い金の計算などに用います。
現在利息の上限は利息制限法の15〜20%とされていますが、2010年6月以前は、出資法で定められている29.2%まで利息をつけることができていました。(グレーゾーン金利)
法改正によって15〜20%の利率でしか貸付できませんが、法改正がされたからといって過去に遡ってこれが適用されるわけではありません。
このように法律の上限を超えて課さたことで払いすぎた利息(過払い金)を計算するのが「引き直し計算」です。
2章 引き直し計算は自分でできる?
引き直し計算は、自分で行うことも可能ですが、計算方法はかなり複雑ですので、ツールなどを使わなければ難しいでしょう。
ただし、正確な計算は司法書士などの専門家に依頼することをおすすめします。
2−1 まずは取引履歴を取得する
引き直し計算には取引履歴が必要ですので、まず借入先から取引履歴を取得する必要があります。
取引履歴は、貸金業者に問い合わせをすれば開示してもらうことが可能です。送付方法は貸金業者によって異なり、郵送してくれるとこともあれば、窓口ですぐに交付してくれるところもあります。
利用目的を聞かれることもありますが、そのときは「過去の取引内容が知りたいから」と話せば問題ありません。
開示までにかかる時間も貸金業者によって異なり、中には1ヶ月以上かかるところもあります。平均的に1週間〜10日間程度と考えておくのがよいでしょう。
なお、専門家に依頼すれば、取引履歴の取得も任せることが可能です。
2−2 引き直し計算はエクセルなどのツールでも可能
引き直し計算は非常に複雑で、普通に計算することは現実的ではありません。計算のためには、計算用のエクセルツールなどをするのが通常です。
計算ツールには
- 返済日
- 借入金額
- 利率
- 借り入れ日数
- 利息
- 未払利息
を入力すれば、過払い利息や残元金、過払い利息の残額が自動で計算されるようになっています。
どれも、取引履歴を確認すれば入力できるはずです。
ただし、
①複数の契約がある場合
②途中で完済している場合
③ショッピング残との相殺がある場合
など、単純に借入と返済を入力すればOKというだけではないケースの方も多いでしょう、
そのような場合にも適切な計算をするためにはやはり専門家に頼むのが安心です。
3章 正確な引き直し計算をするためには専門家への依頼がおすすめ
引き直し計算は、取引履歴を確認しながらツールを利用すれば誰でも計算することができます。
しかし、正確な計算し、債権者へ請求までお考えなら専門家に依頼をすることをおすすめします。
グリーン司法書士法人では、これまで多くの過払い金に関するご相談に対応してまいりました。
引き直し計算や過払い金が発生しているかの確認は無料で対応しています。また、過払い金が発生している場合には、債権者への請求まで一括で対応が可能です。
オンラインでのご相談も可能ですので、お気軽にご相談下さい。
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よくあるご質問
- 引き直し計算とは?
- 引き直し計算とは、過去の取引履歴を利息制限法に基づいて計算し直すことで、過払い金の計算などに用います。
引き直し計算について詳しくはコチラ
- 過払い金の請求にはどれくらいかかる?
- 過払い金請求にかかる期間は、下記の通りです。
・交渉で和解が成立した場合【目安期間:2ヶ月〜6ヶ月】
・裁判になった場合【目安期間:4ヶ月〜1年半】
過払い金の請求期間について詳しくはコチラ